JPS5916261Y2 - 仕切箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、組立容易で堅牢な中仕切壁を有する仕切箱に
関するものである。

中仕切を有する箱体は、従来から種々の形状のものが開
発され、実用化されているが、一般には、中仕切を箱体
とは別に作製し、箱体組立時にその内に中仕切を挿入し
、配設されていたが、これでは作業性が悪く、熟練を要
し、人件費が嵩む等の欠点を有していた。

このため中仕切を箱体と一体的に配設するものとして実
公昭５４−４０９０４号が開発された。

これは、前板の上端に、歌本の斜切通線と折曲線とを有
する前方中仕切板及び後方中仕切板を順設し、これを互
いに貼着して箱内に折り込みその一部を箱の前板、後板
及び側板に貼着し、中仕切を箱内に一体的に連設してな
る中仕切付容器に関するものである。

すなわち、この考案に係る中仕切付容器では、前記した
中仕切を箱体とは別に作製する方法が持つ作業性の悪さ
等の欠点は改善できるが、前方中仕切板と後方中仕切板
とを直接互に貼着させて中央仕切壁を形成するため、こ
れらの中仕切の形状すなわち斜切通線の形状によって中
央仕切壁の形状や重合部の幅が決定され、また中央仕切
壁の形成位置も、前後仕切板に設けた貼着部の位置で決
定され、箱体上部に達するまで背の高い中央仕切壁を形
成することは困難であった。

また中央仕切壁の形状も、見掛上、長方形のものが形成
されるが、前方中仕切板と後方中仕切板との重合部によ
って形成される中央仕切壁の形状は４勿状でノコギリの
歯のような形状のものであり十分満足のゆく堅牢な中央
仕切壁を有する仕切箱とすることができなかった。

そこで本考案は、これら従来の欠点に鑑み、鋭意検討し
た結果、前方中仕切壁と後方中仕切壁との間に中央板を
連設することによって、中央仕切壁の幅を広くすること
ができるようになり、堅牢な仕切壁を有する仕切箱どす
ることができた。

図面により本考案の一実施例を説明すると第１図に示す
様に、一枚の板紙を打抜き、左方より順に側壁１、折目
２を介して前壁３、折目４を介して側壁５、折目６を介
して後壁７、折目８を介して貼代壁９が順に連設され、
側壁１の上下部に折目１０．１１を介して折込壁１２．
１３を連設し、前壁３の上部に折目１４を介して前方中
仕切壁１６、この上部に折目２５を介して中央板１７こ
の上部に折目３１を介して後方中仕切壁１８を連設し、
前壁３の下部に折目１５を介して底蓋壁４９、この底蓋
壁４９の左端部に斜折目５０を介して折込片５１を連設
する。

側壁５の上下部には折目３７．３９を介して折込壁３８
、４０を連設し、後壁７の上部には折目４１を介して上
蓋壁４２、折目４３を介して差込片４４を連設し、後壁
７の下部には折目４５を介して底蓋壁４６、この底蓋壁
４６の左端部に斜折目４７を介して折込片４８を連設し
た構成である。

次に前方中仕切壁１６は、折目１４を介して前壁３上部
に連設されており、この前方中仕切壁１６の上部には、
折目２５を介して中央板１７が連設されている。

前方中仕切壁１６は、その下部及び左端部に前壁３と貼
着するための貼着部１９．２０をそれぞれ設け、貼着部
１９の上部に水平線ａ、斜線ｂ、水平線Ｃ１斜線ｄ、水
平線ｅを有する／状の斜切通線２１を複数本設け、さら
にこれらの斜切通線２１の上下端部からそれぞれ垂直な
折目２３が下方あるいは上方に向って設けて、各仕切壁
１６Ａ、１６Ａ間の上部に重合部２４を形成している。

中央板１７は、折目２５を介して前方中仕切壁１６の上
部に連設され、この中央板１７の上部には、折目３１を
介して後方中仕切壁１８が連設されている。

この中央板１７は、左方より側壁１への貼着片２６、こ
れに折目２７を介して中央仕切壁２８、さらに折目２９
を介して側壁５への貼着片３０が連設されている。

後方中仕切壁１８は、折目３１を介して中央板１７の上
部に連設されており、この後方中仕切壁１８は、下部上
部及び左端に、中央仕切壁２８に貼着させるための貼着
部３２．３３．３４を設け、貼着部３２の上部に水平線
ｆ、斜線ｇ、水平線ｈ、垂直線ｉ、水平線ｊ、斜線ｋ、
水平線１を有する舌片状の切込線３５を前記の斜切通線
２１と対応する数だけ設け、さらにこれらの水平線ｆ、
ｌの左端部に垂直な折目３６を設けて各仕切壁１８
Ａ、１８Ａ間に各支持壁１８Ｂ、１８Ｂを形成し、右端
の支持壁１８Ｂには折目３６Ａを設けて、各支持壁１８
Ｂの表面に後壁７と貼着する貼着部１８Ｃを形成した構
成となっている。

なお、前方中仕切壁１６、後方中仕切壁１８に設ける切
込線２１．３５の形状は、本実施例の形状に限定される
ものではなく任意の形状を適用することができ、これら
前方中仕切壁１６、中央板１７、後方中仕切壁１８の順
設位置は、本実施例では底蓋をオートボトム形成にした
ため、前壁３の上部としたが、後壁７の上部に設けた上
蓋壁４２のような形状の底蓋を後壁７の下部に配すれば
、前壁の下部に配することも可能であることは言うまで
もない。

また第１１図に示す如く中央板１７に設けた貼着片２６
を、後方中仕切壁１８の貼着部３３の左端に配するよう
にしてもよく、更に同貼着片３０を前方中仕切壁１６の
右端に配してもよい。

次に本考案の組立順序を説明すれば、第１図の後方中仕
切壁１８の貼着部３２．３３．３４に接着剤を塗布し、
折目３１を内方に折曲して中央板１７に上に重ね第２図
のような状態にし、第２図の状態から前方中仕切壁１６
の貼着部１９．２０及び側壁５の貼着部５２に接着剤を
塗布し、次に折目１４を内方に折曲して第３図のような
状態にし、折目２５を内方に折曲して第４図のような状
態に折曲する。

そして折目１１．１５．３９．４５を内方に折曲し、さ
らに斜折目４７．５０を内方に折曲して第５図のような
状態に折曲し、貼着片２６．４８．５１及び貼着部１８
Ｃに接着剤を塗布した後、折目６を内方に折曲して、後
壁７を後方中仕切壁１８上に重ね第６図のような状態と
し、貼代壁９の表面に接着剤を塗布した後、折目２を内
方に折曲し、側壁１を貼代壁９及び貼着片２６に重ね側
壁１とこれらを接着し、第７図のような扁平な状態に折
畳んだ箱体を得る。

この状態で前壁３が前方へ、後壁７が後方になる様箱体
を回転させ、前壁３、側壁５、後壁７、側壁１を持って
起立させることにより、箱内に中央仕切壁２８の前後に
数個の仕切壁１６Ａ及び１８ ａが自動的に起立し、第
８図のような状態に組立てられる。

この状態で各仕切壁１６Ａ及び１８Ａ間に瓶Ｍを挿入し
て各折目１０．３７に沿って折込壁１２．３８を内方に
折曲し、折目４１に沿って上蓋壁４２を内方に折曲し、
差込片４４を折目４３に沿って内方に折曲して前壁３の
内側に差し込めば仕切箱に組立てられる。

本考案に係る仕切箱は上述の如く前方及び後方中仕切壁
１６．１８の間に中央板１７を連設した構成としている
ため、中央仕切壁２８の背の高さを高くすることができ
るので瓶の肩同志が接当しない。

又、中央仕切壁２８の上下両端部は、二重構造となり、
中央板１７の貼着片２６が側壁１と、貼着片３０が側壁
５に接着し、かつ直線的な構造となっているため、側壁
１，５に掛る外力に対して強く、堅牢な中仕切が形成で
きる。

前方及び後方中仕切壁１６．１８の間に中央板１７を連
設した構成としているため、前方及び後方中仕切壁１６
．１８に形成される切込線２１．３５の形状を任意に設
定することが可能となる。

このため特に後方中仕切壁１８の切込線３５によって形
成される仕切壁１８Ａの幅（高さ方向の幅）を広くする
ことができ前後壁３，７に掛る外力に対して強くなり、
堅牢な中仕切が形成できる。

又、中央仕切壁２８の高さく高さ方向の幅）を高くする
ことができるので、上蓋、底蓋に掛る外力に対して強く
なる。

更に中央仕切壁２８の高さを高くすることができるので
、前後方中仕切壁１６．１８の幅を広くすることができ
ることと相俟って背の高い瓶を仕切壁間に挿入しても、
瓶が互に接触することがなくなり、瓶の破損やキズの発
生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は展開裏面
図、第２図乃至第８図は組立順序を示す説明図、第９図
は第８図のＡ−Ａ線に於ける断面図、第１０図は使用状
態を示す一部切欠拡大斜視図、第１１図は他の実施例を
示す一部省略展開裏面図で゛ある。 １・・・・・・側壁、２・・・・・・折目、３・・・・
・・前壁、４・・・・・・折目、５・・・・・・側壁、
６・・・・・・折目、７・・・・・・後壁、８・・・・
・・折目、９・・・・・・貼代壁、１０・・・・・・折
目、１１・・・・・・折目、１２・・・・・・折込壁、
１３・・・・・・折込壁、１４・・・・・・折目、１６
・・・・・・前方中仕切壁、１６Ａ・・・・・・仕切壁
、１７・・・・・・中央板、１８・・・・・・後方中仕
切壁、１８Ａ・・・・・・仕切壁、１８Ｂ・・・・・・
支持壁、１８Ｃ・・・・・・貼着部、１９・・・・・・
貼着部、２０・・・・・・貼着部、２１・・・・・・斜
切通線、２３・・・・・・垂直な折目、２５・・・・・
・折目、２６・・・・・・貼着片、２７・・・・・・折
目、２８・・・・・・中央仕切壁、２９・・・・・・折
目、３０・・・・・・貼着片、３１・・・折目、３２．
３３．３４・・・・・・貼着部、３５・・・・・・切込
線、３６・・・・・・折目、３７・・・・・・折目、３
８・・・・・・折込壁、４１・・・・・・折目、４２・
・・・・・上蓋壁、４３・・・・・・折目、４４・・・
・・・差込片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 側壁１、前壁３、側壁５、後壁７、貼代壁９、を各
   折目を介して横に連設し、該側壁１，５の上下部には折
   目を介して縦に折込壁１２．１３．３８゜４０を連設し
   、前壁３の下部には斜折目５０を介して折込片５１を有
   する底蓋壁４９を折目１５を介して連設し、後壁７の上
   部には折目を介して差込片４４を有する上蓋壁４２を連
   設し、下部には斜折目４７を介して差込片牝を有うする
   底壁４６を折目４５を介して縦に連設した仕切箱におい
   て、前壁３の上部に折目を介して前方中仕切壁１６を設
   け、該前方中仕切壁１６には、貼着郡部１９．２０を設
   け、該貼着部１９の上部に水平線ａ、斜線ｂ、水平線Ｃ
   １斜線ｄ、水平線ｅよりなる／状の斜切通線２１複数本
   設け、該斜切通線２１の上下端部から、それぞれ垂直な
   折目２３を下方及び上方に設けて、各仕切壁１６ Ａ、
   １６ Ａ間の上部に重合部２４を形←し、該前方中仕
   切壁１６の上部に折目２５を介して、その両端に折目２
   ７、２９を介して貼着片２６．３０を有する中央板１７
   を連設し、該中央板１７の上部に折目３１を介して後方
   中仕切壁１８を連設し、該後方中仕切壁１８には貼着部
   ３２．３３を設け、該貼着部３２の上部には水平線ｆ、
   斜線ｇ、水平線ｈ、垂直線ｉ、水平線ｊ、斜線ｋ、水平
   線ｌを有する舌片状の切込線３５を、前記斜切通線２１
   と対応する数だけ設け、これらの水平線ｆ、 １の左
   端部に垂直な折目３６を設け、各仕切壁１８Ａ、１８Ａ
   間に支持壁１８Ｂ、１８Ｂを設け、右端の支持壁１８Ｂ
   には折目３６Ａを設けて、各支持壁１８Ｂの表面に後壁
   ７と貼着する貼着部１８Ｃを形成し、各仕切壁１８Ａの
   上部に貼着部３４を設け、後方中仕切壁１８の貼着部３
   ２．３３．３４を中央板１７に貼着し、前方中仕切壁１
   ６の貼着部１９．２０を前壁３に貼着し、中央板１７の
   貼着部２６を側壁１に、貼着部３０を側壁５に、後方中
   仕切壁１８の貼着部１８Ｃを後壁７にそれぞれ貼着した
   ことを特徴とする仕切箱。 ２ 貼着片２６を後方中仕切壁１８の貼着部３３の左端
   に形成した実用新案登録請求の範囲第１項記載の仕切箱
   。