JPS5912463B2 - 突板化粧板の製造方法 - Google Patents

突板化粧板の製造方法

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JPS5912463B2
JPS5912463B2 JP10303077A JP10303077A JPS5912463B2 JP S5912463 B2 JPS5912463 B2 JP S5912463B2 JP 10303077 A JP10303077 A JP 10303077A JP 10303077 A JP10303077 A JP 10303077A JP S5912463 B2 JPS5912463 B2 JP S5912463B2
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resin
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JP10303077A
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稔也 加藤
智紘 足立
嘉宏 伊藤
佳紀 尾畑
広太郎 堀江
勝 森下
宏治 深川
留夫 林
美成 志村
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Aica Kogyo Co Ltd
Dantani Sangyo KK
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
Dantani Sangyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 25本発明は天然木を薄く切削して実根とし、これを定
寸に裁断し、水溶性熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂と熱
硬化性樹脂との混合物を含浸乾燥させた含浸紙(以下裏
打含浸紙と略称)上に親水性接着剤を塗布後、該実根を
隙間なくならべて仮止し、30ホットプレスにて軽度に
熱圧して該裏打含浸紙にて裏打された実根のシート(以
下裏打実根と略称)を得、該裏打実根の上面に透明な熱
硬化性樹脂を含浸乾燥させたオーバーレー紙(以下オー
バーレー紙と略称)、裏面に熱硬化性樹脂を含浸乾燥さ
35せたコア−紙(以下コア−紙と略称)を重ね、更に
該オーバーレー紙に接して合成樹脂フィルム、或は金属
箔を重ねて熱圧し、解圧後前記合成樹脂フイルム、或は
金属箔を剥離することにより得られる天然木の突板を利
用した突板化粧板の製造方法に関する。
公知のメラミン化粧板に於いて表面の化粧用に天然木の
木目を模写した印刷紙が使用されているが、表面が平面
的で立体観に欠け、これに立体観を付与するためエンボ
スにより木目の凹凸を表現せんとする試みがなされてい
るが、天然木の自然の木目の感じには遠く及ばない。
更に天然木の突板を使用してメラミン化粧板を製造する
ことも試みられているが、メラミン化粧板の成型は40
kg/d以上の高圧で行われるため使用された突板は強
度に圧縮されて表面の凹凸が消失し、印刷紙を使用した
時と外観上何等差異がなく、高価な天然の突板を使用し
た効用がなく、且使用された突板に割れが生じ易く実用
上著しい欠陥がある。本発明の目的は天然木を切削した
突板を利用した該突板の自然の木目を生かし、且該突板
に割れの生ずることのない突板化粧板の製造方法を提供
するにある。本発明は、天然木を厚さ0.5m71t以
下に切削した木材繊維飽和点以上の突板を定寸に裁断し
、裏打含浸紙上に親水性接着剤を介して該突板を隙間な
くならべて仮止めする。
仮止めは該突板を隙間なくならべて軽く押えることによ
り行われる。次に裏打含浸紙にて仮止めされた突板をホ
ツトプレスにて熱圧して突板を裏打含浸紙に密着固定さ
せて裏打突板を得る。この際熱圧は該裏打含浸紙中の樹
脂及び接着剤の硬化を出来るだけ進行させない様な条件
にて行われ、使用する樹脂の性質、含浸、乾燥条件によ
り決定されるが、温度80〜130℃、圧力1〜5kg
/CTLl時間5〜300秒の範囲で行われる。次に裏
打突板の上面にオーバーレ一紙、裏面にコア一紙を数枚
重ね、更にオーバーレ一紙に接して厚さ10〜200μ
の合成樹脂フイルム又は金属箔を重ねて熱圧し、その後
前記合成樹脂フイルム又は金属箔を剥離することを特徴
とする天然木の突板の木目及び導管凹部を現わす突板化
粧板の製造方法である。本発明に於いて、水溶性の熱硬
化性樹脂又は水溶性の熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との
混合物を含浸乾燥させた裏打含浸紙を使用するのは、以
后の熱圧工程において突板間の合せ目がずれることなく
、かつ突板とコア一紙の間に裏打含浸紙が挿入されてい
るため、突板が湿度の変化により収縮伸長して割れるこ
とを防止するためである。
即ち、裏打含浸紙は水溶性樹脂を含浸して造られるため
、紙は含浸時に吸収して、特に寸法伸縮の大さい繊維に
直交方向が最大限近くまで伸長した状態で乾燥固定され
る。そのため次工程の該裏打含浸紙表面に親水性接着剤
を塗布し、繊維飽和点以上の含水率の湿つた突板を重ね
、仮止めしても裏打含浸紙寸法はほとんど変化せず安定
に保たれる。続く仮止めされた突板を熱圧して裏打含浸
紙に密着固定する第三工程においても、裏打含浸紙に仮
止めされた突板を熱板間に挿入し、熱圧されるまでの放
置時間約30〜60秒間は突板と接着剤、裏打含浸紙中
の水分が突板と含浸紙の寸法を安定に保もつ。
又、熱圧着時には突板と裏打含浸紙は同時に同じ程度に
収縮し、突板間の合せ目のずれは防止出来る。非水溶性
樹脂を含浸した裏打含浸紙を用いた場合、含浸紙の寸法
は水溶性樹脂を含浸した場合とは逆に元の紙寸法よりも
収縮した状態になる。
この裏打含浸紙表面に親水性接着剤を塗布し、続いて突
板を仮止めすると裏打含浸紙は接着剤中の水分を吸収し
、除々に伸張して仮止めした突板の合せ目に隙間を発生
させる。又、接着剤も水分を含浸紙にうばわれて急激に
粘度上昇し、時には突板を仮止めする帖着効果を失うこ
ともあるなど作業上にも色々な問題点が生じる。また、
突板が裏打含浸紙を使用せず直接コア一紙に接して熱圧
された場合、該突板と該コア一紙との湿度の変化による
寸法変化率の相違によつて該突板に伸長、又は収縮の歪
が発生し、該突板に割れが生ずるが裏打紙を突板とコア
一紙の間に介在させることにより該突板に生ずる伸長又
は収縮の歪は裏打含浸紙に吸収され、該突板に割れの生
ずるのを防ぐ。
更に本発明において厚さ10〜200μの合成樹脂フイ
ルム又は厚さ10〜200μの金属箔をオーバーレ一紙
に接して重ね、更にクツシヨン材を用いるか又は用いず
して、常法により熱圧して得られる突板化粧板の表面は
天然木の突板の木目及び導管凹部がそのまま現わされた
美麗な仕上りを示す。
熱圧条件は温度130〜150℃、圧力30〜80kg
/CTIl時間30〜60分が適当である。上述の合成
樹脂フイルム又は金属箔を使用することにより、該合成
樹脂フイルム又は金属箔が熱圧の際容易に変形させられ
、それに接するオーバーレ一紙が裏打突板の表面の木目
及び導管凹部に沿つて押し付けられて硬化し、その後合
成樹脂フイルム又は金属箔を剥離することにより突板の
木目及び導管凹部がそのまま現わされて立体観に富む自
然のままの美麗な外観を示す突板化粧板が得られる。以
上述べた如く本発明の方法により製造された突板化粧板
は表面の突板に割れの生じない物理的、化学的性能の優
れた、且天然の突板の木目及び導管凹部がそのまま表面
に表わされ、家具、建築材等として有用なものである。
本発明において第一工程に使用される突板は厚さ0.5
mm以下で木材繊維飽和点以上の、即ち含水率25%以
上のものである。
第二工程における裏打含浸紙に使用される紙は厚さ2〜
10miIsのものが使用され、熱可塑性樹脂としては
アクリル樹脂であり、熱硬化性樹脂としてはフエノール
樹脂、メラミン樹脂およびアセトグアナミン樹脂であり
、該樹脂を溶解させて含浸乾燥に使用される。
突板を裏打含浸紙に仮止め及び接着するのに使用される
親水性接着剤は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミ
ン樹脂、フエノール樹脂、尿素樹脂などの親水性接着剤
である。疎水性の接着剤の場合は、突板との仮止め性及
び含浸紙表面への塗布作業が困難である。第四工程にお
いてオーバーレ一紙に使用される紙としては厚さ1〜4
n1i1sの通常の含浸用マニラ麻紙、アルフアセルロ
ーズ紙であり、樹脂としてはメラミン樹脂、ベンゾグア
ナミン樹脂、アセトグアナミン樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂等である。コア一紙としては厚さ8〜10mi1
sの通常の含浸用クラフト紙が使用され、樹脂はフエノ
ール樹脂が使用される。第五工程における合成樹脂フイ
ルムとしては厚さ10〜200μのポリプロピレン、ナ
イロン、テトロン又はポリカーボネートのフイルムであ
り、金属箔としては厚さ10〜200μのアルミニウム
箔であり、裏面に紙で裏打された金属箔も同様に使用さ
れる。
本発明の方法により製造された突板化粧板は、JISK
−6902による試験結果がJISK一6903LD−
GP−1.2の一般化粧板規格に合格する性能を有する
以下実施例により詳細に説明する。
しかし、本発明は実施例のみにとられれるものではない
。実施例中に示す部は重量部を示す。実施例 1 含水率を30%に調整した0.25m7!L厚さのケヤ
キ突板単板を幅20CT!L1長さ190?に裁断し、
これを厚さ5mi1sの紙にフエノール樹脂に溶解した
樹脂液を含浸、乾燥させた含浸紙上に親水性ウレタン樹
脂接着剤を100g/wl均一に全面塗布後、隙間なく
ならべて仮止めする。
仮止めは粘着性の有る接着剤に突板を軽く押えることに
より行う。次に上記裏打含浸紙に仮止めされたケヤキ突
板を温度120〜125゜C1圧力4k9/CTilに
て25秒ポツトプレスにて熱圧してケヤキ突板を裏打含
浸紙に密着固定し、シート状の裏打突板を得た。しかる
后、厚さ10mi1sのクラフト紙にフエノール樹脂を
含浸乾燥させたコア一紙5枚、上記裏打突板及び厚さ4
mi1sのα−セルローズ紙にメラミン樹脂を含浸乾燥
させたオーバーレ一紙を順次重ね合せる。さらに市販の
厚さ50μのポリエチレンテレフタレートフイルムをオ
ーバーレ一紙上に重ね合せ、上下にクツシヨンボードを
用い温度150℃、圧力80kg/CTilで30分ホ
ツトプレスで熱圧した后、常温まで加圧冷却し、解圧後
ポリエチレンテレフタレートフイルムを剥離する。得ら
れた化粧板は1.13m71Lの厚さを有し、表面に天
然木の木目及び導管部の凹部が現出し、突板特有の風雅
な趣を有するものであつた。このものはJISK−69
03、LD−GP−1.2の規格に合格した。実施例
2 含水率30%以上に調製した0.5U1厚さのシオジ突
板単板を幅20CfL1長さ190cTnに裁断し、こ
れを厚さ2miIsの紙にメラミン樹脂を水にに溶解し
た樹脂液を含浸率130%、揮発分4%に含浸乾燥した
含浸紙上に親水性エポキシ樹脂接着剤を120g/m”
塗布後、隙間なくならべて仮止めする。
仮止めは上記含浸紙上に塗布した接着剤の粘着性を利用
し、突板を軽く押えることにより行う。次に上記裏打含
浸紙に仮止めされたシオジ突板を温度100〜110℃
、圧力3kg/CTIIにて30秒熱圧し、シオジ突板
を裏打含浸紙に密着固定し、シート状の裏打突板を得た
。しかる后、厚さ10mi1sのクラフト紙にフエノー
ル樹脂を含浸乾燥したコア一紙5枚、シオジ裏打突板、
厚さ4mi1sのα−セルローズ紙にベンゾグアナミン
樹脂を含浸乾燥したオーバーレ一紙を順次重ね合せ、さ
らに厚さ20μのポリプロピレンフイルムをオーバーレ
一紙の上に重ね、土下にクツシヨン紙を用い、温度13
0℃、圧力80kg/dで30分ホツトプレスで熱圧し
た后、常温まで加圧冷却し解圧後、ポリプロピレンフイ
ルムを剥離する。得られた化粧板は1.2311の厚さ
を有し、表面に天然木の木目及び導管凹部の現出した突
板独特の風雅な趣きを有するものであつた。このものは
JISK−6903、LD−GP−1.2に合格した。
実施例 3含水率を35%に調整した0.311厚さの
杉突板単板を幅20cm1長さ190crfLに裁断し
、これを厚さ3miIsの紙にアセトグアナミン樹脂を
水に浩解した樹脂液を含浸率150%、揮発分4%に含
浸乾燥した含浸紙上に親水性メラミン樹脂接着剤を95
g/イ塗布後、隙間なくならべて仮止めする。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 天然木を厚さ0.5mm以下に切削した木材繊維飽
    和点以上の突板を定寸に裁断する第一工程、裏打用に水
    溶性熱硬化性樹脂又は水溶性の熱可塑性樹脂と熱硬化性
    樹脂の混合物を適度に含浸させ乾燥した含浸紙表面に親
    水性接着剤を塗布後、該突板を隙間なくならべて仮止め
    する第二工程、含浸紙に仮止めされた突板を熱圧し、該
    突板が裏打含浸紙に密着固定されたシートを得る第三工
    程、該裏打突板の上面に透明な熱硬化性樹脂を適度に含
    浸し、乾燥させたオーバーレー紙と裏面に熱硬化性樹脂
    を適度に含浸し乾燥させたコアー紙を数枚重ねる第四工
    程、更にオーバーレー紙に接して厚さ10〜200μの
    合成樹脂フィルム又は金属箔を重ねる第五工程、これら
    をホットプレスにて熱圧して天然木の木目及び導管凹部
    を現わす化粧板を得る第六工程、更に解圧後合成樹脂フ
    ィルム又は金属箔を剥離する第七工程からなる突板化粧
    板の製造方法。
JP10303077A 1977-08-26 1977-08-26 突板化粧板の製造方法 Expired JPS5912463B2 (ja)

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JPS55131094A (en) * 1979-03-30 1980-10-11 Agency Of Ind Science & Technol Hydrogenation treatment of liquefied material of coal
JPH02132050A (ja) * 1988-11-12 1990-05-21 Maeda Kogyo Kk ダンサーローラー装置
JP5459848B2 (ja) * 2010-03-16 2014-04-02 アイカ工業株式会社 突板化粧板及びその製造方法

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