JPS5911589Y2 - サツシにおける押縁取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、サッシにおける押縁取付装置に関し、その
目的は押縁の取付け、取外して簡単に行なえ、しかもパ
ネル取付け前においても押縁が脱落しないよう確実に仮
保持できるサッシにおける押縁取付装置を提供すること
にある。

従来のサッシにおける押縁取付装置としては、実公昭５
３−４８５１４号公報に示されているように、サッシ枠
の係合部に押縁の係合条を嵌め合わせてズレないように
クリツプするものがある。

この装置の利点としては、押縁を一度取付けるとなかな
かとれないため、ハズレたり，脱落したりしない反面押
縁が長尺になると、押縁を押出或型によって製作する際
の押出公差，ネジレ，ソリ等により、押縁の係合条がサ
ッシ枠の係合部に入りにくくなる。

また押縁をサッシに取付けるとなかなか外れないため、
ガラス等のパネルの入れ替えが困難であるとの欠点があ
った。

さらに、実開昭５４−３８３１６号公報の考案にみられ
るように、サッシ枠の係合部に押縁の係合条を係合させ
るときに、押縁をスライドさせて係合させるとともに、
ガラス等のパネルを取付けることにより押縁を固定して
いる押縁取付装置がある。

この装置の利点は、押縁の取付けがスムーズで簡単であ
ることであるが、その反面パネルを取付けた状態でなけ
れば押縁は、不安定な状態にありすぐに外れてしまう欠
点がある。

カーテンウオールに取付ける押縁のように高所でしかも
連続するものに関しては、その作業上押縁の取付けがス
ムーズで簡単に行なえることが要求されるとともに、パ
ネルを取付ける前に押縁が確実に仮保持できるものでな
ければ、押縁が脱落する可能性がありきわめて危険であ
る。

その意味で前記従来の押縁取付装置は一長一短があり、
業界の意図を充分に満足せしめるものではなかった。

かくして、この考案は前記従来の欠点を解消するために
案出されたもので゛あり、例えば゛カーテンウオールの
押縁のように高所でしかも連続するものについて、スム
ーズに取付けられかつパネルを取付けなくても押縁を確
実に仮保持でき、押縁の脱落を防止できるサッシにおけ
る押縁取付装置を提供せんとするものである。

以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて説明する
。

第１図はこの考案によるサッシにおける押縁取付装置を
示す横断面図である。

第１図において符号Ａはサッシ枠を示す。

該サツシ枠Ａは断面直方形状で中空部を有する方立部１
と、この方立部１から空外側に向って延在する連結部２
と、この連結部２に直角に接合する基板３とからなって
いる。

前記方立部１における連結部２が延在している側面の両
端には保合部４，４がそれぞれ設けられている。

また、連結部２の巾方向中央には、その両側面に室外側
に向ってＬ字状に折曲する係合部４’，４’がそれぞれ
設けられている。

また、第１図において符号Ｂは押縁を示す。

該押縁Ｂは略コ字状の押縁本体部５どこの押縁本体部５
の一端６より張り出しているスペーサー支持脚部７とか
ら構威されている。

そして、前記押縁本体部５の一端６と他端８には、サツ
シ枠Ａの係合部４，４′に係合する係合条９，９′がそ
れぞれ設けられている。

かかる構威からなる押縁は、サツシ枠Ａの連結部２を境
にして左，右対称にしてそれぞれ配設されている。

ところで、符号Ｃは軟質ゴムあるいは軟質合或樹脂から
なる弾性部材を示す。

該弾性部材Ｃは、押縁Ｂのスペーサー支持脚部７とサッ
シ枠Ａの基板３の内側壁１０との間に、矢印Ｐ方向の付
勢力をもって配されている。

よって、押縁Ｂはその係合条９，９′がサツシ枠Ａの保
合部４，４′に強固に係合し、サツシ枠Ａに仮保持され
ることになる 以上において、押縁ＢおよびパネルＤの取付けにつき説
明する。

先ずサッシ枠Ａの基板３内側壁１０に弾性部材Ｃ，Ｃを
配し、次にこの弾性部材Ｃ，Ｃをスペーサー支持脚部７
，７で押圧しながら、押縁Ｂの係合条９，９′をサツシ
枠Ａの保合部４，４′に係合し、押縁Ｂ，Ｂをサツシ枠
Ａに仮保持する（第３図参照）。

次いで、押縁Ｂ，Ｂのパネル押え縁部１１，１１とサッ
シ枠Ａの基板３の内側壁１０で囲んで形威したパネル取
付溝１２．１２内にパネルＤの端部をおさめ、かつ前記
パネル取付溝１２．１２内にスペーサ−１３．１３を挿
入し、水密材１４．１４を介してパネルＤをサツシ枠Ａ
に固定する。

よって、押縁ＢとパネルＤの取付け固定は完了する。

かくしてこの考案による押縁取付装置であれば、以上に
記載する効果を奏する。

（１）押縁の仮保持および取付けに際しては、弾性部材
の付勢力を利用し、押縁の保合条とサッシ枠の係合部と
を係合させるだけでよいので、スムーズにしかも簡単に
行える。

また、押縁の取外しに際しては押縁を押圧して、弾性部
材を圧縮させ、前記係合を外すだけで簡単に取外すこと
ができる。

（２）パネル取付前においても押絵をサッシ粋に確実に
仮保持させることができ、かつ弾性部材の付勢力によっ
て押縁の係合条とサッシ枠の保合部が強固に係合し、押
縁がずれることもなく、また外れることもない。

（３）サッシ枠等の製作工場段階において押縁をサッシ
粋に仮保持しておくことができるため、現場での作業性
がよく、かつ高位置での現場作業では安全性が図れるこ
とになる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図はこの
考案によるサッシにおける押縁取付装置を示す横断面図
、第２図は第１図を右方向から見た側面図、第３図はこ
の考案による押縁の取付状態を示す横断面図である。 Ａ・・・・・・サッシ枠、Ｂ・・・・・・押縁、Ｃ・・
・・・・弾性部材、Ｄ・・・・・・パネル、１・・・・
・・方立部、２・・・・・・連続部、３・・・・・・基
板、４，４′・・・・・・係合部、５・・・・・・押縁
本体、６・・・・・・押縁本体部の一端、７・・・・・
・スペーサー支持脚部、８・・・・・・押縁本体部の他
端、９．９’・・・・・・係合条、１０・・・・・・基
板の内側壁、１１・・・・・・パネルの押え縁部、１２
・・・・・・パネル取付溝、１３・・・・・・スペーサ
ー、１４・・・・・・水密材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サッシ枠の保合部に押縁材の保合条を係合させ、かつ押
   縁のパネル押え縁部とサッシ枠内側との間に囲まれるパ
   ネル取付溝内にパネル端をおさめ、パネルと押縁，パネ
   ルと前記溝内側とにそれぞれ水密材を充填させて押縁を
   固定したサッシにおける押縁取付装置において、押縁と
   サッシ枠の内側壁との間に弾性材を配してなることを特
   徴としたサッシにおける押縁取付装置。