JPS5910339B2 - ポリオ−ルの製造方法 - Google Patents
ポリオ−ルの製造方法Info
- Publication number
- JPS5910339B2 JPS5910339B2 JP50011935A JP1193575A JPS5910339B2 JP S5910339 B2 JPS5910339 B2 JP S5910339B2 JP 50011935 A JP50011935 A JP 50011935A JP 1193575 A JP1193575 A JP 1193575A JP S5910339 B2 JPS5910339 B2 JP S5910339B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyol
- tolylene diamine
- distillation residue
- reaction
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はトリレンジアミンの蒸留残査物にアルキレンオ
キシドを付加してポリオールを製造する方法に関する。
キシドを付加してポリオールを製造する方法に関する。
トリレンジアミンはトリレンジイソシアネート製造の中
間原料で、通常粗製トリレンジアミンを蒸留精製して得
られる。
間原料で、通常粗製トリレンジアミンを蒸留精製して得
られる。
この蒸留精製は工業的には連続的に行なわれており、そ
の際廃山される蒸留残査物は現在有効な利用法がなく主
に焼却によつて処理されている。しかしこの蒸留残査物
は焼却時、炉の損傷を早めるなど、処理するにあたつて
多くの問題を残しているのが現状である。しかして上記
の蒸留精製によつて得られる精製トリレンジアミンにア
ルキレンオキシドを付加してポリオールを製造すること
及び該ポリオールとジイソシアネートからポリウレタン
フォームを製造することは既に公知である。そこで本発
明者等はこの蒸留残査物の有効な利用方法を種々検討し
た結果、蒸留残査物中に存任する活性水素基を有効に利
用して新規なポリオールを製造することに成功した。
の際廃山される蒸留残査物は現在有効な利用法がなく主
に焼却によつて処理されている。しかしこの蒸留残査物
は焼却時、炉の損傷を早めるなど、処理するにあたつて
多くの問題を残しているのが現状である。しかして上記
の蒸留精製によつて得られる精製トリレンジアミンにア
ルキレンオキシドを付加してポリオールを製造すること
及び該ポリオールとジイソシアネートからポリウレタン
フォームを製造することは既に公知である。そこで本発
明者等はこの蒸留残査物の有効な利用方法を種々検討し
た結果、蒸留残査物中に存任する活性水素基を有効に利
用して新規なポリオールを製造することに成功した。
即ち本発明はトリレンジアミンの蒸留残査物にアルキレ
ンオキシドを付加してポリオールを製造する方法である
。さらに驚くべきことには本願のポリオールは前述した
精製トリレンジアミンとアルキレンオキシドからのポリ
オールに比しイソシアネート基との反応性が高いのみな
らず、ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフ
ォームを製造した場合生成したポリウレタンフォームが
何ら難燃化剤を添加しなくても本願ポリオール自体を使
用して、はるかに優れた難燃性を有することが判明し本
願発明に至つた。この難燃性が優れているのはトリレン
ジアミンの蒸留残査物中に残存しているニトロ基とアミ
ノ基との反応による−N=N−結合の生成に基因するも
のと考えられる。本発明のトリレンジアミンの蒸留残査
物はジニトロトルエン等を還元してえられた粗製トリレ
ンジアミンを、精製トリレンジアミンをうるために蒸留
した後の残査物をいい、化学的組成は蒸留条件によつて
大きく異るが、トリレンジアミンと不純物として残存し
ているニトロ化合物等から生成されるアミノ基含有重合
体60〜95%及び遊離・ のトリレンジアミン5〜4
0%とからなる混合物であつて常温で樹脂状の物質であ
る。
ンオキシドを付加してポリオールを製造する方法である
。さらに驚くべきことには本願のポリオールは前述した
精製トリレンジアミンとアルキレンオキシドからのポリ
オールに比しイソシアネート基との反応性が高いのみな
らず、ポリイソシアネートと反応させてポリウレタンフ
ォームを製造した場合生成したポリウレタンフォームが
何ら難燃化剤を添加しなくても本願ポリオール自体を使
用して、はるかに優れた難燃性を有することが判明し本
願発明に至つた。この難燃性が優れているのはトリレン
ジアミンの蒸留残査物中に残存しているニトロ基とアミ
ノ基との反応による−N=N−結合の生成に基因するも
のと考えられる。本発明のトリレンジアミンの蒸留残査
物はジニトロトルエン等を還元してえられた粗製トリレ
ンジアミンを、精製トリレンジアミンをうるために蒸留
した後の残査物をいい、化学的組成は蒸留条件によつて
大きく異るが、トリレンジアミンと不純物として残存し
ているニトロ化合物等から生成されるアミノ基含有重合
体60〜95%及び遊離・ のトリレンジアミン5〜4
0%とからなる混合物であつて常温で樹脂状の物質であ
る。
本発明で用いるアルキレンオキシドはエチレンオキシド
、プロピレンオキシド及びブチレンオキシド及びこれら
の混合物等であるがプロピレンオフ キシドが普通用い
られる。
、プロピレンオキシド及びブチレンオキシド及びこれら
の混合物等であるがプロピレンオフ キシドが普通用い
られる。
所望ならばアルキレンオキシドは1工程以上に分割して
反応物中に添加してもよい。トリレンジアミンの蒸留残
査物とアルキレンオキシドの反応条件は、アルキレンオ
キシドと活性5 水素基含有化合物との反応に関する公
知の技術と同様であつてよい。
反応物中に添加してもよい。トリレンジアミンの蒸留残
査物とアルキレンオキシドの反応条件は、アルキレンオ
キシドと活性5 水素基含有化合物との反応に関する公
知の技術と同様であつてよい。
即ち50〜150℃、殊に90〜120℃の温度、36
kg/一までの圧力を使用することが出来る。塩基性触
媒、例えば水酸化カリウム等を有利に使用することが出
来る。アルキレンオキシドは通常所望の温度及び圧力を
維持するに足る割合で反応系に導入する。反応に使用さ
れるアルキレンオキシドの量はえられるポリオールが常
温で液状を保つために、トリレンジアミンの蒸留残査物
中の活性水素基1個に対して1モル以上が好ましい。反
応完結後、触媒は必要ならば慣用方法によつて、例えば
酸で中和するか又は炭素、天然又は合成吸収剤又はこれ
らの混合物を用いて処理し、次いで濾過することによつ
てポリオールから除去することが出来る。
kg/一までの圧力を使用することが出来る。塩基性触
媒、例えば水酸化カリウム等を有利に使用することが出
来る。アルキレンオキシドは通常所望の温度及び圧力を
維持するに足る割合で反応系に導入する。反応に使用さ
れるアルキレンオキシドの量はえられるポリオールが常
温で液状を保つために、トリレンジアミンの蒸留残査物
中の活性水素基1個に対して1モル以上が好ましい。反
応完結後、触媒は必要ならば慣用方法によつて、例えば
酸で中和するか又は炭素、天然又は合成吸収剤又はこれ
らの混合物を用いて処理し、次いで濾過することによつ
てポリオールから除去することが出来る。
所望ならば、トリレンジアミンの蒸留残査物は、多数の
活性水素基を含む他の1個以上の化合物、例えばキシリ
レンジアミン、トリフエニルメタントリアミン等の他の
ポリアミン類及び、又はグリセリン、トリメチロールプ
ロパン、1・4ブタンジオール等のポリオール類との混
合物の形でオキシアルキル化することもできる。
活性水素基を含む他の1個以上の化合物、例えばキシリ
レンジアミン、トリフエニルメタントリアミン等の他の
ポリアミン類及び、又はグリセリン、トリメチロールプ
ロパン、1・4ブタンジオール等のポリオール類との混
合物の形でオキシアルキル化することもできる。
本発明方法によつて製造されるポリオールはイソシアネ
ート基に対する反応性が高くかつ殊に、細胞性又は非細
胞性ポリウレタン材料を公知の一般的方法を使用して製
造するのに有利である。
ート基に対する反応性が高くかつ殊に、細胞性又は非細
胞性ポリウレタン材料を公知の一般的方法を使用して製
造するのに有利である。
そして本願ポリオールは場合により他のモノマー又はポ
リマー状のポリオールとの混合物の形で、必要に応じて
、例えばガス発生剤及び他の慣用添加物の存仕で有機ポ
リイソシアネートと反応させることが出来る。次に本発
明を実施例により具体的に説明する。
リマー状のポリオールとの混合物の形で、必要に応じて
、例えばガス発生剤及び他の慣用添加物の存仕で有機ポ
リイソシアネートと反応させることが出来る。次に本発
明を実施例により具体的に説明する。
※.×例中「部」及び「%」は「重量部」及び「重量%
」である。実施例 1 遊離のトリレンジアミン25%を含有したアミン当量7
6r/MOlのトリレンジアミンの蒸留残査物760部
及び水酸化カリウム3部をステンレススチール製反応器
に仕込み、窒素雰囲気下で130℃に加熱溶融する。
」である。実施例 1 遊離のトリレンジアミン25%を含有したアミン当量7
6r/MOlのトリレンジアミンの蒸留残査物760部
及び水酸化カリウム3部をステンレススチール製反応器
に仕込み、窒素雰囲気下で130℃に加熱溶融する。
攪拌を開始し、1時間、601!1Hgに減圧し脱水す
る。常圧にもどした後、加圧ポンプでプロピレンオキシ
ド900部を10時間かけ110〜130℃、最大3.
0kg/Crltの条件で加えた後、常圧にもどるまで
同温度で反応を続ける。反応終了後減圧にし、未反応の
プロピレンオキサイドを除去した後、酢酸を4.4部加
えて触媒を中和し、150メツシユのストレーナ一を通
して水酸基価350T!1fK0H/tのポリオール1
600部をえた。実施例 2 実施例1と同じトリレンジアミンの蒸留残査物120部
、トリエタノールアミン50部及び水酸化カリウム1.
0部をステンレススチール製反応器に仕込み、窒素雰囲
気下で130℃に減圧し脱水する。
る。常圧にもどした後、加圧ポンプでプロピレンオキシ
ド900部を10時間かけ110〜130℃、最大3.
0kg/Crltの条件で加えた後、常圧にもどるまで
同温度で反応を続ける。反応終了後減圧にし、未反応の
プロピレンオキサイドを除去した後、酢酸を4.4部加
えて触媒を中和し、150メツシユのストレーナ一を通
して水酸基価350T!1fK0H/tのポリオール1
600部をえた。実施例 2 実施例1と同じトリレンジアミンの蒸留残査物120部
、トリエタノールアミン50部及び水酸化カリウム1.
0部をステンレススチール製反応器に仕込み、窒素雰囲
気下で130℃に減圧し脱水する。
常圧にもどした後、加圧ポンプでプロピレンオキシド2
30部を8時間かけ、110−130℃、最大3.0k
g/CllLの条件で加えた後、常圧にもどるまで同温
度で反応を続ける。反応終了後減圧にし、未反応のプロ
ピレンオキサイドを除去した後、酢酸を1.6部加えて
触媒を中和し、150メツシユのストレーナ一を通して
水酸基価370′1f1fK0H/fのポリオール39
0部をえた。この場合の発泡速度即ちジイソシアネート
に対する反応性は表2の如くであつた。上表より本願ポ
リオールのポリイソシアネートに対する反応性は精製ト
リレンジアミンのプロピレンオキシド付加ポリオールよ
りもはるかに高いことが明らかである。
30部を8時間かけ、110−130℃、最大3.0k
g/CllLの条件で加えた後、常圧にもどるまで同温
度で反応を続ける。反応終了後減圧にし、未反応のプロ
ピレンオキサイドを除去した後、酢酸を1.6部加えて
触媒を中和し、150メツシユのストレーナ一を通して
水酸基価370′1f1fK0H/fのポリオール39
0部をえた。この場合の発泡速度即ちジイソシアネート
に対する反応性は表2の如くであつた。上表より本願ポ
リオールのポリイソシアネートに対する反応性は精製ト
リレンジアミンのプロピレンオキシド付加ポリオールよ
りもはるかに高いことが明らかである。
参考例
参考として比較のために水酸基価360}Tn9KOH
/Vの精製トリレンジアミンのプロピレンオキシド付加
ポリオールと本願の実施例1及び2でえられたポリオー
ルを用いて表1の配合処方でポリウレタンフオームを製
造した。
/Vの精製トリレンジアミンのプロピレンオキシド付加
ポリオールと本願の実施例1及び2でえられたポリオー
ルを用いて表1の配合処方でポリウレタンフオームを製
造した。
また得られたフオームの物性は表3の如くであつた。
上表より本願ポリオールを用いた場合は難燃性(酸素指
数で評価)において良好な結果を示した。
数で評価)において良好な結果を示した。
Claims (1)
- 1 トリレンジアミンの蒸留残査物にアルキレンオキシ
ドを付加してなるポリオールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50011935A JPS5910339B2 (ja) | 1975-01-30 | 1975-01-30 | ポリオ−ルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50011935A JPS5910339B2 (ja) | 1975-01-30 | 1975-01-30 | ポリオ−ルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5188927A JPS5188927A (ja) | 1976-08-04 |
JPS5910339B2 true JPS5910339B2 (ja) | 1984-03-08 |
Family
ID=11791510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50011935A Expired JPS5910339B2 (ja) | 1975-01-30 | 1975-01-30 | ポリオ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5910339B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57118A (en) * | 1980-06-02 | 1982-01-05 | Mitui Toatsu Chem Inc | Polyether-polyol composition for production of rigid polyurethane foam |
JPS57139120A (en) * | 1981-02-24 | 1982-08-27 | Mitui Toatsu Chem Inc | Polyether-polyol composition |
JPS57165425A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-12 | Toho Chem Ind Co Ltd | Production of polyetherpolyol |
JPS57168919A (en) * | 1981-04-10 | 1982-10-18 | Toho Chem Ind Co Ltd | Production of polyether-polyol |
JPS57168917A (en) * | 1981-04-10 | 1982-10-18 | Toho Chem Ind Co Ltd | Production of polyether-polyol |
JPS57178504A (en) * | 1981-04-25 | 1982-11-02 | Yamatake Honeywell Co Ltd | Controller for operation rate of refrigerating machine |
-
1975
- 1975-01-30 JP JP50011935A patent/JPS5910339B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5188927A (ja) | 1976-08-04 |
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