JPS5850975B2 - ビス−(ω−ヒドロキシブチル)テレフタレ−ト及びその低重合体の製造法 - Google Patents

ビス−(ω−ヒドロキシブチル)テレフタレ−ト及びその低重合体の製造法

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JPS5850975B2
JPS5850975B2 JP8632675A JP8632675A JPS5850975B2 JP S5850975 B2 JPS5850975 B2 JP S5850975B2 JP 8632675 A JP8632675 A JP 8632675A JP 8632675 A JP8632675 A JP 8632675A JP S5850975 B2 JPS5850975 B2 JP S5850975B2
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tpa
terephthalate
hydroxybutyl
butanediol
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JP8632675A
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恭弘 大村
勝久 神山
武弘 岡田
勝幸 坂田
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビス−(ω−ヒドロキシブチル)テレフタレー
ト及びその低重合体の製造法に関するものである。
ポリブチレンテレフタレート樹脂は近年エンジニアリン
グプラスチックとして脚光を浴びているが、通常、その
中間体である重合度1〜20とくに2〜10のビス−(
ω−ヒドロキシブチル)テレフタレート及び/又はその
低重合体(以下これらを総称してBHBTという)を重
縮合することにより製造されている。
従来、BHBTはテレフタル酸のアルキルエステル、例
えばジメチルテレフタレートと1.4−ブタンジオール
(以下1.4BGという)をエステル交換することによ
り製造されていた。
しかし、このエステル交換法はテレフタル酸(以下TP
Aという)を一旦エステル化する必要があり、更にエス
テル交換に際しては排出されるメタノールを回収しなけ
ればならないという二重の手間がある。
しかもエステル交換の際に排出されるメタノール中には
副生テトラヒドロフラン(以下THFという)が含まれ
ており、THFはその沸点がメタノールと近接している
ため蒸留分離が極めて困難である。
このためTPAと1.4BGを直接エステル化する方法
が提案された。
しかしながら、直接エステル化法によればメタノールに
よるエステル化及びメタノールの回収というエステル交
換法の不利は解決されるものの、TPAが1.4BGの
THFへの副反応触媒として作用するため、多量の例え
ばTPA当り30モル%以上のTHFの副生を伴いBH
BTの収率が非常に悪くなる。
また、この直接エステル化の場合、230℃を越えると
THFの副生が著しくなり、反応速度の低下あるいは反
応が途中で停止してしまうことさえあり、直接エステル
化の最高温度は1.4BGの沸点より低い温度であると
いわれていた。
(例えば特開昭48−47594参照) このため、反応速度を高めるために温度を上げるという
手段は選べず、230℃以下という生産性の低い温度で
実施せざるを得なかった。
この点に鑑み本発明者らは鋭意研究した結果、触媒の存
在下TPAを溶解又は懸濁させたTPAの溶液又は懸濁
液に1.4BGの露点以上の温度で気状の1.4BGを
反応させてエステル化を行えば、THFの副生を極少に
抑制できることを見出し先に提案した。
(特願昭50−37180参照)しかし、上記方法は副
生物が少ない点では優れた方法であるか、TPAに対す
る1、4BGのモル比を例えは2以下のように小さくし
て反応を行う場合にはエステル化速度が遅くなり、また
重縮合の際に必要なエステル化率(エステル化したC0
OH/総C00H)普通85%まで到達しないためモル
比を2.5〜5というように太きくせねばならない難点
がある。
すなわち重合度1〜20のBHBTを得るため1.4B
Gの理論必要量はTPAに対し1.05〜2倍モル、と
くに重合度2〜10のBHBTを得るには1.1〜1.
5倍モルなので、これ以上のモル比でエステル化を行な
うことは、所要熱量およびエステル化の際に留出する過
剰の1.4BGの処理の点から好ましくないこととなる
のである。
そこで、本発明者らはこの点に鑑み更に研究を行なった
ところ、上記のようなエステル化法において1.4BG
を系外に留去することなく反応を実施すれば、TPAに
対する1、4BGのモル比を小にすることが可能になる
ばかりか、予想に反しTHFの副生が少ないことを見出
し本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨はテレフタル酸と1.4−ブタ
ンジオールとをチタン含有化合物触媒の存在下反応させ
てビス−(ω−ヒドロキシブチル)テレフタレート及び
/又はその低重合体を製造するに当り、反応条件下で液
状の第3成分にテレフタル酸を溶解又は懸濁させたテレ
フタル酸の溶液又は懸濁液に1.4−ブタンジオールの
露点以上の温度で気状の1.4−ブタンジオールを反応
させ、且つ、反応を、1.4−ブタンジオールを系外に
留去することなく行うことを特徴とするビス−(ωヒド
ロキシブチル)テレフタレート及び/又はその低重合体
の製造法に存する。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明で気状の1.4BGを反応させるTPAの溶液又
は懸濁液は通常次のようにして調製される。
すなわちTPAと液状の1.4BGを混合し、この混合
物を反応条件下で液状の第3成分中に供給することによ
り調製される。
勿論、反応条件下で液状の第3成分中に固体のTPAを
直接混合することによっても調製できる。
連続法の場合には、前者の方法が有利である。
また、TPAを懸濁又は溶解させる第3成分としてはB
HBTか最適であるが、TPA以外の1.4BGと反応
してBHBTを生成する物質、例えばジメチルテレフタ
レート、ジエチルテレフタレート、メチルエチルテレフ
タレートも使用することができる。
これら第3成分の使用量は反応条件下でTPAの溶液又
は懸濁液を形成する置板上もあれば充分であり、普通T
PAと同重量程度以上用いられる。
これらの第3成分は2種以上混合して使用してもよい。
本発明においてエステル化反応は上記のような方法で得
られたTPAの溶液又は懸濁液を反応条件下における1
、4BGの露点以上の温度に保ち、TPA溶液又は懸濁
液中に含まれる1、48Gを気化させるか、あるいは更
に1.4 B Gを導入することによって行なう。
導入する1、48Gは必ずしも気状である必要はなく液
状で導入したのち気化させてもよい。
また、液状で導入する際の1.4BGの温度もとくに制
限されないが、予め加熱したものを使用するのが好まし
い。
1.4BGを導入する際、窒素、炭酸ガス、水蒸気のよ
うな本反応を阻害しないキャリヤーガスで希釈してもよ
い。
この反応は反応条件下における1、48Gの露点以上の
温度で行なうのであるが、操作及び装置の点から常圧で
行なうのが得策である。
1.4BGの沸点は230℃であるから、反応はこれ以
上の温度で実施することが望まれる。
しかし、260°Cをこえると、低重合体の熱安定性か
損われるので、これ以下で反応させることが好ましい。
また、1.4BGが液状で実質的に存在しない限りは数
kg/dの加圧あるいは300r/LrItHg程度の
減圧下でも実施できる。
更に、1.4BGを前述のキャリヤーガスに随伴させて
気状とするなら1.4BGの沸点以下の温度でも実施可
能である。
本直接エステル化に際し、触媒としてチタン含有化合物
を使用することが必須である。
触媒を用いなければ工業的な規模の生産は期待できない
チタン含有化合物としてはポリエステル製造触媒として
周知のものがいずれも使用可能である。
具体的には、例えばT i(OR)4 (式中RはH2
CH3゜n C3H72180C3H7+ n C4H
g r l80−C4Hg + see−C4Hg 、
tert−C4Hg t nC3H11、n−C6H
13、iso−CgH,7、C6H5を示す)で示され
るテトラヒドロキシチタン、テトラアルコキシチタン(
すなわちテトラアルキルチタネート)及びテトラフェノ
キシチタン; TiC1(OC2H5)3・HCI :
(RO)3Ti OTi(OR)3TiO(OR)
2で示されるチタネート類あるいはに2TiF6のよう
な無機チタン化合物が挙げられる。
最もよく使用されるのはテトラブチルチタネートのよう
な有機チタネートである。
触媒の使用量は通常TiとしてTPAに対し30〜11
000ppの範囲である。
しかして、本発明において上記した直接エステル化は1
.4 B Gを系外から留去することな〈実施される。
従って副生ずるTHF及び生成する水は同伴される気状
の1.4BGから分離後系外に除去され、1.4BGは
系内に全還流される。
水、THFと1.4BGの分離は周知の種々の手段lこ
より行なわれるが、一般的には精留搭が最もよく使用さ
れる。
勿論、他の熱交換器例えば分留搭2分縮器も使用可能で
ある。
本発明では1.4BGは系外に留去されないので、反応
系に導入する1、4BGの量はTHFに交換する分の損
失量を見込んで理論必要量より僅かに過剰であればよく
、例えば重合度1〜20のBHBTを得るにはTPAに
対し1.05〜2.0倍モルの1.4BGが最低必要で
あるが、普通は1.1〜1,9倍モルとくに1.2〜1
.8倍モルの1.4BGを供給するだけで充分である。
(そして、この場合通常重合度2〜10のBHBTが得
られる。
)1.4BGが余り少ない場合には重縮合可能なエステ
ル化率まで到達するのに長時間を要し好ましくない。
本発明におけるエステル化法は上記TPAの溶液又は懸
濁液に1.4BGを連続的に供給する半回分法、あるい
は液状の第3成分にTPAと1.4BGの混合物を連続
的に供給し、反応生成物を取り出さない半回分法あるい
は反応生成物を連続的に取り出す連続法等いずれも採用
できるが、後者が工業的に有利である。
このようにして得られるBHBTは周知の方法に従って
重合されポリブチレンテレフタレートとなる。
重合はBHBTを230〜260℃に加熱し、0.05
〜101ftmHgの高真空下にすることによって実施
される。
以上本発明方法につき詳述したか、本発明方法は公知の
直接エステル法に比し以下の利点を有する。
(1)第3成分を媒体としているので、反応系の攪拌状
態及び伝熱性が良好であり反応力均一に進行する。
(2)反応温度が高いので反応速度が速くなり生産性が
著しく向上する。
(3)安定した連続運転が可能である。
(4)THFの副生が少ない。
(5)テレフタル酸に対する1、4BGのモル比をエス
テル化率、エステル化速度を落すことなく低下させるこ
とが可能である。
その結果、所望熱量を減じることが可能であり、1.4
BGは留去されないので回収工程も不要である。
以下、本発明方法を実施例により説明するが本発明はそ
の要旨を越えない限り以下の実施例に限定されるもので
はない。
実施例中固有粘度のは、フェノール/テトラクロルエタ
ン=1/1 (重量比)の混合溶媒にポリブチレンテレ
フタレートを1g/dlの濃度になる様溶解し、ウベロ
ーデ型粘度計を用いて相対粘度ηre1.を測定し、下
式より求めた。
(7re l−1)/C−(i+に’cy7’J2・C
1(’= 0.33 (バギンスの定数)C−濃度(j
!/a 1 ) 実施例 1 タービン翼、バッフル付の攪拌機を備えた内容積21の
反応器を充分に保温し、別途高純度TPAと1.4BG
から触媒を用いて調製した融点が170〜220°Cの
BHBT700.!i’をこれに仕込み、常圧下240
℃で加熱溶解した。
別途1.4BG/TPAモル比=1.5の1.4 BG
とTPAのスラリーにテトラブチルチタネート触媒をT
iとしてTPAに対し120 ppmを添加したものを
調製し、これを前記反応器の液相中へ高速攪拌しながら
850 g/hrの割合で連続的に導入した。
1.4BG、反応により生成上た水及び副生ずるTHF
を含む排ガスをジムロー冷却管を通して冷却分縮し、1
.4BGが全還流して反応端に戻るように操作した。
生成したBHBTは反応物質の供給量に見合った導出速
度で連続的に系外に導出した。
(滞留時間0.94時間) 反応開始後4時間目から定常状態になった。
この時のBHBTは透明でエステル化率は92%であり
、副生ずるTHFは18mo1%対仕込TPAであった
このBHBTを約120gガラス製重合罐に移しキ;テ
トラブチルチタネート触媒をTiとしてTPA成分に対
して120 ppm を追加した後、245℃に加熱し
、徐々に減圧して高真空下で1.5時間重合した。
得られたポリマーの粘度は■−1,5で末端(COOH
〕−39eq/106&であった。
また、色調も良好であった。
実施例 2〜4 下記表に示した条件を用い実施例1と同様の操作を行な
うことにより下記表の通りの結果を得た。
比較例 1〜3 エステル化及び重縮合反応に対して有効な公知の触媒と
して、例えば、「石油と石油化学Jvol。
19、A7(昭和50年7月号)第93〜97頁*本に
示される「二酸化アンチモン」および「酸化亜鉛」をテ
トラブチルチタネート触媒の代わりに使用して、あるい
は触媒を使用しないで、実施例1と同様に実験を行なっ
た結果を下記表に示す。
上記結果は、エステル化反応時において公知の触媒を使
用しても、本願発明の特定の効果は得られず、逆に副生
THF量が多くエステル化率が低下することを示すもの
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テレフタル酸と1.4−ブタンジオールとをチタン
    含有化合物触媒の存在下反応させて、ビス−(ω−ヒド
    ロキシブチル)テレフタレート及び/又はその低重合体
    を製造するに当り、反応条件下で液状の第3戒分にテレ
    フタル酸を溶解または懸濁させたテレフタル酸の溶液又
    は懸濁液に1.4−ブタンジオールの露点以上の温度で
    気状の1.4−ブタンジオールを反応させ、且つ、1.
    4−ブタンジオールを系外に留去することなく反応を行
    うことを特徴とするビス−(ω−ヒドロキシブチル)テ
    レフタレート及び/又はその低重合体の製造法。
JP8632675A 1975-07-15 1975-07-15 ビス−(ω−ヒドロキシブチル)テレフタレ−ト及びその低重合体の製造法 Expired JPS5850975B2 (ja)

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