JPS5852848B2 - キヤンピングトレ−ラ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は大きさの変えることのできる閉じられた構造を
有するキャビン、特にキャンピングカーであって、２つ
のテレスコープ式に内外に案内されたキャビン部分から
放り、一方のキャビン部分が走行台車と結合された主キ
ャビン部分であって、他方のキャビン部分が主キャビン
部分の押込開口に合わせられた、主キャビン部分から引
出し可能な延長キャビン部分を構成しており、延長キャ
ビン部分がタイヤフランジローラを介して主キャビン部
分内に配置されたレールに沿って移動可能に案内されて
いる形式のものに関する。

牽引される自動車であれ、自走する自動車であれキャン
ピングカーに於ては、運搬する場合の寸法をできるたけ
僅かにすると共に使用する場合の居住空間をできるだけ
大きくすることが望まれている。

運搬のために種々異なる形式で、例えば折畳むことによ
って縮小し、後で完全な大きさに組み立てられるキャン
ピングトレーラは既に公知である（オースｌ−ＩＪア国
特許第１７４５４３号明細書、西ドイツ国特許第１３０
２３６３号明細書）。

しかしながらこのようなキャンピングトレーラの構造は
比較的に複雑で、運搬状態から使用状態に移す場合又は
その反対の場合（こ困難であるか少なくとも時間のかか
る操作を必要とするわりには、差程効果的な拡大若しく
は縮少を齋らさない。

又、米国特許第３３７８３２１号明細書によれば、不動
に取付けられた主部分から引出し可能な延長部分の保持
装置であって、延長部分に設けられた偏向ローラを介し
て張設されたフレキシブルな引張部材と延長部分のため
の案内装置とを有する形式のものが公知である。

しかしながらこの保持装置は不動に取付けられるか又は
設置された抽出しつきのボックス内に抽出しを保持する
ものであるので、本発明の対象とするキャビンとは前提
となる条件が全く異っている。

抽出しの両側面に設けられた引張部材のための偏向ロー
ラはすべて走行ローラとして構成され、これらの走行ロ
ーラには抽出しの上下に配置された案内装置が配属され
ている。

さらに走行面は引張部材を受容する溝の横に位置してい
るので引出し方向に対して直角に付加的な空間を必要と
する。

このような空間は最高幅を上回ってはならないキャンピ
ングカーに於てはできるだけ回避することが望ましい。

本発明の課題は運搬状態から使用状態に又はその反対に
使用状態から運搬状態に容易にかつ迅速にもたらすこと
ができ、全体の寸法が申し分なく拡大若しくは縮小され
るようなキャビンを提供することである。

これに加えて延長キャビン部分は主キャビン部分に対し
て正確に側方案内されるようにならなければならない。

この課題は冒頭に述べたキャビンに於て、延長キャビン
部分の押込側端部の両側にそれぞれ２つの偏向ローラが
互いに上下に配置されており、一端が押込開口から距離
をおいて主キャビン部分１に保持されかつ他端が押込開
口のところで主キャビンの底に保持されたフレキシブル
な引張部材が、前記偏向ローラを介して２脚を形成する
水平な引張部材で２字形に緊張されており、延長キャビ
ン部分を引出すときに長くなる方の引張部材区分がそれ
ぞれ上側の偏向ローラを介して延びており、下側の偏向
ローラが延長キャビン部分を案内す′るためにレールと
協働するタイヤフランジローラとして構成されており、
主キャビン部分の両方ω側壁に配属された引張部材が力
を伝達する結合部材によって１本のエンドレスな引張部
材として結合されていることによって解決された。

本発明のキャビンに於てはこれを運搬する場合ｌこは延
長キャビン部分は主キャビン部分に押込まれるのでキャ
ビンの大きさはほぼ主キャビン部分と同じ大きさになる
。

主キャビン部分に押込まれた延長キャビン部分を引出す
ことによって、キャビンの大きさはほぼ２倍にでき、最
大の居住空間が得られる。

又、引張部材が本発明の如く配置されかつ導かれている
ために、延長キャビン部分は、特別な支持体を設けるこ
となしに又は延長キャビン部分が引掛かって動かなくな
る惧れを惹き起すことなしに案内装置の長さ一杯に引出
せるようＯこなる。

延長キャビン部分を引出す場合には引張部材の上側区分
は下側区分が短縮されるだけ延長される。

すなわち引張部材の全長は常にコンスタントであり、延
長キャビン部分がどの位置にあっても、つまり主キャビ
ン部分から完全に引出された場合にも、引張部材に於て
は、延長キャビン部分に作用する重力を相殺するか又は
傾倒モーメントに抗して作用する回転モーメントを生ぜ
しめる、容易に克服することのできる引張力しか生じな
い。

従って延長キャビン部分は複雑な案内装置を用いなくて
も、引掛かって動かなくなる危険を伴うことなしに主キ
ャビン部分に確実に保持されるようになる。

下側の偏向ローラは延長キャビン部分がレールを走行す
る走行ローラとして構成されているので、これによって
構造の簡易化が得られ、キャンピングカー等に於て望ま
れる構成スペースの節減が可能になる。

本発明の１実施例によればタイヤフランジローラとして
構成された偏向ローラは走行面に引張部材の横断面のほ
ぼ半分に相当するリング溝を引張部材のために有してい
る。

すなわち引張部材のためのリング溝が走行面自体に設け
られているので、幅の狭まい構造が得られる。

引張部材は走行面自体が有している直径と同じ直径の偏
向ローラを介して案内されている−７これは案内装置の
うえを転動する偏向ローラと、延長キャビン部分が引張
部材に対して相対運動することに基いて回転する走行ロ
ーラとに互いに異なる周速度を生せしめ、ローラの回転
が妨げられ、延いてはローラがレールの上でスリップし
たり又はローラの上で引張部材がスリップしたりするこ
とを防止するという利点をもたらす。

その際引張部材が案内装置に強く押しつけられることは
、延長キャビン部分の押込みと引出しがたまにしか行な
われないので殆ど問題にならない。

又、本発明によればキャビンの両側の引張部材は１本の
エンドレスな引張部材に繍められ、案内装置の端部範囲
に於て、偏向ローラの軸線と直交する軸を有する、主キ
ャビン部分に配属された偏向部材を介して案内され、少
なくとも１つのターンバックルを有している。

このように構成することによって、キャビンの両側に大
きさの異なる引張力が作用し、主キャビン部分が捩れる
ことを避けるために、キャビンの両側にかかる引張力の
大きさがバランスされるようになる。

引張部材は案内装置の押込開口側の端部まで延びており
、ここからそれぞれキャビンの反対側の側面に向かって
偏向されている。

従って延長キャビン部分を引出すためには案内装置（レ
ール）の全長を活用できるようになる。

主キャビン部分は斜め内側に向かって曲げられた側壁を
有しており、走行車輪は側壁を斜め内側に向かって曲げ
ることによって形成された空間に配置されている。

この場合にはキャンピングカーの主キャビン部分には最
大許容幅に相当する居住空間が与えられるようになり、
走行車輪は側方に付加的なスペースを必要としなくなる
。

又、キャンピングカー全体は走行車輪がキャビンの床の
下に配置されていないので比較的に低い重心を持つこと
になる。

本発明の別の有利な１実施例によれば延長キャビン部分
の押込端部は、両方の垂直な側壁の少なくとも一方の範
囲で、少なくとも１本の屈曲ステーによって主キャビン
部分と結合されている。

この屈曲ステーは延長キャビン部分の押込方向に対して
直角に延びるヒンジ軸を介して延長キャビン部分と主キ
ャビン部分とに枢着され、真中でヒンジを介して結合さ
れたステ一部分から構成されている。

この屈曲ステーは延長キャビン部分が引出されると有利
には水平に伸びた状態にあり、延長キャビン部分が押込
まれると屈曲させられる。

延長キャビン部分の押込側端部を主キャビン部分と結合
する、延長キャビン部分が一杯に引出された場合にスト
ッパによって制限された水平に伸びた状態にもたらされ
る前記屈曲ステーによって、不可避的なヒンジ遊びによ
って生じる延長キャビン部分の主キャビン部分に対する
側方旋回は実地に於て許容される程度まで防止される。

勿論、前記屈曲ステーは延長キャビン部分が引出される
場合にも延長キャビンの直線的な案内を助ける。

本発明の別の１実施例によれば互いに向き合って配置さ
れた屈曲ステーはその枢着個所に於て横ステーによって
相互に結合されて屈曲枠を形成する。

この屈曲枠は場合によってはベットフレームとして用い
ることもできる。

屈曲ステーを前記の如く構成することによって延長キャ
ビン部分の所望の直線案内性と、一杯に引出された場合
の側方運動に対する安定性は一層高められる。

屈曲ステーは床又は天井の近くに配置され、延長キャビ
ン部分を押込んだ場合に上方又は下方に向かって屈曲さ
れるようになる。

屈曲枠として結合された屈曲ステーがベット高さに配置
されている場合には金網を張るか又はマット支台として
役立つ覆い又はそれに類似したものを設けることによっ
て、延長キャビン部分を押込んだときに折れ曲がり、延
長キャビン部分の押込側の端面に平らに立てられ、キャ
ンピングカーが走行する間は極めて僅かなスペースしか
占めないベットフレームを構成することができる。

この場合にはキャビンの両側にそれぞれ１つのベットフ
レームを設けることもできるが、キャビン全体の大きさ
に応じて２つのベットフレームを上下に配置して２段ベ
ットを構成し、延長キャビン部分を引出した後に形成さ
れる主キャビン部分に於ける空間を寝室として用いるこ
とも考えられる。

すなわちこの寝室の設備として運搬可能なベットを延長
キャビン部分に収容する必要はなくなる。

又、前記屈曲ステーは配管・配線設備の保持体として用
いることもできる。

すなわちこの保持体に導線や水導管やガス管を取付ける
か又は保持体が管状に構成されている場合には保持体の
中に敷設することができる。

この場合には各ヒンジ範囲にフレキシブルであるかヒン
ジ運動をする導線又は導管区分を設けることが必要であ
るが、延長キャビン部分を主キャビン部分から引出す際
に生じる間隔を橋絡するためのループ又はそれに類似し
た導管・導線のストックは不要である。

又、延長キャビン部分を主キャビン部分に押込んだり又
は主キャビン部分から引出す作業を容易にするためには
、少なくとも１本の屈曲ステーの片側を枢着個所を越え
て延長させ、この延長部に有利には屈曲ステーの屈曲を
助ける引張ばねを作用させておくことができる。

次に図面について本発明を説明する： 第１図に於ては本発明のキャビンはキャンピングトレー
ラとして構成されている。

このキャビンは車輪２を備えた主キャビン部分１と、こ
の主キャビン部分１内にテレスコープ式に案内されかつ
レール３に沿って引出し可能な延長キャビン部分４とか
ら構成されている。

主キャビン部分１の側壁５は下部で斜め内側に折曲げら
れている。

車輪２は側壁５が斜めに折曲げられることによって形成
される空間６に配置されている。

底７と天井８とを有する延長キャビン部分４の押込側の
端部の両側には上下に配置された２つの偏向ローラ９゜
１０が設けられている。

第２図に示されているように偏向ローラ９，１０は立村
１１を結合する条片１２に支承されている。

この偏向ローラ９，１０を介してフレキシブルな引張部
材１３が２字形に張設されている。

この場合、２脚を形成する引張部材区分１３ａ、１３ｂ
は水平に延びている。

キャビンの両側の引張部材１３は１本の引張部材として
結合され、軸が偏向ローラ９，１０の軸と直角に交差し
ている偏向部材１４．１５を介して案内されている。

符号１６では結合されたエンドレスの引張部材を緊張さ
せるターンバックルが示されている。

殊に第３図及び第４図から判るように、延長キャビン部
分４をレール３に沿って走行させる走行ローラとしても
働く偏向ローラ９はタイヤフランジローラとして構成さ
れている。

このタイヤフランジローラの走行面は引張部材の横断面
のほぼ半分に相当する横断面を有するリング溝１７を有
している。

引張部材区分１３ａはレール３の押込開口側の端部まで
延びており、そこでピン１５又はそれに類似したものを
介して反対側に向かって偏向されている。

第５図に示されているように、延長キャビン部分４の押
込側の端部は両側で２つの隣合って配置された屈曲ステ
ー１８によって主キャビン部分１と結合されている。

この屈曲ステー１８は延長キャビン部分４と主キャビン
部分１とに枢着され、ヒンジによって屈曲させられるよ
うに構成されている。

ヒンジ軸は押込方向に対して直角に、しかも水平に延ひ
ている。

延長キャビン部分４が一杯に引出された状態では屈曲ス
テー１８はストッパによって制限された水平な状態をと
る。

延長キャビン部分４が押込まれると屈曲ステーは上方に
向かって屈曲させられる。

隣合って配置された屈曲ステー１８は枢着個所の範囲で
横ステー１９によって結合され、屈曲枠を構成している
。

この屈曲枠は金網２０によってベットフレームを威して
いる。

キャビン内室側の屈曲ステー１８は枢着個所を越えて延
長されている。

この延長部分２１には屈曲ステー１８の屈曲を助ける引
張ばね２２が係合している。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実施例を有するものであって、第１図
は延長キャビン部分が部分的に引出されたキャビンの概
略的な斜視図、第２図は延長キャビンに配置された偏向
ローラの側面図、第３図は延長キャビン部分に設けられ
た下方の偏向ローラの正面図、第４図は第２図の偏向ロ
ーラの平面図、第５図は本発明によるキャビンの主キャ
ビン部分と延長キャビンとの間の結合又は案内部分の側
面図である。 １・・・・・・主キャビン部分、２・・・・・・車輪、
３・・・・・・レール、４・・・・・・延長キャビン部
分、５・・・・・・側壁、６・・・・・・空間、７・・
・・・・底、８・・・・・・天井、９，１０・・・・・
・偏向ローラ、１１・・・・・・立村、１２・・・・・
・条片、１３・・・・・・引張部材、１４．１５・・・
・・・偏向部材、１６・・・・・・ターンバックル、１
７・・・・・・リング溝、１８・・・・・・屈曲ステー
、１９・・・・・・横ステー、２０・・・・・・金網、
２１・・・・・・延長部、２２・・・・・・引張ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 大きさの変えることのできる閉じられた構造を有す
   るキャビンであって、２つのテレスコープ式に内外に案
   内されたキャビン部分から成り、方のキャビン部分が走
   行台車と結合された主キャビン部分であって、他方のキ
   ャビン部分が主キャビン部分の押込開口に合わせられた
   、主キャビン部分から引出し可能な延長キャビン部分を
   構成しており、延長キャビン部分がタイヤフランジロー
   ラを介して主キャビン部分内に配置されたレールに沿っ
   て移動可能に案内されている形式のものに於て、延長キ
   ャビン部分４の押込側端部の両側にそれぞれ２つの偏向
   ローラ９，１０が互いに上下して配置されており、一端
   が押込開口から距離をおいて主キャビン部分１に保持さ
   れかっ他端が押込開口のところで主キャビン部分１の底
   に保持されたフレキシブルな引張部材１３が、前記偏向
   ローラ９，１０を介して２脚を形成する水平な引張部材
   区分１３ａ 、 １３ｂで２字形に緊張されており、延
   長キャビン部分４を引出すときに長くなる方の引張部材
   区分１３ｂがそれぞれ上側の偏向ローラ１０を介して延
   びており、下側の偏向ローラ９が延長キャビン部分４を
   案内するためにレール３と協働するタイヤフランジロー
   ラとして構成されており、主キャビン部分１の両方の側
   壁に配属された引張部材１３が力を伝達する結合部材に
   よって１本のエンドレスな引張部材１３として結合され
   ており、タイヤフランジローラの走行面が引張部材１３
   の横断面のほぼ半分に相当するリング溝を引張部材１３
   を受容するために有していることを特徴とするキャビン ２ エンドレスな引張部材１３が、レールの端部範囲で
   主キャビン部分の天井又は底に配置された、垂直な軸を
   有する別の偏向部材１４．１５を介して付加的に案内さ
   れており、少なくとも１つのターンバックル１６を有し
   ている、特許請求の範囲第１項記載のキャビン ３ 引張部材１３がレールの押込開口側の端部まで延び
   ており、そこからそれぞれキャビンの反対側の側面に向
   かって延びている、特許請求の範囲第１項記載のキャビ
   ン ４ 引張部材１３とレール３とが、下側が斜め内側に曲
   げられた主キャビン部分１の側壁５の範囲に配置され、
   側壁５を斜め内側に曲げることによって形成された空間
   ６に走行車輪２が設けられている、特許請求の範囲第１
   項記載のキャビン５ 引張部材１３の水平な引張部材区
   分１３ａ。 １３ｂに対して平行に屈曲ステー１８が配置されており
   、この屈曲ステー１８がキャビンの両側の側壁５の少な
   くとも一方の範囲で主キャビン部分１と結合されかつ延
   長キャビン部分４の押込端部と結合されかつヒンジ状に
   分けられており、屈曲ステー１８と主キャビン部分１又
   は延長キャビン部分４との結合が延長キャビン部分４の
   押込方向に対して直角に延びるヒンジ軸を介して行なわ
   れており、延長キャビン部分が引出された場合に屈曲ス
   テー１８がヌトツパによって制限されたほぼ水平な状態
   にもたらされ、延長キャビン部分が押込まれた場合に屈
   曲ステー１８が屈曲されるようになっている、特許請求
   の範囲第１項記載のキャビン ６ 互いに間隔をおいて配置された屈曲ステー１８が枢
   着個所に於て横ステー１９によって相互に結合されて屈
   曲枠を威しており、場合によってはベットフレームを構
   成している、特許請求の範囲第５項記載のキャビン ７ 屈曲ステー１８が配管・配線設備の保持体として用
   シ、）られている、特許請求の範囲第５項記載のキャビ
   、ン ８ 少な、くとも１本の屈曲ステー１８が枢着個所を越
   えて延長されていて、この延長部２１に屈曲ステー１８
   の屈曲を助ける引張ばね２２が配置されている、特許請
   求の範囲第５項記載のキャビン。