JPS591509Y2 - 釣用リ−ルのボデイカバ−止め構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、釣用リールのギヤ一群を内蔵したボテ゛イ
ーのボテ゛イカバーをバンドルシャフトで゛固定した釣
用リールのボディカバー止め構造に関する。

従来釣用リールのボテ゛イーとボディカバーは第１図の
ように、ボテ゛イー１の周辺数箇所に凹凸嵌合部Ａと止
めビス８でボディカバー２を固定している。

ボテ゛イー１内のギヤ一群とバンドルシャフト６はボテ
゛イー１とボテ゛イカパー２の内側にラジアルボールベ
アリング３，４が取りつけられ、断面多角形のバンドル
シャフト６が嵌挿された中空軸５が両ラジアルボールベ
アリング３，４で保持され、中空軸５の一端外周に固定
されたスプール摺動ギヤー５ａでスプール１６を前後に
摺動させ、中空軸５外周に嵌挿された駆動ギヤー７ａで
ローター１Ｂを回転させている。

上記ボディカバー２がボテ゛イー１に複数本の止めビス
８で固定されることは部品点数が多く、組立作業が面倒
な欠点がある。

またボディー１とボテ゛イカパー２に凹凸嵌合部Ａがあ
ると、成形型が複雑になる欠点がある。

さらにボテ゛イー及びボテ゛イカバーが防錆と軽量化の
ために合成樹脂材で形成されると、止めビスの諦め付は
具合によって合成樹脂材にインサートモールドされた雌
ネジが抜は出したり、ボテ゛イーやボテ゛イカバーにヒ
ビや亀裂が生じ、ボディー内に水が浸入しやすくなり、
内蔵ギヤーやシャフトの腐触が早まる等の欠点がある。

本考案の目的は、上記欠点に鑑み、複数個の止めビスを
廃し、ボテ゛イーとボディカバーの取り付けと、リール
の組み立てを容易にした釣用リールのボディカバーの止
め構造を提案することにある。

本考案の特徴は、ボディー、ボテ゛イカバーの略中央部
にバンドルシャツＩ・保持用ボールベアリングをボテ゛
イーとボディカバーに内方に抜は止めして取りつけ、こ
のボールベアリングを介してボテ゛イーとボテ゛イカバ
ーをバンドルシャフトとバンドルシャフトに螺合したス
クリューで測定したことである。

以下、図示の実施例によって本考案を説明する。

第２図はバンドルが左右変換可能なスピニングリールが
示されている。

リールのボテ゛イー１は略矩形のカップ状に形成され、
このボデ゛イーにボテ゛イカパー２が蓋状に取りつけら
れている。

ボテ゛イー１とボディカバー２の略中央部にはそれぞれ
外方に向けて突出部１ａ、２ａが形成され、その中心に
凹陥部１ｂ、２ｂが、凹陥部の底面中心に透孔ｌＣ，２
Ｃが形成されている。

上記凹陥部１ｂ、２ｂにはそれぞれラジアルボールベア
リング３．４が嵌合固定されている。

ラジアルボールベアリング３，４の内輪には中空軸５の
両端が嵌合されている。

中空軸５の中心孔は断面多角形に形成され、中心孔に断
面多角形のハンドルシャフト６が嵌合されている。

バンドルシャフト６の一端中心には第３図のように雌ネ
ジ６ａが形成され、スクリュー６１の雄ネジ６１ ａが
螺合されている。

スクリュー６１は雄ネジと、ボス部６１ ｂと、鍔部６
１Ｃで形成されている。

バンドルシャフト６の一端とボス部６１ ｂ間には調整
ワッシャー６２が介在されている。

上記バンドルシャフト６の他端にはバンドル基部６３が
固定されている。

バンドル基部６３の一端面には凹陥部６３ ａと、凹陥
部底面中心に突出部６３ ｂが形成されている。

バンドル基部６３の他端にはバンドル６４が取りつけら
れている。

上記凹陥部６３ ａにはシール用Ｏリング６５が挿入さ
れている。

上記中空軸５の一端外周にはスプール摺動用ギヤー５ａ
が設けられている。

スプール摺動ギヤー５ａはボディー１の内壁に鍔付ビス
１１で回転自在に取りつけられた伝達ギヤー１２に噛み
合わされている。

伝達ギヤー１２には偏心ピンが設けられ、偏心ピンはス
プール軸１４の一端に固定された摺動子１５の溝孔に嵌
合されて、スプール軸１４が前後に摺動されるように構
成されている。

スプール軸１４他端にはスプール１６が固定されている
。

上記中空軸５の外周には駆動ギヤー軸７が嵌合されてい
る。

駆動ギヤー軸には駆動ギヤー７ａとギヤー７ｂが設けら
れ、ギヤー７ｂは上記伝達ギヤー１２の一方と噛み合わ
され、駆動ギヤー７ａは上記スプール軸１４に嵌合され
たギヤー１７に噛み合わされてローター１８が回転され
る。

上記ラジアルボールベアリング３，４に中空軸５が嵌合
され、中空軸にバンドルシャフト６が嵌合組み立てられ
たのち、スクリュー６１がバンドルシャフト６の一端に
螺合されると、両ラジアルボールベアリング３，４の内
輪外側にバンドル基部６３の突出部６３ ｂと、スクリ
ュー６１の鍔部６１Ｃが当接され、スクリュー６１で内
方に締め付けられる。

ラジアルボールベアリング３，４の内輪が内方に締め付
けられると、ベアリングを支えるボディー１とボテ゛イ
カパー２はそれぞ゛れ内方に引きつけられて固定されて
いる。

スクリュー６１による締め付けはバンドル６４を回転さ
せて適度の締め付けになるように調整ワッシャー６２を
介在させて調整される。

中空軸５はバンドル基部の突出部６３ ｂとスクリュー
６１の鍔部６１ Ｃ間で幾分の隙間が出来る長さに設け
られている。

上記スクリュー側のボディー突出部１ａには蓋１９が嵌
合され、バンドル基部６３側のボテ゛イカバーの突出部
２ａの凹陥部２ｂには前記Ｏリング６５が挿入されて防
水がなされている。

バンドルが左右変換された場合も上記と同様に蓋１９と
Ｏリング６５が取りつけ可能である。

上記説明ではボールベアリングにラジアルボールベアリ
ングを用いることで述べたが、スラストボールベアリン
グで構成してもよい。

一方をラジアルボールベアリングで、他方をスラストボ
ールベアリングで構成してもよい。

またボールベアリングに中空軸を介してバンドルシャフ
トを支えるように述べたが、バンドルシャフトを直接ボ
ールベアリングで支えてもよい。

本考案は上述のように構成されたから、バンドルシャフ
トの取りつけによってボテ゛イーとボディカバーが固定
され、従来の止めビスの固定作業が省略されるとともに
、部品点数が削減される。

またボディーとボディカバーは略中央部がバンドルシャ
フトで締め付けられているので、ボテ゛イーとボディカ
バー周縁部には略均等の力が加えられ、特定箇所が強く
締め付けられてヒビ割れすることがない等の優れた効果
を奏する釣用リールのボディカバーの止め構造を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来の止めビスを用いてボテ゛イーとボテ゛イ
カバーが固定された説明図、第２図は本考案釣用リール
のボディカバーの止め構造を示す要部断面説明図、第３
図は同上要部分解説明図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボテ゛イーとボテ゛イカバーにそれぞ゛れボールベアリ
   ングを内方方向に抜は止めして取りつけ、上記ボールベ
   アリングに嵌挿したバンドルシャフトと、バンドルシャ
   フトの一端に螺合したスクリューで上記ボールベアリン
   グを介してボディカバーをボテ゛−に固定したことを特
   徴とする釣用ノールのボディカバー止め構造。