JPS5911686B2 - 結束紡績糸の製造方法 - Google Patents

結束紡績糸の製造方法

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JPS5911686B2
JPS5911686B2 JP1082876A JP1082876A JPS5911686B2 JP S5911686 B2 JPS5911686 B2 JP S5911686B2 JP 1082876 A JP1082876 A JP 1082876A JP 1082876 A JP1082876 A JP 1082876A JP S5911686 B2 JPS5911686 B2 JP S5911686B2
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JP
Japan
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fibers
fiber bundle
spun yarn
roller
fiber
Prior art date
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JP1082876A
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English (en)
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JPS5296253A (en
Inventor
敏 久木野
誠一 山形
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は結束紡績糸を高速かつ安定して紡出するととも
に紡績工程の省略化を可能にする紡績糸製造方法に関す
るものである。
従来、紡績糸の製造方法としてはリング精紡方式に代表
される繊維束全体を加ネンして集束する方法が行なわれ
てきた。
これらの精紡方法は一般に紡出速度は遅く、リング精紡
では20〜30m/min程度が限界となるためオープ
ンエンド方式の精紡機が開発されている。
しかし、この方式を用いても経済的1な紡出速度は数’
Om/minと考えられ大幅な速度増加は望めない。
これに対し、接着剤ないしは繊維相互の融着などによっ
て繊維束を集束する方法は高速で紡出可能であるが、風
合が特異である点および製織工程、染加工などでの問題
もあり一般に広く用いられるには至っていな〜)。
一方、実質的には無ヨリ状のコア繊維束と結束繊維とか
ら形成される、いわゆる結束紡績糸の製造方法も開発さ
れている。
例えば特公昭43−28250では繊維束を最終ロール
において少な(とも幅0.3inのリボン状束に膨張さ
せ、次にリボン状束をロールから圧縮性流体のアスヒレ
ーテイング・ジェットを通して直接に吸引し、圧縮性流
体のジェットで仮ヨリし結束紡績糸にしティる。
この方法では繊維束を0.3 in以上のリボン状に膨
張させることによりリボン端に自由な繊維を生じさせ、
これをアスピレーテイングジェットで吸引しトルクジェ
ットで加ネン解ネンして結束紡績糸としている。
しかし、この方法では結束繊維の量の制御は消極的なも
のでしかなく、紡績糸のある部分においては結束繊維が
少なかったり、あるいは全くないための素抜は状の糸切
れが生じたりすることが避けられない。
これに対し、特公昭47−46014では最終ローラー
の巾を繊維束の0.5倍から1.5倍とする方法、特開
昭48−45655では繊維束の巾方向に1.1から1
.2の速度比を与える方法、などによって前記方法の欠
点であった結束繊維の巻付き量の制御を行なおうとし、
最終ローラーによって結束繊維を積極的に生ずるように
している。
しかし、これらの方法においても結束繊維とコア繊維と
の分離は最終ローラーのみの働きによるため、素抜け、
糸切れ等の発生を防止するには十分とはいえない。
すなわち、従来の結束紡績糸製造方法はスライバー、粗
糸などを連続してローラードラフトし、最終ローラーの
作用によって繊維束の巾方向に不均一なヨリが入るよう
にし、結束紡績糸とするものであった。
しかし、ローラードラフトを行えば繊維束平行度は向−
トし均一なヨリが入る方向にあるため、最終ローラーの
作用が十分に働かない場合には素抜は発生などの問題が
生じざるをえな力・つた。
本発明の目的は結束紡績糸を高速かつ安定して紡出する
と共に紡績工程の省略化を可能にする紡績糸の製造方法
を提供する。
本発明は最終ローラーに到る以前の繊維束に、結束繊維
となるべき軸方向に対し斜向した繊維を含ませておき、
次いで該繊維束を加圧ローラーで把持して送り出すこと
により斜向した繊維が実質的に過剰供給されたのと同一
の状態にし、仮ヨリ装置により加ネン解ネンを行ない斜
向していた繊維を巻き付かせ、結束紡績糸を製造するも
のである。
さらに詳述すると、第1図は通常のローラードラフトに
よってドラフトされた平行繊維束1がニップ点Oを出て
加ネンされている状態を示す略図であるが、ニップ点0
を出る平行繊維束1は供給される量が均一であるために
p点において全体が加ネンされており、仮ヨリ装置2を
通過して解ネンしても平行繊維束3になるだけで結束紡
績糸にはならない。
第2図は本発明の結束紡績糸製造方法の原理を示す略図
であり、平行繊維4とそれにはさまれる部分の繊維束P
点で加ネンされている。
これに対し繊維束周辺部の斜向した繊維5はP点で加ネ
ンされ始めたとしても、ニップ点0から送シ出される量
が斜向のために実質的に平行繊維4よりも多いため、P
点での加ネンだけでは供給量を吸収することが出来ず、
加ネンされながらもP点に止まらずQ点などに移動する
先端が加ネンされながらQ点に移動した斜向繊維5がこ
のあと巻き付く時のヨリ角度は、一方の端が0点に把持
されている、いないを問わず、P点で加ネンされた繊維
束6のヨリ角度よりも小さく、仮ヨリ装置2を通過して
解ネンすると繊維束6のために逆方向に撚られ、繊維束
6の周囲に巻き付いて結束繊維Iとなり結束紡績糸8を
形成する。
一般に平行繊維4にはさまれた部分にある斜向繊維5は
、平行繊維4によってP点で撚られるためコア繊維束と
なり結束繊維とはならないが、表層部にあって平行繊維
4の影響を受けない斜向繊維5は結束繊維になり得る。
コア繊維束を形成する平行繊維4は繊維束の軸方向に配
向している必要はなく、ニップ点Oから送り出される長
さが斜向繊維5よりも小さいものであればよい。
さらに、中央部が平行繊維束、その外側に斜向繊維、さ
らにその外側により斜向した繊維、というものからなる
繊維束の場合には得られる結束紡績糸は3層構造となり
、同様に互いに1点でヨリ込まれることのないように斜
向の割合が変化している繊維束であれば多層構造の結束
紡績糸が得られる。
また、斜向繊維は繊維束の両端部に存在する必要はなく
、どちらか一方にしかない場合でも可能であり、直線的
に斜向しているものだけでなくループ状、折りたたみ状
など斜向しているのと同一の効果を持つものなら良い。
上述したように、本発明の繊維束は斜向した繊維を周辺
部に含むことが必要であバ斜向繊維を整列させ糸形成を
不能にするようなローラドラフトは避けなげればならな
い。
ローラードラフトによって得られた繊維束であってもそ
の周辺部にはわずかに斜向した繊維が存在することが考
えられるが、これでは糸形成をすることが不能であり、
これらの斜向した繊維は本発明に述べる斜向繊維とは異
なるものである。
そのために従来の方法はローラドラフトを行なった後、
結束繊維を分離させるような作用を最終ローラーに行な
わせようとするものであり、本発明の方法とは本質的に
異なった方法である。
また、本発明はフィラメントを一部含んだものでもよい
以上に詳述したよ(に、本発明の結束紡績糸製造方法は
本質的に糸形成可能な繊維束を用いるため安定して高速
紡出が出来るだけでな(、コア繊維束に斜向した繊維を
入れることにより従来の結束紡績糸の欠点であったカサ
高性を改善することができる。
本発明の方法で紡出できる繊維は天然繊維、合成繊維を
問わず、繊維長、単糸繊度などにもほとんど制限がない
仮ヨリ装置としては流体式、スピンドル式、フリクショ
ン式などの各種の方法を使用することができ特に制限さ
れることはない。
以下、本発明の具体的実施例について詳述する。
実施例 1 第3図に示す装置によって、アクリル繊維1.5d−4
4m+nよりなるスライバー9をコーミングローラ−1
0によって解繊し、コーミングローラ−10から100
rrr!nの間を飛動させたのち、直径200 m、
50m/minで回転し、内部が負圧吸引部16となっ
た吸着ドラム12に巾20 mm、 0.05g/mで
吸着させた。
吸着ドラム上の繊維束は第4図に示すように各単繊維が
ほぼランダムに配向しており、繊維束の周辺部には単繊
維が斜向して出ていた。
次いで、ニップローラー13で把持しながら流体板ヨリ
装置14で仮ヨリし、ティクアップローラー15で48
m/minで引取り、ワイングー17に巻き取った。
得られた糸条は第5図に示すような結束紡績糸8であっ
た。
実施例 2 第6図に示す装置によりアクリル繊維15d−44叫、
2g/m よりなる粗糸を、ローラードラフト装置1
8によりフロントローラー速度25m/minで20倍
にドラフトし、アスピレータ−19を介し、フロントロ
ーラーニップ点から100ての距離にある吸着ドラム−
12上に吸着させた。
吸着ドラム12上の繊維束は第4図に示すようなもので
あり、ニップローラー13から50rl¥/rninで
送り出し流体板ヨリ装置14で仮ヨリし、ティクアップ
ローラー15で48 m/minで引取りワイングー1
7に巻取った。
得られた糸条は第5図に示すような結束紡績糸8であっ
た。
実施例 3 第7図に示す装置において、ローラードラフト装置18
でポリエステル繊維3d−78vanよりなるスライバ
ー9をドラフトし、100 m/minで回転する吸着
ドラム12上に0.03 g/mの平行繊維束を巾6r
rvnになるように形成した。
次いで、コーミングローラ−10によりポリエステル繊
維1.5d 44mmからなるスライバーを解繊し、
前記平行繊維東上に巾15m、密度0.01 g/mで
ランダム配向状に積層させ2層構造の繊維束とし、ニッ
プローラー13から送り出しつつ流体板ヨリ装置14で
仮ヨリし、ティックアップローラー15により95 m
/minで引取りワイングー17に巻取った。
得られた糸条は第5図に示すような結束紡績糸であった
実施例 4 実施例1においてポリエステル繊維1.5 (1−44
叫よりなるスライバー9を用い、ニップローラー13の
直前からウーリーポリエステル加工糸75D−24fを
繊維束のほぼ中央に供給し、ニップローラー13から把
持しつつ送り出し、流体板ヨリ装置14で仮ヨリ後、ワ
イングー1γに巻取った。
得られた糸条はポリエステル加工糸と短繊維とからなる
コア繊維束にポリエステル短繊維が巻き付いた結束紡績
糸であった。
上記実施例に詳述したように、本発明の斜向繊維はドラ
フト、解繊装置から繊維を飛動させることによって容易
に形成することができる。
結束繊維の制御は、スリットなどによって繊維の斜向の
程度、割合を調整する方法、コア繊維束と結束繊維を別
々に供給する方法、などによって達成できる。
本発明の方法を用いれば結束紡績糸を高速かつ安定して
紡出することができ、工業的価値は犬なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は平行繊維束を加ネンした場合のヨリの入り方を
示す概念図。 第2図は本発明に述べる方法の原理を示す概念図。 第3図、第6図、第7図は本発明の実施態様を示す略図
。 第4図は本発明の斜向繊維を含む繊維束の1例を示す略
図。 第5図は本発明の結束紡績糸の1例を示す略図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主として短繊維よりなるウェッブ状の繊維束で、少
    なくとも該繊維束の周辺部には斜向した繊維を含むよう
    にし、斜向した繊維の配列方向を整列させるような実質
    的なドラフトを行なうことな(、該繊維束を加圧ローラ
    ーで把持しながら送り出し、仮ヨリ装置により加ネン解
    ネンを行なうことを特徴とする結束紡績糸の製造方法。
JP1082876A 1976-02-05 1976-02-05 結束紡績糸の製造方法 Expired JPS5911686B2 (ja)

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JPS5296253A JPS5296253A (en) 1977-08-12
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DE3448514C2 (de) * 1984-01-21 1995-08-31 Brockmanns Karl Josef Dr Ing Faservorlageverstreckvorrichtung
DE3402084A1 (de) * 1984-01-21 1985-08-01 W. Schlafhorst & Co, 4050 Mönchengladbach Verfahren und vorrichtung zur spinnfasernformation

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