JPS5918066B2 - 医療用器具収納体 - Google Patents

医療用器具収納体

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JPS5918066B2
JPS5918066B2 JP55121373A JP12137380A JPS5918066B2 JP S5918066 B2 JPS5918066 B2 JP S5918066B2 JP 55121373 A JP55121373 A JP 55121373A JP 12137380 A JP12137380 A JP 12137380A JP S5918066 B2 JPS5918066 B2 JP S5918066B2
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JP
Japan
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container
oxygen
bag
medical
iron
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JP55121373A
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English (en)
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JPS5745869A (en
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保 井上
力 村松
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ■ 発明の背景 技術分野 この発明は医療用器具収納体に係り、特に、カビの生育
し得る媒体を保持する医療用器具収納体に関する。
先行技術 動脈血採取器具、血液バッグ、薬液シリンダ、輸血収容
容器、ケース人注射針、減圧採血管等の医療用器具製品
はそれぞれその表面に名称、製品名・番号等を表示した
ラベルを貼着し、ある個数の単位でもって包装し、保管
・運搬されることが多い。
ラベルは通常糊等カビの生育し得る媒体で貼着され、ま
た包装材内部は、普通空気が存在し、この空気中のカビ
(真菌)が上記保管・運搬中等においてラベルを貼着し
ている貼着剤中でしばしば増殖する。
また、輸液収容容器および血液バッグにおいては内容液
中に例えばブドウ糖等が存在するので容器外表面にそれ
が付着した場合、これが上記ラベルと同様カビの生育し
得る媒体となってカビが増殖する。
また、水等が付着しても同様にカビが生育することがあ
る。
このようなカビの増殖を防止するために、ラベルの貼着
した各医療用器具を温蔵庫で処理(バスツーリゼーショ
ン)したり、ラベルに殺菌剤を含浸させあるいは塗付し
たり、あるいは滅菌後容器外表面を洗浄したりすること
がおこなわれている。
従来技術の問題点 しかし、温蔵庫処理の場合、医療用器具が水で濡れ、ま
た処理時の熱によって医療用器具が変質する恐れがある
また、殺菌剤は医療用器具へ直接的または間接的悪影響
を及ぼすので好ましくない。
さらに、滅菌後容器外表面を洗浄すると洗浄液で内容液
が汚染される危険がある。
■ 発明の目的 したがって、この発明の目的はカビの発生を簡単に防止
でき、もって従来の問題点を解決した医療用器具収納体
を提供することにある。
この発明によれば、水または水溶液を収容する医療用器
具と、前記医療用器具を収納する気密性密閉容器と、前
記容器内に収容されご前記容器内の自由酸素量以上の酸
素量を吸収してカビの生育を阻止する脱酸素剤とを具備
してなる医療用器具収納体が提供される。
脱酸素剤として鉄または鉄系化合物の粉体とノ・ロゲン
化金属とからなのものを用いることが好ましい。
医療用器具は水または水溶液を収容している′ものが代
表的であり、例えば血液バッグ、薬液収容容器等である
また、脱酸素剤は通気性包装に収容された形態にあるこ
とが好ましい。
最も普通には、医療用器具の外表面にラベルが貼着され
ている。
■ 発明の詳細な説明 以上、この発明を添付の図面に沿って説明する。
第1図に示すものは血液バック収納用気密性密封容器1
1を開口状態で示しである。
容器11は少なくとも一つのバッグ収納のための開口部
13を有するアルミ袋12と、該袋12の内表面を略全
域にわたって被うシート14とから成る。
アルミ袋12は袋内部と外部において遮断効果の高い゛
、すなわち菌などの侵入のないところから血液バック用
の包材に適しており、さらに滅菌の際の熱伝導がよ(、
丈夫で水に強い等、種々の利点を備えている。
ここにいうアルミ袋12は特に限定されないが、アルミ
箔の両面にプラスチックフィルムを積層したものを袋状
にシールしたものである。
このように1枚のシートから袋を作成することは一般に
広(おこなわれており、シートの必要な個所をシ二ルし
て袋が作られる。
このため特に袋12の作成のためのシートの少な(とも
−表□面のプラスチックフィルムが熱融着の可能゛な、
例i゛ばポリエチレンであって、その面が袋12の内表
面になるようにするのが好ましい。
本発明の実施例においては延伸ポリエステル、アルミ箔
、ポリエチレンの三層状のシートを使って袋12を作成
した。
シート14は吸水性シートと多数の細孔を有する合成樹
脂製シートの二層体であって、合成樹脂製シートが袋1
2の内表面と対向するように位置し、該内表面の略全域
を被っている。
吸水性シートは水蒸気を吸収しやすい和紙等がよ(、合
成樹脂製シートは水蒸気は通過できるが、水滴を通過さ
せに(い材質、細孔を有するものであって、例えばポリ
エチレンがこれに適合し、細孔の適正範囲は0.3〜1
酊程度である。
本実施例の和紙は43S’/m2(厚さ70A)程度、
又ポリエチレンは厚さ20μ、細孔の大きさ0.3〜0
.5 mm、細孔の間隔1.4n程度のものを使用した
特に合成樹脂製シートとして袋12の内表面のプラスチ
ックフィルムとの間で熱融着が可能なものを使用すれば
作業性の向上に寄与できる。
シート14は袋12の開口部130近くの内表面と接着
され、他のシート14が袋12の内表面を被う部分は接
着されていない。
なるべ(接着部分は少ない方が好ましく、シート14が
袋12の内表面の略全域を被う状態を維持できる程度に
接着されておれば足゛りる。
シート14は袋12の内部と適合するような袋状に形成
し、シール部15で接着してもよいが、通常、袋12を
形成させるシートとシート14を重さねシール部5にて
接着し、それを袋12に形成させる。
例えば、合成樹脂製シートと袋12の内表面のプラスチ
ックフィルムをポリエチレンで作成した場合、すべて接
着は熱融着で行なえるもので製造上簡単である。
以上のように構成された容器11に、第2図に示すよう
な血液バッグ21を収容する。
この血液バンク21は合成樹脂例えばポリ塩化ビニル製
バッグ本体22とこの本体22内部と連通ずる採血チュ
ーブ23、排出口゛24および25が設けられて(・る
採血チューブ23の先端には採血針26が設けられてい
る。
バッグ本体22表面には製品名、採血した血液の型、採
血年月日等を表示するためのラーベル27が糊等のカビ
が生育し5る媒体で貼着されている。
このような血液バッグ21を蒸気滅菌し、冷却(通常、
常温放置)し、まるめて採血チューブ23をからめてコ
ンパクトにし、これを例えば5個の単位で容器11に収
容するとともに第3図に示すように好ましくは通気性包
装31に収容した状態で容器11内の自由酸素量以上の
酸素を吸収しうる脱酸素剤32をい(つか収容する。
包装31は例えば有孔ポリエチレンラミネート紙で形成
されている。
この包装31は外表面を撥水性処理すると、中に収容さ
れている脱酸素剤32の水濡れを防止でき、もって脱酸
素剤32の早期劣化を防止できる。
脱酸素剤の例な以下に列挙する。
鉄粉等の金属粉をハロゲン化金属で被覆したもの。
炭化鉄、鉄カルボニル、酸化第一鉄、水酸化第一鉄、ケ
イ素鉄等の鉄系化合物の少な(とも1種とハロゲン化金
属との組合せ。
鉄および(または)亜鉛とNa2 SO4・10H20
との組合せ、またはこれにハロゲン化金属を加えたもの
鉄、銅、スズ、亜鉛および(または)ニッケルとNa2
SO3・7H20もしくは Na2CO3・10H20とハロゲン化金属との組合せ
周期律表第4周期の遷移金属、スズおよび(または)ア
ンチモンと水もしくはハロゲン化金属との組合せ。
アルカリ土類金属の亜硫酸塩と第一鉄酸化物または第一
鉄酸化物以外の遷移金属の塩もしくはアルミニウムの塩
との組合せ。
アルカリ土類金属の亜硫酸塩と遷移金属の塩類またはア
ルミニウムの塩とアルカリ金属またはアルカリ土類金属
を含みアルカリ性化合物と窒素を含むアルカリ性化合物
との組合せ。
アルカリ金属又はアンモニウムの亜硫酸塩、亜硫酸水素
塩および(または)ピロ亜硫酸塩と遷移金属の塩類また
はアルミニウムの塩との組合せ。
アルカリ土類金属の亜硫酸塩と第一鉄塩化合物とアルミ
ニウム塩との組合せ。
亜ニチオン酸塩と水を含有するアルカリ土類金属の水酸
化物、炭酸塩との組合せ。
亜ニチオン酸塩と活性炭と水との組合せ。
亜ニチオン酸塩と結晶水を有する化合物との組合せ。
亜ニチオン酸塩とアルカリ性物質とアルコール類化合物
との組合せ。
脱酸素剤としては鉄または鉄系化合物とハロゲン化金属
との組合せが好ましい。
上記滅菌の際および以後の保管中にバッグ内より蒸散す
る水分は吸収性シートにより吸収され、合成樹脂製シー
トの細孔を通過して、合成樹脂製シートと袋12の内表
面との間の空間(接着されていない部分であって1朋程
度有れば足りる)およびもしくは細孔での表面張力によ
り溜められる。
こうして容器11内に血液バック21および脱酸素剤を
収納した後、容器11を既述のようにシールする。
なお、容器11は第1図に示したものに限定されるもの
ではな(、気密性を保持できるものであればよい。
また、収容されるべき医療器具も血液バックに限らず、
薬液シリンジ、輸液収容容器、ケース人注射針、抗凝固
剤水溶液入り動脈血採取器具、減圧採血管等のいずれで
あってもよい。
■ 発明の具体的作用および効果 以上の構成でなるこの発明の医療用器具の収納体を複数
個保管し、適宜運搬に供する。
この保管中に容器11内に存在する空気中に含まれる酸
素は脱酸素剤12によって吸収され、この際例えば脱酸
素剤を構成する鉄又は鉄系化合物は鉄(m)化合物に酸
化される。
こうして、大部分が好気性菌であるカビは容器11内に
おける酸素の欠乏によって発育が阻止され、あるいは死
滅する。
したがってラベルが糊等、カビが生育しうる貼着剤で貼
着されていても、カビは全(発生せず、容器11内に収
容された医療用器具は衛生的に保たれる。
以下、この発明の実施例を記す。
添付図面に示したものと同一構造の脱酸素剤(エージレ
ス、商品名)入り気密性密閉容器および脱酸素剤なしの
包装体(比較品)に、ペニシリウム・ニグリヵンス(P
enicillium nigricans ) (
以下菌Aという)、アスペルジルス・ニゲル(A sp
ergi 11usniger ) (以下菌Bという
)、アスペルジルス・フミガトス(Aspergill
us fumigatus) (以下菌Cという)ま
たはクラドスポリウム (Cladosporium ) SP (以下菌りと
いう)を106個の割合で付着させたラベルを貼着した
血液バッグをそれぞれ収容して、各包装体内における各
カビの発育状況な内眼および表面培養によって観察した
□脱酸素剤入り包装体にあっては13週間放置後
いずれの菌からも肉眼的には発育は認められなかった。
また脱酸素剤なしの包装体にあっては、菌Bについては
2週間放置後、その他の菌A、CおよびDについては3
週間放置後肉眼的に旺盛な発育が認められた。
一方、表面培養による観察によると、脱酸素剤入り包装
体は菌りについては1週間放置後脱酸素剤なしの包装体
よりも生菌の減少を示し、4週間ないし7週間放置後に
は生菌の検出は認められなかった。
同様に、菌Cについては1週間放置後に脱酸素剤入り包
装体は脱酸素剤なしの包装体よりも生菌の減少を示し、
4週間放置後生菌は急激に減少し、5週間ないし11週
間放置後は菌数が10個以下に減少した。
さらに、菌AおよびBについては、2週間放置後に脱酸
素剤入り包装体は脱酸素剤なしの包装体よりも生菌の減
少を示し、5週間放置後には菌数が102以下に減少し
た。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の医療用器具収納体の気密性密閉容器
を開口状態で示す斜視図、館2図は第1図に示す気密性
密閉容器に収納される医療用器具の惰としての血液バッ
クを示す平面図、第3図はこの発明の医療用器具収納体
に用いられる脱酸素剤を通気性包装に収容した形態で示
す斜視図。 11・・・・−・気密性密閉容器、21・・・・・・血
液バック、31・・・・・・包装、32・・・・・・脱
酸素剤。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水または水溶液を収容する医療用器具と、前記医療
    用器具を収納する気密性密閉容器と、前記容器内に収容
    され、前記容器内の自由酸素量以上の酸素量を吸収して
    カビの生育を阻止する脱酸素剤とを具備してなる医療用
    器具収納体。 2 脱酸素剤が鉄または鉄系化合物の粉体とハロゲン化
    金属とからなる特許請求の範囲第1項記載の収納体。 3 医療用器具が血液バッグである特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の収納体。 4 医療用容器が薬液収容容器である特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の収納体。 5 脱酸素剤が通気性包装に収容された形態にある特許
    請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の収納
    体。 6 医療用器具が外表面にラベルを貼着したものである
    特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の
    収納体。
JP55121373A 1980-09-02 1980-09-02 医療用器具収納体 Expired JPS5918066B2 (ja)

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JPS5745869A JPS5745869A (en) 1982-03-16
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6237264A (ja) * 1985-08-13 1987-02-18 Jidosha Kiki Co Ltd 倍力装置の圧力制御装置
JPH07304670A (ja) * 1994-03-15 1995-11-21 Senju Pharmaceut Co Ltd プラノプロフェンの安定化方法および安定なプラノプロフェン水性液剤

Families Citing this family (2)

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