JPS59149635A - カラー受像管用シャドウマスク及びその製造方法 - Google Patents

カラー受像管用シャドウマスク及びその製造方法

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JPS59149635A
JPS59149635A JP58012760A JP1276083A JPS59149635A JP S59149635 A JPS59149635 A JP S59149635A JP 58012760 A JP58012760 A JP 58012760A JP 1276083 A JP1276083 A JP 1276083A JP S59149635 A JPS59149635 A JP S59149635A
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shadow mask
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nickel
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穐吉 英一
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    • HELECTRICITY
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    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
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    • H01J9/142Manufacture of electrodes or electrode systems of non-emitting electrodes of shadow-masks for colour television tubes
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はカラーブラウン管に用いられるシャドウマスク
の製造方法に関するものである。
〔発明の技術的背景と問題点〕
一般にカラーブラウンUは3本の′電子ビームを射出す
る心子銃と、この1子銃に対向する外囲器のパネル内面
に設けられた赤1gおよび緑色に発光する蛍光体が規則
正しく配列された蛍光面と、この蛍光面に一定の間隔(
以下q値と称す)をおいて対向配置された多数の規則正
しく配列された微細開孔を有するシャド1クマスクとを
備えている。
このような構成のカラーブラウン管において、3不の゛
成子ビームはシャドウマスクのは側聞孔近傍で果申し、
q iii間で再び離散し所定の蛍光体に正しく対応射
突してカラー映像を現出せしめる。このシャドウマスク
は通常人のような工程を経て製造される。すなわち、シ
ャドウマスク素材のLLl mmないし0.3mm程度
の高純度の鉄板に光感光層を塗布し、光露光法によって
所定の微細開孔の配列パターンを形成し、エツチングに
より微細開孔を穿設する。次いで、微細開孔面は曲面状
に、周辺部はマスクフレームへの固定を可能とする形状
にプレス成形1−る。更にシャドウマスク表面に耐蝕性
を有する灰黒色ないし黒色の酸化被膜を形成する。
この酸化被膜は、後工程のシャドウマスクを介する光嬉
光法による蛍光面形成時の紫外線のマスク表面での反射
防止、管の排気までの謂の発生防止および′aの動作時
の2次1d子放出防止、電子ビームの吸収等を目的と1
−るもの−〇ある。酸化′Iiは蒸気酸化、ガス酸化ま
たはrルカリ浴酸化等種々の叡化法が可能であり、発色
は灰黒色ないし黒色で一般には黒色である程好ましい。
また、酸化のノqさはl待I痢昭54− J 3946
3−号公報に示されているように1μmnより薄いと錆
の発生防止が不充分てあり、3μn1より厚いと組立溶
接時にスプラッシュが多発するのでlμInないし3μ
m11が奸才しい。
さ−C1このようなシャドウマスクの素材は一般に高純
度の軟鉄材が用いられている。これは素材の供給舵力、
コスト、加工性および強度4により総合的に決められた
ちのである。しかしながらその最大の欠点は0〜10(
1’(jで約+2 X 10 ’ /’Oと熱膨張゛係
数が大きいことでぬる。すなイつち、ill當のシャド
ウマスクの電子ビームの通過率は約15%〜2!5チで
残りの75%〜85%の亀子ビームはシャドウマスクに
射英し、その運帥エネルギーが熱エネルギーに変換され
、シャドウマスクの温度は時として80°Cにも達する
ことになる。この結果シャドウマスクは熱膨張によりド
ーミング現象を生じ、q値が場所により設計値から偏移
する。このq値偏移は谷電子ビームの対応する蛍光体へ
のランディング位置ずれを生じ、色純度の劣化を招くこ
とに々る。この現象は特に高解像度用としての微細開孔
のピッチおよび板厚の小さなシャドウマスク程著しく、
管として致命的な特性欠陥となる危険性がある。
このような色純度の劣化の対策として、例えば特公昭4
2−25446号公報、特開昭50−58977号公報
および特開昭50−68650号公報ではシャドウマス
クの素材として熱膨張係数が0〜l’00°Cで〜5X
IO’/’Oと鉄より場合によっては1桁以上小さい鉄
およびニッケルを主成分とする合金を使用する例が示さ
れている。すなわち、いわゆる低熱膨張材を使用するこ
とで実質的にドーミング現象に大幅に抑制することが可
能である。
しかし鉄およびニッケルを主成分とする素材は製造工程
中で精を発生しやすく孔詰まりゃ耐電圧特性の劣化を起
こす危険性があるため表面に酸化被膜を形成して、これ
を防ぐ必要がある。ところがとの鉄およびニッケルを主
成分とする素材は表面に耐熱性、密着性のよい黒色酸化
被膜を形成させるのがむずかしく、鉄板の表面に黒色酸
化被膜を形成させるような通常の酸化条件、たとえば5
70〜600 ’OO湿水素雰囲気中、またl−157
0〜6o。
°CのCO+COt +02雰囲気中での処理では充分
な酸化膜ができ々いという問題がある。また通常の酸化
条件で処理時間を大幅に延ばして(通常5〜10分処理
に対し60〜00分処理)1〜3pmの厚さの醇化膜を
形成しても、膜の密着性が悪く、膜が剥れて管内タスト
となり耐電圧特性を劣化させる問題がある。
〔発明の目的〕
本発明は以上の点に錯みてなされたもので、鉄およびニ
ッケルを主成分とする素材からなるシャドウマスクに密
着性がよくかつ錆の発生を充分防止し得る酸化膜を形成
することを目的とする。
〔発明の概要〕
本発明は鉄およびニッケルを主成分とするシャドウマス
クを化学処理によりニッケルを優先的に溶解させ表面の
鉄組成比を当初の鉄組成比よりも過剰とすることにより
耐熱性密着性のよい酸化膜を形成するシャドウマスクの
製造方法である。
〔発明の実施例〕
鉄板を使用したシャドウマスクの場合id:通常570
〜600’Oの湿水素雰囲気中またはC0−4−CO,
,4−0□雰囲気中で5〜10分間処理して表面に酸化
膜を形成するが、この場合の酸化膜の成分はFe、、0
. ′j6よびFe50.であることが確認されている
。この鉄板上のFe2O3+ Fe、、04酸化膜は下
地の鉄とのなじみもよくエイ車中の熱工程を壷っても剥
れること々くシャドウマスクの耐蝕の役目を果たす。し
かるに鉄およびニッケルを主成分とするシャドウマスク
を通常の酸化条件で処理したが、充分な酸化膜厚が得ら
れなかった。また処理時間を延ばして充分々厚さの酸化
膜を形成させたが製造工程中の熱工程で;5にクラック
が生じ、膜剥れを起こした。之等の原因究明のため酸化
膜の成分を分析した結果、Fe、、03. pe、、0
4ノほかにNiOが;、2められた。このことから鉄」
イよびニッケルを主成分とするシャドウマスクが通常の
酸化条件で充分々厚さの酸化j1莫を形成しないのは表
面の鉄の濃度が低いためであり、形成された酸化膜が熱
工程を1・bると剥れるのは下地と酸化1、徒との熱膨
張の差が犬・きいためであることと考えられる。
そこで・ト:発明者ΦトしLシャドウマスク表1mを光
分々厚さの酸化膜が形成できる程度に鉄リッチにすれば
3Zlξを保護しニッケルのみを優先的(・て溶かすよ
う((化学処理することを検討し/こ。すなわち、?′
l<の表面のNiOをψ’I !′41 ?夜で処J呈
すること例よりシャドウマスク表面の鉄の濃度が処理前
のめ初の硅度より高まり、通常の酸化条件で表[R1に
耐蝕性、密着性のよい酸化1摸を形成することができる
。これは鉄に近い組成となっているシャドウマスクの表
面に酸化)漠を形成さぜるので、形成される酸化膜の1
組成@ NiOよりもFe20s、 Fe、04がける
かに多くなり、まだ、この鉄リッチの層が酸化膜と下地
との間の中間層的働きをし、熱工程での熱膨張の差によ
る熱応力を緩和する効果があるためと考えられる。
次に具体的に酸化皮膜を施した実施例について説明する
実施例 1) 36%ニッケルおよび鉄を主成分とする厚さ0.1mm
の金属板にフォトエツチング法により所定のパターンの
g側聞孔を穿設する。次に1100℃の温度で真空焼鈍
を行なった後、焼鈍時に発生したしわを取り除くため軽
くレベラーをかけ、次いで化学処理を行なう。
化学処理液はジャパンメタルフイニシングカンパニー(
株)の商品名エンストリップS(鉄の上のニッケルメッ
キ剥離剤)を用いる。
液組成はエンストリップ860 g″/l 、 Nae
N 100r/l であり80°Cの温度で処理時間を
変えて6通りのサンプルを作製した。化学処理後の表面
の鉄の濃度をE Iectron Probe Mas
s Analyzer (EPMA)  Kより鉄の抄
当りカウント数をとって測定した結果を第1図に示す。
すなわち処理時間が長くなる程加速電圧の低いところで
の鉄のカラン) m&の割合が高くなり表面層の鉄の濃
度が高くなっていることを示す。
尚、第1図での特性(a)〜(g)は夫々第1表に示す
処理時間を実施したものである。
次にフラットマスクをプレ名成形し、微細開孔面は曲面
状に周辺部はマスクフレームへの固定のためのスカート
部を有する形状に成形する。
さらにトリクレン脱脂後CO+002+02の雰囲気カ
ス中テ570〜60(1’Qの温度で酸化膜を形成させ
る。
以上の工程を経て完成したシャドウマスクの酸化膜の密
着性と耐触性についてd41]定した結果を第1表に示
す。
(以下余白) 第1表 酸化膜の特性測定結果 膜厚;断面を5econdary E Iectron
 i&11cro Analyzer(SEM)で測定 膜の密着性;電気炉中で450°0×60分加熱後曲率
R= l mmで90°折り曲げ、その部分をセロテー
プで剥離しテスト ○Δ×は剥れ08度を示し、○は 剥れなし、△は若干剥れあり、× は剥れあり実用不能 耐蝕性;温度35°C1相対湿度90〜95チの雰囲気
中に放置して錆の発生率を観?1111 (強制テスト
) 第1表より前述の化学処理液中で80°Cの温度で1〜
3分処理した後、酸化処理を実施したシャドウマスクが
密着性(耐熱性)耐蝕性ともに純鉄を主成分とするシャ
ドウマスクと同等もしくはそれ以上の酸化膜特性を有す
ることがわかる。
次に第1表の試験例■、@のシャドウマスクをカラーブ
ラウン管内に組み込み、通常の熱工程を通過後封止して
管を完成させ動作試験を行ガつだ結果、シャドウマスク
の熱膨張による色純度の劣化は無視しつる程度であり、
またシャドウマスクの孔詰まりもなく耐電圧特性も良好
であった。即ちシャドウマスク表面の化学処理によりそ
の表面を鉄リッチとしても、素材の熱膨張率の変化は無
視できることを確認した。
更に管を分解してシャドウマスクの酸化膜の表面状態を
観察した結果酸化膜のダストやクラックはほとんど認め
られなかった。
実施例 2) 化学処理をシャドウマスクのプレス成形およびトリクレ
ン脱脂後に行ない、その後酸化処理を行なった。その他
の工程および処理条件は前記実施例1と同様に行なった
。この結果得られたシャドウマスクも実施例1と同様に
良好であった。
実施例 3) フォトエツチング工程後に化学処理を施し、次いで真空
処理を行なった。以降の工程はレベラープレス成形およ
び酸化処理であり、その曲の工程および処理条件は実施
例1と同様に行なった。との場合は、化学処理の後に真
空処理を行なうためニッケルが表面に若干拡散してきて
その分だけ表面の鉄組成比が減少するが充分実用可能な
ものであった。
以上の実施例では36%ニッケルおよび鉄を主成分とす
る素材について説明したが、本発明は、この他42%ニ
ッケルや50%ニッケル等の種々のAtH&比を有する
素材にも適用しうることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、剥離やダスト。
クランク及び錆発生を防止し、密着性及び耐触性の良好
なシャドウマスクを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は横軸にl(PMA分析時の加速′醒圧、縦軸に
E PMA分析での鉄の強度のカウント数をとって表面
の鉄の組成比を示す特性図である。 代理人弁理士 則近憲佑  (はが1名)第1図 手続補正帯(自発) “8′″′5バ、9.りIB 1、 事件の表示 特願昭58−1.2760号 2 発明の名称 カラー受像管用シャドウマスク及びその製造方法3 補
正をする者 事件との関係 特許出願人 (307)東京芝浦電気株式会社 4  代  理  人 〒100 東京都千代田区内幸町1−1−6 東京芝浦電1気株式会社東京事務所内 5、 補正により増加する発明の数   1明細書全文 7 補正の内容 1)明細書の発明の名称を ジュゾウカンヨウ            ォヨ   
 セイゾウホウホウ[カラー受像管用シャドウマスク及
びその製造方法」と訂正する。 2)明細書全文を別紙の通り訂正する。 訂 正  明  細  書 1、発明の名称 カラー受像管用シャドウマスク及びその製造方法 2、特許請求の範囲 スフ。 2)鉄およびニッケルを主成分とするシャドウマスク用
金属板に多数の規則正しく配列された微−側聞孔を穿設
する手段と、前記多数の微細開孔が穿設されたシャドウ
マスクの表面の鉄組成比な当初の金属板の組成比よりも
過剰にする手段と、前記シャドウマスクの表面に灰色な
いし黒色の酸化皮膜を形成する手段とからなることを特
徴とするカラー受像管用シャドウマスクの製造方法。 3、発明の詳細な説明 〔発明の技術分野〕 本発明はカラー受像管に用いられるシャドウマスク及び
その製造方法に関するものである。 〔発明の技術的背景と問題点〕 一般にカラー受像管は3本の電子ビームを射出する電子
銃と、この電子銃に対向する外囲器のパネル内面に設け
られた赤、青および緑色に発光する螢光体が規則正しく
配列された螢光面と、この螢光面に一定の間隔(以下q
値と称す)をおいて対向配置された多数の規則正しく配
列された微細開孔を有するシャドウマスクとを備えてい
る。このような構成のカラー受像管において、3本の電
子ビームはシャドウマスクの微細開孔近傍で集中し、q
値開で再び離散し所定の螢光体に正しく対応射突してカ
ラー映像を現出せしめる。このシャドウマスクは通常次
のような工程を経て製造される。すなわち、シャドウマ
スク素材のQ、 l tnmないしQ、 3 mm程度
の高純度の鉄板に光感光層を塗布し、光露光法によって
所定の微細開孔の1列パターンを形成し、エツチングに
より微細開孔を穿設する。 次いで、微細開孔面は曲面状に、周辺部はマスクフレー
ムへの固定を可能とする形状に、プレス成形する。四に
シャドウマスク表面に耐蝕性を有する灰黒色ないし黒雀
の酸化被膜を形成する。この酸化被膜は、後工程のシャ
ドウマスクを介する光露光法による螢光面形成時の紫外
線のマスク表面での反射防止、管の排気までの錆の発生
階…および管の動作時の2次電子放出防止、電子ビーム
の吸収等を目的とするものである。酸化法は蒸気酸化、
ガス酸化またはアルカリ浴酸化等種々の酸化法が可能で
あり、発色は灰黒色ないし黒色で一般には黒色である程
好ましい。 また、酸化の厚さは特開昭54−139463号公報(
−示されているように1μmより薄いと錆の発生防止が
不充分であり、3μmより厚いと組立溶接時にスプラッ
シュが多発するので1μmないし3μmが好ましい。 さて、このようなシャドウマスクの素材は一般に高純度
の軟鉄材が用いられている。これは素材の供給能力、コ
スト、加工性および強度等により総合的に決められたも
のである。しかしながらその最大の欠点は0〜100℃
で約12 X 10=/’Cと熱膨張係数が大きいこと
である。すなわち、通常のシャドウマスクの電子ビーム
の通過率は約15%〜25%で残りの75%〜85%の
電子ビームはシャドウマスクに射突し、その運動エネル
ギーが熱エネルギーに変換され、シャドウマスクの温度
は時として80℃にも達することになる。この結果シャ
ドウマスクは熱膨張によりドーミング現象を生じ、q値
が場所により設計値から偏移する。このq値偏移は各電
子ビームの対応す゛る螢光体へのランディング位置ずれ
を生じ、色純度の劣化を招くことになる。この現象は特
に晶解像度用としての微細開孔のピッチおよび板厚の小
さなンヤドウマスクはど著しく、管として致命的な特性
欠陥となる危険性がある。 このような色純度の劣化の対策として、例えば特公昭4
2−25446号公報、特開昭50−58977号公報
および特開昭5 (1G 8650号公報ではシャドウ
マスクの素材とし7て熱膨張係数が0〜100℃で〜5
X10−’/’Cと鉄より場合によっては1桁以−ヒ小
さい鉄およびニッケルを主成分とする合金を使用する例
が示されている。すなわち、いわゆる低熱膨張桐な使用
することで実質的にドーミング現象を大幅に抑制するこ
とがiJJ能である。 しかし鉄およびニッケルを主成分とする素材は製造工程
中で情を発生しやすく孔詰まりや耐電圧特性の劣化を起
こす危険性があるため表面に酸化被膜を形成して、これ
を防ぐ必要がある。ところがこの鉄およびニッケルを主
成分とする素材は表面に耐熱性、密着性のよい黒色酸化
被膜を形成させるのがむずかしく、鉄板の表面に黒色酸
化被膜を形成させるような通常の酸化条件、たとえば5
70〜600℃の湿水素雰囲気中、または570〜60
0℃のCo + Co 2 +02雰囲気中での処理で
は充分な酸化膜ができないという問題がある。また通常
の酸化条件で処理時間を大幅に延ばして(通常5〜10
分処理に対し60〜90分処理)1〜3μmの厚さの酸
化膜を形成しても、膜の密着性が悪く、膜が剥れて管内
ダストとなり耐電圧特性を劣化させる問題がある。 〔発明の目的〕 本発明は以りの点に鑑みてなされたもので、鉄およびニ
ッケルを主成分とする素材からなるシャドウマスクに密
着性がよくかつ錆の発生を充分防止し得る酸化膜を形成
することの可能なシャドウマスク及びその製造方法を提
供することを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明は鉄およびニッケルを特徴とする特許ドウマスク
を化学処理(二よりニッケ′ルを優先的に溶解させ表面
の鉄組成比を当初の鉄組成比よりも過剰とすることによ
り耐熱性密着性のよい酸化膜を形成するカラー受像管用
シャドウマスク及びその製造方法である。 〔発明の実施例〕 鉄板を使用し、たシャドウマスクのJ、8%合は通常5
70〜600℃の湿水素雰囲((中またはCOモCO2
+02雰囲気中で5〜10分間処理して表面に酸化膜を
形成するが、この場合の酸化膜の成分はF e203お
よびFe3O4であることがVみ忍されている。この鉄
板上のF e203 + F e、、04酸化バψは下
地の鉄とのなじみもよく工程中の熱工程を通っても剥れ
ることなくシャドウマスクの耐蝕の役目を果たす。しか
るに鉄およびニッケルを主成分とするシャドウマスクを
通常の酸化イコ件で処理したか、充分な酸化膜厚が得ら
れなかった。また処理時間を延°ばして充分な厚さの酸
化膜を形成させたが製造工程中の熱工程で膜にクラック
が生じ、膜剥れを起こした。 之等のj9囚究明のため酸化膜の成分を分析した結果、
Fe2O3、Fe3O4のほかにニッケルの酸化物が認
められた。このことから鉄およびニッケルを主成いため
であり、形成された酸化膜が熱工程を通ると剥れるのは
下地と酸化膜との熱膨張の差が大きいためであることと
考えられる。 そこで本発明者等はシャドウマスク表面を充分な厚さの
酸化膜が形成できる程度に鉄すンチにすれば充分な付着
強度を有する酸化膜が形成できるのではないかと考え、
そこで鉄を保護しニッケルのみを優先的に溶かすように
化学処理することを検討した。すなわち、シャドウマス
クの表面をニッケル用の剥離液で処理すること(−より
シャドウマスク表面の鉄の濃度が処理前の当初の濃度よ
り高まり、通常の酸化条件で表面に耐蝕性、密着性のよ
い酸化膜を形成することができる。これは鉄に近い組成
となっているシャドウマスクの表面ニ酸化膜を形成させ
るので、形成される酸化膜の組成はニッケルの酸化物よ
りも鉄の酸化物の方がはるかに多くなり、また、この鉄
リッチの層が酸化膜と下地との間の中mi層的働きをし
、熱ユ、程での熱膨張の差による熱応力を緩和する効果
があるためと考えられる。 次に具体的に酸化皮膜を施した実力(巨例について説明
する。 実施例 1) 35%ニノニンおよび鉄を主成分とする厚さ01間の金
属板にフォトエツチング法により所定のパターンの微細
開化を穿設する。次に1100℃の温度で真空焼鈍を行
なった後、焼鈍時に発生したしわを収り除くため軽くレ
ベラーをかけ、次いで化学処理を行なう。 化学処理液はジャパンメタルフィニシングカンパニー 
(株)の商品名エンストリップS(鉄の上のニッケルメ
ッキ剥離剤)を用いる。 液組成はエンストリップS 6 (l l/ / l、
 NaCN HIO&/lであり80℃の温I隻で処理
時間を変えて6通りのサンプルを作製した。化学処理後
の表面の鉄の濃度をEl ectron Probe 
X Ray Micro Analyzar(EPMA
)により鉄の秒当すカウント数をとって測定した結果を
第1図に示す。すなわち処理時間が長くなる程加速電圧
の低いところでの鉄のカウント数の割合が高くなり表面
層の鉄の濃I廷が高くなっていることを示す。 尚、第1図での特性にI)〜(g)は夫々第1表に示す
処理時間を実施したものである。 次にフラットマスク乞プレス成形し、微細開孔面は曲面
状に周辺部はマスクフレームへの固定のためのスカート
部を有する形状に成形する。 さらにトリクレン脱脂後CO+ co、、 +02の雰
囲気ガス中で570〜600 ’Gの温度で酸化1漠を
形成させる。 以上の工程を経て完成したシャドウマスクの酸化膜の密
着性と耐触性について測定した結果を第1表に示す。 (以下余白) 第1表 酸化膜の特性測定結果 膜厚;断面を研摩し顕微鏡で観察測定 膜の密着性;電気炉中で450℃X60分加熱後曲率半
径R=1朋で90°折り曲げ、 その部分をセロテープで剥離しテ スト。○△×は剥れの程度を示し、 ○は剥れなし、△は若干例れあり、 ×は剥れあれあり実用不能。 耐蝕性;温度35℃、相対湿度90〜95%の雰囲気中
に放置して錆の発生率を観測 (強制テスト)。 第1表より前述の化学処理液中で80℃の温度で1〜3
分処理した後、酸化処理を実施したシャドウマスクが密
着性(耐熱性)耐蝕性ともに純鉄を主成分とするシャド
ウマスクと同等もしくはそれ以上の酸化膜特性を有する
ことがわかる。 次に第1表の試験例■、■のシャドウマスクをカラー受
像管内に組み込み、通常の熱工程を通過後封止して管を
完成させ動作試験を行なった結果、シャドウマスクの熱
膨張による色純度の劣化は無視しうる程度であり、また
シャドウマスクの孔詰まりもなく耐電圧特性も良好であ
った。即ちシャドウマスク表面の化学処理によりその表
面を鉄リッチとしても、素材の熱膨張率の変化は無視で
きることを確認した。 更に管を分解してシャドウマスクの酸化膜の表面状態を
観察した結果酸化膜のダストやクラックはほとんど認め
られなかった。 実施例 2) 化学処理をシャドウマスクのプレス成形およびトリクレ
ン脱脂後に行ない、その後酸化処理を行なった。その他
の工程および処理条件は前記実施例1と同様に行なった
。この結果得られたシャドウマスクも実施例1と同様に
良好であった。 実施例 3) フォトエツチング工程後に化学処理を施し、次いで真空
処理を行なった。以降の工程はレベラープレス成形およ
び酸化処理であり、その他の工程および処理条件は実施
例1と同様に行なった。この場合は、化学処理の後に真
空処理を行なうためニッケルが表面に若干拡散してきて
その分だけ表面の鉄組成比が減少するが充分実用可能な
、−ものであった。 以上の実施例では36%ニッケルおよび鉄を主成分とす
る素材について説明したが、本発明は、この他42%ニ
ッケルや50%ニッケル或は32%ニッケルー5%コバ
ルトかうするスーハーアンパー等の種々の組成比を有す
る素材にも適用しうることはいうまでもない。 〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、剥離やダスト。 クラック及び錆発生を防止し、密着性及び耐触性の良好
なカラー受像管用シャドウマスクを得ることができる。 4、図面の簡単な説明 第1図は横軸にEPMA分析時の加速電圧、縦軸にEP
MA分析での鉄の強度のカウント数をとって表面の鉄の
組成比を示す特性図である。 代理人 弁理士 則 近 憲 佑

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鉄およびニッケルを主成分とするシャドウマスク用金属
    板に多数の規則正しく配列された微細開孔を穿設する手
    段と、前記多数の微細開孔が穿設されたシャドウマスク
    の表向の鉄組成比を化学処理により前記表面のニッケル
    を優先的に溶解させ当初の鉄組成比よりも過II Kす
    る手段と、前記シャドウマスクの表面に入点ないし黒色
    の酸化皮膜を形成する手段とからなることを特徴とする
    シャドウマスクの製造方法。
JP58012760A 1983-01-31 1983-01-31 カラー受像管用シャドウマスク及びその製造方法 Granted JPS59149635A (ja)

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