JPS58632Y2 - 自動二輪車のチヨ−ク操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車のチョーク操作の操作性を向上せし
めたチョーク操作装置に関するものである０ 更に詳細には、チョークレバーをスイッチケースと一体
なハンドルの左側に設けられるクラッチホルダー上に突
設する如く設け、上記チョークレバーはクラッチホルダ
ーを縦通ずる操作回転軸の上端突出部に取り付け、又回
転軸下端はクラッチホルダー下部に突出せしめてキャブ
レターのチョーク操作ケーブルと連結する連結部材を取
り付け、クラッチホルダー側の上部に設けられたチョー
クレバーを操作することによりチョーク弁の調整を行い
得る如くし、チョーク操作の容易化を企図した自動二輪
車のチョーク操作装置に関する。

自動二輪車のキャブレターのチョークパルプの操作は、
キャブレターに直接チョークレバーが付設されているも
のが多くこのためエンジン始動時にチョーク操作が必要
な場合にはその所在を手で探さなければならず、父子に
向いて所在を確認したり操作がしにくい。

そこでハンドル近傍にチョークレバーを設け、ケーブル
でキャブレターのチョーク弁シャフトと連結させたもの
が提案され、例えばその第１はメーター類に隣接して設
けられるが、これによると走行中の操作においては一方
の手をハンドルから離し、チョークノブを手で探す必要
があり、操作性、安全性を考慮した場合最適とはいえな
い。

その第２はハンドル左右のケースの倒れか一方の下にチ
ョークレバーやノブを設置しているものも提案されるが
、ノブタイプは引っ張って操作するため一方の手がハン
ドルから離れること、下についているため探しにくく、
操作性の点で難点がある。

又スロットルグリップを備えるハンドル右側のスイッチ
ケースにチョークレバーを設けたものも提供されるが、
これによるとチョークレバー操作時にスロットルグリッ
プが動き好１しくない。

本考案者等は自動二輪車のチョーク操作の問題点、これ
を改善した従来手段の問題点に鑑み、これを有効に解決
すべく本考案を威したものである。

本考案の目的とする処は、ハンドルの左側に設けられる
スイッチケースと一体のクラッチホルダーに操作軸を回
転自在に縦設し、これのホルダー上への突出部にチョー
クレバーを取り付けるとともに、ホルダー下への突出部
にキャフレターのチョーク操作ケーブルを繋止する連結
部材を設け、クラッチホルダー上に突出したチョークレ
バーの回動操作でケーブルを介してチョーク弁を調整１
２得る如くした自動二輪車のチョーク操作装置を提供す
る。

従って本考案の目的とする処は、チョークレバーが左側
のクラッチホルダー上に突設され、ノ・ンドルから手を
離すことなく、親指等の押圧操作でチョーク操作が行え
、且つチョークの操作角度も容易に祝認することができ
、チョークの操作性を向上させたチョーク操作装置を提
供する。

又本考案の目的とする処は、クラッチホルダーに設置し
たため、特別の設置部材や取付スペースを要することな
く、狭小なハンドルのスペースを有効に利用し、部品を
増加することなく上記を企図することができる自動二輪
車のチョーク装置を提供する。

以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述す
る。

第１図は自動二輪車のハンドル部分の平面図を又第２図
乃至第５図はチョークレバーを備えるクラッチレバ−を
各方向から示している。

第１図に訃いて１はステアリングツ・ンドルを構成する
ハンドルパイプで、これ１の右側端部にはスロットルグ
リップ２が、これの手前にはスターターキルスイッチ３
等のケース４が、又このケース４にはブレーキレバー５
が取り付けられている。

そしてハンドルパイプ１はその中央部でフロントフォー
クの上端を支持するトップブリッジ６上に結着され、図
中７はメーター類、８はヘッドライトユニット、９は燃
料タンクを示す。

ハンドルパイプ１の左側端部にはゴム等で形成されたグ
リップ１０が固設されるとともに、これの手前にはクラ
ッチレバ−１１が設けられ、クラッチレバ−１１はハン
ドル１の上記グリップ１０の手前に固設されたクラッチ
ホルダー２０にピン１２を以て回動自在に枢着されてい
る。

クラッチホルダー２０の詳細は第２図乃至第５図に示す
如くである。

第２図はハンドルパイプ１の左側にクラッチホルダー２
０を取り付け、これの一部を破断し、部を省略した図を
、第３図はクラッチホルダーの平面図で一部を破断した
図を、第４図及び第５図は第３図矢視４及び５方尚の図
で第５図は一部を破断した図を示している。

クラッチホルダー２０は上下の部材２１．２２より成り
、上下の部材２１，２２に設けた半円状の取付凹部２１
ａ、２２ａでハンドルパイプ１を挾み、ビス２３，２３
で結着され、パイプ１に固着される。

このクラッチホルダー２０はスイッチホルダーを兼ね、
乗員側の手前の面２０ａには、左右に摺動させて左右の
ウィンカ−ランプを点滅させるターンシグナルスイッチ
２４、これの下にホーンを作動させるノブ２５、上面２
０ｂにはヘッドライトのロービーム、ハイビームを操作
するスイッチ２６が設けられている。

クラッチホルダー２０の前部には前方へ延出するクラッ
チレバ−１１のブラケット２７が一体に突設され、この
ブラケット２７は先端右側にクラッチコントロールケー
ブルの通孔２７ａを、又基部にはクラッチレバ−１１を
枢着する止孔２７ｂを有する。

以上のクラッチホルダー２０の上記ブラケット２７の基
部で、ホルダー２０のハンドルパイプ中央寄り側の部分
には縦通孔３１を有する筒状軸受部３０を設け、この軸
受部３０は上記した上下の部材２１．２２の一部を成す
筒部２１ｂ、２２ｂで形成され、この部材２１．２２と
一体に底形され、上下の部材２１．２２を接合して上下
に貫通する軸受部３０が形成されることとなる。

この軸受部３０には操作軸３２を回動自在に縦挿し、操
作軸３２の上方突出部３２ａにはチョークレバー４０の
基部４１をこれに設けた取付孔４２を介して嵌合し、上
方からネジ３３を螺合して軸３２とチョークレバー４０
とを結着する。

チョークレバー４０は第３図で明らかな如くく字型に形
成され、先端部には指による抑圧操作を容易化すべく起
壁部４２を備える。

そして上記の軸３２とチョークレバー４０との結合にさ
いし、基部４１と軸受部３０の上端部に皿バネ状のワッ
シャ３４を介在せしめてチョークレバー４０の回動時に
弾性感をもたせた。

父上記操作軸３２の下端部３２ｂには連結部材４３の基
部４４をネジ３５で結着し、このネジによる取付時に連
結部材４３の基部４４と軸３２の下端部３２ｂ間には座
金３６を介して上記と同様のワッシャ３７を介在せしめ
る。

連結部材４３の先端にはケーブル支持部４５を備え、こ
の部分４５には取付孔４６が設けられ、図示しないコン
トロールケーブルの一端が係止され、ケーブルの他端は
図示しないキャブレターのチョークバルブシャフトにレ
バー等を介して連結される。

そして上記ホルダー２０には上記ケーブルの案内部２８
が設けられ、父上記クラッチレバ−のブラケット２７の
基部にはホルダー２０と一体に図示しないバックミラー
の支持用ステーの取付支持部２９が設けられる。

以上の如くクラッチホルダー２０上に設けられたチョー
クレバー４０の指示を行う指標４７がホルダー２０の上
面２０ｂに設けられ、これによりチョークレバー４０の
操作方向並びにチョークの開閉量を視認することができ
る。

このようにハンドルパイプ１の左側に設けられたクラッ
チホルダー２０上にチョークレバー４０が設置され、グ
リップ１０を把持した１ま親指でチョークレバー４０を
操作することができ、チョークレバー４０の操作で操作
軸３２は回転し、連結部材４３を介してケーブルは回動
操作に見合う量引張され、チョークバルブは閉じる方向
に操作される。

以上で明らかな如く本考案によれば、ノ・ンドルの左側
に設けられるスイッチケースを兼ねるクラッチホルダー
上にチョークレバーを設け、操作軸を介して連結部材で
チョーク操作ケーブルを引張操作し、チョークバルブを
調整することができるようにしたため、チョーク操作が
容易、確実に行い得るようになった。

即ち、クラッチレバ−側でクラッチホルダー上にチョー
クレバーを突設したため、グリップを把持した１ま、手
を離すことなく親指で操作することができ、特に走行時
等の半チョーク操作を走行し、なから容易に、確実に行
うことができる。

又チョークレバーはクラッチホルダー上に突出し、てい
るため、運転中にチョークレバーの操作量は一見して視
認することができ、チョークレバーの配置上も合理的で
、見易く、更にチョークレバーをクラッチホルダーを利
用して設置するためスイッチ、クラッチ等の操作系と併
せ集中配置され、操作系の構成も合理的で、しかもクラ
ッチホルダーの利用により最小の部品、簡単な取付作業
により効果的なチョーク操作装置を得ることができる等
の諸特長を発揮し、頗る実用性に富む。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はハンド
ル部の平面図、第２図はクラッチホルダーの正面図で・
・ンドルパイプに取り付け、且つ一部を破断した図、第
３図はクラッチホルダーの平面図、第４図は第３図矢視
４方向の図、第５図は第３図矢視５方尚の図である。 尚図面中１はハンドルパイプ、２０はクラッチホルダー
４０はチョークレバー ４３は連結部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハンドルの左グリップ近傍に設けられるスイッチケース
   と一体のクラッチホルダーのハンドルパイプより若干前
   方へ離隔した部位に操作軸を回転自在に縦設し、この操
   作軸のホルダー上面への突出部にチョークレバーを取り
   付けるとともに、ホルダー下面への突出部にはキャブレ
   ターのチョーク操作ケーブルと連結する連結部材を取り
   付け、上記クラッチホルダー上面に突出したチョークレ
   バーの回動操作でチョーク操作ケーブルを介してチョー
   ク弁を調整するようにしたことを特徴とする自動二輪車
   のチョーク操作装置。