JPS59201005A - 球レンズ保持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）発明の技術分野 本発明は温度変化の大きな条件下においても球レンズを
安定保持する球レンズ保持構造に関する。

（２）従来技術と問題点 光通信分野においては光ビームを種々の形態として取り
扱うための球レンズが用いられ、この球レンズを保持す
ることが重要な要素となっている。

このような球レンズ保持について従来は単一の材料から
なる環に球しン゛ズを圧入し、その状態で球レンズの表
面に反射防止、波長選択等のために金属等からなる干渉
膜を蒸着し所定の光路に設置されていた。第１図が環１
の斜視図であり、第２図に球レンズ２を環１に正大保持
させた状態の断面を示す。この構成によるとレンズの強
度上、圧入のた−めの寸法差（圧入代）を十分大きくす
ることができないため、蒸着の際に印加される高温の雰
囲気中で−１の熱膨張によってレンズ２が移動乃至は離
脱するといった問題がある。

（３）発明の目的 上述の点に鑑み１本発明は温度変化の大きな条件下でも
球レンズを安定、確実に保持する保持構造の提供を目的
とする。

（４）発明の構成 上記目的は１本発明の構成要旨とするところの。

保持環を内外２重構造とし、内側を比較的軟質材。

外側を内側よりは硬くかつ熱膨張率の小さな材質とした
ことで大幅な温度変化に対しても球レンズを保持するよ
う内径寸法を制御するようにしたことにある。

（５）　　発明の実施例 以下本発明の球レンズ保持構造について９発明の構成要
旨にもとづき具体的実施例によって説明する。

第３図は本発明にかかる球レンズ保持環の一実施例斜視
図である。図において環１０は外環１１と内環１２とか
らなり圧入されて一体化されている。内環１２の内径ｄ
は圧入される球レンズの外径よりも僅かに小径であり、
外環１１は内環１２よりも所定に熱膨張率の小さな材質
で製せられている。

従って内径ｄに所要の球レンズを圧太し蒸着装置内に設
置して装置内温度を上昇させると７環１０は直径が大き
くなるように熱膨張するけれども熱膨張率の小さい外環
１１に制限されて内環１２は幅及び内径方向に向けて膨
張変化する。

このような内径ｄの変異△ｄは、内径ｄと外径りにもと
づき、内環１２の熱膨張率α２．ヤング率Ｅλ　、ポア
ソン比μ２と、外環１１の同様αｌ。

Ｅｌ、μｌ、によって正にも、負にも、さらには殆ど零
にすることも可能であってレンズの膨張変化に追従させ
ることができる。

外環１１は例えばＮｉ−Ｃｒ鋼、不銹鋼、不変鋼環、内
、内環工２は例えば銅、アルミニウム及びそれらの合金
等である。

従ってこのように材質による値を適当に選定し設定すれ
ば球レンズを圧入し高温の雰囲気においても環の内径が
大きくならず球レンズの脱出を防止することができる。

第４図に球レンズ２を装着した保持環１０の状態が示さ
れており１球レンズ２の表面には蒸着膜１３が形成され
ている。そして第４図においては精密に内径の仕上げら
れた套管３に公知な光信号伝送用光ファイバ４が正確に
中心に支持された光フアイバ支持体５が精密に嵌合挿入
されている状態であり、その端面ば球レンズ２と所定距
離りを隔てられ対向するようこの套管３の端面孔径に接
して球レンズ２が押接されて接着材６によって接着固定
されている。

このような実施態様は球レンズ２の孔端面との対接で光
ファイバ４と球レンズ２との軸心は必然的に一致し、環
１０の存在はその取扱いの容易化とともに套管３の端面
間に接着面積の増加をもたらす。

（６）発明の詳細 な説明したように本発明による球レンズ保持構造によれ
ば球レンズは大幅な温度変化の環境下においても確実か
つ安定に保持され、しかも球レンズを無調整で正確に所
定部位に取り付けることもできる。なお球レンズは直接
所定部位に対接することもなく環外周を基準として取り
付けることができること勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の環の斜視図、第２図は球レンズ圧入状態
の側断面、第３図は本発明にかかる保持環の一実施例斜
視図、第４図は光ファイバと接続した場合の側断面であ
る。 図中、２は球レンズ、１０は環、１１は外環。 １２は内環を示す。 第１ｍ　　　　　　第２図 ′□３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 球レンズを環内径に嵌合せしめ保持するものにおいて、
   前記環は外環および内環よりなり、該外環は内環よりも
   熱膨張率の小なることを特徴とする球レンズ保持構造。