JPS5849479A - 固体物質のポリマ−被覆方法 - Google Patents

固体物質のポリマ−被覆方法

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JPS5849479A
JPS5849479A JP14758481A JP14758481A JPS5849479A JP S5849479 A JPS5849479 A JP S5849479A JP 14758481 A JP14758481 A JP 14758481A JP 14758481 A JP14758481 A JP 14758481A JP S5849479 A JPS5849479 A JP S5849479A
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polymer
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solid
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Osamu Itabashi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、固体物質表面をポリマーで効率よく被覆する
防沫に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明
は、二酸化硫黄を重合開始剤として固体物質表面で選択
的にモノマーを重合させるととにより固体物質表面をポ
リマーで被覆する際に、液状媒質を使用せずに反応させ
る方法に関するものである。
近年、固体物質とポリマーとの複合材料は、建材や各種
骨材として多くの分野に幅広く用いられており、また機
能性材料の担体としてその利用が可能であり、重要視さ
れてきている。
一般に、固体物質とポリマーとの複合材料を製造する際
、固体物質の表面は複合化のプロセスを経て、マトリッ
クスポリマーと固体物質との界面を形成する。この界面
の重要性についてハ、これまで種々の角度から検討され
ており、すでに望ましい界面を得るために固体物質表面
の物理構造及び化学構造の改質方法が試みられている。
例えば固体物質の表面をポリマーで被覆する方法として
、′重合体溶液中に固形粒子を分散させ、溶液の極性を
変化させて粒子上に重合体の一部を沈積させる方法、溶
液中に単量体と固形粒子を分散させ、重合を行わせる方
法などが知られている◎しかしながら、これらの方法は
溶液中でポリマーを形成させ、その一部を固体粒子表面
に付着させるものであるため、ポリマーの大部分が未利
用のit廃棄されてしまう上に、ポリマーと固体粒子表
面との結合は、はとんど物理的な付着力に依存するため
、固体間の摩擦や外部から、加えられた力などによって
容易に剥離するという欠点がある0・また、液体媒質を
用いずに固体粒子表面をポリマーで被覆する方法として
は、固体物質表面に吸着すせたモノマーをメカノケミカ
ル処理や放射線照射により重合させる方法などが提案さ
れているが、いずれも効率が低かったり、特殊の設備を
必要とするなどの欠点があり実用化されていないO他方
、モノマーを含む液体媒質中に固体粒子を懸濁させ、亜
硫酸水素イオン供給物質及び遷移金属化合物を添加する
ことにより、固体粒子表面で選択的にポリマーを生成さ
せ効率よく固体粒子を被覆する方法も提案されている(
特開昭49−103978号公報)。この方法は、生成
するポリマーのほとんどが固体粒子の被覆に利用される
上に、固体粒子表面とポリマーとが化学的に結合してい
るため、剥離しにくいという長所を有している。
しかし、この方法は液体媒質中で行わなければならない
ため、反応混合物から所望の目的物を分離するのに濾過
や遠心分離などのはん雑な操作を必要とする点で、工業
的に実施する場合、必ずしも満足しうる方法とはいえな
い。
本発明者は、この点を改良し、簡単な操作で効率よく、
ポリマー被覆固体物質を得ることができる方法を開発す
べく、鋭意研究を重ねた結果、固体物質表面にモノマー
を吸着させ、非媒質中でガス状二酸化硫黄と接触させる
ことによりその目的を達成しうろことを見出し、この知
見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に従えば、無機質又は有機質の固体物
質表面をポリマーで被覆するに当り、固体物質とモノマ
ー蒸気とを接触させるか、あるいは固体物質に液状モノ
マーを含浸させたのち、過剰のモノマーを蒸発除去する
か溶媒で洗浄して、固体物質表面にモノマーを吸着させ
、次いで非媒質中においてガス状二酸化硫黄と接触させ
て重合を行わせることにより、ポリマー被覆固体物質を
簡単に得ることができる。
本発明を好適に実施するには、密封可能な容器に固体物
質を入れ、ラジカル重合又は共重合可能なモノマーを吸
着させたのち、ガス状二酸化硫黄を導入し、密封して所
定温度、所定時間で固体に吸着されたモノマーを重合さ
せればよい。
本発明方法において用いられる固体物質としては、使用
するモノマーを吸着する機能を有するものであればよい
が、特に有極性の固体表面をもつ表面積の大きな無機質
又は有機質の固体物質が望ましい。このようなものとし
ては、例えばゼオライト、モレキュラシープメ侮ワイド
カーボン、シリカゲル、ケイ酸無水物、アルミナ、ベン
トナイト、活性白土、メタノ・ロサイト、カオリン1雲
母1タルク、酸化鉄、カーボンブラック、炭素繊維、黒
鉛などの無機質の固体物質、又は木粉、精製セルロース
、セルロース繊維、パルプ、ワラ、絹、羊毛などの有機
質の固体物質が挙げられるOまた、吸着したモノマーの
重合速度が遅くて重合率が低い場合には、重合を促進さ
せるために、あらかじめ固体物質を遷移金属化合物で処
理したものを用いるのが有利である。
このような遷移金属化合物として、例えばチタン、バナ
ジウム、クロム、マンガン、鉄、コノくルト、ニッケル
、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブなどの化合物を用い
ることができる。これらの遷移金属化合物の添加量は、
含有金属換算で固体物質に対して10重量%以下で十分
であるが、さらに多くてもさしつかえない。
一方、本発明方法で用いるモノマーは−ラジカル重合又
はラジカル共重合しうるビニル系モノマーであり、この
ようなものとしては例えばアクリル酸、メタクリル酸、
アクリル酸塩、メタクリル酸塩、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、N−メチロ
ールアクリル゛アミド、塩化ビニル、酢酸ビニル、スチ
レン、ジビニルベンゼンなどが挙げられる0 本発明方法において、これらのモノマーを固体物質表面
に吸着させるには、例えば反応容器内で減圧乾燥した固
体物質にモノマー蒸気を接触させるか、あるいは液状モ
ノマーを固体物質に含浸させたのち減圧乾燥して過剰の
モノマーを蒸発除去させることによって行う。また、液
状モノマーと固体物質とを混合し、過剰のモノマーをn
−ヘプタンのような非極性溶媒で洗い去って固体物質表
面、にモノマーを吸着させることもできる。このように
して七ツマ−を吸着した固体物質は、1〜10重量%重
量%水分を含有した状態で次の二酸化硫黄との接触工程
に供するのが有利である6本発明におけるモノマーの使
用量は、固体物質100重量部当り0.5〜100重量
部の範囲が好ましく、特に3〜5゛0重量部′のポリマ
ーを担持した固体物質は工業的利用面において、コスト
的にも性能的にも好適なものが多い。
本発明における二酸化イオウの使用量は、モノマーに対
して0.01〜100重量%の範囲の量で十分であるが
、さらに多く用いてもさしつかえない〇本発明において
は、この二酸化硫黄をモノマーを吸着させた固体物質を
入れである反応容器内に導入したのち、容器を密封して
モノマーを重合させる。重合の形式については特に制限
はなく、静置、かきまぜ、振とうのいずれの形式を用い
てもよい。本発明に従えば、1〜5時間程度の重合時間
で吸着した七ツマ−の大部分が重合し、固体物質は、ポ
リマーによって均一かつ効率よく、シかも強固に被覆さ
れる。
本発明方法によって得られたポリマー被覆固体物質は、
機能性材料の担体としての利用が可能であり、またその
ままで成形加工できるので成形材料、充てん材料として
、も好適に使用できる〇さ・らにこの方法は顔料などの
表面処理技術としても用いることができ、工業的にも極
めて有用な方法である。
次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 耐圧反応管に合成ゼオライト(東洋曹達製100メツシ
ユ以下) 20.Ofを入れ、室温で脱気したのちメチ
ルメタクリレート(以下MMAと略す)2.499を蒸
気として導入し吸着させた。次に反応管内に二酸化硫黄
1.8Ofを導入し密封して60℃に調節した恒温槽の
中に3時間放置した。反応後、反応生成物をエチルニー
キルで洗浄したのち、60℃で20時間減圧乾燥してポ
リマーの被覆状態が良好なPMMA−合成ゼオライド複
合体21.22を得た。これを示差熱天秤分析(以下D
TA・TGAと略す)kかけた結果、300℃と369
℃にポリマーの分解による発熱ピークとこれにともなう
重量減少が認められた。また、この複合体2.O7を4
0%フッ酸溶液100−に浸漬した結果、o、io y
のポリマーが溶液中に分解されず残存した。この結果か
ら重合率は42.6%、組成物中のポリマー含量は5.
0%であることが判った。
実施例2 実施例1において、硫酸銅処理により銅4.0重量%を
5含有させた合成ゼオライ) 20.Orを用い1減圧
下にMMA蒸気7.20 fと接触させてこれを吸着さ
せ、実施例1と同様の操作を行いポリマーの被覆状態が
良好な複合体27.19を得だ。複合体のDTA −T
GA及びフッ酸処理の結果、重合率は98.0%、組成
物中のポリマー含量は25.7%であった。この複合体
粉末を圧力200 Kg/ca、金型温度180℃で圧
縮成形して得た成形体の曲げ強度は480 Ky/檀、
圧縮強度は1,320J/cfflであった。
実施例3 耐圧反応管に天然ゼオライト(秋田県二ツ井産、200
メツシユ以下)を入れ、室温で脱気したのちスチレン蒸
気と接触させ、その2,8りを吸着させた。次に反応管
内に二酸化硫黄0.9Ofを導入し密封して室温で1日
放置した0反応後、反応生成物を60℃で20時間減圧
乾燥してポリマーの被覆状態が良好な複合体22.78
9を得た。複合体のDTA−TGA及びフッ酸処理の結
果、重合率は99.2%、組成物中のポリマー含量は1
2.2%であった。
実施例4 実施例1において、塩化第二鉄処理した固体物質20.
Of及び各種モノマーを用いて同じ操作を繰り返した。
この結果を第1表に示す。このようにして得られた複合
体を電子顕微鏡で観察したところ、いずれもポリマーが
固体物質を効率よく被覆していることが認められた。
実施例5 実施例1における合成ゼオライトの代りにクロム酸塩−
硫酸混液で処理した200メツシユのアルミノケイ酸塩
ガラス粉末20.Ofを用い、MMA蒸気4.22を吸
着させて、以下実施例1と同様の操作を行い、ガラス粉
末へのポリマーの被覆の程度の良好な複合体24.Of
を得た0複合体のDTA−TGA及びフッ酸処理の結果
、重合率は95.2%、組成物中のポリマー含量は16
.7%であった。
実施例6 耐圧反応管にモレキュラシーブス(牛丼化学製113X
型) 20.Ofを入れ、200℃で1時間減圧乾燥し
、MMAIo、Ofを添加して真空含浸させた。次に過
剰のMMAを蒸i除去したのち、反応管内に二酸化硫黄
0.9fを導入し密封して60℃に調節した恒温槽中に
3時間放置した。反応後、反応生成物をエチルエーテル
で洗浄したのち、60℃で20時間乾燥してPMMA−
モレキュラーシーブス複合体23.Ofを得た。これを
l0TA −TGAにかけた結果、13.0%の重量減
少とこれにともなう発熱ピークが観察された。
実施例7゜ フラスコに塩化第二鉄処理した粒状シリカゲル(牛丼化
学製、io〜40メツシュ) 20.Ofを入れ、MM
A38.02を添加して真空含浸させた。
次に内容物を口過し、n−ヘプタン50rnI!で洗浄
したのち、耐圧反応管に入れ、室温で脱気した。
次いで反応管内に二酸化硫黄0.51を導入し密封して
60℃に調節した恒温槽に3時間放置した。
反応後、反応生成物をエチルエーテルで洗浄したのち6
0℃で20時間乾燥してPMMA−シリカゲル複合体2
5.2 fを得た0゜これをDT、A−TGAにかけた
結果、20.6%の重量減少とこれにともなう発熱ピー
クが観察された。
実施例8 実施例4において得られた複合体10tを秤取し、ベン
ゼンを溶媒としてソックスレー抽出装置で100時間抽
出した。その結果を第2表に示すO第  2 表 比較例 PMMAIOPをベンゼン100 fに溶かした溶液中
に、実施例4において用いた固体物質を添加し1かきま
ぜ機で均一に分散したのち、加熱脱気しながらベンゼン
を除去させる方法によりポリマー被覆体を得た@これを
101秤取し、実施例6に従いベンゼンで抽出した。そ
の結果を第3表に示す〇 第  3  表 特許出願人  工業技術院長  石 坂 誠 −指定代
理人  工業技術院東北工業技術試験所長和  泉  
  学 官庁手続 手続補正書 昭和57年r月q日 特許庁長官島田春樹 殿 1、事件の表示 昭和56年特許願第14758亀号 2、発明の名称 固体物質のポリ1−被覆方法 3、補正をする者 (114)工業技術院長 石 坂誠 −6、補正により
増加する発明の数  07、補正の対象 全文補正明細書 1、発明の名称  固体物質のポリマー被覆方法2、特
許請求の範囲 1 無機質又は有機質の固体物質表面をポリマーで被覆
するに当り、固体物質に液状モノマーを蒸気として接触
させて固体物質表面に七ツマ−を吸着させ、次いで、非
媒質中においてガス状二酸化硫黄と接触させて重合を行
わせることを特徴とする方法。
2 無機質又は有機質の固体物質表面をポリマーで被覆
するに当り、固体物質に液状モノマーを含浸させたのち
過剰のモノマーを蒸発除去するか溶媒で洗浄して固体物
質表面にモノマーを吸着させ、次いで非媒質中において
ガス状二酸化硫黄と接触させて重合を行わせることを特
徴とする方法。
6、発明の詳細な説明 本発明は、固体物質に液状モノマーを蒸気として接触さ
せるか、あるいは固体物質に液状モノマー1−含浸させ
たのち、過剰のモノマーを蒸発除去するか溶媒で洗浄し
て固体表面にモノマーを吸着させ、次いでガス状二酸化
硫黄を接触させて液状媒質を使用せずにこれを重合させ
る方法に関するものである。
近年、固体物質とポリマーとの複合材料は、建材や各種
資材として多(の分野に幅広(用いられており、また機
能性材料の担体としてその利用が可能であり、重要視さ
れてきている。
一般に、固体物質とポリマーとの複合材料を製造する際
、固体物質の表面は複合化のプロセスを経て、マトリッ
クスポリマーと固体物質との界面を形成する。この界面
の重要性については、これまで種々の角度から検討され
ており、すでに望ましい界面を得るために固体物質表面
の物理構造及び化学構造の改質方法が試みられている。
例えば液体媒質を用いずに固体粒子表面をポリマーで被
覆する方法としては、固体物質表面に吸着させたモノマ
ーをメカノケミカル処理や放射線照射により重合させる
方法などが提案されているが、いずれも効率が低かった
り、特殊の設備を必要とするなどの欠点があり実用化さ
れていない。
また、気相中において無機物質粒子表面に担持させたラ
ジカル重合可能なビニル系単量体をガス状二酸化炭素と
接触させ重合を行わせる方法(特開昭49−10397
8告公報)も液状媒質を用いないポリマー被覆無機物質
製造方法の一つである。
しかしながら、この方法においては液状モノマー1−そ
のまま無機物質に担持させるため、無機物質表面のモノ
マー付着蓋が多(、二酸化硫黄と接触させて重合を行う
際、振りまぜや気流吹き込みによりこれらを気相中に懸
濁させて行う必要がある。したがって原料として用いる
無気物質の粒度は気相中に懸濁し5る程度の大きさに限
られる。
また、無機物質表面で優先的に重合が行われ、それ以外
の場所ではほとんど重合が行われないので、ポリマー収
率が低いなどの欠点があり、必ずしも満足し5る方法と
はいえない。
本発明者は、この点を改良し、簡単な操作で効率よ(、
ポリマー被覆固体物質を得ることができる方法を開発す
べく、鋭意研究を重ねた結果、固体物質表面に液状モノ
マーを蒸気として吸着させ、非媒質中でガス状二酸化硫
黄と接触させることによりその目的を達成し5ることを
見出し、この知見に基づいて不発明をなすに至った。
すなわち、本発明に従えば、無機質又は有機質の固体物
質表面をポリマーで被覆するに当り、固体物質と液状モ
ノマーを蒸気として接触させるか、あるいは固体物質に
液状モノマーを含浸させたのち、過剰のモノマーを蒸発
除去するか溶媒で洗浄して、固体物質表面にモノマーを
吸着させ、次いで非媒質中においてガス状二酸化硫黄と
接触させて重合を行わせることKより、ポリマー被覆固
体物質を簡単に得ることができる。
本発明を好適に実施するKは、密封可能な容器に固体物
質を入れ、ラジカル重合又は共重合可能なモノマーを吸
着させたのち、ガス状二酸化硫黄を導入し、密封して所
定温度、所定時間で固体に吸着されたモノマーを重合さ
せればよい。
不発明方法において用いられる固体物質としては、使用
するモノマー蒸気を吸着する機能を有するものであれば
よいが、特に有極性の固体表面をもつ表面積の大きな無
機質又は有機質の固体物質が望まじい。このようなもの
としては、例えばゼオライト、モレキュラシーブス、ホ
ワイトカーボン、シリカゲル、ケイ酸無水物、アルミナ
、ベントナイト、活性白土、メタハロサイト、カオリン
、雲母、メルク、カーボンブラック、炭素繊維、黒鉛な
どの無機質の固体物質、又は木粉、精製セルロース、セ
ルロース繊維、バルブ、ワラ、絹、羊毛などの有機質の
固体物質が挙げられる。
また、吸着したモノマーの重合速度が遅くて重合率カ低
い場合には、重合を促進させるために、あらかじめ固体
物質を遷移金属化合物で処理したものを用いるのが有利
である。
このような遷移金属化合物として、例えばチタン、バナ
ジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、
銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブなどの化合物を用いる
ことができる。これらの遷移金属化合物の添加量は、含
有金属換算で固体物質に対して10重量係以下で十分で
あるが、さらに多(てもさしつがえない。
一方、不発明方法で用いる七ツマ−は、ラジカル重合又
はラジカル共重合し5る液状のビニル系モノマーであり
、このようなものとしては例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、ア
クリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、ジビニルベン
ゼンナトカ挙ケられる。
不発明方法において、これらのモノマーを固体物質表面
に吸着させるには、例えば反応容器内で減圧乾燥した固
体物質にモノマー蒸気を接触させるか、あるいは液状モ
ノマーを固体物質に含浸させたのち減圧乾燥して過剰の
モノマーを蒸発除去させることKよって行う。また、液
状モノマーと固体物質とを混合し、過剰のモノマーt−
n−へブタンのような非極性溶媒で洗い去って固体物質
表面にモノマーを吸着させることもできる。また二種以
上の液状モノマーを吸着させるには、混合モノマーを用
いるか、主モノマーを最初に吸着させ、次いで他のゴモ
ノマーを順番に吸着させることによって行う。このよう
にしてモノマーを吸着レ−た一固体物質は、1〜iog
目係程度の水分を含有した状態で次の二酸化硫黄との接
触工程に供するのが有利である。
本発明におけるモノマーの使用量は、固体物質100重
量部当、90.5〜100重量部の範囲が好ましく、特
に3〜50重量部のポリマーを担持した固体物質は工業
的利用面において、コスト的にも性能的にも好適なもの
が多い。
不発明における二酸化イオウの使用量は、モノマーに対
して0.01〜1001〜100重量部で十分であるが
、さらに多(用いてもさしつがえない。
本発明においては、この二酸化硫黄をモノマーを吸着さ
せた固体物質を入れである反応容器内に導入したのち、
容器を密封してモノマーを重合させる。重合は静置して
行うが、必要ならばかきまぜ、振と5のいずれの形式を
用いてもよい。不発明に従えば、1〜5時間程度の重合
時間で吸着したモノマーの大部分が重合し、固体物質は
、ポリマーによって均一かつ効率よく、しかも生成した
ポリマーの大部分が溶媒で抽出されないほど強固に被覆
される。
不発明方法によって得られたポリマー被覆固体物質は1
機能性材料の担体としての利用が可能であり、またその
ままで成形加工できるので成形材料、充てん材料として
も好適に使用できる。
さらにこの方法は顔料などの表面処理技術としても用い
ることができ、工業的にも極めて有用な方法である。
次に実施例によって不発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 耐圧反応管に合成ゼオライト(東洋曹達製Zo。
メツシュ以下) 20.OJl入れ、室温で脱気したの
ちメチルメタクリレート(以下MMAと略す)2・49
1に蒸気として導入し吸着させた。次に反応管内に二酸
化硫黄1.80J9を導入し密封して60℃に調節し九
恒温槽の中に3時間放置した。反応後、反応生成物をエ
チルエーテルで洗浄し水のち、60℃で20時間減圧乾
燥してポリマーの被覆状態が良好なPMMA−合成ゼオ
ライド複合体2)、29に得た。これを示差熱天秤分析
(以下DTA・TGAと略す)にかけた結果、300℃
と369℃にポリマーの分解による発熱ピークとこれに
ともな5重量減少が認められた。また、この複合体2・
OIを404フッ酸溶液100−に浸漬した結果、0・
10.9のポリマーが溶液中に分解されず残存した。こ
の結果から重合率は42.6%、組成物中のポリマー含
量は5.04であることが判った。
実施例2 実施例1において、硫酸銅処理により銅4.0重量4を
含有させた合成ゼオライ)20.(1’!に用い、減圧
下にMMA蒸気?、20.9と接触させてこれを吸着さ
せ、実施例1と同様の操作を行いポリマーの被覆状態が
良好な複合体27.1.9に得た。複合体のDTA、T
GA及びフッ酸処理の結果、重合率は98.04、組成
物中のポリマー含量は25・7憾であった。この複合体
粉末を圧力200 K9/讐、金型温度180℃で圧縮
成形して得た成形体の曲げ強度は480Kf/d1圧縮
強度は1,320に9/−であった。
欠施例3 耐圧反応管に天然ゼオライト(秋田県二ツ井産、200
メツシユ以下)?入れ、室温で脱気したのちスチレン蒸
気と接触させ、そのz、s′g@吸着させた。次に反応
管内に二酸化硫黄0.90.9を導入し密封して室温で
1日放置した。反応後、゛反応生成物を60℃で20時
間減圧乾燥してポリマーの被覆状態が良好な複合体22
.7811i得た。複合体のDTA−TGA及びフッ酸
処理の結果、重合率は99.24、組成物中のポリマー
含量は12・24であった。
実施例4 実施例1において、塩化第二鉄処理した固体物質20.
0&及び各種モノマーを用いて同じ操作を繰り返した。
この結果を第1表に示す。このようにして得られた複合
体全電子顕微鏡で観察し九ところ、いずれもポリマーが
固体物質を効率よ(被覆していることが認められた。
実施例5 実施例1における合成ゼオライトの代りにクロム酸塩−
硫酸混液で処理した200メツシユのアルミノケイ酸塩
ガラス粉末20.0.9を用い、MMA蒸気4.zli
’に吸着させて、以下実施例1と同様の操作を行い、ガ
ラス粉末へのポリマーの被覆の程度の良好な複合体24
.0#含得た。複合体のDTA−TGA及びフッ酸処理
の結果、重合率は95.24、M酸物中のポリマー含量
は16.74であった。
実施例6 耐圧反応管にモレキュラシーブス(牛丼化学製、13X
型)20.0&tl”入れ、200℃で1時間減圧乾燥
し、MMAlo、0jlt添加して真空含浸させた。次
に過剰のMMAを蒸発除去したのち、反応管内に二酸化
硫黄0.9.91−導入し密封して60℃に調節した恒
温槽中に3時間放置した。反応後、反応生成物をエチル
エーテルで洗浄したのち、60℃で20時間乾燥してP
MMA−モレキュ、う赫シーブス複合体23.(lを得
た。これt−DTA、TGAにかけた結果、13.(l
の重量減少とこれに之もなう発熱ピークが観察された。
実施例7 フラスコに塩化第二鉄処理した粒状シリカゲル(牛丼化
学製、lO〜40メツシュ)20.O,li’を入れ、
MMA38.l?添加して真空き浸させた。
次に内容物全口過し、n−へブタン50−で洗浄したの
ち、耐圧反応管に入れ、室温で脱気した。
次いで反応管内に二酸化硫黄0.5g金導入し密封して
60℃に調節した恒温槽に3時間放置した。
反し後、反応生成物をエチルエーテルで洗浄したのち6
0℃で20時間乾燥してPMMA−シリカゲル複合体z
5.211に得た。これ’jiDTA・TGAにかけた
結果、20.611の重量減少とこれにともなう発熱ピ
ークが観察された。
実施例8 実施例4において得られた複合体1.0.9を秤取し、
ベンゼンを溶媒としてソックスレー抽出装置で100時
間抽出した。その結果全第2表に示す。
第   2   表 比較例 PMMAI OJ9をベンゼン100gに溶かした溶液
中に、実施例4において用いた固体物質全添加し、かき
まぜ磯で均一に分散したのち、加熱脱気しなからベンゼ
ンを除去させる方法によりポリマー被覆体を得た。これ
1loII秤取し、実施例6に従いベンゼンで抽出した
。その結果を第3表に示す。
第   3   表 特許出願人  工業技術院長 石 坂 誠 −指定代理
人  工業技術院東北工業技術試験所長和泉 学

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無機質又は有機質の固体物質表面をポリマーで被覆
    するに当り、固体物質とモノマー蒸気とを接触させて固
    体物質表面にモノマーを吸着させ、次いで、非媒質中に
    おいてガス状二酸化硫黄と接触させて重合を行わせるこ
    とを特徴とする方法。 2 無機質又は有機質の固体物質表面をポリマーで被覆
    するに当シ、固体物質に液状モノマーを含浸させたのち
    過剰のモノマーを蒸発除去するか溶媒で洗浄して固体物
    質表面にモノマ;を吸着させ、次いで非媒質中において
    ガス状二酸化硫黄と接触させて重合を行わせることを特
    徴とする方法。
JP14758481A 1981-09-18 1981-09-18 固体物質のポリマ−被覆方法 Granted JPS5849479A (ja)

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