JPS5855187Y2 - ブラウン管収納箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は特にフェンス部に緊締固定した防爆バンドによ
りキャビネットへの取付金具（以下イヤと称す）を取付
けたブラウン管の収納箱に関する。

通常イヤ付ブラウン管はイヤの突出部分だけ収納箱に間
隙がなければならず、従って多種多様にわたるイヤの形
状や大きさに応じて収納箱の種類が増え、管理上煩雑で
梱包費が高くつくという問題点があった。

本考案はこのような点を改良するものであり、イヤの有
無にかかわらず収納が可能でありコンパクトでかつ廉価
で安全に輸送をなし得る収納箱を提供するものである。

以下本考案を図面によって説明する。

第１図は組立て状態を示す斜視図、第２図は平面図であ
る。

第３図は外箱の展開図、第４図は支持枠の展開図、第５
図イ５口は仕切枠の展開図、第６図は仕切板の平面図、
第７図は支持体の展開図、第８図は下段側枠の展開図で
ある。

第９図は緩衝性のある底板を有する上段側枠の展開図を
示す。

第１０図はイヤ付ブラウン管の正面図、第１１図はイヤ
付ブラウン管の収納状態を拡大して示す部分的平面図で
ある。

有底角筒状の外箱１０はダンボール紙を第３図の如く裁
断しフラップ１１と１２をそれぞれ罫線個所で折曲げ、
継ぎしろ１４を１４′にワイヤー止めにて貼合せるとと
もにフラップ１２をテープ接合させて底とし、上部フラ
ップ１１を蓋としたものである。

支持枠２０は第４図の展開図に示すようにヨーク部又は
ネック管部を水平支持する複数個の切欠部２１と、複数
個の切溝２２と、イヤ逃げの切欠口２６及び切欠２６′
とを打抜きし、罫線２３に沿って面２４．２４’が重な
るように内側に折曲げ、次いで罫線２３′に沿って面２
５．２５’をそれぞれ外側へ直角に折曲げる。

すなわち、面２４．２４’か重なるように内側に折曲げ
て出来た垂直壁面に対し、面２５ 、２５’を外側へ直
角に折曲げて出来た水平面を底バットとして用いるもの
で゛ある。

交互に山形状に折り曲げた仕切枠３０．３０’は第５図
の展開図１５口の矩形ダンボール紙よりなり点線３３′
で折り曲げて交互に突き出すようにしたものである。

３４は前記支持枠２０の切溝２２と嵌合する切欠部であ
り、支持枠２０と仕切枠３０．３０’とで冶形状の空間
を複数個形成する仕切枠ユニットを組立てる。

尚、仕切枠ユニットは仕切枠３０．３０の鎖線で示す罫
線部３２が側枠６０と７０の長辺側壁と接合するため、
位置決めと固設が十分なものとなる。

仕切板４０は第６図に示すように矩形ダンボール紙であ
り、第１図に示すように二列に並んだ仕切枠ユニットの
中央に配置して側枠６０．７０を長手方向に三等分する
。

この仕切板４０は支持体５０によって両端部が支持され
る。

支持体５０の展開図を第７図に示す。

罫線部を折曲げて脚部５１と５２を形成し、第２図に示
すように切溝５３に仕切板４０の端部が嵌合し、脚部５
１は仕切枠ユニットに接して、仕切板４０と仕切枠３０
の折返し部３３との間に間隔Ｇをつくる。

この間隔Ｇは同様に前記折返し部３３と側枠６０．７０
との間にも設けられて、ブラウン管ＢのイヤＥを逃すこ
とができる。

仕切枠ユニツ１〜、仕切板４０及び支持体５０の各パー
ツは第１図のように外箱１０の内壁に沿って挿入する下
段側枠６０内に組入れる。

下段側枠６０は第８図に示す矩形ダンボール紙２枚をワ
イヤー止めにて継ぎ合せて、罫線部をそれぞれ直角に折
曲げて矩形の枠体に形成したものである。

第１図の実施例では上下側枠二段積みの収納箱を示して
おり、外箱１０の深さは、上記枠体の高さの２倍の寸法
に設計しである。

従って側枠は下段用と上段用とを必要とし、下段の側枠
６０の上方に載せる上段側枠７０には底バットの機能を
有しブラウン管の重量を支える底板７１を要する。

上段側枠７０は、第９図の形状にダンボール紙を裁断し
、罫線部を直角に折曲げて側枠部７０′と底板部分７１
とを形成する。

尚切片７２は罫線部より外側へ若干折曲げワラティング
ペーパーの位置決めと掛止めの機能を有するものである
。

次にブラウン管Ｂの収納状態を説明する。

第２図及び第１１図に示す平面図から明らかなように支
持枠２０と仕切枠３０．３０’で組立てた仕切枠ユニッ
トの台形空間部にブラウン管を収納する。

ブラウン管のフェース部は支持枠２０と一体の底パラ）
−２５，２５’上に載置され、ネック部又はヨーク部を
支持枠２０の切欠部２１に挿入して支持し、ブラウン管
Ｂを水平に収納する。

ブラウン管Ｂにイヤが取付いている場合には、間隔Ｇの
中ヘイヤを逃すことができるから、イヤのために台形空
間部を拡げる必要はない。

従ってイヤの有無にかかわらずコンパクトにブラウン管
を収納でき、かつイヤが仕切枠３０の折返し部３３に当
ってブラウン管の動揺も防止されるので安全に輸送でき
るという優れた実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案にかかる実施例を示し、第１図は
組立て状態を示す斜視図、第２図は平面図、第３図は外
箱の展開図、第４図は支持枠の展開図、第５図イ９口は
仕切枠の展開図、第６図は仕切板の平面図、第７図は支
持体の展開図、第８図は下段側枠のパーツの展開図、第
９図イは底板を有する上段側枠の展開図、口は組立て斜
視図の部分図、第１０図はイヤ付ブラウン管の正面図、
第１１図はイヤ付ブラウン管の収納状態を示す部分的平
面図である。 １０は外箱、２０は支持枠、３０は仕切枠、４０は仕切
板、５０は支持体、６０は下段側枠、７０は上段側枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に蓋を有する長方形の外箱と、ブラウン管のヨーク
   部又はネック管部を支持する支持枠に、山形状に折り曲
   げて複数の台形状空間を交互に設ける仕切枠を組合せた
   仕切枠ユニットと、板状の仕切板と、この仕切板の両端
   部にあって、仕切板を支持する支持体と、四側壁の外面
   寸法が前記外箱の側壁の内面寸法に略等しい側枠とから
   なり、外箱内に側枠を挿入し、その側枠の中央に仕切板
   を挿入し、仕切板の両側に仕切枠ユニットを対称に挿入
   し、支持体を仕切板及び仕切枠ユニットに接触させて、
   仕切板の両端部に挿入してなり、仕切枠の折返し部と側
   枠及び仕切板との間に、ブラウン管のイヤが入る隙間を
   設けたブラウン管収納箱。