JPS5913435B2

JPS5913435B2 - エレベ−タ乗場の錠装置

Info

Publication number: JPS5913435B2
Application number: JP14630576A
Authority: JP
Inventors: 智博埋田
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1976-12-06
Filing date: 1976-12-06
Publication date: 1984-03-29
Also published as: JPS5371441A

Description

【発明の詳細な説明】この発明はエレベータ乗場の錠装置に関するものである
。

エレベータの乗場は通常鎖錠されていて、乗場側ＩＣは
専門のエレベータ保守員が鎖錠を解除する鍵穴が設けで
あるのが一般的である。

そして、エレベータが故障してかご内に乗客が閉じ込め
られり場合に、ビルの管理者が保守員用の鍵を用い乗場
を開いて乗客を救出することも行なわれている。

しかし、保守員用の鍵はかごが停止していない乗場であ
っても、これを解錠することができるので、専門の保守
員以外の者が乗場を解錠したときには誤って昇降路へ転
落することが考えられる。

この発明は上記の欠点を解消するもので、救出用の鍵で
はかごが停止している乗場のみを解錠することができ、
保守用の錠ではかごの所在に関係なく乗場を解錠するこ
とのできるエレベータ乗場の錠装置を提供しようとする
ものである。

以下、第１〜第７図によってこの発明の一実施例を説明
する。

図中、１は乗場の床、２は乗場出入口、３は片引き戸か
らなる乗場の戸で、４はこれに中間部が枢着され一部は
水平方向へ伸び端部に釣４ａが設げられ、他部は下垂し
た脚部４ｂを有する鉤体、５は出入口２の縁部に固定さ
れて約４ａＫ係合する係合子、６は脚部４ｂに対向して
配置され乗場の戸３を貫通して設けられたＴ字状をなす
鍵穴、７は乗場の戸３の裏面に装着されて鍵穴６の下方
に配置された電磁石からなる制限解除装置、８は制限解
除装置７の上端に中間部が枢着された吸引子からなる解
錠制限装置で、一端は上方へ伸びて鍵穴６の下部の半分
をおおった状態に配置された阻止部８ａが設げられ、他
端は下方へ伸びてこの部分が引張りコイルばね９に係合
されて第２図において反時計方向へ付勢され、かつ制限
解除装置７の外側に設けられた突子１０によって所定位
置に保持される。

１１は鍵穴６の近くに設けられたランプからなる表示灯
、１２は横断面が鍵穴６に対応したＴ字状をなす救出用
鍵で、ビルの管理者が保管している。

１３は救出用鍵１２と同様に構成されるとともに先端に
斜面１３ａが設けられて先細に形成された保守用鍵で、
専門のエレベータ保守員のみが持っている。

１４はエレベータのかごで、１４ａはかごの出入口、１
５ａは第１図に示す乗場からなる１階の乗場で、ｔｓｂ
、ｉ５ｃもそれぞれこれと同様な２階、３階の乗場、
１６ａは１階の乗場１５ａに対応して昇降路に装置され
たスイッチからなる１階のかご位置検出装置で、１６ｂ
、１６ｃもそれぞれこれと同様に配置された２階、３階
のかご位置検出装置、１６’ａ〜１６′ｃはそれぞれか
ご位置検出装置１６ａ〜１６ｃの常開接点、１７ばかご
１４に設けられてかご位置検出装置１６ａ〜１６ｃのそ
れぞれに対応可能に配置されたカムで、乗場出入口２、
かご出入口１４ａそれぞれの高さのほぼ半分以上が互い
に重合する位置にかご１４がいるときに、対応したかご
位置検出装置１６ａ〜１６ｃのいずれかを押圧する長さ
を備えている。

７ａ〜７ｃはそれぞれ１階〜３階の乗場１５ａ〜１５ｃ
に配置された制限解除装置、１１ａ〜ｌｌｃはそれぞれ
１階〜３階の乗場１５ａ〜１５ｃに配置された表示灯、
１８ばかご１４が異常停止したときに消勢される異常検
出ＩＪｌ／−の常閉接点、（→（へ）は電源である。

今、かご１４が異常停止し、その停止位置が２階の乗場
１５ｂ付近であったとすると、接点１８が閉成され、ま
た、２階のかご位置検出装置１６ｂがカム１７によって
押圧されるので接点１６′ｂも閉成される。

このため（→−１８−１６’ｂ−７ｂ−（へ）の回路に
よって２階の制限解除装置７ｂが付勢され、また、（→
−１８−１６’ｂ−１１ｂ−（ハ）の回路によって２階
の表示灯１１ｂが点灯する。

これによって、２階の解錠制限装置８はばね９の付勢力
に抗して吸引され阻止部８ａが下降する。

したがって、救出用鍵１２を２階の乗場１５ｂの鍵穴６
に挿入することができ、これを鉤体４の脚部４ｂに当接
して水平方向に回動して、鉤体４を第１図において時計
方向に回動すれば２階の乗場１５ｂの錠装置を解錠する
ことができる。

そして２階の乗場１５ｂの戸３を開くと、このときにば
かご出入口１４ａ１乗場出入口２の相互が高さ方向に半
分以上重合した状態でかご１４が停止している。

したがって、エレベータの構造に精通していないビルの
管理者等であっても安全にかご１４内の乗客を救出する
ことができる。

また、このときに２階の表示灯１１ｂが点灯するので容
易にかご１４の停止装置を知ることができる。

また、かご１４が異常停止していない階、例えば３階の
乗場１５ｃの制限解除装置７ｃは付勢されないので、３
階の解錠制限装置８の阻子部８ａは上昇位置に保持され
ている。

このため、３階の鍵穴６に救出用鍵１２を挿通すること
ができず、解錠不能となる。

これによって、ビルの管理者が３階の乗場の戸３を誤っ
て開くことによって生じる事故を未然に防止することが
できる。

しかし、３階の鍵穴６に保守用鍵１３を挿入して斜面１
３ａによりばね９の付勢力に抗して解錠制限装置８を押
し下げれば第２図に鎖線で示すように保守用鍵１３を挿
通することができる。

これによって３階の乗場１５ｃを解錠することができ、
通常の保守作業等乞行なうことができる。

このようにして、保守用鍵１３を使用すればかご１４の
位置に関係なく任意の階で乗場を解錠することができる
。

要するに、かご１４が異常停止している乗場に限って、
これの錠を救出用鍵１２を用いて解錠可能にしたので、
乗客がかご１４に閉じ込められた場合には、専門の保守
員の到着を待たなくても、ビルの管理者等によって安全
に、また、短時間のうちに乗客を救出することができる
。

以上説明したとおりこの発明は、エレベータ乗場の錠に
、保守用鍵による解錠操作は常時可能であり、救出用鍵
による解錠操作に対しては解錠不能にする解錠制限装置
を設け、かごが停止した乗場の錠については制限解除装
置を付勢して救出用鍵による解錠操作を可能にしたもの
である。

これによって、保守員は保守用鍵によってかごの停止位
置に関係なく乗場を解錠して保守作業ができ、また、か
ごが適宜な乗場付近に異常停止したときには救出用鍵χ
保管するビルの管理者等によって、かごが停止した乗場
を解錠することができる。

これにより、かご内に閉じ込められた乗客の迅速かつ安
全な救出を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるエレベータ乗場の錠装置の一実
施例を示すエレベータ乗場の概要正面図、第２図は第１
図の■−■線断面図、第３図、第４図はそれぞれ第１図
の鍵穴に対応する鍵の側面図、第５図は第３図、第４図
のｖ−ｖ線断面図、第６図は第１図に対応するエレベー
タの概略昇降路断面図、第１図は第１図に対応する要部
電気回路図である。１・・・・・・乗場の床、２−・・・・・乗場出入口、
４・・・・・・鉤体、５・・・・・・係合子、６・・・
・・・鍵穴、７・・・・・・制限解除装置、８・・・・
・・解錠制限装置、１２・・・・・・救出用鍵、１３・
・・・・・保守用鍵、１４・・・・・・かご、’１６ａ
〜１６ｃ・・・・・・かご位置装置、１７・・・・・・
カム。なお、図中同一部分は同一符号により示す。

Claims

【特許請求の範囲】

１エレベータ乗場のそれぞれに設けられこれを鎖錠し
かつ少なくとも２種類の鍵により乗場側から解錠可能に
構成された錠・上記エレベータのかごが上記乗場のいず
れかに対応した位置にいるときに動作するかご位置検出
装置、上記乗場のそれぞれに設けられ常時は動作状態に
あり動作時に前進して上記鍵のうち特定の鍵以外の鍵の
先端部に係合して解錠操作を抑制する阻止部が設けられ
上記特定の鍵以外の鍵による上記鍵の解錠操作を阻止す
る解錠制限装置、及び上記かご位置検出装置の動作を介
して付勢され上記かごの位置に対応した上記乗場の解錠
制限装置を非動作状態にする制限解除装置を備えたエン
ベータ乗場の錠装置。