JPS58501057A - 磁気静電現像剤、それらの調製及び使用 - Google Patents
磁気静電現像剤、それらの調製及び使用Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
磁気静電現像剤、それらの調製及d使用本発明は、静電記録用の現像剤、その調
製、そしてその使用に関する。
光導電性材料の表面に静電手段によって画像を形成させ、そしてその画像を揖像
することは公知である。基本的なゼログラフ1−法はカールソン(C,F。
Carlson )によシ米国特許第2,297,691号のなかで開示されて
おシ、また、この基本的な方法は、絶縁性光導電性層上に均一な静電荷を形成さ
せること、前記光導電性層を明暗のパターンによって形成された画像に暴露して
前記層のうち光照射領域に含まれる電荷を消失させること、そして前記露光層上
に技術的には°゛現像剤″と呼ばれかつ商業的には″トナー″と呼ばれる微細な
検電材料を付着させることによって先に形成させた静電潜像を現像すること、を
包含している。トナー粒子は、通常、電荷を保持せる表面領域に付着せしめられ
、よって、検電潜像に対応するトナー粉末像を形成するであろう。この粉末像は
、紙の表面上に直接的に形成させない場合、例えば紙のような受像面上に転写す
ることができる。
次いで、熱又は圧力を加えることによってその受像面上に画像を定着することが
できる。
現像されるへき静電潜像に恢亀粒子を適用するため、多数の手法が公知である。
例えば、米国特許第2.618,552号に記載される現像方法は、″カスケー
ド現像法”として公知である。静電像を現像するためのもう1つの手法はパ磁気
ブラシ現像法”という技法であシ、この手法は、例えば、米国特許第2.874
,063号に記載されている。
さらに、いろいろなタイプの現像剤がある。これらの現像剤のあるものは二成分
現像剤で6D、1つの成分ともう1つの成分との摩擦によって自体電気的に帯電
せしめられる。本発明の現像剤はもう1つの部類に属する;これらの現像剤は摩
擦電気によって電荷を集めることがない。これらの現像剤は一成分のものであり
、そして磁性粒子を含有する。含まれる磁性粒子は、磁気ブラシ法によって、静
電像の現像に適当ならしめられる。この方法では、静電像が形成されている表面
の近隣まで磁石によって磁気現像剤を運搬する。潜像の電荷が現像剤の磁性粒子
の付着をひきおこす。すなわち、磁石に付いた磁性粒子が静電吸引力によって引
っ張られて潜像の保持面に付着せしめられる。上記したノボ法に本発明の現像剤
を使用すると、通常のコピーや転写可能なコピー、そしてさらにいろいろな色を
もった転写可能なコピーを作成することが可能になる。
転写可能なコピー及びそのようなコピーを作成することのできる現像剤は、フラ
ンス特許公報第2,253,230号及び同第2,327,576号ならびに米
国特許第4,145,300号、同第4,134,676号及び同第4,246
,331号にすでに記載されている。熱転写可能なコピーを公知な現像剤を用い
て得ることができ、そしてそれらのコピーを、永久的な手法に従って、プラスチ
ック材料のみからなる支持体上に定着することができる。但し、これらのコピー
をセルロース系繊維材料上に、例えば綿又はポリエステル−綿織物上に永久的に
定着することは不可能であシ、そして色の大半は一般に最初の洗濯の間に失なわ
れる。
本発明は上記した欠点を解消する。本発明の目的の1つは、したがって、ゼログ
ラフィー法により熱転写可能なコピーを作成するために使用することができる磁
気現像剤、そして転写後に例えば織布やメリヤス生地のようなセルロース含有材
料上でさえも安定なプリントを与えるコピーを供給することにある。
本発明の現像剤は磁気現像剤である。これらの現像剤は1.自体、乾燥した、易
流動性の、熱又は圧力で定着可能な、粉末の形で存在する。この現像剤粉末は実
質的に球形の粒子からなり、この粒子には、著しい分解を伴なうことなく約23
0℃まで加熱することができかつ、任意に存在する導電性粒子(例えば1〜5%
のカーボンブランク)に加えて、最低5重量係、好ましくはlO重量係の染料を
含有するバインダ、好ましくは重合体バインダが塗被された常に微細な磁性粒子
が含まれる。ここで使用する染料は、210℃で30秒間にわたって保持する場
合、100ミリバールの圧力下において最低60%まで蒸気の状態に変化し、ま
だ、大気圧下において、前゛記染料の50チ未満が前記温度で30秒間のうちに
蒸発する。
このような粉末の大半は平均直径が1μm以上及び50μm以下である粒子から
々る。この粉末の60%を直径が10〜30ミクロンである粒子から構成するの
が有利である。本発明の現像剤粒子中に含1れる磁性粒子は、強磁性材料、例え
ば、鉄又は磁性合金、そして鉄、コバルト、ニッケル又はマンガンの酸化物、例
えばFe3O4又は三二酸化鉄、バリウムフェライト、ニンヶル亜鉛フェライト
、酸化クロムニッケル等からなるのが好ましい。ここれらの粒子の細度は、通常
、1ミクロンを下廻る。
これらの磁性粒子には重合体が塗被される。この重合体は、重合体ブレンド、ワ
ックス又はワックス−重合体ブレンドであることができ、そして、一般に、磁性
粒子に加えて、その他の導電性を有する粒子、例えば、5〜10%の量で存在さ
せた場合に本発明の現像剤粉末に対して最低102シーメンス/1M2の導電率
を付与するような粒子、を含有する。
これらの粉末は、さらに、1種類もしくはそれ以上の染料を重合体(磁性粒子と
ともに本発明の現像剤を構成する)の最低5重量係、好ましくは最低10重量%
の量で含有する。かかる染料に重合体を塗被することができ、さもなければ、そ
れらを重合体中に分散させることができる。
ここで使用する染料は分散染料の部類に属し、そして、その部類のうちで、10
0ミリバールの圧力下において210℃で30秒間に、昇華によるかもしくは溶
融後の蒸発により、最低60%の程度まで蒸気の状態に変化し、また、大気圧下
において、上記と同じ温度で30秒間に染料の半分未満が蒸発するようなものの
なかから選らばれるであろう。
このような染料のなかでも、とりわけ、最も簡単なパット染料、特にアントラキ
ノン核1個のみ及ヒアリールーCo −NH−成分1個のみを有するもの、なら
びに分子量が420〜600の間にある分散染料をあげることができる。限定す
るものではないけれども、ここで使用し得る上述のような染料の例をあげると、
次の通りである:
a)ジアリールアミノ−アントラキノン類、b) モノアシルアミノ−アントラ
キノン類、c)1−フェニルアゾ−2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸
のフェニルアミド類であって、フェニル基が含窒素置換基を含まないもの、
d)アセチル又はベンゾイル酢酸のフェニル又ハナフチルアミド類であって、フ
ェニル基が含窒素置換基を含まないもの、
そして
e) 1.4−ジアミノアンドンキノン−2,3−ジカルボン酸のアルキルイミ
ド類であって、脂肪族鎖が1個もしくはそれ以上のフェノキシ又はフェニルアミ
ノ基を有するもの。
これらの染料部類のすべてにおいて、フェニル基及びベンゾイル基は簡単な置換
基、例えばメチル基、エチル基、クロロ基、ブロモ基、メトキシ基、トリフルオ
ロメチル基又はtert、−ブチル又は−イソアミル基を保持することができる
。但し、これらの基は好ましくは含窒素置換基を保持しない。
本発明の現像剤を調製するために用いられるべき染料は一般に自体公知である。
これらの染料は、染料製造業者によって商業的に販売されている染料製品群のな
かに、例えばバイエル社(Bayer Ltd、 )のt′Re5oline
”シリーズ、チパーガイギー社(Ciba−Geigy )の” C1bano
ne”及び” Terasil ”、パズーフ社(BASF )のCe1les
tren”シリーズ、カセラ社(Ca5ella )の” Po1yestre
ne”シリーズ、そしてデュポン社(Du Pont de Nemours
)の”DYBLN”シリーズのなかに見い出すことができる。
市場に出ていない染料は自体公知な手法に従って容易に調製することができる。
このような染料は、以下に列挙するようなドイツ特許及び特許出願: 2,61
8,032 ; 2,700,223 ;2.608,345 : 2,634
,427 ;2,640,576 ;2.654.434 :2,524,24
3 ;2.528,793及び1.811,796 ;スイス特許第599,2
87号、そして米国特許第3,752,645号、同第3,835,154号及
び同第3,888,624号に開示されている。
有用な染料の一般的な例を示すと、次の通シである: DYBLN PinkB
、黄色のTerasil −X3G eCellestren 5 G及びD
YBLN G 、青色のDYBLN R,。
2R及びCe1lestren G 、鮮青色のTerasil −X 2 G
及びDYBLN GN 、深紅色のDYBLN G 、紫色のDYBLN R及
びCe1lestren B 、赤色のDYBLN BBR及び青7−緑色のD
YBLN 2G 、 1,4−及び1,5−ジグ、チリルアミノアントラキノン
及び対応するメトキン安息香醒及びトリフルオロメチル安息香酸誘導体、ベンゾ
イルアミノイソチアゾールアントロン、その他。
本発明の現像剤を調製するため、自体公知な手法を使用することができる。例え
ば、選らばれた重合体又はワックス及び熱可塑性樹脂のブレンドを加熱して溶融
物を得、この溶融物に固体の充填剤(磁鉄鉱)及び染料を添加し、そして次にこ
れらを溶融物中に分散させる。次にこの溶融混合物を微粉砕して粒子を得る。固
化後、これらの粒子をさらに処理することができる。さもなければ、得られた溶
融混合物を放置して冷却し、得られた固形物質を摩砕し、そして粒子を分級する
ことができる。
上記のようにして得られた粒子を、次いで、自体公知な手法に従って球形にする
。この粉末をガス流中に、有利には空気流中に懸濁させてエーロゾルを形成する
。このエーロゾルを加熱空気流中に直交方向から導入し、そして次に冷却室に案
内する。冷却室では、冷却下、重力により粉末が沈積せしめられる。この粉末は
、今、実質的に球形の粒子からなる。
この粉末を導電性粉末、例えばカーボンブラックと乾式混合し、この混合物をガ
ス流、有利には空気流中に直交方向から導入し、そしである温度まで、すなわち
、粒子の熱可塑性バインダが少なくとも表面的に軟化せしめられかつ有利には溶
融せしめられ、その際、この軟化もしくは溶融状態が導電性粉末と粒子表面との
強固な結合が可能ならしめられるのに十分な時間にわたって保持されるような温
度まで加熱する。次いで、例えばサイクロン分離機で粒子を集め、そして次に、
易流動性を得るため、例えばカボット社(Cabot Corporatio、
n )から商品名”Cab−0−Sil”として販売されているような微細なシ
リカの如きフリーフロー剤とブレンドすることができる。
本発明の現像剤は、噴霧乾燥法によって、特に簡単なかつ有利な手法に従って得
ることができる。この方法では、強磁性物質、重合体及び染料の懸濁液、好まし
くは水性懸濁液を調製し、そして次にこの懸濁液を適当な温度で噴霧乾燥する。
微粉砕されるべき懸濁液は、通常、重合体の水性エマルジョンかもしくは非常に
微細な分散液から調製する。これらの分散液は公知である。次いで、染料及び強
磁性物質をはげしい攪拌下に添加する。ここで使用されるべき重合体は、水に可
溶であるかもしくは不溶である樹脂状材料、例えばポリスチレン、ポリエチレン
、ポリ塩化ビニル、ポリアクリルアミド、ポリメタクリレート、ポリアミド及び
共重合体ならびにこのよう、な重合体生成物又は混合物とワックス、エポキシ樹
脂等のブレンドであることかてきる。
40℃もしくはそれを上廻る融点、すなわち、溶融範囲を有するビニル系樹脂が
とりわけ適当である。
これらのビニル系樹脂は2種類もしくはそれ以上のビニル単量体の単独重合体又
は共重合体であることができる。これらの重合体及び共重合体を形成するだめに
使用することができる一般的な単量体単位は、スチレン:モノオレフィン類、例
えばエチレン、プロピレン、ブチレン、インブチレン、及び同族体;ビニルエス
テル類、例tば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル
及び同族体;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、インブチルアクリレート又はn−オクチルアクリンート;メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート及び同族体;ビニルエーテ
ル類、例えばメチル、インブチル又ハエチルビニルエーテル;ビニルケト7’W
A、flばビニルメチルケトン、ビニルへキシルクトン、メチルインプロベニル
クトン及び同族体である。
好都合な重合体及び共重合体の分子量は約2000〜約500000である。一
般的な物質は、スチレン−ブタノエン共重合体又はデ゛−ポン社の所有するドイ
ツ特許第2,714,414号に開示されるような重合体である。本発明におい
て用いられるべき重合体又は11
重合体ブレンドは可塑剤又はワックスを含有することができる。現像剤の調製を
促進するため、例えば乳化剤又は起泡抑制剤のようなその他の添加剤を任意に添
加することができる。
用いられるべき可塑剤のなかでは、重合体との相溶性を有するもの、例えば、燐
酸エステル類、例えばトリブチル、メチルジフェニル、フレ・ゾルジフェニル、
トリー(2−エチルヘキシル)、トリエチル及ヒドリフェニルホスフェート;フ
タル酸エステル、一部ノアビニチン酸エステル、アジヘート、グリコレート及び
ステアレート、例えばジイソオクチルアジペート、メチルアビニテート、ブチル
ステアレート;鉱油;脂肪酸、例えば亜麻仁油;脂肪アルコール;植物油;又は
その他のもの、例えばショウノウ、ヘキサヒドロクロロベンゼン、フェニルセロ
ソルブ、その他を特にあげることができる。現像剤は、約0.5〜3%の可塑剤
を含有することができる。
使用することができるワックスろうは、粗製の状態にあるかもしくは精製の状態
にあるところの鉱物性、植物性又は動物性のそれであることができる。
合成ワックスもまた使用することができる。
ワックスのいくつかの例として、長鎖の・pラフインク及び誘導体;ポリオレフ
ィン類、特に高圧の及びなかんずく低圧のポリエチレン類;シリコーン油及びポ
リインブチレンをあげることができる。これらの物質はすべて、化学的な構造を
異にするといえども、同じようなレオロジー特性を有する:これらの物質は熱可
塑性であり、そしてかなり低い融点、一般に約80℃又は65℃、そして40℃
も、を有する。但し、かかる融点は、一部の例外を除いて、常に90℃よシも低
温である:これらの物質は低い溶融粘度を有し、そして任意の灰形成成分を実質
的に含有しない。天然に産出するワックス、例えば密ろう、オシケライト、ショ
糖ワックス、カルナウバワックス、カンデリラろう、カランダろう、酸C27H
55COOHノセリル/ミリシルアルコールエステル(モンタンワックス)、セ
チル及びオクタデシル又はステアリルアルコール混合物、ミリシルアルコールノ
eルミテート(C15H31C00C3oH61)を含有するブレンド、セロチ
ン酸(C25H51COOH)又はメリシン酸(C29H59C00H)、セロ
チン酸ミリスチルエステル又はセリルアルコール、あるいはさらに式:C6oH
5803又はC32H66の物質もまた使用することができる。
これらのワックス又は可塑剤を含有する重合体は熱可塑性であシ、そして100
〜160℃の範囲で軟化する。これらの重合体は、水分散性を保有する場合、本
発明の現像剤に関してとりわけ有利である。
これらの重合体は、先に示したような重合体の部類のなかから選択することがで
きる。本発明の現像剤は、染料を含まない現像剤、例えば市販品、例えばハント
・クミカル社(Ph1lip A、 Hunt ChemicalCorpor
ation )から販売されている一成分磁気現像剤から出発して、良好な攪拌
下にかつ150〜190℃の温度まで加熱下に、任意に加圧下に適当量の乾燥染
料を添加することによって調製してもよい。この方法では、先に述べた噴霧乾燥
法とほぼ同等の良好な品質をもった現像剤が得られるであろう。
本発明の現像剤は、ゼログラフィー法による複製を作成する際、乾燥インキとし
て使用することができる。これらの現像剤は、しかしながら、静電記録による転
写可能な複製、すなわち、オリジナルのネガ像を示す複製のだめの乾燥インキと
して特に適当である。このネガ像を使用して、直接的なポジコピーを実質的に形
成し得ないかもしくは全熱形成し得ない限られた支持体上に一ノコピーを形成す
ることができる。したがって、例えば純然たるイー・ぐ−シートの如くその剛性
及び(又は)性質に原因して典型的なフォトコピアに適し得ないような材料上に
画像を複製しようとする場合、本発明の現像剤の使用を通じてそのようなフォト
コピアでの転写可能々万すノナルコピーの調製が可能と々る。次いで、得られた
コピーの染料を前記限られた支持体に、減圧下、例えば100〜150ミリバー
ルの圧力下において210〜230℃まで加熱することによって、転写すること
となろう。今、この簡単な技法に従うと、本発明の現像剤を使用することによっ
て、安定τ耐光及び耐洗濯堅牢度を具えた着色複製を、例えば綿、ビスコース及
び合成繊維との混紡品の如き繊維製品上でさえも、得ることが可能になる。この
ような挙動を呈し得るものは公知の現像剤では皆無である。
これらの結果は、これらの現像剤は染料はおろか100ミリバールの圧力下に昇
華する例えばワックス及び可塑剤の如きその他の成分までも含有するという事実
を考慮した場合、極めて驚くべきことである。しかしながら、常用のサーモイン
プレンジョン法を用いる場合、固体のインプレッションを得ることができる時に
は上記のような成分を回避しなけれ以下に記載する非限定例において、部及び係
は特に断シのある場合を除いて重量基準であわ、そして温度は摂氏(℃)である
。
例 1
自動複写機の酸化亜鉛被覆紙をコロナ放電装置で帯電させ、そして静電潜像を形
成させるために明暗画像に暴露する。次いで、この被覆紙を磁気プランで現像す
る。ここで使用する現像剤は、市販のスチシン−n−ブチルメタクリレート共重
合体からなり、カーボンブラック及び10チの1,4−ジフェニルアミノアント
ラキノンで着色されている。トナー粒子は約25ミクロンの平均直径を有する。
潜像の現像後、酸化亜鉛被覆紙シート上に現像剤を加圧定着する。このようにし
て得られるコピーはあらゆる面に関して良好な再現性を呈示する。これらのコピ
ーは、綿布帛上に緑色画像をプリントするため、次のようなやシ方で使用するこ
とができる:
重量120 g/ m2の綿布帛にポリエチレングリコール(分子量約400)
の15係水溶液を、布帛1m2当シ溶液100Iの含浸量で、含浸させる。次い
で、この布帛を90〜100℃で風乾し、そして上記のようにして得られたコピ
ーの1枚を上記の如く処理した布帛の片面上に重ね、そして現像剤を保持せるコ
ピー面をプリントされるべき布帛面と接触させる。この複合体を真空中でプレス
機にかけて30秒間にわたって加熱する。加熱したプレス機の定盤は230℃で
あり、そしてプレス機の圧力は90ミリバールである。プレス機を開放し、そし
て転写コピーシートを布帛から剥離すると、耐洗濯及び耐光堅牢度を・もった緑
色パターンがプリントされた布帛が得られる。
綿布帛をポリエステル−綿50:50編織物に代えて上記したような作業を行な
った場合、同様な品質をもった緑色のコピーが得られる。
現像剤の調製
0.6部の分散剤、0.25部のアンモニア及び帆15部の起泡抑制剤を添加し
た15部の水に25部のフェライトを分散させる。均一なイーストを得、このペ
ーストにカーボンブランクの25%水分散液10部及び式:C26H1802N
2(ジフェニルアミノ−1,4−アントラキノン)の緑色染料の50%水分散液
15部を攪拌下に添加する。次いで、ポリスチレンの50係水分散液22部及び
80℃の軟化点を有する天然ワックス(亜炭ワックス)の40%水分散液IO部
を添加する。この混合物を7゜35部の水で希釈する。
次いで、この分散液をタービン式噴霧乾燥機に圧入する。この分散液は250℃
の噴霧乾燥機に入り、1だ、噴霧乾燥機の出口におけるその温度は80℃である
。5〜40ミクロンの粒径を有するさらさらした黒色粉末が得られる。0.2%
のSiO2を添加し、粒子を分級し、そして直径が15〜40ミクロンの粒子だ
けを保存する。この粉末を上記した複製の調製に供する。現像及び定着後の粉末
画像から染料が昇華することによって得られる画像はオリゾナルの真正なる緑色
コピーである。
例 2
黄色の複製を得るため、前記例1に記載の手法を繰シ返す。但し、本例では、以
下のようにして調製される現像剤を使用する:
フエライト32.5部及び式:C27H1703N(p−フェニルベンゾイルア
ミノアントラキノン)を有する黄色染料の50%水分散液10部を水15部に分
散させ、そしてこのようにして得られたペーストに、良好な攪拌下に、アクリル
樹脂(軟化点約110℃)の50%水分散液5部及び天然ワックス(軟化点75
℃)の40%水分散液25部を添加する。この混合物を7.5部の水で希釈し、
そして次にタービン式噴霧乾燥機で噴霧乾燥する。
例 3
前記例1を繰シ返す。但し、本例の染料は1,5−ジキンリソノアントラキノン
の50%水分散液4部であシ、そして重合体はブタジェン−スチレン共重合体の
50%水分散液28部であシ、これにポリエチレンワックスの40%水分散液1
0部が添加しである。
このようにして得られた現像剤を市販のフォトコ♂アを使、って転写コピーの調
製に供する;これらのコピーを使用して100ミリバールの加圧下に220℃で
20秒間にわたって転写を行なうと、耐光及び耐洗濯堅牢度をもった紫紅色の顕
著にシャープなパターンが綿布帛(約400の分子量を有する8〜10チのポリ
エチレングリコールを含有)上に得られる。
この例で次表の第1欄に記載の染料を使用すると、転写可能な複製を製作する現
像剤が得られる。製作された現像剤を使用すると、90ミリバールの圧力下に2
25℃で転写を行なうことによって、10%のポリエチレングリコールを含有す
る綿にプリントをすることができる。すると、次表の第■欄に記載の色合いが得
られ、また、これらの色合いは湿式処理及び光の作用に関して顕著な堅牢度を有
する。
染 料 色合い
1 1.4−ノアミノアントラキノン−2,3−ノカルボ゛ン酸のγ−(N−エ
チルアニリノ)フロビルイミド 青 色
2 1.4−ノアミノアントラキノン−2,3−ノカルボン酸のフェノキシプロ
ピルイミド 青 色3 米国特許第3,766.163号の例1の染料 濃紺色
4 前記染料(扁3)と、ジアゾ化二トロトルイノンー・のベンゾイル酢酸ナフ
チルアミドのカップリング生成物との混合物 黒 色
5 1−ベンゾイルアミノ−4−p−ブチルアニリノアントラキノン 青 色
6 1 r 5− ) −p −7”チルアニリノアントラキノン 青色7 臭
素化1,5−ツキシリツノアントラキノン 赤色8 1.5−ビス−(トリフル
オロメチルアニリノ)アントラキノン 赤 色
9 1.5−ビス−クロロアニリノアントラキノン 紫紅色ジアゾ化した下記化
合物への2,3−ヒドロキシナフトエ酸のカンプリング生成物:
10a) )リフルオロメチルアニリン 橙色11b) 5−クロロ−2−トリ
フルオロメチルアニリノ 橙色12c) o−二′トロアニリン 赤 色1’3
d) o−アニシジン 赤 色
14 2−アミノ−3,4−フタロイルアクリドン−9青 色15 BASF社
(7)CELLESTRENイ10−5 Q 黄 色16 デュポン社のDYB
LNヴアイオレッ)R紫 色17 デュポン社のDYBLN ブルーグリーン2
G緑色を帯びた灰青色
18 BASF社のCELLESTRENイエローR黄金色ジアゾ化した下記化
合物への1−(フェノキシアセトアミノフェニル)−3−メチル−5−ピラゾロ
ンのカンプリング生成物:
19a)ニトロアニリン 黄 色
20b) )リフルオロメチルアニリン 黄色21c)アミツノフェニル 黄
色
記載の現像剤を用いて得られる・ぐターンがプリントされるべき綿又は綿゛−ポ
リエステル混紡品に含浸させるだめ、約400の平均分子量を有するポリプロピ
レングリコールをエチレングリコールに代えて使用することもできる。これらの
現像剤の殆んどの場合、約425の平均分子量を有するポリプロピレングリコー
ルの15%水溶液を室温で予め含浸し、そして次に105℃で乾燥した綿布帛を
プリントすることが可能である。80ミリバールの圧力、230℃の温度及び3
5秒の接触時間で熱転写してプリントを行なう。
転写後、ポリプロピレングリコールを除去するために布帛をすすぐことは不必要
であろう。得られるプリントには耐洗濯及び耐光堅牢度がちシ、そして任意の別
の処理、例えば防しわ仕上げ等に供するこ代9に使用する場合、耐洗濯及び耐光
堅牢度のあるプリントが同じように得られる。
上記と同じやり方で、1モルのエチレングリコール又ハプロピレングリコールに
6〜8モルのエチレンオキサイドが付加した生成物のホウ酸エステルかもしくは
セルロース繊維用の任意のその他の膨潤剤を含浸した綿又は綿ポリエステル布帛
を使用すると、本例の現像剤の使用を通じて堅牢なプリントが得られる。
国際調査報告
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.乾燥した、易流動性の、熱又は圧力で定着可能な粉末の形をした現像剤であ って、重要な分解を伴なうことなく230℃までの加熱に耐えかつ、任意に存在 する導電性粒子に加えて、非常に微細な磁性粒子、そして最低5チの少なくとも 1種類の昇華可能であるかもしくは蒸発可能である染料を含有し、その際、前記 染料は、100ミリバールの圧力下において、210℃でかつ30秒間の間に最 低60%まで蒸気の状態に変化し、また、大気圧の時、前記温度で30秒−間の 間にその50%未満が蒸発するようなバインダから形成された実質的に球形の粒 子からなる静電記録用−成分現像剤。 2 前記バインダは、ポリエチレン、脂肪族ワックス及びヒドロキシル化脂肪酸 からなる群から選らばれたワックスを含有する重合体である、請求の範囲第1項 に記載の現像剤。 3、前記ハインタハ、セルロースエステル、ビニル樹脂、ヒニル共重合体、ポリ アミド及びポリスチレンからなる群から選らばれる、請求の範囲第1項に記載の 現像剤。 4.7前記ワツクスは60〜80重量部のポリエチレンを含み、そして前記重合 体は40〜20重量部のエチレン−酢飯ビニル共重合体又はブタジェン−スチレ ン共重合体を含む、請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の現像剤。 5、前記導電性粒子が高導電性カーボン粒子である、請求の範囲第1項に記載の 現像剤。 6、前記粒子の最低約85%という多数が5〜55ミクロンの直径を有するよう な粒径である、請求の範囲第1項に記載の現像剤。 7、a)ジアリールアミノ−アントラキノン類、b) モノアシルアミノ−アリ ールアミノ−アントラキノン類、 c)1−フェニルアゾー2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸フェニルア ミド類、好ましくはフェニル基が含窒素置換基を含まないもの、 a) アセチル酢酸及びベンゾイル酢酸フェニルアミド類及びナフチルアミド類 、好ましくはフェニル基が含窒素置換基を含まないもの、 そして e) 1.4−ジアミノアントラキノン−2,3−ジカルボン酸アルキルイミド 類であって、脂肪族鎖が1個もしくはそれ以上のフェノキシ又はフェニルアミノ 置換基を有するもの、からなる群から選らばれた染料を特徴する請求の範囲第1 項に記載の現像剤。 8.前記球形の粒子が磁鉄鉱粒子を特徴する請求の範囲第1項〜第7項のいずれ か1項に記載の現像剤。 9、 画像A’ターンを光導電体上に形成させ、前記パターンを現像剤粒子で現 像し、そして前記粒子を前記光導電体上で定着して原人的な画像を形成させるこ とを含む画像複製方法であって、請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記 載の現像剤から前記牌像剤粒子を構成することを特徴とする画像複製方法。 10、請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の現像剤を、圧力を加え て、酸化亜鉛被覆紙の表面上に定着させる、請求の範囲第9項に記載の方法。 11、請求の範囲第9項又は第10項に記載の方法によシ及び(又は)請求の範 囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の現像剤の使用により得られた複製0 12、請求の範囲第1項に定義されるようなパイン載の現像剤の製法。 13 膨潤剤を含有せる綿又はポリエステル−綿混紡品の如き繊維材料の表面上 に画像を複製する方法であって、請求の範囲第11項に記載の複製を前記膨潤剤 を含有せる繊維材料の表面と緻密に接触せしめて200〜230℃の温度及び減 圧下に転写を行なうことを含む画像複製方法。
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