JPS5912110A - スイング式エンジンユニットの潤滑装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関の潤滑装置、特にクランクケースに形
成する潤滑油の通路に関する。

クランク軸を始めとする各種回転軸を、左右２つ割りに
構成されたクランクケースの左右分割ケース間に架は渡
して軸支したものは、従来、左右分割ケースに潤滑油通
路をそれぞれ形成して上記軸の滑動部分を潤滑している
。しかしながら潤滑通路は各ケースの壁内に鋳造もしく
は穿孔加工によって形成するもので、これら左右分割ケ
ースのそれぞれに潤滑油通路を形成すると、製造や加工
がきわめて面倒となる。特に左右の分割ケースの大きさ
が互に異なる場合、大形の分割ケース側に潤滑油通路を
形成すると、鋳造や穿孔加工の取扱いに手間を要し、た
とえば鋳果対策としてのモーガル処理などに大形の装置
を必要とするなどの不具合がある。

本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、そ
の目的とするところは、左右分割ケースのうちの小形の
分割ケースのみに潤滑油通路を形成し、他方の分割ケー
スにはこれら両分割ケース間に架は渡した回転軸の内部
を通して給油するようにして、製造や加工が容易となる
クランクケースを備えた内燃機関の潤滑装置を提供しよ
うとするものである。

以下本発明の一実施例を図面にもとづき説明する。

図において１はスクータ型自動二輪車の車体フレームを
示１〜、ヘッド・２イデ２に接合されたダウンチューブ
３を略り字形に曲成して後方に延ばし、この後端に板金
製のフレームイを接合するとともに、このフレーム４の
上部後端に角形・ぐイゾからなるシートレール５を接合
して構成しである。なお、ダウンチューブ３、フレーム
４およびシートレール５は左右一対をなしている。ヘラ
ドパイノ２には図示しない操向軸が軸支されており、こ
の操向軸の下端に前輪６を連結しであるとともに、」二
端に図示しない操向ハンドルを取付けである。ヘッド・
！イｆ２はレッグンールド７によって覆われている。ま
たダウンチューブ３にはステツノが−ド８が取り付けら
れ、かつ／−トレール５にはシート９が載設されている
。

上記車体フレーム１には４サイクルスイング式エンジン
ユニット１ｏが取り付けられている。

上記４サイクルスイング式エンノンユニット１０は第２
図に示すように、クランクケース１ノと、シリンダ１２
、シリンダヘッド１３、シリンダヘッドカバー１４およ
び後方に伸びる動力伝達ケース１５を一体的に組み付け
て構成したものである。クランクケース１１は第２図の
■−■線に沿う分割面によって左右に分割可能に構成さ
れていて、図示左側の分割ケース１６＆は上記動力伝達
ケース１５と一体に形成されている。

このため右側の分割ケース１６ｂが左側分割ケース１６
ａよりも小形を成している。なお動力伝達ケース１５は
左側面がカバー１７により覆われている。

シリンダ１２はクランクケース１１の前端からはｆｒ水
平方向に前傾されており、このためシリンダヘッド１３
が前端に位置し、かつシリンダヘッド力・寸−１４が最
前端に位置されている。

シリンダ１２内のピストン１８は前彼方向に沿って往復
動される。ピストン１８にコネクティングロッド１９を
介して連結されたクランク軸２０は、左右分割ケー、Ｘ
　１６　ａ　、　Ｉ　６　ｂを貫通している。クランク
軸２ｏは左右分割ケース１６ａ、１６ｂを貫通する部分
でメタルスリーブなどの軸受２１ａ、２１ｂを介して分
割ケース１６ｔｈ、１６ｂに軸支されている。

クランク軸２ｏの図示左端部は動力伝達ケース１５の前
端部分に導ひかれ、こ７に図示しないｖベルト自動変速
機のプライマリ−シーブを備えている。そして動力伝達
ケース１５内には図示しないＶベルトが導びかれており
、このＶベルトは上記！ライマリーンープと、動力伝達
ケース１５の後端に内装されたセカンダリ−シープとの
間に架は渡されている。セカンダリ−シーブは減速歯車
などを介して後輪軸２２に連結されており、この後輪軸
２２に後輪２３が取り付けられているものである。

クランク軸２ｏの図示右端部には送風ファン２５が取り
付けられており、この送風ファン２５はシュラウド２６
の導入口２７がら外気を吸入してシリンダ１２、シリン
ダヘッド１３、シリンダヘッドカバー１４を強制空冷す
るようになっている。

クランク軸２００回転はギア２８．２８を介してパラン
サ軸２９Ｖｃ伝達され、パランサ軸２９はクランク１１
１１２０と等速度で回転されるようになっている。ベラ
ンザ軸２００両端は分割ケース１６ｈ、１６ｂにそれぞ
れ回転自在に支持されている。

第３図に示される３０は潤滑油ポンダであり、図示しな
いギア等を介してクランク軸２０によって回転される。

潤滑油ボンｆｓｏは、第４図に示すように、ポンプ軸３
１を動弁カム軸３２と同軸上に連結しである。カム軸３
２にはタペットｓｓ、５ｓｃ一方のみ図示する）が摺接
されており、これらタペッ）３３．．９．９にはブツシ
ュロッド３４．３４が連結されている。ブツシュロッド
３４．３４は、シリンダ１２およびシリンダヘッド１３
の下位置に形成された挿通孔３５を介してシリンダへラ
ドカバー１４内に導びかれている。そしてこれらプッシ
ュロッド、９４　、３４はロッカーアーム３６．３６に
連結されている。ロッカーアーム３６．３６はシリンダ
ヘッド力パー１４に支持された支軸３７゜３７に回動自
在に取ｐ付けられておｐ、それぞれ吸気弁３８および排
気弁３９を作動させるようになっている。

シリンダヘッド１３には第２図に示されるように、燃焼
室に連なる吸気通路４ｏおよび排気通路４１を形成しで
ある。これら吸気通路４゜および排気通路４ノはそれぞ
れ上記吸気弁３８および排気弁３９によって開閉される
。吸気通路４０は、第１図に示された気化器４２を介し
てエアクリーナ４３に連通されており、また排気通路４
１は第１図に示された消音器４４に連通されている。な
お第３図の４５は点火フラグである。

このような４サイクルスイング式エンジンユニット１０
はクランクケース１１の上部において、ピボット軸４６
を介して車体フレーム１に揺動自在に連結される。そし
て動力伝達ケース１５の後端部とシートレール５との間
に緩衝器４７を架は渡してエンジンユニット１０のｉ動
を許容している。つ１わエンノンユニット１０は稜輪２
３と一体的に、ピボット軸４６を中心として揺動するよ
うになっている。なおエンノンユニット１０の上方には
、バッチ１Ｊ４８．ｆｆｉ料タンク４９が設けられてい
る。また５０はりャフエンダ、５１はエンジンユニット
ｌＯｆ始めとし、その他補機類およびフレーム４、シー
トレール５を覆うカバーである。

このような構成に係る上記エンノンは、潤滑油ポンｆｓ
ｏにより潤滑油を圧送する。すなわち、クランクケース
１１の下底部に形成されたオイル・千ン６０には潤滑油
が貯えられており、このオイル・ヤン６０の潤滑油は、
オイルストレーナ６ノを介して上記潤滑油ポンプ３０に
吸い上げられる。潤滑油ポンダ３０から送り出された潤
滑油は、右側分割ケース１６ｂの壁内に形成された圧送
油路６２を経て、上記右側分割ケース１６ｂに脱着可能
に取り付けられたオイルクリーナ６３へ送シ込まれる。

なお圧送油路６２の途中には第５図に模式的に示すよう
に、ＩＪ　ＩＪ−フパルブ６３が設けられており、圧送
油路６２のオイル圧力を一定に保つ。

オイルクリーナ６３から送り出された潤滑油は、右側分
割ケース１６ｂの壁内に穿たれたメインギヤラリ−６４
と、給油通路７０に分岐して送り出される。メインギヤ
ラリ−６４はクランク軸２０の一方の軸受２１ｈに通じ
ている。

この場合、分割ケース１６ｂには、上記軸受２１ａを収
容する孔の内周面に環状＃１６５を形成してあり、上記
メインギヤラリ−６４はこの環状溝６５に通じている。

そして上記軸受２１ａを潤滑した潤滑油は、クランク軸
２０の内部に形成した油孔６６を介してコネクティング
ロッド１９の大端部との滑動部へ送られ、かつ他方の軸
受２１ｂにも給油されるようになっている。

上記環状溝６５には他の通Ｎ６７が連通されており、こ
の通路６７は右側分割ケース１６ｂの壁内を通ってバラ
ンサ軸２９の一端軸受部２９ＩＬに給油する。バランサ
軸２９には通孔６８が形成されており、上記通路６７を
介し７て送られてきた潤滑油を左側分割ケース１６ｈ側
の軸受部２９ｂに導びくようになっている。

一方メインイヤラリ−６４と分岐された給油通路７θは
右側分割ケース１６ｂの壁内において３方向に分岐され
ている。第１の分岐通路７ノはカム軸３２に導ひかれ、
このカム軸３２の右側分割ケース１６ｂ側の軸受部３２
＆に給油する。カム軸３２内には通孔７２が形成されて
おり、分岐通路７１の潤滑油を左側分割ケース１ＧｌＬ
側の軸受部３２ｂＶＣ導びくようになっている。

第２の分岐通路７３は、タペット３３．３３を収容した
ガイド孔７４．７４に通じている。

タペット８３．３３はカム軸３２によって往復動される
ので、このタペット３　ｓ　＋　Ｊ　３　ｆ　案内する
ガイド孔７４．７４を分岐通路７３によって給油する。

第３の分岐通路７５は、ンリンダ１２．シリンダヘッド
１３を介してシリンダへラドカバー１４に導通されてい
る。そしてこの通路７５は、ロッカーアーム３６．３６
の支軸３７．３７内部に形成した孔７６、ｙ６’に通じ
て、ロッカーアーム３６．３６の滑動部へ給油するよう
になっている。

なお、ロッカーアーム３６　、．９６を給油して流出し
た潤滑油は、前述のブツシュロッド挿通孔３５内を導び
かれてオイル・セン６０に戻される。つまり挿通孔３５
はブツシュロッド３４゜３４を導通させるとともに潤滑
油の戻り通路を兼ねているものである。

また、クランク軸２０、バランサ軸２９およびカム軸３
２さらにガイド孔７４．７４に供給された潤滑油は、潤
滑部分から流出してそのままオイル・やン６０に滴下さ
れる。なお、第５図中８０・・・は各通路７０，７１，
７３．７５に設けた絞ｐを示す。

このような構成に係る潤滑油の給油系統は、左右分割さ
れたケース１６ａ、１６ｂのうちの小形の分割ケース１
６ｂのみに、通路６２゜６４．７０，７１．７３および
７５を形成したので製造が容易である。すなわち、動力
伝達ケース１５を一体に有する大形な左側分割ケース１
６ｈに潤滑油の通路を穿つと、鋳造時において鋳巣が生
じた場合、モーガル処理を施すに際して大形のモーがル
処理装置を必要とするしまたドリル等による穿孔加工に
際して孔開は方向を変更するために、加工機に左側分割
ケース１６ＩＬをその取付姿勢を種々変更させてチャッ
クさせる場合、大形であるゆえに取り扱いも面倒と々る
。また、鋳造ヤ穿孔加工時に万が一失敗により、材料を
廃棄処分する場合には大形であることから材料費も無駄
が多い。

これに対して小形の分割ケース１６ｂ側のみに通％６２
Ｔ　６４，７０，７１．７３および７５を形成すれば、
モーガル処理装置が小形ですむし、穿孔加工に際して加
工機に取付姿勢を変更して設置するにも小形軽量ゆえに
取扱いも容易となり、かったとえ材料を廃棄するような
ことがあっても材料費の損失が少くてすむ。

壕だ、小形の分割ケース１６ｂのみに通路を形成しても
他方の分割ケース１６＊側には、クランク軸２０、バラ
ンサ軸２９、力み軸３２の各内部に形成した孔６６．６
８．７２によって給油するので、他方の分割ケース１６
＆側の軸受部分も充分に潤滑することができるものであ
る。

なお、上記実施例においては、４サイクルスイング式エ
ンジンユニット１ｏについて説明したが、本発明はこれ
に限らず、つまり左側分割ケース１６ｈには必ずしも動
力伝達ケース１５を一体に成形したものには限らず、要
するに左右分割されるケースのうちのいづれが小形のケ
ースに潤滑油の通路を形成すればよい。

したがって、スイング式エンジンユニットニ限定される
ものではなく、自動二輪車のエンジンに制約されるもの
でもない。

以上詳述した通り本発明によると、左右分割形クランク
ケースにおける小さい方の分割ケースのみに潤滑油の通
路を形成したので、鋳造や穿孔加工に際して取り扱いが
簡便であり製造が容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はスクータ型自
動二輪車の側面図、第２図はその４サイクルスイング式
エンジンユニットｆｆ１一部断面して示す平面図、第３
図は第２図中ｎｒ−ｔｉｔ線に沿う矢視断面図、第４図
は第５図中８０−　ＩＶ線に沿う断面図、第５図は潤滑
油の系統を模式的に示す説明図でおる。 １０・・・４サイクルスイング式エンジンユニット、１
ノ・・・クランクケース、１２・・・シリンダ９゜１３
・・・シリンダヘッド、１４・・・シリンダへラドカバ
ー、１５・・・動力伝達ケース、１６＆、１６ｂ・・・
分割ケース、２ｏ・・・クランク軸、２９・・・ノずラ
ンサ軸、３２・・・カム軸、３ｏ・・・潤滑油ポンプ、
６０・・・オイル４ン、６３・・・オイルクリーナ、６
２．６４，６７．７０，７１，７３．７５・・・通ｓ、
ｅ　ｅ　、　６１．、、％岬、ｊニア　Ｎｉ−’；’軸
Ｋ１ｆｆ＊孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 左右２つ割りに構成されたクランクケースを有し、これ
   ら分割ケース間にクランク軸を始めとする各種回転軸を
   軸支するとともに、一方の分割ケースが他方の分割ケー
   スよりも小形に形成された内燃機関において、上記（９
   ）転軸へ潤滑油を導びくためにクランクケースに形成さ
   れる潤滑油通路を上記小形の分割ケースの壁内のみに形
   成し、大形分割ケース側の上記回転軸の軸支部には上記
   分割ケース間に架は渡した上記回転軸の内部を通して給
   油することを特徴とする内燃機関の潤滑装置。