JPS5854799B2 - グリコシルビタミンの製造方法 - Google Patents

グリコシルビタミンの製造方法

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JPS5854799B2
JPS5854799B2 JP5991980A JP5991980A JPS5854799B2 JP S5854799 B2 JPS5854799 B2 JP S5854799B2 JP 5991980 A JP5991980 A JP 5991980A JP 5991980 A JP5991980 A JP 5991980A JP S5854799 B2 JPS5854799 B2 JP S5854799B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水溶性糖類を多量に含有しているグリコジル
ビタミン水溶液を多孔性合成吸着剤に接触せしめて多孔
性合成吸着剤にグリコジルビタミンを吸着させ、その多
孔性合成吸着剤からグリコジルビタミンを溶出採取する
ことを特徴とするグリコジルビタミンの製造方法に関す
るものである。
グリコジルビタミンは、ビタミンに糖が結合した水溶性
の大きいビタミンであって、例えば、ビタミンとグリコ
シド結合を有する糖類とを含有する水溶液に糖転移酵素
を反応させて製造されるグリコジルビタミンB2(別名
リボフラビニルグリコシド)、グリコジルビタミンP(
別名ルチングリコシド、エスクリングリコシド)などが
ある。
しかしながら、このようにして調製されるグリコジルビ
タミン含有反応物には、グリコジルビタミンと共に反応
時に基質(糖供与体)として使用したグリコシド結合を
有する糖類およびその分解物などの水溶性糖類が多量に
共存している。
このようなグリコジルビタミン含有反応物から水溶性糖
類を分離、除去して、高純度のグリコジルビタミンを製
造する方法としては、例えば、特公昭48−19957
号公報に開示されているハイドロサルファイド還元沈澱
法によるグリコジルビタミンB、の製造方法、或は特公
昭54−32073号公報に開示されている塩基性酢酸
鉛沈澱法によるグリコジルビタミンPの製造方法などあ
る。
しかしながら、これらの方法は、倒れも多量の薬品を消
費するだけでなく、操作も繁雑で、工業的な実施は困難
であった。
本発明者は、水溶性糖類を多量に含有しているグリコジ
ルビタミン水溶液から、グリコジルビタミンを容易に採
取することを目的に鋭意検討した。
その結果、多孔性スチレン−ジビニルベンゼン重合樹脂
のような多孔性合成吸着剤が、多量に共存する水溶性糖
類を吸着せずにグリコジルビタミンを選択的に吸着する
ことを見いだすと共に、グリコジルビタミンを吸着した
多孔性合成吸着剤に有機溶媒を接触せしめることによっ
てグリコジルビタミンを容易に溶出し採取できることを
確認して本発明を完成した。
ただし、本発明は、グリコジルビタミンのうち、特公昭
48−38158号公報記載のアスコルビン酸グリコシ
ドの採取には有効でなかった。
本発明で言うグリコジルビタミンB2とは、ビタミンB
2に糖が結合した物質であって、例えば、リボフラビニ
ルグルコシド、リボフラビニルマルトシド、リボフラビ
ニルイソマルトシド、リボフラビニルガラクトシドなど
を言う。
また、グリコジルビタミンPとは、ビタミンPに糖が結
合した物質であって、例えば、ルチングルコシド、ルチ
ンマルトシド、エスクリングルコシド、エスクリンマル
トシド、エスクリンマルトトリオシドなどを言う。
本発明で言う多孔性合成吸着剤とは、多孔性で広い吸着
表面積を有し、かつ非イオン性のスチレンージビニルベ
ンゼ共重合体、フェノールーホル?1Jン樹脂、アクリ
レート樹脂、メタアクリレート樹脂などの合成樹脂であ
り、例えば、市販されているRohm&Haas社製造
の商品名ア社製−ライトXAD−1、アンパライトXA
D−2、アンバーライトXAD−4、アンバーライトX
AD−7、アンバーライトXAD−8,アンバーライト
XAD−9、アンバーライトXAD−11、アンバーラ
イトXAD−12、三菱化戒工業株式会社製造の商品名
ダイヤイオンHP−101ダイヤイオンHP−20、ダ
イヤイオンHP−30,ダイヤイオンHP−40,ダイ
ヤイオンHP−50、IMACTI社製造の商品名イマ
クテイ5yn−42、イマクテイ5yn−44、イマク
テイSyn −46などがある。
また、本発明において、これら多孔性合成吸着剤を接触
させる方法としては、バッチ法によってもよいが、大量
生産する場合には多孔性合成吸着剤を充填したカラムに
通液する連続法が適している。
本発明を具体的に述べれば、例えば、特公昭52−28
844号公報、特公昭54−32073号公報などに開
示されているように、ビタミンB2、ビタミンPなどの
ビタミンとグリコシド結合を有する糖類とを含有する水
溶液にシクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ
(E、C,2,4,1゜19)、α−アミラーゼ(E、
C,3,2,1,1)、α−グルコシダーゼ(E、C,
3,2,1,20)などの糖転移酵素を反応させグリコ
ジルビタミンを生成し、必要に応じてその反応液を、例
えばケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルミン酸マグネ
シウムなどで処理して反応液中の蛋白質などの夾雑物を
吸着、除去したり、強酸性イオン交換樹脂(H型)およ
び弱塩基性イオン交換樹脂(OH型)で処理して脱塩す
る。
このようにして調製されたグリコジルビタミンを含有す
る水溶液を、多孔性合成吸着剤を充填したカラムに通液
すると、グリコジルビタミンおよび未反応のビタミンが
兄事に吸着されるのに対し、多量に共存する水溶性糖類
は吸着されることなくそのまま流出する。
次いで、このグリコジルビタミンおよび未反応のビタミ
ンを吸着した多孔性合成吸着剤を希アルカリ水、水など
で洗浄した後、比較的少量の有機溶媒、または有機溶媒
と水との混合液、例えば、メタノール水、エタノール水
などを通液すれば、水溶性糖類と分離され、まづグリコ
ジルビタミンが溶出し、通液量を増すか有機溶媒濃度を
高めるかすれば未反応のビタミンが溶出してくる。
このグリコシルビタミン高含有溶出液を蒸溜して、先ず
有機溶媒を溜置した後、適当な濃度にまで濃縮してグリ
コジルビタミンを主成分とするシラツブ状製品が得られ
る。
さらに、このシラツブ状のグリコジルビタミン製品を乾
燥し、粉末化することによってグリコジルビタミンを主
成分とする粉末製品が得られる。
この有機溶媒によるグリコジルビタミン及び未反応ビタ
ミンの溶出操作は、同時に使用した多孔性合成吸着剤の
再生操作にもなるので、この多孔性合成吸着剤の繰り返
し使用を可能にする。
また、本発明による時は、水溶性糖類だけでなく、塩類
などの夾雑物も同時に除去することができる特徴をも有
する。
このようにして得た本発明により製造されたグリコジル
ビタミンは、 (1)水溶性がきわめて大きい。
(2)耐光性、安定性が大きい。
(3)苦味が少ない。
(4)体内の酵素により糖とビタミンとに加水分解され
、ビタミンとしての生理活性を示す。
などの特徴を有していることから、例えば、飲食品、飼
料、餌料の強化用ビタミン剤として、また化粧品配合剤
として、さらにはうがい薬、点眼薬、点鼻薬、内服薬、
注射薬など医薬品の配合剤などとして有利に利用するこ
とができる。
特に、グリコジルビタミンB2の場合には、水溶性の黄
色食用色素としても利用することができ、さらには水溶
性の食用配合色素、例えば、グリコジルビタミンB2と
水溶性の食用色素青色1号とを配合して、従来得られな
かった水溶性の食用緑色色素を容易に調製するなど、他
の水溶性食用色素と容易に配合することができる。
次に、2〜3の実施例について述べる。
実施例 1 (1−1) 転移酵素(シクロデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ)の調整 バチルス ステアロサーモフィラス (Bacillus stearothermophi
lus)FERM−PA2222を、ソリュブルスター
チ2 w / v %、硝酸アンモニウム1 w /
v %、リン酸2カリウム0.1 w/ v %、硫酸
マグネシウム・7水塩0.05w/v%、コーンステイ
ープリカー0.5 w / v係、炭酸カルシウム1
w / v係、水からなる殺菌した液体培地101に植
菌して、50℃で3日間通気攪拌培養した。
得られた培養液を遠心分離して、その上清を硫安0.7
飽和で塩析し、シクロデキストリングルカノトランスフ
ェラーゼ(E、C,2,4,1,19)の活性約so、
ooo単位を有する粗酵素標品を得た。
ここで言う活性1単位とは、pH5,5,0,02Mの
酢酸緩衝液および2X10−3Mの塩化カルシウムを含
む0.3 w / v %のソリュブルスターチ溶液5
rIllに適当に希釈した酵素液(a当り約1〜2単位
)0.2rILlを加え、40℃で10分間反応させた
後、その反応液0.5 mlをとり、 0.02N−硫
酸水溶液15mに混合して反応を停止させ、さらにこの
反応停止液に0.INヨウ素ヨウ化カリウム溶液0.2
mlを加えて発色させ、次いで660 nmにおける
吸光度を測定して、40℃で10分間反応させることに
よりソリュブルスターチ15ηのヨウ素呈色を完全に消
失させる酵素量を言う。
1−2) グリコジルビタミンB2の製造リボフラビン
2.5g、D、E、 18のデキストリン500gを1
,600m1の水に加熱溶解した後、温度を60℃に冷
却し、次いで実施例(1−1)で調整した粗シクロデキ
ストリングルカノトランスフェラーゼ標品1,000単
位を加え、pi−16,0、温度60℃に保ちつつ20
時間反応させた。
反応液をペーパークロマトグラフィーで分析したところ
、リボフラビンの65係がリボフラビニルグリコシド(
グリコジルビタミンB2)に転換していた。
この反応液を温度95℃に10分間保って酵素を失活さ
せた後、室温にまで冷却し、これにケイ酸アルミン酸マ
グネシウム顆粒(富士化学工業株式会社製造の商品名ラ
イシリン)1gを加えて、時々攪拌しつつ30分間保っ
た後、吸引済過して酵素標品由来の蛋白質などの夾雑物
を吸着除去した。
得られた済液を多孔性合成吸着剤(Rohm&Ha a
s社製造の商品名アンバーライ)XAD−7)51を
充填したカラス製カラムにSV2で通液した。
その結果、溶液中のリボフラビニルグリコシドおよび未
反応のりボフラビンは、その多孔性合成吸着剤に吸着し
、デキストリン、オリゴ糖、塩類などは吸着することな
く流出した。
次いで、このリボフラビニルグリコシドおよび未反応の
りボフラビンを吸着した多孔性合成吸着剤を水30Jで
洗浄した後、50 v / v %のメタノール101
を通液し、リボフラビニルグリコシドおよびリボフラビ
ンを溶出した。
この溶出液を減圧蒸溜してメタノールを除き、さらに濃
縮した後、減圧乾燥し粉末化して粉末状橙黄色のグリコ
ジルビタミンB2製品約3.5gを得た。
本島は、多量のリボフラビニルグリコシドを含有してい
るので冷水にもきわめて容易に溶け、しかも耐火性に優
れ、苦味も少ないので、各種飲食品、化粧品、医薬品な
どへのビタミンB2強化剤、さらには水溶性の食用着色
料などとして好適に利用し得る。
実施例 2 (2−1) 転移酵素(α−グルコシダーゼ)の調整 7/L/ ドース4 w / v %、リン酸1カリウ
ム0、1 w/ v %、硝酸アンモニウム0.1w/
v%、硫酸マグネシウム0.05 w / v %、塩
化カリウム0.05w/v%、ポリペプトン0.2w/
v%、炭酸カルシウム1 w / v%(別に乾熱滅菌
して植菌時に無菌的に添加し7た)および水からなる液
体培地500rILlにムコール ジャバニカス(Mu
cor javanicus)I FO4570を温度
30℃で44時間振盪培養した。
培養終了後、菌体を採取し、その湿菌体48gに対し0
.5M酢酸緩衝液(pH5,3)に溶解した4M尿素液
500m1を加え、温度30℃で40時間静置した後、
遠心分離した。
この上澄液を流水中で一夜透析した後、硫安0.9飽和
とし、温度4℃で一夜放置して生成した塩析物を沢取し
、0.01M酢酸緩衝液(PH5,3) 50mlに懸
濁溶解した後、遠心分離して上澄液を粗α−グルコシダ
ーゼ標品とした。
(2−2) グリコジルビタミンB2の製造リボフラ
ビン1g、D、E、10のデキストリン100gを95
0rfLlの水に加熱溶解した後、温度50℃に冷却し
、次いで実施例(2−1)で調整した粗α−グルコシダ
ーゼ標品40.dを加え、pH8,9、温度50℃に保
ちつつ400時間反応せた。
反応液をペーパークロマトグラフィーで分析したところ
、リボフラビンの88%がリボフラビニルグリコシド(
グリコジルビタミンB2)に転換していた。
この反応液を温度95℃に10分間保ってα−グルコシ
ダーゼを失活させた後、実施例(1−2)と同様にケイ
酸アルミン酸マグネシウムで処理して酵素標品由来の蛋
白質などの夾雑物を吸着、除去した。
得られた済液を多孔性合成吸着剤(三菱化成工業株式会
社製造の商品名ダイヤイオンHP−20)2/を充填し
たステンレス製カラムにSV2で通液した。
その結果、溶液中のリボフラビニルグリコシドおよび未
反応のりボフラビンは、その多孔性合成吸着剤に吸着し
、デキストリン、オリゴ糖、グルコースなどの水溶性糖
類および塩類などは、吸着することなく流出した。
次いで、このリボフラビニルグリコシドおよび未反応の
りボフラビンを吸着した多孔性合成吸着剤を水lO1で
洗浄した後、20 v / v %のエタノール51を
通液し、リボフラビニルグリコシドおよびリボフラビン
を溶出した。
この溶出液を実施例(1−2)の場合と同様に減圧蒸溜
してエタノールを除き、さらに濃縮、乾燥、粉末化して
粉末状橙黄色のグリコジルビタミンB2製品約1.1を
得た。
本品は、実施例(1−2)で得た製品と同様に、各種飲
食品、化粧品、医薬品などへのビタミンB2強化剤、さ
らには水溶性の食用着色料などとして好適に利用し得る
実施例 3 グリコジルビタミンB2の製造 リボフラビン2g、ラクトースIonを0.2Mリン酸
塩緩衝液(1)H6,8) 900mに加熱溶解した後
、温度30℃に冷却し、これに転移酵素液2.000m
1にュートリショナル バイオケミカルズ社製のβ−ガ
ラクトシダーゼ2.000rILlを含む)を混合して
、これを温度30’Cで16時間反応させた。
反応液をペーパークロマトグラフィーで分析したところ
、リボフラビンの23係がリボフラビニルグリコシド(
グリコジルビタミンB、)に転換していた。
この反応液を1,000Mに濃縮した後、終末2係とな
るように過塩素酸を加え、遠心分離して蛋白質を除去し
た。
その上澄をIN−カセイソーダ液にてpH5,0に中和
して200mA’まで濃縮し、次いで徐々に攪拌しつつ
冷却し最終4℃にまで下げ16時間保った。
この溶液中に晶出したリボフラビンを遠心分離して除去
し、得られた上澄をイオン交換樹脂アンバーライ)IR
−200(H型)およびアンバーライトIR−68(O
H型)をそれぞれ200aずつ用いてイオン交換し脱塩
した。
この脱塩液を多孔性合成吸着剤(IMACTI社製造の
商品名イマクテイ5yn−42)21を充填したカラム
にSV2で通液し、リボフラビニルグリコシドおよび溶
解残留するりボフラビンを吸着させ、ラクトース、グル
コース、ガラクトースなどの水溶性糖類と分離した後、
実施例(2−2)と同様にエタノール水にてリボフラビ
ニルグリコシドとりボフラビンとを溶出し、濃縮、乾燥
、粉末化して粉末状橙黄色のグリコジルビタミンB2製
品約o、sgを得た。
本品は、実施例(1−2)で得た製品と同様に、各種飲
食物、化粧品、医薬品などへのビタミンB2強化剤、さ
らには水溶性の食用着色料などとして好適に利用し得る
実施例 4 グリコジルビタミンPの製造 ルチン2g%D、E、 18のデキストリン300gを
1,800rrLlの水に加熱溶解した後、温度60℃
に冷却し、これに実施例(1−1)の方法で調整した粗
シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ標品1
,000単位を加えて、pH6,0、温度60℃に保ち
つつ16時間反応させた。
反応液をペーパークロマトグラフィーで分析したところ
、ルチンの93%がルチングリコシド(グリコジルビタ
ミンP)に転換していた。
この反応液を実施例(1−2)と同様に加熱して酵素を
失活させた後、アルミン酸マグネシウム粉末(北海道曹
達株式会社製造の商品名吸着剤M−511)1gを加え
て攪拌しつつ20分間保った後、済過して酵素標品由来
の蛋白質などの夾雑物を吸着除去した。
得られた析液を多孔性合成吸着剤CRohrrz&Ha
as社製造の商品名アンバーライ)XAD−2)41を
充填したガラス製カラムにSV3で通液した。
その結果、溶液中のルチングリコシドおよび未反応のル
チンは、その多孔性合成吸着剤に吸着し、デキストリン
、オリゴ糖、塩類などは吸着することなく流出した。
次いで、このルチングリコシドおよび未反応のルチンを
吸着した多孔性合成吸着剤を水201で洗浄した後、3
0 v / v優のエタノール81を通液してルチング
リコシドおよびルチンを溶出し、さらに実施例(1−2
)の場合と同様に濃縮、乾燥、粉末化して粉末状のグリ
コシドビタミンP製品約4gを得た。
本品は、多量のルチングリコシドを含有しているので、
冷水にもきわめて容易に溶け、しかも安定性に優れてお
り、苦味も少ないので各種飲食品、化粧品、医薬品など
へのビタミンP強化剤、さらには日焼は止め化粧品など
への配合剤として好適に利用し得る。
実施例 5 グリコジルビタミンPの製造 エスクリン3 g、 D、E、 20のデキストリフ4
00gを2,0OOrrLlの水に加熱溶解した後、温
度60℃に冷却し、次いで実施例(1−1)の方法で調
整した粗シクロデキストリングルカノトランスフェラー
ゼ標品1,000単位を加えて、−6,0、温度60℃
に保ちつつ20時間反応させた。
反応液をペーパークロマトグラフィーで分析したところ
、エスクリンの91%がエスクリングリコシド(グリコ
ジルビタミンp)に転換していた。
この反応液を実施例(1−2)と同様に加熱して酵素を
失活させ、ケイ酸アルミン酸マグネシウム顆粒(富士化
学工業株式会社製造の商品名ノイシリン)2gを加えて
攪拌しつつ30分間保った後、濾過して酵素標品由来の
蛋白質などの夾雑物を吸着除去した。
得られたE液を多孔性合成吸着剤(三菱化成工業株式会
社製造の商品名ダイヤイオンHP−50)41を充填し
たカラムにSV2で通液した。
その結果、溶液中のエスクリングリコシドおよび未反応
のエスクリンは多孔性合成吸着剤に吸着し、デキストリ
ン、オ′リゴ糖などの水溶性糖類、および塩類などは吸
着することなく流出した。
次いで、実施例4と同様にエスクリングリコシドおよび
エスクリンを吸着した多孔性合成吸着剤から、エスクリ
ングリコシドおよびエスクリンを溶出し、濃縮、乾燥、
粉末化して粉末状のグリコシドビタミンP製品約5gを
得た。
本品は、多量のルチングリコシドを含有しているので、
冷水にもきわめて容易に溶け、しかも安定性に優れてお
り、苦味も少ないので各種飲食品、化粧品、医薬品など
へのビタミンP強化剤、さらには日焼は止め化粧品など
への配合剤などとして好適に利用し得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水溶性糖類を含有しているグリコジルビタミン水溶
    液を多孔性合成吸着剤に接触せしめて多孔性合成吸着剤
    にグリコジルビタミンを吸着させ、その多孔性合成吸着
    剤からグリコジルビタミンを溶出採取することを特徴と
    するグリコジルビタミンの製造方法。
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