JPS587904Y2 - 扉の開閉収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキャビネットの開口面に扉を開閉自在に取り付
け、しかもこの扉がキャビネット内に収納できるように
した扉の開閉収納装置に関するものである。

従来より、第１図に示すようにキャビネット１の内部に
側板２と平行な仕切板３を設け、キャビネット１の前面
に開閉自在に設けた扉４を側板２と仕切板３の間に収納
するようにしたものが知られている。

ところが、従来、この種の扉の収納装置においては、仕
切板３の内面に第２図に示すような伸縮自在な移動部材
５を設け、ここに扉４の後端を蝶番６を介して回転自在
に取り付けるようにしているから、移動部材５を最も縮
めて扉４を最も奥まで収納した場合でも移動部材５自体
が前後方向に相当な厚さをもち、そのため扉４を完全に
収納するためにはキャビネット１の奥行きを相当大きく
しなければならないという問題があった。

本考案はこのような従来の問題を解決するようにした扉
の開閉収納装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例について第３図〜第９図とともに
説明する。

図において、３は前述と同様の仕切板、４はガラス等で
構成された扉、７はステー、８，８は扉４の後端部をス
テー７に回転自在に取付けるための蝶番、９，９は案内
ローラ、１０．１０’は係止ピン、１１はピン１２によ
りステー７に回転自在に枢着された倒れ防止アーム１３
は該アーム１１の先端に設けられた移動ローラ、１４は
一端がピン１５により倒れ防止アーム１１に回転自在に
枢着され、他端に係止部１４ａを有する連結アーム、１
６，１６は仕切板３の上下端に取付けられた扉案内ロー
ラ、１７，１７は仕切板３の内面の上下に設けられたレ
ール、１８．１８はレール１７．１７の後端部近傍に設
けられたローラ案内板である。

なお、上記レール１７は一方の面は水平に他方の面は後
端部がローラ案内板１８の彎曲面に沿って上記一方の面
に向けて彎曲されている。

また、倒れ防止アーム１１を枢着するピン１２は、第５
図に示すようにステー７に設けた長孔（図示せず）を介
して保持板１９に固着されており、この保持板１９の両
側はビス２０゜２０によりアングル２１．２１に結合さ
れている。

上記構成において、第３図に示すように扉案内ローラ１
６，１６間に扉４を挿入し、案内ローラ９，９をレール
１７．１７の水平面に載置し、移動ローラ１３を上方の
レール１７の下面すなわち彎曲した面に沿わせると、扉
４は第６図に示すようにして仕切板３の側面に装着され
る。

これは扉４をもつとも引き出した状態であり、こ状態に
おいては、扉４が蝶番８を中心に回転されるから、キャ
ビネットの前面を開閉することができる。

次に、この状態から扉４を第６図矢印穴方向に押し込む
と、レール１７に沿って扉４がキャビネット内に収納さ
れ、やがて第７図に示すように移動ローラ１３がレール
１７の下面の彎曲部とローラ案内板１８の彎曲部に沿っ
て上動すると、それに応じて倒れ防止アーム１１が第７
図矢印Ｂ方向に回動する。

そして、扉４を最も奥まで収納すると、第８図に示すよ
うに倒れ防止アーム１１がステー７に沿うように立ち上
がり、この状態で扉４の収納が完了する。

逆に、扉４を引き出す場合には、上記と逆に第８図、第
７図、第６図の過程を経てキャビネットの前面に引き出
せばよい。

なお、この実施例ではステー７にピン１２を中心に２つ
の係止ピン１０．１０’を設け、第９図に示すように連
結アーム１４がいずれの係止ピンにも係合できるように
し、しかも仕切板４の上下に対称にレール１７．１７を
設けるようにしているから、扉４をキャビネットの左右
いずれの側にも収納するようにできる。

また、倒れ防止アーム１１のピン１２の取付位置を保持
板１９とビス２０とアングル２１により自由に変化させ
得るようにしているから、各部品の取付寸法のばらつき
も容易に吸収することができる。

このように、本考案はステーに回転自在な倒れ防止アー
ムを設け、扉をもつとも奥まで収納した状態で該アーム
がステーに沿うようにしたものであるから、扉の収納部
材の前後方向の寸法を著しく小さくすることができ、キ
ャビネット全体を小型化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な扉の開閉収納装置を示す斜視図、第２
図は従来例の要部の側面図、第３図は本考案の一実施例
の分解斜視図、第４図、第５図はその要部を示す分解斜
視図および側面図、第６図〜第８図はその動作を説明す
るための側面図、第９図は、他の使用態様を説明するた
めの図である。 １・・・・・・キャビネット、２・・・・・・側板、３
・・・・・・仕切板、４・・・・・・扉、７・・・・・
・ステー、８・・・・・・蝶番、９・・・・・・案内ロ
ーラ、１０，１０′・・・・・・係止ピン、１１・・・
・・・倒れ防止アーム、１３・・・・・・移動ローラ、
１４・・・・・・連結アーム、１６・・・・・・扉案内
ローラ、１７・・・・・・レール、１８・・・・・・ロ
ーラ案内板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネットの側板と平行に仕切板を設け、上記キャビ
   ネットの開口面に開閉自在に設けた扉を上記側板と仕切
   板の間に収納するようにした扉の開閉収納装置において
   、扉の後端部を蝶番を介してステーに回転自在に取付け
   、上記ステーに案内ローラと、先端に移動ローラを有す
   る倒れ防止アームと、上記ステーと上記倒れ防止アーム
   の間に懸架され、上記倒れ防止アームを所定の角度自由
   に回転せしめる連結アームとを設け、上記仕切板に上面
   が水平で下面は後端が上方に彎曲したレールを設け、上
   記ステーに設けた案内ローラを上記レールの上面に載置
   して移動させ、上記倒れ防止アームに設けた移動ローラ
   を上記レールの下面に沿って移動させ、上記移動ローラ
   が上記レールの下面の彎曲した部分に入り込み上記倒れ
   防止アームが上記ステーに沿うまで回転した状態で上記
   層が上記キャビネット内に収納されるようにした扉の開
   閉収納装置。