JPS5918897Y2 - 自動車のク−ラ用コンデンサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水冷エンジンを搭載した自動車のクーラ用コ
ンデンサに関する。

自動車のクーラ用コンデンサは熱交換の効率を良くする
ため、エンジンルーム前部の風通しのよい場所に装着す
る。

大型の自動車では車中も大きいので、第１図に示すよう
に、自動車の車体ＡのエンジンルームＢの前部に、水冷
エンジン用うジエタＣと、クーラ用コンデンサＤを前方
に向けて横に並べて装着できる。

このようにすると、ラジエタＣにもコンデンサＤにも走
行風が邪魔されずに当り、冷却が効率よくできる。

しかし、小型車では車中も小さいので、ラジエタＣとコ
ンテ゛ンサＤを横に並べて配置する場所がない。

それでラジエタＣの前にコンデンサＤを重ねているが、
こうすると後側のラジエタＣには走行風が直接当らない
ので、冷却効率が悪い。

この場合ラジエタＣの後方の送風扇を大型にする等によ
って補っているが、炎天下ではオーバーヒート気味にな
る。

この考案はかかる点に鑑み改善したもので、以下第２図
に示す本考案の実施例について説明する。

自動車の車体１の前部に設けたエンジンルーム２の前部
に水冷エンジン用のラジエタ３を前向きにして、エンジ
ンルーム２の一側に寄せて装着する。

ラジエタ３は後側に向けて狭搾するよう傾斜した側面を
有する導風板４が連結してあり、導風板４の出口に送風
扇５が設けである。

一方、クーラ用コンテ゛ンサ６は一側がラジエタ３の導
風板４の後部に合さるように、ラジエタ３より後方にず
らし、導風板４の傾斜した側面にそって入り込む分だけ
一部ラジエタ３とコンデンサ６が前後方向に重なるよう
にして装着する。

コンデンサ６にも後部に導風板７が連結してあり、導風
板７の出口に送風扇８が設けである。

作用について説明する。

コンデンサ６はラジエタ３の導風板４の後部と並ぶよう
に、ラジエタ３とコンテ゛ンサ６が前後方向に一部型な
るように設けであるので、中挟のエンジンルーム２内に
も装着できる。

そしてラジエタ３には走行風が十分当り、熱交換した熱
風は導風板４内から送風扇５で後方に排出される。

一方、コンデンサ６も前方に障害物がなくて走行風がよ
く当り、熱交換した熱風は導風板７の後端の送風扇８で
後方に排出される。

こうしてラジエタ３の熱風がコンデンサ６に流れること
がなく、ラジエタ３もコンデンサ６も十分に冷却できる
。

以上説明したように、この考案は、ラジェータと、この
ラジェータより小中の送風扇と、前記ラジェータと送風
扇とを継ぐ後方に向けて狭搾するよう傾斜した側面を有
する導風板とからなる水冷エンジン用ラジェータを、自
動車車体前部のエンジンルームの前部−側に寄せて設置
し、前記ラジェータより後方に位置をずらし一側端が前
記ラジェータの導風板の傾斜側面に臨み正面よりみてラ
ジェータと一部が重なり合うようにクーラ用コンデンサ
を前記エンジンルームの前部他側に設置したので、小型
で中挟のエンジンルーム内の前部にラジエタとコンデン
サを前向きに並べて配置でき、走行風も十分当る。

そしてラジエタで熱交換した熱風がコンデンサに流れる
こともないので、ラジエタもコンデンサも冷却交率をよ
くでき、オーバヒート等の心配もなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す平面図、第２図は本考案の一実施
例を示す平面図である。 １・・・車体、２・・・エンジンルーム、３・・・ラジ
エタ、４・・・導風板、６・・・コンデンサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラジェータと、このラジェータより小中の送風扇と、前
   記ラジェータと送風扇とを継ぐ後方に向けて狭搾するよ
   うに傾斜した側面を有する導風板とからなる水冷エンジ
   ン用ラジェータを、自動車車体前部のエンジンルームの
   前部−側に寄せて設置し、前記ラジェータより後方に位
   置をすらし一側端が前記ラジェータの導風板の傾斜側面
   に臨み正面よりみてラジェータと一部が重なり合うよう
   にクーラ用コンデンサを前記エンジンルームの前部他側
   に設置したことを特徴とする自動車のクーラ用コンテ゛
   ンサ。