JPS5911612A - 金属化フイルムコンデンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属化フィルムコンデンサの改良に関する。

現在、片面金属化フィルム同士あるいは両面金属化フィ
ルムと合せ非金属化フィルムを積層捲回してなる金属化
フィルムコンデンサは、プラスチックフィルムの特性を
活用し、金属化層特有の自己回復性の特徴とともに高耐
圧なコンデンサとして機器用、憧力用９通信用のコンデ
ンサ等、広範囲に実用化されているが、より高耐圧、高
電位傾度設計のコンデンサとするには、積層された層間
に発生する微小部分放電により耐圧が低下したり、寿命
時のコンデンサ容量が減少する大きな問題があった。

従来より、上記層間に発生する微小部分放電を極力抑え
る研究がなされてきており、両面金属化フィルム同士を
重なる金属化面が同じ方向の端部で金属溶射部と接続さ
れるように、積層捲回してなるコンデンサが提案されて
いる。ところが、この構成においては層間の微小部分放
電は確かに十分に抑えられるのであるが、金属化電極層
が２重構造となり、金属化電極層特有の自己回復性能が
悪くなり、コンデンサ耐圧の向上が十分に達成されない
欠点を有していた。さらに上記両面金属化フィルム同士
を積層捲回するコンデンサ構成において、自己回復性能
を向上する目的でコンデンサ容量を形成する対向金属化
電極層を薄く、すなわち金属化層の面抵抗値を大きくす
ることが考えられるが、金属化電極層としてアルミニウ
ム金属を用いた場合、微小部分放電が抑えられ、自己回
復性能もアルミニウム金属層を薄くすることで改良−向
上し、初期のコンデンサ容量は向上するが、アルミニウ
ム金属層が薄くなったことで局部的に酸化アルミニウム
に変化しやすくなるためか寿命時のコンデンサ容量の減
少が大きくなる欠点を有している。

金属化電極層として亜鉛金属を用いた場合は、やはり層
間の微小部分放電は抑えられ対向部の各々の亜鉛金匣層
を薄くすることで自己回復性能も向上するのであるが、
亜鉛金属層の熱伝導性が悪く、金属層を薄くすることに
より、一層コンデンサ内部の発熱が電極層を通じて外周
へ放熱し難くなり、ステンプアソプ耐圧等、初期耐圧に
おいても熱的破壊が発生し、十分な耐圧向上が得られな
いという欠点を有していた。

本発明ハ、上記問題点や欠点を除去し、より高耐用で、
Ｎ％命時においてもコンデンサ容量の減少の極めて少い
高電位設計可能な高信頼性、高品質なコンデンサを提供
するものである。

以下、図によって本発明のコンデンサの構成について説
明する。第１図は、本発明のコンデンサの断面図である
。表裏面の互いに反対側の端部に帯状非金属化面１．２
を有する両面亜鉛金属化フィルム３と表裏面の互いに反
対側の端部に帯状非金属化面４，６を有する両面アルミ
ニウム金属化フィルム６とを互いに重なる亜鉛金属化層
７とアルミニウム金属化層８が同じ方向の端部で金属溶
射部９と接続されている。１０は反対側の金属溶射部、
１１は亜鉛金属化層、１２はアルミニウム金属化層であ
る。コンデンサ容量を形成する対向電極部の亜鉛金属層
、アルミニウム金属層の膜厚を薄く、すなわち金属化電
極層の面抵抗値を大として自己回復性能をより向上した
場合の本発明のコンデンサの断面図を第２図に示す。電
極導出側端部の金属化層は厚く、すなわち面抵抗値は小
で金属溶射部との接続を良好としている他は、第１図の
構成と同じで、１３は両面亜鉛金属化フィルム、１４は
両面アルミニウム金属化フィルム、１６は亜鉛金属化層
、１６はアルミニウム金属化層、１７は金属溶射部であ
る。

次に具体的な実施例でもって本発明の効果について説明
する。

実施例 ６μｍ厚の両面亜鉛金属化ポリエチレンテレフタレート
フィルムと６μｍ厚の両面アルミニウム金ｍ（ｔポリエ
チレンテレフタレートフイルムトヲ第１図に示すように
積層捲回し、捲回端部に亜鉛金属溶射を行って電極導出
部を形成し、４μＦのコンデンサを製作した。

第３図に寿命課電時のコンデンサの容量減少率の結果を
示している。図中、イは上記本発明コンデンサの特性で
、口は６μｍ厚の両面アルミニウムｌ化ポリエチレンテ
レフタレートフィルム同士を積層捲回してなる同じ４μ
Ｆのコンデンサでの結果である。寿命課電は７００Ｃ中
で３００Ｖの連続課電を行った。この結果より従来の両
面アルミニウム金属化フィルム同士を積層捲回してなる
コンデンサに比し、本発明のコンデンサの容量減少が少
く、品質の安定したコンデンサとなっていることがわか
る。

第４図は、コンデンサの印加電圧と破壊時間特性（Ｖ−
を特性）についての実験結果を示している。図中、ハは
本発明のコンデンサのＶ　−を特性のコンデンサのＶ−
を特性である。この結果より両面亜鉛金属化フィルム同
士を積層捲回してなるコンデンサに比し、本発明のコン
デンサの耐圧は著しく向上し、高電位傾度設計が可能で
あることが明らかである。

以上のように本発明は、従来より層間微小部分放電対策
として考えられている両面金属化フィルム同士を積層捲
回してなるコンデンサにおいて欠点となっていた課電寿
命時の容量減少を極めて少い安定したものとすると同時
により高耐圧コンデンサとし、さらに高電位傾度設計を
可能としたもので、その産業性は非常に大なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明による金属化フィルムコンデン
サの各実施例の断面図、第３図は本発明とそうでないコ
ンデンサの寿命課電時間に対する容量減少率の特性図、
第４図は同じく本発明とそうでないコンデンサの破壊時
間に対する印加電圧の特性図である。 １．２，４．５・・・・・・帯状非金属化面、３，１３
・・・・・・両面亜鉛金属化フィルム、６．１４・・・
・・・両面アルミニウム金属化フィルム、７，１１．１
５・・・・・・亜鉛金属化層、８，１２．１６・・・・
・・アルミニウム金属化層、９，１０．１７・・・・・
金属溶射部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　赦　男　ほか１名第１
図 ／ｌ　　　／６　　　１４ ２１．３　　図 に命課電′Ｆ１８關（吋間］ ４図 破壊時Ｐ、ＩＪ　（今）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 表裏面の互いに反対側の端部にそれぞれ帯状非金属化面
   を有する両面亜鉛金属化フィルムと同じように表裏面の
   互いに反対側の端部にそれぞれ帯状非金属化面を有する
   両面アルミニウム金属化フィルムとを重なる亜鉛金属化
   層とアルミニウム金属化層が同じ方向の端部で金属溶射
   部と接続されるように各々の帯状非金属化面を同じ方向
   に重ね、積層または捲回してなる金属化フィルムコンデ
   ンザ。