JPS5915991Y2 - 神棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は社殿を木箱に収納して成る、箱宮と称される神
棚に関するものである。

一般にこのような神棚では木製の箱体の前面のみに透明
なガラス戸を取付けて開閉できるようにし、箱体の左右
側面は棚板、天板及び背板と共に夫々木板張りとして形
成されている。

このために箱体の内部が暗くなり、社殿や供物・飾物等
が見え難くなる不具合があった。

そこで本考案はこの箱体の左右側面をもガラス張りとし
、さらにこのガラス張りを接着手段等で固定することな
しに、取外し可能の嵌め込み構造として前記した不具合
を解消し、また、ガラスが破損した時の取替へ或いは汚
れたときには取外して容易に清浄にすることができるよ
うにしたものである。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。

第１図において１は社殿、２は該社殿１を収納する箱体
である。

この箱体２は四隅に立設した前後の隅柱３，３，４．４
の上下に夫々桁５，６及び梁７，８を組付けて、棚板９
．天板１０及び背板１１を夫々張設し、さらに箱体２の
前部には上下に取付けた鴨居１２と敷居１３に支持させ
て引違い戸式としたガラス戸１４．１４が開閉自在に装
着しである。

そして、棚板９上に載置した社殿１の背面を背板１１に
固定させ、安定状態に収納させ、背板１１の裏面上部に
取付けられた掛止金具１５．１５を介して箱体２を壁面
等の所望個所に係止させる。

第２図において１６．１７は前記した上記の梁７，８に
重ねて箱体２の側面に取付けられた一対をなす横木であ
り、夫々対向位置にレール溝１８．１８’を設ける。

また、前隅柱３の後面の縦方向に前記レール溝１８．１
８’に連通状に縦溝１８″を設ける。

前記レール溝１８．１８’の後端は第２図に示すように
開口させである。

１９は透明なガラス板でありその上下両端を箱体２の後
方から前記開口部１８ ａ 、１８ ａ’に嵌合し、前
進させてその前端縁を前記縦溝１８″に嵌合させると共
に上下端縁はレール溝１８．１８’に挾持させる。

２０は後隅柱４の外側に貼合わせ状に取付けられる固定
部材であり、上下両端に前記レール溝１８．１８’に嵌
合する係止部２１．２１’を形成し、さらに前面にガラ
ス板１９の後端縁を後隅柱４とで挾持させるための段部
２２を縦方向に形成する。

この固定部材２０を箱体２の後端に当てがい係止部２１
．２１’をレール溝１８．１８’に夫々嵌合させて前進
させ、段部２２と後隅柱４の外側面の間にガラス板１９
の後端縁を挾持させる。

このようにして嵌め込まれたガラス板１９はその上下並
びに前部の三方縁をレール溝１８．１８’及び縦溝１８
“によって夫々挾持され、さらに後端縁は固定部材２０
の後方への移動が箱体２の取付けられた壁面に阻止され
ることによって接着等の固定手段を要することなく確実
に支持することができる。

そして、ガラス板１９が破損したり汚れたときは先ず神
棚を壁面から取外し、固定部材２０を後方に引出して、
ガラス板１９を後方に引出せば簡単に取外しできて、取
り替え或いは水洗い等の自由な手段で清浄にすることが
できる。

以上に説明したように本考案の神棚は箱体の側面にガラ
ス板を嵌脱可能に嵌め込んで箱体内を明かるくして社殿
は勿論、供物や飾物をもはっきりと見ることができるよ
うにし、従来の箱宮形式の神棚で内部が暗くて見え難く
なる不具合を解消することかできる。

また、ガラス板は上下左右の金縁を挾持固定するもので
あるから隙間のない堅固な組立て構造が得られる。

しかも、ガラス板を前面からは細工が判らないよう後面
側から嵌込み固定部材で被うようにしたので見栄えも良
い。

さらにこれらのガラス板は接着等の固定手段を要するこ
となく取付けることができるために、運搬時には破損防
止のためガラス板を取外し、各家庭にて簡単に組立てる
ことができる。

また、ガラス板が汚れた場合には簡単に取外せることで
容易に洗浄することができるといったような利点を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係わるもので第１図は外観斜視図、第２図
は要部の一部を分解して後側から示す斜視図、第３図は
要部の縦断面図、第４図は同じく要部の横断面図である
。 １・・・・・・社殿、２・・・・・・箱体、３，３・・
・・・・前隅柱、４，４・・・・・・後隅柱、１６．１
７・・・・・・横木、１８．１８’・・・・・・レール
溝、１８″・・・・・・縦溝、１９・・・・・・ガラス
板、２０・・・・・・固定部材、２１．２１’・・・・
・係止部、２２・・・・・・段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四隅角に左右一対の前隅柱と同じく後隅柱とを立設した
   社殿収納用の方形箱体であって、雨後隅柱は両前隅柱よ
   りも幅方向稍々内側寄り位置に立設すると共に、前隅柱
   および後隅柱に上下一対の横木を平行かつ対向状に架設
   し、該両横木の対向面には夫々後隅柱の外側面と面一な
   るようにレール溝を形成すると共に、前記前隅柱の後面
   に該両レール溝と連通ずる縦溝を形成し、ガラス板を前
   記両レール溝間に後隅柱側より嵌入し、後隅柱の外側に
   貼合せ状に取付けられる固定部材の上下両端縁に突設し
   た係止部を前記レール溝に嵌入して前辺縁縦方向に形成
   した段部に前記ガラス板の後端縁を挾持させるように構
   成したことを特徴とする神棚。