JPS5910834B2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 一般に脱水洗濯機を風呂場で使用した場合、その湯気に
よる湿気がブレーキ機構取付用の開口を介して玉軸受ハ
ウジング内に入り込み、そしてその湿気が脱水軸を軸支
する玉軸受内に入るとともに、その湿気が温度変化によ
り露結して水滴となり、その水滴がハウジングの内側壁
を伝わつて玉軸受内に入り込むことがあつた。

また屋外で使用した場合は、設置面から飛びはねた水滴
がブレー５ キ機構取付用の開口を介して玉軸受ハウジ
ング内に入り込み、そして玉軸受内に入り込むことがあ
つた。本発明は上記の問題点に鑑み、湿気や水滴が玉軸
受ハウジング内に入り込んだとしても、玉軸受１０内に
は入り込まないようにしたものである。

以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する
。図において、１は脱水洗濯機本体、２は側壁に多数の
脱水孔３を有する洗濯兼脱水槽で、底部中央には回転翼
４を設け、かつ上端開口部に１５はバランスウェイト５
を固定している。６は前記洗濯兼脱水槽２を回転自在に
内装した外槽、７は上端に前記回転翼４を固着した洗濯
軸、８は前記洗濯兼脱水槽２の底部に固着されたカップ
リング、９はカップリング８に取付けられた中空状の脱
水ク０ 軸で、前記洗濯兼脱水槽２を回転させるもので
ある。

１０は前記外槽６の底部に取付けられた底板で、この底
板１０の外周部には半球面の座１１を形成し、かつこの
座１１に球面体１２を回動自在に支２５持している。

１３は前記本体１の上部四隅に固着された上部支持金具
で、半球面の座１４を有し、かつこの座１４に球面体１
５を回動自在に支持し、この球面体１５にロッド１６の
上端を挿通固定している。

またロッド１６の下部は前記底板１０のｎ 球面体１２
を上下動自在に挿通し、かつこのロッド１６の下端部に
設けられた受部ＩＴと前記球面体１２との間にはスプリ
ング１８を介装している。１９は前記底板１０の下面に
ボルト２０、ナット２１により外周部を取付けられた上
部玉軸受・・３５ウジングで、この上部玉軸受・・ウジ
ング１９は内周部で前記脱水軸９を軸支する上部玉軸受
２２を保持し、かつ内周部はさらに上方に延長して保持
部２３を形成し、この保持部２３に、前記脱水軸９と外
槽６底部とを水密的に仕切るオイルシール２４を保持し
ている。

２５は前記上部玉軸受・・ウジング１９に外周部が前記
ボルト２０，ナツト２１で取付けられた下部玉軸受・・
ウジングで、この下部玉軸受ハウジング２５は内周部で
前記脱水槽９を軸支する下部玉軸受２６を保持している
。

また前記脱水軸９の中空部には洗濯軸７を保持するオイ
ルシール２７，上部軸受メタル２８，下部軸受メタル２
９を圧入固定している。３０は洗濯軸７の下端部にピン
３１により取付けられた洗濯プーリ一で、この洗濯プー
リ−３０は前記底板１０の下側に固定されたモータ３２
により、モータプ一り−３３｝よびベルト３４を介して
回転駆動される。

３５は洗濯プーリ−３０のボス部３０′の外周と脱水軸
９の下端外周との間に捲装されたつる巻状のクラツナス
プリングで、このクラッチスプリング３５の下端のツメ
３６は、外周部に多数の歯３７を有する円筒状の操作筒
３８に係合している。

３９は前記下部玉軸受ハウジング２５の側壁に取付けら
れたレバー受で、このレバー受３９にはレバーピン４０
を介してクラツチレバ一４１を回動自在に取付け、かつ
このクラツチレバ一４１の先端には前記操作筒３８の歯
３７に係合離脱するクラツチツメ４２を設けている。

４３は前記下部玉軸受ハウジング２５内に位置して脱水
軸９に固定されたブレーキホイールで、このブレーキホ
イール４３に関連する制動機構は従来周知の構造と同じ
であるため省略する。

また前記下部玉軸受ハウジング２５の側壁にはブレーキ
機構を取付けるための開口２５ａを設けている。上記構
成において動作を説明すると、洗濯時にはモータ３２の
駆動によりモータプ一り−３３，ベルト３４，洗濯プー
リ−３０，洗濯軸７を介して回転翼４を回転させ、外槽
６内に洗濯液を保持し、洗濯兼脱水槽２内に投入された
洗濯物を回転翼４の回転により発生する水流で洗濯を行
なう。この場合、クラツチスプリング３５は、クラツチ
レバ一４１のクラツチツメ４２を操作筒３８の歯３７に
係合させることによりゆるみ状態としているため、洗濯
プーリ−３０の回転は脱水軸９に伝達されず、したがつ
て洗濯兼脱水槽２は停止している。また脱水時において
は、クラツチレバ一４１のクラツチツメ４２を操作筒３
８の歯３７より離脱させることにより、クラツチスプリ
ング３５は締まり状態となるため、洗濯プーリ−３０の
回転は脱水軸９を介して洗濯兼脱水槽２に伝達され、洗
濯物を遠心力で脱水する。４４は前記上部玉軸受ハウジ
ング１９により保持された上部玉軸受２２の上端面とオ
イルシール２４との間に封入されたグリスで、前記上部
玉軸受２２の上端面はまずオイルシール２４により水の
侵入が防止されるとともに、グリス４４の存在により、
例えオイルシール２４から水洩れがあつたとしても、上
部玉軸受２２への水の侵入は未然に防止することができ
、したがつてこれにより上部玉軸受２２の錆びも防止す
ることができる。

４５は前記上部玉軸受ハウジング１９の下部に、上部玉
軸受２２の下端面と隙間を訃いてビス４６により固定さ
れた軸受カバーで、この軸受カバー４５と脱水軸９間に
は脱水軸９に摺接するリング状のフエルト４７を設けて
いる。

そＴ２てこのフエルト４７は軸受カバー４５に形成した
凹部４８に保持される。また前記軸受カバー４５と上部
玉軸受２２の下端面間にはグリス４９を封入している。
したがつて脱水洗濯機を風呂場や屋外で使用した場合に
、湿気や水滴がブレーキ機構取付用の開口２５ａから下
部玉軸受ハウジング２５内に入り込んだとしても、上部
玉軸受２２への侵入は未然に防止することができる。ま
た軸受カバー４５と脱水軸９間にはフエルト４７を設け
ているため、グリス４９が下方に流れ落ちるのを防止す
ることができ、またこのフエルト４７の内部には前記グ
リス４９の油が入つてくるため、湿気の侵入も確実に防
止することができるとともに、脱水軸９とフエルト４７
との回転摺動抵抗もグリース４９の油により小さくなる
。なお、フエルト４７の代りにオイルシールを採用する
ことも考えられるが、オイルシールの場合はゴムで製作
されるため、回転摺動抵抗が大きいため、本発明の実施
例においては、軟かく、かつ回転摺動抵抗の小さいフエ
ルト４７を採用している。また前記下部玉軸受・・ウジ
ング２５には、下部玉軸受２６の上下端面と対応して軸
受カバー５０，５１を固定し、これらの軸受カバー５０
，５１と脱水軸９あるいはブレーキホイール４３との間
にフエルト５２，５３を設け、かつ前記軸受カバー５０
，５１と下部玉軸受２６の上下端面間にはグリス５４，
５５を封入している。

したがつてこれにより上部玉軸受ハウンジング１９と同
様の作用効果を奏するものである。上記実施例から明ら
かなように本発明によれば、玉軸受の端面と対応して玉
軸受・・ウジングに軸受カバーを固定し、この軸受カバ
ーと脱水軸間にはフエルトを設け、かつ前記軸受カバー
と玉軸受の端面間にグリスを封入しているため、脱水洗
濯機を風呂場や屋外で使用した場合に、湿気や水滴がブ
レーキ機構取付用の開口から玉軸受ハウジング内に入り
込んだとしても、玉軸受への湿気訃よび水滴の侵入も未
然に防止することができる。

その結果玉軸受が錆びて脱水回転中に異常音が発生する
ということもなくなり、かつ玉軸受の耐久性も向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す脱水洗濯機の縦断面図で
ある。 ２・・・・・・洗濯兼脱水槽、４・・・・・・回転翼、
６・・・・・・外槽、９・・・・・・脱水軸、１０・・
・・・・底板、１９・・・・・・上部玉軸受・・ウジン
グ、２２・・・・・・上部玉軸受、２３・・・・・・保
持部、２４・・・・・・オイルシール、２５・・・・・
・下部玉軸受・・ウジング、２５ａ・・・・・・開口、
２６・・・・・・下部玉軸受、４３・・・・・・ブレー
キホイール、４４，４９，５４，５５・・・・・・グリ
ス、４５，５０，５１・・・・・・軸受カバー、４７，
５２，５３・・・・・・フエルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 洗濯兼脱水槽を回転自在に内装した外槽と、この外
   槽の底部に取付けられた底板と、この底板に取付けられ
   、かつ脱水軸を軸支する上部玉軸受を保持した上部玉軸
   受ハウジングと、この上部玉軸受ハウジングに取付けら
   れ、かつ脱水軸を軸支する下部玉軸受を保持し、さらに
   ブレーキ機構取付用の開口を設けた下部玉軸受ハウジン
   グと、この下部玉軸受ハウジング内に位置して前記脱水
   軸に固定されたブレーキホィールとを備え、前記上部玉
   軸受ハウジングに、上部玉軸受の下端面と隙間をおいて
   軸受カバーを固定し、この軸受カバーと脱水軸間にはフ
   ェルトを設け、かつ前記軸受カバーと上部玉軸受の下端
   面間にグリスを封入し、前記上部玉軸受ハウジングの上
   部を上方に延長して、脱水軸と外槽底部とを水密的に仕
   切るオイルシールを保持する保持部を一体に形成し、か
   つ前記上部玉軸受の上端面とオイルシールとの間にグリ
   スを封入した脱水洗濯機。