JPS5851122Y2 - ごみ袋の支持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ごみ袋の支持具に関するものである。

台所において排出される厨茶は、水槽内部に置かれたご
み入れに入れるようにしているが、ごみ入れの設置に場
所をとり、食器などの洗浄において作業の邪魔になるこ
とが多くある。

また、このようなごみ入れは、蓋のないものが多く、し
たがって入れられた厨茶が多くなると、周囲に異臭が漂
よい、かつ不快な感じを与え、しかも厨茶は水分を含み
、ごみ入れの内周にくつつき易いため、厨茶の廃棄処理
に手間がかかり、処理後においてごみ入れの洗浄を要す
るなど、多くの欠点がある。

ところで、ごみ入れの内部にナイロン袋などのごみ袋を
入れ、このごみ袋に厨茶を入れて前記ごみ袋を廃棄処理
することも従来から普通に行なわれているが、ごみ袋の
装着に手間がかかり、しかもごみ袋を開放状態に保持し
ておくことが困難である。

また臭気の漏洩を防止することができないため、不衛生
である。

この考案は、上記の欠点を除去し、厨茶挿入用のごみ袋
を安定よく支持することができ、かつ不使用時にはごみ
袋の口部を閉鎖状態に保持しておくことができるように
した衛生的なごみ袋の支持具を提供するものである。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図乃至第５図に示すように、この考案に係る支持具
は、袋留め具１と、この袋留め具１を支持する支持具１
０より成り、前記袋留め具１は、扁平な一対の弾性板２
，２を備え、この弾性板２゜２の端部は折曲げ可能に連
結されており、一方の連結部には挿入用の突片３が形威
され、この突片３の下縁に切欠き４が設けられている。

また、袋留め具１の上縁には、各弾性板２，２の外側に
折り曲げ可能な押え板５が形威され、この押え板５の弾
性板と対応する一方の面の長手方向には、第３図に示す
ように、嵌合溝６が形成され、一方弾性板２にはこの嵌
合溝６に挿入可能な係合突条７が設けられている。

上記のような袋留め具１は、合成樹脂の成形によって厚
みのある弾性板の一方の側縁に薄肉厚の柔軟な押え板を
有する板状物を形威し、この板状物の成形と同時に弾性
板の一面側の中央と両端部に薄肉厚部を形成し、成形後
において上記板状物を中央の薄肉厚部を中心にして二つ
折りにしたのち、弾性板の端部を接着し、あるいは溶着
することによって簡単に形成することができる。

なお、弾性板２として金属性バネ板を使用し、このバネ
板の両端部を蝶番によって折り曲げ可能に連結してもよ
い。

また、突片３を省略してもよい。

前記保持具１０は、一方の端部に環状の周壁１１を有し
、この周壁１１の内周下部にはフランジ１２が形威され
ている。

また周壁１１の上縁対向位置には、袋留め具１を挿入す
る支持溝１３゜１３が形成され、この支持溝１３の一方
は溝幅は広なり、この支持溝１３に袋留め具１の突片３
を嵌め込むことができるようになっている。

この保持具１０は、他方の端部に吸盤１４を設けて壁な
どに吸着させてもよく、あるいは、他方の端部に取付板
を形威し、この取付板を壁にネジ込む木ネジで固定する
ようにしてもよい。

実施例で示すごみ袋支持具は上記の構造から成り、ナイ
ロン袋などのごみ袋２０を開口し、そして開口縁の一部
を切欠き４に挿入し、かつ残り開口縁を弾性板２，２と
押え板５との間に位置させて、押え板５を弾性板２，２
の外面に沿わせ、この押え板５を弾性板２，２に押し付
けることにより、第３図に示すように、弾性板２，２に
設けた係合突条７とごみ袋２０の開口縁とが押え板５の
嵌合溝６に嵌り、ごみ袋２０の開口部に袋留め具を取付
けることができる。

上記のような取付は作業の完了後において、袋留め具１
の両端部を接近する方向に押圧すると、一対の弾性板２
，２は弧状に変形し、ごみ袋２０の開口縁は開口される
。

この状態において壁面などに取付けられた保持具１０の
周壁１１内部に袋留め具１を挿入してフランジ１２に載
置し、かつ突片３を広幅の支持溝１３に嵌め合わせると
、第２図に示すように、袋留め具１は弾性板２，２が弧
状に変形する状態に安定よく支持され、ごみ袋２０は開
口状態に保持される。

上記のようなごみ袋２０の保持状態において、このごみ
袋２０の内部に厨茶を投入する。

いま、保持具１０の周壁１１より袋留め具１を取外すと
、一対の弾性板２，２は扁平な状態に復元して互に重な
り合い、ごみ袋２０は閉鎖される。

このためごみ袋２０内部の臭気が外部に漏洩するのを防
屯することができ、衛生的である。

このような閉鎖状態のごみ袋２０は、袋留め具１を周壁
１１の支持溝１３に嵌め合わせることによって、第５図
に示すように、保持具１０に安定よく支持することがで
きる。

なお、保持具１０は第１図乃至第５図に示すような形状
に限定されず、第６図及び第７図に示すように、一方の
端部に係合溝１５を直角に形成した形状をとりうること
ができる。

このような支持具１０は、弾性板２，２を弧状に変形さ
せて袋留め具１の一部を上記係合溝１５に嵌め合わせる
ことにより、第７図に示すように、ごみ袋２０を開放す
る状態に安定よく支持することができ、また、弾性板２
，２を扁平な状態に戻して係合溝１５に袋留め具１の一
部を嵌め合わせることによりごみ袋２０を閉鎖する状態
に支持することができる。

以上のようにこの考案においては、ごみ袋の開口縁を弾
性板と押え板との間に位置させて、前記押え板を弾性板
の方に押圧する簡単な作業により、ごみ袋の開口縁に袋
留め具を取付けることができ、しかもこの取付状態にお
いて、ごみ袋の開口縁部が突条と共に嵌合溝に嵌り込む
ため、強固な取付は状態を得ることができる。

また、袋留め具の両端部を押圧して一対の弾性板を弧状
に変形させることにより、ごみ袋を開口することができ
、この袋留め具を壁面などに取付ける保持具によって、
一対の弾性板が弧状に変形する状態に支持することがで
きるため、ごみの投入が容易であり、しかも不使用時に
おいて、保持具から袋留め具を取外すことにより、一対
の弾性板が扁平な状態に復元してごみ袋の口部を閉鎖す
るため、内部に入れられた厨茶の量に拘わらず臭気が漏
洩するのを防止することができる。

したがって衛生的であり、不快な感じを与えるのを防上
することができる。

さらに、壁面に取付ける保持具によって、袋留め具と共
にごみ袋を支持することができるため、設置に場所をと
らず、しかも袋留め具よりごみ袋を取外すことによって
、ごみを廃棄することができるため厨茶の処理が容易で
あるなどの多くの効果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る支持具の一実施例を示す一部
切欠正面図、第２図は同上の平面図、第３図は同上のご
み袋の支持部を示す拡大断面図、第４図は同上の袋留め
具と支持具を示す分解斜視図、第５図は同上のごみ袋の
閉鎖させた状態の平面図、第６図はこの考案に係る支持
具の他の実施例を示す分解斜視図、第７図は第６図に示
す支持具を用いてごみ袋を開放状態に支持した状態の斜
視図、第８図は同上のごみ袋が閉鎖する支持状態の斜視
図である。 １・・・・・・袋留め具、２・・・・・・弾性板、４・
・・・・・押え板、６・・・・・・嵌合溝、７・・・・
・・係合突条、１０・・・・・・保持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一対の扁平な弾性板の端部を折曲げ可能に連結した袋留
   め具と、この袋留め具を一対の弾性板が重なり合う状態
   、及び一対の弾性板が弧状に変形する円形状態に支持可
   能な保持具より戒り、前記袋留め具の上縁には各弾性板
   の一面側に沿って折曲げ可能な柔軟な押え板が形成され
   、この押え板と弾性板との対応する一方の面の長手方向
   には嵌合溝が形威され、かつ他方の面にはこの嵌合溝に
   挿入可能な係合突条が設けられていることを特徴とする
   ごみ袋の支持具。