JPS59104Y2 - 洗浄ブラシ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車体表面を洗浄するため等に使用される洗浄ブ
ラシに関する。

一般に、洗車を行なう場合には、ホース等で車体表面に
散水しつつ洗車ブラシを用いて泥や埃の払拭を行なう。

斯かる洗車ブラシによる泥や埃の払拭を行なう際には、
洗車ブラシのブラシ毛を車体表面に所定の圧力をもって
押し付けながら移動せしめなければ泥や埃の確実な除去
が行なえないので、払拭作業にかなりの労力を要すこと
になる。

特に、車体の屋根を洗浄する場合等においては、この労
力が一段と増すことになる。

本考案はこの点に鑑みてなされたものであり、その目的
は、小なる労力で車体表面等の被洗浄面の汚物の払拭が
でき、被洗浄面の曲面部においても確実な洗浄が行なえ
るようにされた改良された洗浄ブラシを提供することに
ある。

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

第１図〜第３図は本考案に係る洗浄ブラシを構成する洗
浄部の一例を示し、第１図は一部破断正面図、第２図は
一部破断側面図及び第３図は底面部である。

各国において、１はブラシ支持体であって、このブラシ
支持体１の内部には略かまぼこ状の凹部１ａが形成され
ている。

この凹部１ａの開口側の外縁部を形成するブラシ支持体
１の端面部１ｂには、ブラシ毛２が多数植毛されており
、更に、凹部１ａ内には、軸３に固着された円筒状のゴ
ム磁石で形成された磁石ローラ４が取り付けられている
。

この磁石ローラ４は、洗浄時にブラシ支持体１を移動さ
せる場合、ブラシ毛２により洗浄される被洗浄面上を転
動する様に、ブラシ支持体１の凹部１ａ内に回動自在に
支持されている。

本考案に係る洗浄ブラシは、この様に形成された各部を
有する洗浄部１０が複数個用いられて構成される。

第４図はその一例を示し、洗浄部１０が４個備えられた
ものである。

これらの洗浄部１０の夫々は、連結部材１１及び１２に
よって十字状に配置きれる様に連結されている。

この連結部材１１及び１ゝ２の夫々は、可撓性を有する
プラるチツクス等で製されている。

なお１１′及び１２′は連結部材１１及び１２と洗浄部
１０の夫々を結合させるための取付は板部であり、１３
は連結部材１２に取り付けられた把手部である。

この様に構成された本考案に係る洗浄ブラシが車体表面
等の金属製被洗浄面の洗浄に用いられる場合、例えば、
凹曲面を有する部分が洗浄される場合には、第５図に示
す様に凹曲面Ｐにブラシ毛２側が押し付けられるが、こ
のとき、夫々の洗浄部１０が、連結部材１１及び１２の
可撓性により、凹曲面Ｐに沿って押し付けられる。

これに伴なって、夫々の洗浄部１０に設けられた磁石ロ
ーラ４の周面が、凹曲面Ｐに吸着する。

しかる後、把手部１３が使われて洗浄ブラシ全体が凹曲
面Ｐに沿って移動されることにより、夫々の洗浄部１０
のブラシ支持体１に植毛されたブラシ毛２によって、凹
曲面Ｐ上に付着した泥や埃等の汚物が払拭される事にな
る。

この時、洗浄部１０の夫々に取り付けられた磁石ローラ
４の周囲が、凹曲面Ｐ上を転動しつつ常時凹曲面Ｐに吸
着しているので、洗浄ブラシ全体が凹曲面Ｐに軽く押し
付けられるだけで汚物の払拭がなされ、また、洗浄ブラ
シの移動に要する力は極く僅かで良い。

従って、払拭作業の労力が著るしく軽減されることにな
る。

なお、磁石ローラ４は凹曲面Ｐに吸着しつつ移動するが
、この磁石ローラ４はゴム磁石で製されており、しかも
転動するので、凹曲面Ｐにひっかき傷等が付けられる虞
れはない。

また、凸曲面を有する部分が洗浄される場合には、第６
図に示す様に、連結部材１１及び１２の可撓性により、
夫々の洗浄部１０に取り付けられた磁石ローラ４が凸曲
面Ｑに吸着し、ブラシ毛２が凸曲面Ｑに沿って押し付け
られる。

しかる後、洗浄ブラシ全体が凸曲面Ｑに沿って移動され
ることにより、凹曲面Ｐの洗浄の場合と同様にして凸曲
面Ｑ上に付着した汚物が払拭される。

上述の第６図に示す例においては、凸曲面Ｑの曲率半径
が小となった時、複数の洗浄部１０のブラシ支持体１の
下部同士が衡突する虞れがある。

斯かる衡突を防止するようにした例を第７図に示す。

第７図において、４個の洗浄部３０の夫々のブラシ支持
体２０の端面部２０ ｂには前述同様のブラシ毛２１が
多数植毛され、凹部２０ ａ内には磁石ローラ２２が回
動自在に取り付けられている。

そして、これら４個の洗浄部３０のブラシ支持体２０の
互いに対向する部位には、溝部ａ−ｊと凸部Ａ−Ｊが形
成されている。

この様な４個の洗浄部３０の夫々は、可撓性を有する連
結部材２３及び２４により十字形状に配置される様に連
結されている。

溝部ａは凸部Ａに対応し、この溝部ａの幅は凸部Ａの幅
よりも大となっている。

他の溝部ｂ−ｊと他の凸部Ｂ−Ｊとの夫々対応関係、及
び溝部ｂ〜ｊの幅と凸部Ｂ−Ｊの幅との大小関係は、上
述の溝部ａと凸部Ａとの関係と同様となっている。

従って、連結部材２３及び２４で連結された４個の洗浄
部３０でなる本例の洗浄ブラシが凸曲面を有する被洗浄
面の洗浄に用いられる場合には、その凸曲面に沿って左
右の洗浄部３０が互いに内方に傾斜し、中央部の洗浄部
３０に接近する様になるが、溝部ａ−ｊの夫々の内部に
凸部Ａ−Ｊの夫々が係合する事によって互いに対向する
洗浄部３０のブラシ支持体２０同士の衝突が防止される
のである。

更に、曲面部のみならず、平面部の洗浄においても、磁
石ローラ４もしくは２２の吸着、転動作用により、小な
る労力で確実な洗浄が行なえること勿論である。

上述の実施例についての説明で明らかな様に、本考案に
係る洗浄ブラシによれば、これを被洗浄面に軽く押し付
け、極く僅かの力で移動させるのみで確実な洗浄が行な
え、また、被洗浄面が凸状または凹状の曲面を有するも
のであっても何らの不都合なく充分な洗浄を行なうこと
ができ、洗浄作業に対する労力を著るしく軽減できると
いう利点がある。

この利点は、例えば、車体表面等多くの曲面を有す面を
洗浄する場合において特に著るしいものとなる。

なお、上述の実施例においては、把手部１３が設けられ
ているが、斯かる把手部１３に代えて、連結部材に棒状
部材の一端を取り付け、この棒状部材の他端を手で持つ
様にしても良い。

また、散水用のノズルを洗浄部内に収納する、もしくは
、洗浄部の近傍に固着する様にしてもよく、その際、例
えば、上述の棒状部材を中空パイプとし、この中空パイ
プ内に散水用の水を供給する様にすることもできる。

更に、他の構成部分についても、本考案は上述の実施例
の範囲に限定されるものではなく、磁石ローラを円筒状
でなく、球体状や多角柱状にする等その要旨を逸脱しな
い範囲内で種々の変形態様がとられてよいこと勿論であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図及び第３図は本考案に係る洗浄ブラシを
構成する洗浄部の一例を示す図で、第１図は一部破断正
面図、第２図は一部破断側面図、第３図は底面図であり
、第４図は本考案に係る洗浄ブラシの一例を示す平面図
、第５図及び第６図は本考案に係る洗浄ブラシの洗浄状
態を説明するための図、第７図は本考案に係る洗浄ブラ
シの他の例を示す底面図である。 図中、１，２０はブラシ支持体、１ａ、２０ａは凹部、
２．２１はブラシ毛、３は軸、４，２２は磁石ローラ、
１０゜３０は洗浄部、１１．１２，２３．２４は連結部
材、１１’、１２’は取付は板部、１３は把手部である
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブラシ毛が植毛されたブラシ支持体に磁石ローラが取り
   付けられて成る洗浄部の複数個が、可撓性を有する連結
   部材で連結されて成る洗浄ブラン。