JPS585570B2 - 電気用配線ボックスのケ−ブル接続方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばコンクリート建造物の屋内配線において
、ケーブルをコンクリートに直接埋設する工法等におけ
る電線を電気用配線ボックスに挿入固定する電気用配線
ボックスのケーブル接続方法に関する。

従来、コンクリート建造物に対する屋内配線は金属管、
または硬質ビニール管をコンクリート内に埋設し、その
中に配線することが行われてきた。

しかしながら、近来の建物業界における労働力不足や労
務賃金の急騰及び価格の上昇等に対処するため、電気工
事においても工事省力化と資材の節約が望まれていた。

そこで近時、ケーブルを直接コンクリートに埋設配線す
る工法が＝般に行えるようになった。

この場合には、ケーブルを電気用配線ボックスに接続す
る際、電気用配線ボックスのノックアウト通線孔から電
気用配線ボックス内部にコンクリートミルクが侵入して
くる虞れがあった。

このコンクリートミルクの侵入を防止するには接続部に
複雑な装置を要し、煩雑な手数を要する欠点があった。

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡単な装
置で、電気用配線ボックス内にコンクリートミルクが侵
入するのを容易に防止し得る電気用配線ボックスのケー
ブル接続方法を提供することを目的とする。

以下図面を参照して本考案の一実施例を詳細に説明する
。

すなわち、接続具装置は第１図ａ，ｂに示すように、例
えばゴム、プラスチック等の柔軟性材料よりなる接続具
被覆体１の凹状嵌合部２に、例えば硬質プラスチック等
よりなる接続具筒体３の凸状嵌合部４を嵌合して構成さ
れる。

前記接続具被覆体１は第２図ａ，ｂに示すように、筒状
の略中央部内壁に沿って溝状の凹状嵌合部２が形成され
、この凹状嵌合部２の一方の側には通線孔５を有するケ
ーブル包合部６が漸次先細Ｋされた筒状に突出して一体
に形成され、且つ前記凹状嵌合部２の他方の側にはスカ
ート状被覆部７が突出して一体に形成される。

また、前記接続具筒体３は第３図ａ，ｂ，ｃに示すよう
に、電気用配線ボックスのノックアウト孔に挿入される
端部外面の２個所には舌片状の突却８，９が他端部方向
に漸次突出長を大きくして形成されるｇこの突起８，９
の周囲にぱコ字状のスリット１０，１１が形成される。

前記突起８，９が形成された端部と反対側の他端部外面
には周面に沿って凸状嵌合部４が一体に形成される。

すなわち、第１図ａ，ｂに示すように、接続具被覆体１
の凹状嵌合部２に接続具筒体３の凸状嵌合部４を嵌合し
て後、接続具被覆体１０通線孔５を有するケーブル包合
部６を第４図ａ，ｂに示すように、凹状嵌合部２及びス
カート状被覆部７内に裏返して折り込み、しかる後、第
５図ａ，ｂに示すように，ケーブル包合部６内にケーブ
ル１２を圧人通線して後、接続具筒体３の端部を電気用
配線ボックス１３のノックアウト孔に舌片状の突起８，
９を押圧しながら圧入挿入する。

この挿入後は舌片状の突起８，９が元の位置に突出して
抜け止め用のストツパとなると共にスカート状被覆部１
が電気用配線ボックス１３のノックアウト孔周囲の外壁
に密着する。

その後、第５図Ｃに示すようにケーブルを電気用配線ボ
ックス１３の外方向へ引張ればケーブル包含部６が第５
図ｄｙｅに示すように突出すると共に通線孔５にケーブ
ル１２を包合することができる。

この後、突出したケーブル包合部６の先端部を例えばテ
ープ等で締付けてケーブル１２を固定する。

この場合、ケーブル１２の引張り量を調節することによ
りケーブル１２の電気用配線ボックス１３内の量を調節
することができる。

なお、第５図ｄに示すように、突出したケーブル包合部
６の先端部の１部に裏返し折込み部を残して、２重にな
ったケーブル包合部６の先端部をテープ等で締付けても
よい。

なお、ケーブル通線後のケーブル包合部６の先端部のテ
ープ等による締付けはしなくてもよい。

なお、接続具被覆体１に嵌合した接続具筒体３を電気用
配線ボックスのノックアウト孔に挿入取付けて後、通線
孔５を有する包含部６にケーブルを通線するようにして
もよい。

なお、接続具筒体は上記実施例の構成に限らず、電気用
配線ボックスのノックアウト孔に挿入係止され端部外面
に接続具被覆体が嵌合される凸状嵌合部が形成されてい
ればよい。

また、接続具被覆体は補助具である接続具筒体を介在し
て取付けるものに限らず、直接電気用配線ボックスに取
付けるようにしてもよい。

以上述べたように本発明によれば、接続具被覆体に嵌合
した接続具筒体を、電気用配線ボックスのノツクアウト
孔に挿入し、接続具被覆体の通線孔を有する包含部にケ
ーブルを挿入するだけで、ケーブルを電気用配線ボック
スに取付けることができるから、ケーブルの取付けがき
わめて簡単になる。

しかも、接続具被覆体の通線孔を有する包合部にケーブ
ルが密着して包合し、且つ接続具被覆部のスカート状被
覆部が電気用配線ボックスのノックアウト孔周囲の外壁
に密着するため、コンクリートミルクが電気用配線ボッ
クス内に侵入するのを防止することができる。

さらに、接続具被覆体の通線孔を有する包合部を裏返す
ように内部に折返してケーブルを通線することにより、
ケーブルの電気用配線ボックス内への量の調節が容易に
なる。

またケーブル包合部は電気用配線ボックス内に一旦裏返
された状態でケーブルを挿入し、その後、ケーブルを引
出してケーブル包合部を電気用配線ボックス外に引出す
るだめ、ボックス内にはケーブル包合部が残らず、邪魔
物がなくなるため広く使えて何れの配線器具も容易に取
付けられ、更に包合部が柔軟性であるから馴染み易く、
ケーブルの丸径、平型専用をつくる必要はなく兼用が利
く等の利点がある。

この場合、必要がなければケーブルをボックス内方向に
挿し入れたままのすがたで結線してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本発明の一実施例を示す正面図及び側面
図、第２図ａｙｂは本発明に係る接続具被覆体の１例を
示す側面図及び断面図、第３図ａ，ｂ，ｃぱ本発明に係
る接続具筒体の一例を示す側面図、正面図及び上明図、
第４図ａｙｂは本発明に係る接続具被覆体の使用例を示
す側面図及び正面図、第５図ａ”ｅけ本発明の一実施例
の使用例を示す断面図である。 １・・・接続具被覆体、２・・・凹状嵌合部、３・・・
接続具筒体、４・・・凸状嵌合部、５・・・通線孔、６
・・・ケーブル包合部、７・・・スカート状被覆部、８
，９・・・突起、１２・・・ケーブル、１３・・・電気
用配線ボックス。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 裏返し自在に突出した通線孔を有するケーブル包合
   部を備えた接続具被覆体を電気用配線ボックスのノック
   アウト孔に直接又は補助具を用いて取付け、この接続具
   被覆体の内部に裏返された状態のケーブル包合部にケー
   ブルを通線して後、ケーブルを電気珀配線ボックス外方
   に引き出してケーブル包含部の１部又は全部を突出した
   状態にしてケーブルを電気用配線ボックスに接続したこ
   とを特徴とする電気用配線ボックスのケーブル接続方法
   。