JPS585946B2 - ネツコウカセイフンタイトリヨウヨウジユシソセイブツ - Google Patents

ネツコウカセイフンタイトリヨウヨウジユシソセイブツ

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JPS585946B2
JPS585946B2 JP15721375A JP15721375A JPS585946B2 JP S585946 B2 JPS585946 B2 JP S585946B2 JP 15721375 A JP15721375 A JP 15721375A JP 15721375 A JP15721375 A JP 15721375A JP S585946 B2 JPS585946 B2 JP S585946B2
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mol
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temperature
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西澤広
田中重喜
藤島稔
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Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物に関する。
一般に粉体被覆用の樹脂組成物としては常温下において
は固体状であり、しかも脆く容易に粉体化することがで
き、50℃以下の温度ではプロツキングなどを起こすこ
となく粉末として自由な流動性を有すること、130℃
以上の塗膜焼付け時においては表面の平滑な塗膜を形成
するに必要な樹脂の溶融流れと適当なゲル化時間を有す
ること、また100℃付近の流展温度下では過早な架橋
を起こすことなく顔料、流展剤、帯電防止剤などの助剤
との混練が可能であること、さらには焼付けの後に十分
な架橋密度を持つことなどが要求される。
このような広範囲な諸要求を満たすためには基体となる
樹脂の性質とともに架橋剤の選択が重要な要素となるこ
とは明らかである。
従来粉体塗料用樹脂としてエポキシ樹脂が知られている
が長期の屋外暴露をうける用途において耐候性に欠ける
また耐候性にすぐれた樹脂として炭素数1〜4のエーテ
ル化メラミンを架橋剤とするアクリル樹脂がよく知られ
ているが夏季における気温の上昇と共にブロツキングを
起こし貯蔵安定性に不十分な点がある。
上記のような欠点のない良好な貯蔵安定性を有し、焼付
けした硬化塗膜は黄変などの着色はなく高い光沢を有し
、かつ良好な機械的特性を示すと共に長期の風化にさら
されても良好な耐候性を有する粉体塗料用樹脂組成物と
しては、特願昭49−120358号として出願済であ
るが、本発明はさらに、密着性および耐蝕性の特に優れ
た粉体塗料用樹脂組成物を提供するものである。
すなわち、本発明は、 K 主として芳香族ポリカルボン酸を基体とする軟化点
50〜180℃のヒドロキシル基含有ポリエステル樹脂
(B)N−アシルポリラクタム化合物およびN−アシル
ポリイミド化合物のうち少なくとも一種および、 (C)エポキシ樹脂を(B)成分は(A)成分のヒドロ
キシル基1当量に対してラクタム基および/またはイミ
ド基が0.5〜1.5当量になるように、(C)成分は
(A),(B)および(C)成分全体量に対して1〜1
5重量%配合して得られる熱硬化性粉体塗利用樹脂組成
物に関する。
本発明における(A)成分であるヒドロキシル基含有ポ
リエステル樹脂は軟化点が50〜180℃の範囲のもの
であり、ポリカルボン酸成分として主として芳香族ポリ
カルボン酸を使用するものである。
芳香族ポリカルボン酸は粉体として必要なガラス転移点
を有する樹脂を得るためにカルボン酸成分中80〜10
0モル%使用される。
芳香族ポリカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ジメチルテレンタル酸、ジエチルテ
レンタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ジフェ
ノール酸、2,2−ビス−(4−カルポキシフエニル)
−プロパン等、およびこれらの酸無水物、エステル等が
使用される。
その他のカルボン酸成分としては、メチルシクロヘキセ
ントリカルボン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸等の脂環式ポリカルボン酸、トリス(2−カ
ルボキシエチル)インシアヌレート等の複素環式ポリカ
ルボン酸、マロン酸コハク酸、グルタル酸、アジピン酸
、アゼライン酸、セバシン酸、ダイマー酸等の脂肪族ポ
リカルボン酸、およびこれらの酸無水物、エステル等が
カルボン酸成分中、20モル%未満で使用される上記ポ
リカルボン酸と重縮合せしめ、ヒドロキシル基含有ポリ
エステル樹脂を製造するに用いらられるアルコール成分
としては主として二価のアルコールを用いるのが好適で
ある。
二価以上のアルコール成分は実質的に線状のポリエステ
ル樹脂に機械的強度を付与する効果において一部使用す
ることができる。
適当なポリアルコール類としては、エチレングリコール
、プロピレングリコール、プチレンゲリコール、n−ヘ
キシレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘプタ
ンジオール、オクタデカンジオール、シエチレンクリコ
ール、トリエチレングリコール、グリセリン、トリメチ
ロールエタントリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、1,4−シクロヘキサンジオール、トリスー2
−ヒドロキシエチルイソシアヌレートなどである。
これらはそれぞれ単独あるいは混合物として使用するこ
とができる。
上記ポリカルボン酸とポリアルコールを縮合重合せしめ
、(3)成分であるヒドロキシル基含有ポリエステル樹
脂を製造するには、反応系はポリカルボン酸またはその
エステルのカルボキシル基またはエステル基1当量に対
し、ポリアルコールのヒドロキシル基が1〜2好ましく
は1.02〜1.5当量になるような割合において材料
を配合する。
このようなポリエステル樹脂を製造する方法として通常
の縮合重合方法が適用される。
例えば次のようにして本発明におけるポリエステル樹脂
が製造される酸とアルコールの当量割合において不活性
ガス例えば窒素ガスを吹込みつつ約170〜190℃の
温度で反応が進められる。
反応系に多量に副生する水はすみやかに系外に留去する
反応開始から数時間経過後温度を約230〜250℃に
上げて反応を継続する。
約15時間で反応を終了する。
反応を促進するために通常のポリエステル化触媒の使用
が有効である。
例えば酢酸鉛のような金属酢酸塩、テトラブチルチタネ
ートのような傘属アルコキシドの0.01〜0.2重量
%、酸化アンチモンジブチル錫オキサイドのような酸化
物の0.01〜1.0重量%を用いる。
また酸成分として芳香族二価カルホン酸の低級アルキル
エステル(例えばテレフタル酸ジメチルエステル)を用
いる場合は縮合反応はエステル交換反応によって進行す
る。
反応は不活性ガス例えば窒素ガスを吹込みつつ約190
℃の温度で開始し、反応系に多量に副生ずるメタノール
はすみやかに系外に留去する。
反応開始から数時間経過後、温度を約230〜250℃
に上げて反応を継続する。
約10時間で反応を終了する。
反応を促進するために同じく金属酢酸塩、金属アルコキ
シドの0.01〜0.2重量%、酸化物等の触媒を0.
01〜0.5重量%添加するのが有効である。
生成したポリエステル樹脂は、そのままでは過剰のアル
コールを含み、樹脂の軟化点を下げると共に粉体樹脂と
して長期の貯蔵中にブロツキングの原因となる場合があ
る。
このような場合は溶融状態のポリエステル樹脂を減圧操
作により過剰のアルコールを留去せしめるか、水その他
の液体中に投入すること一より回避することができる。
本発明における(B)成分であるN−アシルポリラクタ
ム化合物、またはN−アシルポリイミド化合物は次の一
般式によって示される。
ここにR′は1〜11個、好ましくは3〜8個の炭素原
子を有する2価の脂肪族炭化水素残基、または6〜10
個の炭素原子を有する。
場合によっつでは置換された2価の芳香族炭化水素残基
の1個またはそれ以上、好ましくは1個のベンゼン残基
あるいはそれ以上を表わし、X1およびX2は水素原子
または1〜5個の炭素原子を有する1価の脂肪族炭化水
素残基を示し、X1とX2は同一でも異なっていてもよ
い。
nは2から4までの整数を表わす。
Rは2〜12個好ましくは4〜8個の炭素原子を有する
、場合によっては1〜2個の窒素原子あるいは1〜2個
の酸素原子によって中断または分岐され、場合によって
は部分的に不飽和である2〜4価の脂肪族炭化水素残基
、または6〜10個の炭素原子を有する。
場合によっては置換された2〜4価の芳香族炭化水索残
基の1個あるいはそれ以上好ましくは11個のベンゼン
残基、または4〜12個好ましくは5〜9個の炭素原子
を有する2価または3価の複素禦残基を表わす。
好ましいN−アシルポリラクタム化合物またはN−アシ
ルポリイミド化合物の例としてテレフタロイルビス(N
−カプロラクタム)、イソフタロイルビス(N−カプロ
ラククム)、アジポイルビス(N−カプロラクタム)、
アジポイルビス(N−コハク酸イミド)、イソフタロイ
ルビス(N−コハク酸イミド)などが挙げられる。
上記架橋剤の合成方法は多塩基酸の酸クロライド化合物
とラクタム化合物あるいはイミド化合物場合によっては
それらのアルカリ金属塩との脱塩酸反応、場合によって
は脱塩反応によって製造される。
本発明における(C)成分であるエポキシ樹脂は、少な
くとも常温以上の融点を有する固形体が主に使用される
このような、エポキシ樹脂としては、ビスフェノールと
エピハロヒドリンの反応生成物、例えばエピコート10
01、エピコート1004、エピコート1007、エピ
コート1009(いずれもシェルケミカル社商品名)な
どのビスフェノールタイプエポキシ樹脂、水添ビスフェ
ノールとエピハロヒドリンの反応生成物、例えばEPS
−4085(旭電化工業■商品名)、およびチッソノッ
クス313,301(いずれもチツソ■商品名)、等の
脂環式エポキシ樹脂などが挙げられる。
本発明における(A),(B)および(C)成分は次の
ように配合される。
(A)分と(B)成分は(A)成分のヒドロキシル基1
当量に対してラクタム基またはイミド基があるいは両者
が存在するときはその総計が0.5〜1.5当量好まし
くは0.8〜1.2当量になるように配合される。
0.5当量未満の場合は得られる塗膜の架橋密度が低下
し、機械的特性が充分に期待できない。
また、1.5当量を越えると塗膜中に未反応の硬化剤が
残存するため、耐化学薬品性などの性能が低下する。
(C)成分は粉体塗料用樹脂組成物中1〜15重量%好
ましくは2〜10重量%で使用される。
1重量%未満では、添加することによる密着性および耐
蝕性の効果が出す、15重量%を越えると粉体塗料用樹
脂組成物の耐プロツキング性、耐候性が劣るため好まし
くない。
このように配合せしめた粉体塗料用樹脂組成物は50℃
以下の温度でプロツキングすることがなく 温度が高くなると急激に反応が起こるために塗面が完全
に溶融した後に硬化反応が起こり良好な塗面外観を与え
、黄変などの着色がない。
本発明に係る樹脂組成物には、さらに触媒、顔料、充填
剤、流動調整剤等を適宜添加することができる。
触媒としては、p−トルエンスルホン酸、ナフタリン−
1,5−ジスルホン酸等のスルホン酸類、臭化テトラブ
チルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、沃
化テトラブチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモ
ニウム塩、ナンテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、ジラ
ウリン酸ジブチル錫、安息香酸リチウム等のカルボン酸
の金属端水酸化リチウム、塩化リチウム等のアルカリ金
属水酸化物、金属塩類、塩化第1スズ、ジメチル塩化錫
、ジブチル塩化錫等のハロゲン化錫化合物、ジメチルア
ニリン塩酸塩、塩酸セミ力ルバジド等のアミン塩酸塩類
、三フツ比ホウ素のモノエチルアミン錯体、p−ニトロ
ベンゼンジアゾニウムフルオルボレート等のフフ化ホウ
素錯体、チタン、バナジウム、ジルコニウム等のアルコ
ラート、その多量体等がある。
顔料としては、二酸化チタン、ベンガラ、カーボンブラ
ック等がある。
充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム等がある。
流動調整剤としては、モダフロー(モン・1ントケミカ
ル社商品名)、エロジール(テグサ社商品名)、アクロ
ナール4F(バズフ社商品名)等がある。
粉体塗料とする場合、本発明に係る樹脂組成物は他の成
分と共に、溶融混練され、さらに粉砕分級される。
塗装方法としては、静電塗装法、流動浸漬法、静電流動
浸漬法等が利用され、焼付は130〜220℃好ましく
は140〜220℃で5〜30分間好ましくは10〜2
0分問おこなわれる。
次に、本発明に係る樹脂組成物の(4)成分の合成例を
示す。
合成例 1 テレフタル酸788.5g(4.75モル)、アジピン
酸36.5g(0.25モル)、ネオペンチルグリコー
ル353.6g(3.4モル)、1,4−ブタンジオー
ル76.5g(0.85モル)、トリメチロールプロパ
ン160.8g(1.2モル)およびジブチル錫オキサ
イド8.61を約190℃に加熱し、生成する水を系外
に除去しつつ、徐々に昇温しながら15時間反応させた
反応終了時の温度は230℃であった。
生成したポリエステル樹脂をブリキ皿に流し出し、冷却
後適当な大きさに粉砕した。
このポリエステルの軟化点は75〜80℃ヒドロキ (KOHmg/g)であった。
合成例 2 テレフタル酸ジメチル970g(5.0モル)、ネオペ
ンチルグリコール416g(4.0モル)、トリメチロ
ールプロパン201g(1.5モル)およひテトラブチ
ルチタネート0.952gを約180℃で5時間加熱し
、生成するメタノールを系外に除去した。
さらにエステル交換反応を完結させるため230℃に上
昇し、10時間この温度を維持して反応を終了した。
反応終了後、ブリキ皿上に溶融状態の生成樹脂を流し込
み、冷却後、適当な大きさに粉砕した。
このポリエステル樹脂は、軟化点76〜81℃、ヒドロ
キシル価100(KOHmg/g)であった。
合成例 3 テレフタル酸1.6モル(265.6g)、アジピン酸
0.4モル(64.0g)ネオペンチルグリコール1.
0モル(104.0g)、1,4−ブタンジオール1.
0モル(90.0g)、トリメチロールプロパン0.2
モル(26.8g)、ジブチル錫オキサイド3.3gを
約190℃に加熱し、生成する水を系外に除きながら徐
々に温度をあげ10時間反応させた。
反応終了後の温度は約230℃であった。
生成したポリエステル樹脂をブリキ皿に流し出し、冷却
後適当な大きさに粉砕した。
このポリエステル樹脂は軟化点68〜79℃、ヒドロキ
シル価60(KOHmg/g)、酸価6(KOHmg/
g)、であった。
合成例 4 テレフタル酸830g(5モル)、ネオペンチルグリコ
ール442g(42.5モル)、グリセリン110.4
g(1.20モル)、ジブチルスズオキサイド6.9g
(反応物に対して0.5重量%)を180〜190℃に
6時間加熱し、生成する水は系外に除去する。
さらに温度を210〜220℃に上昇させ、5時間加熱
をつづけて反応を終了した。
このようにして得られた樹脂は淡黄色透明であり、軟化
点74〜81℃、ヒドロキシル価100(KOHmg/
g)、酸価5.8(KOHmg/g)、還元粘度0.1
6dl/g(0.5g樹脂/dlクロロホルム、30℃
であった。
次に本発明の(B)成分の合成例を示す。
合成例 5 温度計、窒素ガス吹込管、滴下ロート、かくはん棒を付
した2l四口フラスコにテレフタロイルクロライド1.
0モル(203g)を仕込み、トルエン600gを加え
て溶解する。
別にε−カプロラクタム2.1モル(237.3g)、
ジメチルアニリン2.1モル(254.1g)をトルエ
ン400gに溶解しておき、このものを滴下ロートを通
して30分かけて滴下した。
反応は発熱的に進行し約50℃/に上昇した。
ひきつづき80℃に昇温し90分反応をつづけた。
昇析したテレフタロイルビス(N−カプロラクタム)と
ジメチルアニリンの塩酸塩をろ別し、希塩酸、水でジメ
チルアニリンの塩酸塩を洗い去り、乾燥してテレフタロ
イルビス(N−カプロラクタム)を得た。
収量302.6g融点は194〜197℃であった。
この化合物は次のような構造式を有する。
元累分析結果 計算値C:67.4%,H:6.7%,N:7.9%実
測値C:67.5%,H:6.6%,N:7.8%合成
例 6 温度計、窒素ガス吹込み管、滴下 はん棒を付した1l四口フラスコに適当量の窒素ガスを
封入しつつ乾燥したε−カプロラクタム678g(6モ
ル)を仕込み85℃に加熱して溶解せしめる。
よくかくはんしながらイソフクロイルクロライド203
g(1モル)を少量ずつ1時間で投入する。
反応は発熱的に進行し90℃に温度は上昇した。
引続き90℃に5時間保温したのち室温に冷却すると反
応生成物は固化する。
そのものを取り出し乳鉢にてよく粉砕し、2.000g
の水で数回洗浄した後濾過する。
粉末状の濾過残物をアルコールで再結晶した。
得られた結晶質のイソフタロイルビス(N−カプロラク
タム)の構造式は下記のとおりであり、このときの収量
は150g(理論収量356g)、融点は138〜14
0℃であった。
元素分析結果 計算値C:67.4%、H:6.7%、N:7.9%O
:18.0% 実測値C:67.0%、H:6.6%、N:7.1%合
成例 7 温度計、窒素吹込み管、滴下ロート、冷却管、かくはん
棒を付した1t四ロフラスコに適当量の窒素ガスを封入
しつつ乾燥したε−カプロラクタム678g(6モル)
を仕込み85℃に加熱して溶解せしめ、よくかくはんし
ながらアジポイルクロライド183g(1モル)を滴下
ロートより1時間で滴下すると発熱し、90℃に温度は
上昇した。
引続き90℃に3時間保温した後、至温に冷却すると反
応生成物は固化した。
そのものを取り出し乳鉢にてよく粉砕し、200gの水
で数回洗浄した後ろ過する。
粉末状のろ過残物をアルコールで再結晶した。
得られた結晶質のアジポイルビス(N−カプロラクタム
)の収量250g(理論収量336g)融点は72〜7
3℃であった。
構造式を次に示す。
計算値 C:64.3%、H:8.3%、N:8.3%
O:19.1% 実測値 C:64.0%、H:8.9%、N:8.3%
合成例 8 温度計、窒素ガス吹込管、滴下ロート、かくはん棒を付
した2l四口フラスコにコハク酸イミド6.0モル(5
94g)と脱水精製したジメチルホルムアミド400g
を仕込み85℃に加熱して溶解せしめた。
よくかきまぜながらアジボイルクロライド1.0モル(
183g)を滴下ロートを通して滴下すると発熱して9
0℃に上昇した。
ひきつづき90℃で3時間保温したのち、室温に冷却し
た。
このものを5,000ccの水中に徐々に滴下して白色
の沈殿物をえた。
この沈殿物をろ別し、2,000ccの水で数回洗浄し
たのち、エチルアルコールから再結晶してアジポイルビ
ス(N−コハク酸イミド)を得た。
収量は23.1g(理論収量308g)であった。
構造式を下記する。元素分析結果 計算値 C:54.5%、H:5,2%、N:9.1%
実測値 C:55.2%、H:6.1%、N:9.0%
次に本発明の実施例を示す。
実施例1〜5および比較例1 表1に示す配合の各混合物をヘンシエルミキサーに仕込
み3時間混合した後ブス社製コニーダーPR−46にて
溶融混練した。
このときバレル温度は90℃、スクリュ一温度は78℃
およびスクリュー回転速度は40RPMとした。
平均滞留時間は60〜100秒であった。
ただちに冷却固化せしめ粗粉砕、微粉砕を行ない、80
μ以下に粒度を調整した。
得られた粉体塗料はボンデイライト#144処理鋼板上
70〜80μの膜厚となるように静電スプレー塗装を行
なって180℃で30分間焼付けを行なった。
硬化塗膜は黄変などの着色はみられず折り曲げにも割れ
を生じない柔軟性を有しメタノール、トルエンに溶解し
ない。
70μ厚さの塗膜についての一般特性を表2に示す。
なお、ゴバン目試験は、ナイフにより、塗膜に100コ
のマス目ができるように1咽間隔で素地に達するきすを
入れ、セロハンテープにより引き剥がした。
表中には残ったマス目の数を分子とした。
耐沸騰水性試験は、試験片を沸騰水に4時間浸漬後、ゴ
バン目試験を行った。
耐蝕性試験は、JIS−K−2371に準じておこない
、テープハクリ巾を示す。
耐アルカリ性試験は、5%−NaOH水溶液中に試験片
を120時間浸漬後、塗膜表面の状態を肉眼で調べた。
表2より明らかなように、本発明に係る粉体塗料用樹脂
組成物は優れた一般特性を示すと共に、特に、耐沸騰水
性等の密着性および耐蝕性に優れている。
本発明に係る熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物は室温にお
いて、十分な自由流動性を有し、50℃以下に長時間放
置してもブロツキングを起こすことなく、被塗物に塗装
されたのち、焼付工程においては、十分な流動性を有し
、十分流展したのち、すみやかに架橋反応が開始される
ため、得られる塗膜はレベリング性に優れ、十分に高い
光沢を与えるものであり、さらには焼付けて得られる硬
化塗膜は、機械的特性、耐化学薬品性、長期の風化に対
する耐候性等に優れ、特に密着性、耐蝕性に優れている
本発明に係る熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物は、家庭用
器具、自動車製造用金属部分の被覆加工、自動車の車体
化粧板、管、鋼細工のような長期の風化にさらされる金
属部品および農林業用の装置の被覆加工などに適用され
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)主として芳香族ポリカルボン酸を基体とする軟
    化点50〜180℃のヒドロキシル基含有ポリエステル
    樹脂。 (B)N−アシルポリラクタム化合物およびN−アシル
    ポリイミド化合物のうち少なくとも一種および (C)エポキシ樹脂を03)成分は(4)成分のヒドロ
    キシル基1当量に対してラクタム基および/またはイミ
    ド基が0.5〜1.5当量になるように、(C)成分は
    (A),(B)および(C)成分全体量に対して1〜1
    5重量チ配合して得られる熱硬化性粉体塗料用樹脂組成
    物。
JP15721375A 1975-12-29 1975-12-29 ネツコウカセイフンタイトリヨウヨウジユシソセイブツ Expired JPS585946B2 (ja)

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