JPS584968Y2 - 梁材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は住宅建築等の梁として使用しうる木質梁材に
関するものである。

・１植林による人工林ではその生育途中において間
伐が必要である。

ところでこの間伐材は直径が８〜１０ｃｍ程度であり、
製材すると７ｃｍ角程度となり建築用構造材としては従
来構造によっては不都合な場合が多い。

この考案は前記小断面で、安価な間伐材を建築用材とし
て使用しうるように開発したものの一例であり、以下そ
の詳細を図示した実施例によって説明する。

この考案を実施する木造建築は７ｃｍ角に製材した木材
を柱材、桁材等に使用し、これに合板等の面材を組合せ
て壁等を構成するものである。

ところで梁を必要とする場合７ｃｍ角の木材を単材で使
用することはできない。

そこで前記７ｃｍ角の木材を二つ割とし、合板等の板材
と組合せて組合せ梁を構成するものである。

そしてこの梁材１は次の構成からなっている。

すなわち同断面の二つ側角木材を上弦材２、下弦材３と
し、束材４を所要間隔に配置して上下に連結するととも
に、前記上弦材９と下弦材３間を、その側面に合板ボー
ド等からなる板材５を貼着することにより、連結して単
位梁材を構成し、その単位梁材を併列し、そあ板材５，
５を相対向させるものに角木材からなり、所要間隔に縦
方向に配置した介在材６を介して背合せ状に連結して組
立てたものである。

なお単位梁材を建方に際して個夕に持上げ、取付現場で
組立てることが望ましνく。

この梁材１の取付けに際しては端部の束材４および下弦
材３を上弦材２より突設しておき上下２段の配置した桁
材の下部桁材７上に下弦材３を架設し、桁材の上部桁材
８は上弦材２と同一平面内にあるよう構成する。

また床板９を張る場合、梁材１、上部桁材８上に角木材
の根太材１０を所定間隔に架設する。

なお符号１１は柱て゛あり、この柱１１゜上下桁材７，
８には壁面を構成する合板等を貼る場合がある。

なお介在材６を上方に所要長延長して母屋１２、棟木１
３を取付けることができ、また介在材６を下方に所要延
長して鴨居１４等を支持させることができる。

この考案は以上の構成からなり、７ｃｍ角の二つ割木材
も上下かつ併列し、合板等の板材で連結組立てることに
より相当の耐力をもたらしめた単位梁材を構成すること
ができ、さらにこの単位梁材を所要間隔に配置した縦方
向に介在して組合せることにより梁の鉛直軸に関する断
面性能を向上し、かつ横よれを減小させることができる
。

さらに介在材は上方あるいは下方に延長して母屋、挿木
あるいは鴨居の取付けを可能とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は梁材取付部の断面図、第３図
は原子面図、第４図はこの梁材の利用した小屋組の正面
図である。 １・・・・・・梁材、２・・・・・・上弦材、３・・・
・・・下弦材、４・・聞束材、５・・・・・・板材、６
・・・・・・介在材、７・・・・・・下部桁材、８・・
曲上部桁材、９・・・・・・床板、１０・・・・・・根
太材、１１・・間柱、１２・・・・・・母屋、１３・・
・・・・棟木、１４・・・・・・鴨居。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正角二つ割木材を上弦材および下弦材とし、所要間隔に
   配置した束材で上下に連結するとともに、前記上下弦材
   間を、その側面に板材を貼着することにより連結して単
   位梁材を構成し、その単位梁材を併列し、その板材を相
   対向し、所要間隔に配置した縦方向の介在材を介して背
   合せ状に連結しであることを特徴とする梁材。