JPS5848185Y2 - 自動車の運転者用ひざ当て - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の運転者用ひざ当てに関するものである
。

トラックや乗用車等の自動車を運転する際、アクセル等
を操作する脚（日本車の場合は特に右脚）は、運転操作
上身体からほぼ真直ぐ前方下方へ突き出した状態に保持
しておかなくてはならないもので、この状態では自動車
構造上脚が運転席側のドアーから離れた位置にあり、ひ
ざが全く固定されていないため左右に揺動し易いもので
ある。

それゆえ、運転中は前記運転操作上好適な状態に脚を保
持しようとして自然とひざに力が入るもので、カーブ等
では力の入り具合が激しくなる。

そのため、自動車を運転しているとひざが疲れ易く、特
に運転が長時間続くとその疲労感は顕著である。

上記のような自動車運転中のひざの疲れを防ぐには脚を
運転操作上好適な状態に保持したままでひざを何かにも
たせかげるようにして揺動せぬよう固定するのがよく、
そうすればひざが極めて楽になる。

本考案は、上記に鑑みて、運転者の必要に応じて運転席
側のドアー内面の座席前方位置に任意に取付けでき、し
かも脚を運転操作上好適な状態に保持したままでひざを
もたせかけることができかつひざの当触感良好なひざ尚
てを提供せんとして考案したものである。

次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。

１は全体を適度の弾力性のある合成樹脂発泡体にて形成
したブロックであって、例えば縦２００１１１横１００
鳳り高さ１５０１１程度の方形をなし、上面にはたばこ
等の小物を入れる収納凹部２ａおよびジュース等を入れ
る収納凹部２ｂが必要に応じて図示するごとく形成され
る。

前記のブロック１はビニール、レザークロスその他の表
装材３にて包被し、外観的体裁を良くしているが、表装
材３は必ずしも必要ではない。

上記のごとき構成のブロック１の横幅方向の片面側には
自動車の運転席側のドア−１１内面の座席前方位置に対
して着脱自在な止着手段４が設けられ、運転者のひざ１
２が当接し得る位置に取付は自在に構成されている。

この場合、運転者のひざ１２が当接する側は当然合成樹
脂発泡体にて形成されていることになる。

ブロック１のドアー１１に対して着脱自在な止着手段４
としては、ビス止めによる場合のほか、第２図のように
両面接着テープ４ａを利用したり、第５図のように絡合
パイル片４ｂとこれに係合自在な絡合斜片４ｃとの一方
をブロック１側に、他方をドアー１１側に取着して実施
することができ、前者の場合本考案のひざ当てを運転者
に応じて任意の位置に止着でき、また後者の場合着脱が
容易に行なえるといった利点がある。

さらに、止着手段４として鉤ホックその他の係合手段を
利用できる。

また、フロック１としては、上記のように全体を合成樹
脂発泡体にて形成したものに限らず、第６図のように、
非発泡の合成樹脂成形体５にて大部分を形成するととも
に、該成形体５の運転者のひざ１２と当接する片面側を
ポリウレタン、塩化ビニール等の軟質合成樹脂発泡体６
にて形成したものでもよく、この場合前記発泡体６を前
記成形体５に貼着すればよい。

そしてこの実施例の場合、ドアー１１に対する止着手段
４は発泡体６の面とは反対面側に設ける。

またこの実施例では合成樹脂成形体５を中空に形成する
ことができ、さらに合成樹脂成形体５に代え木材、金属
等にて形成したブロック状体を用いることができろ。

なお、ブロック１の横幅つまりは本考案のひざ当ての横
幅は、トラック、乗用車等の自動車の大きさや種類およ
び運転者に応じて、運転者の脚１３が運転操作上量も好
適な状態にあるときのひざ１２とドアー１１の間隔に相
応するように定めろ。

本考案のひざ当てａは、上記のように少なくとも片面側
を弾力性のある合成樹脂発泡体にて形成したブロック１
よりなるものであって、該ブロック１の他面側に自動車
の運転席側のドアー内面の座席前方位置に対して着脱自
在な止着手段４が設けられ、運転者のひざが当接する位
置に取付は自在に構成されてなるものであるから、長距
離運転の場合その他の運転者の必要に応じて前記止着手
段４をもって運転者のひざ１２が当接し得るドアー内面
の位置に任意にかつ容易に取付けて使用できるものであ
る。

そしてこの状態では、運転者はアクセル等を操作する脚
１３をほぼ真直ぐ前方下方へ突き出した状態のまま、ひ
ざ１２を本考案のひざ当てａに当接させておくことがで
き、これによってひざ１２の左右方向の揺動を規制でき
、ひざ１２の力を抜いても脚１３を運転操作上好適な状
態に保持でき、カーブでもひざに力を入れなくて済む。

従って、自動車の運転が長時間続いてもひざが疲れるよ
うなことがなく、極めて楽な状態で運転できる。

しかも本考案のひざ当ては、運転者のひざ１２と当接す
る側が必ず弾力性のある合成樹脂発泡体よりなるので、
運転者のひざ１２の当触感が良好で、長時間当接してい
てもまたカーブ等で強く押し付げられてもひざ１２が痛
くならない。

なお、不要の際には取外しておけばよい。以上のように
本考案は、自動車の運転者のひざの疲れ防止を確実に果
し、しかも運転操作の邪魔にならず、またこれを小物等
の収納部として利用できる等、種々の実用的効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部欠截斜視図、第２図
は前回■−■線の断面図、第３図は使用状態を示す斜視
図、第４図は同平面図、第５図および第６図はそれぞれ
別な実施例を示す断面図である。 ａ・・・・・・ひざ当て、１・・・・・・ブロック、３
・・・・・・表装材、４・・・・・・止着手段、１１・
・・・・・ドアー １２・・・・・・ひざ、１３・・・
・・・脚。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 少なくとも片面側を弾力性のある合成樹脂発泡体に
   て形成したブロックよりなるものであって、該ブロック
   の他面側に自動車の運転席側のドアー内面の座席前方位
   置に対し着脱自在な止着手段を備え、運転者のひざが当
   接し得る位置に取付は自在に構成されてなることを特徴
   とする自動車の運転者用ひざ当て。 ２ ブロックがレザークロス等の表装材にて包被されて
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載の自動車の運転
   者用ひざ当て。 ３ 上面に収納凹部が設けられた実用新案登録請求の範
   囲第１項または第２項記載の自動車の運転者用ひざ当て
   。 ４ 止着手段が両面接着テープである実用新案登録請求
   の範囲第１項、第２項または第３項記載の自動車の運転
   者用ひざ当て。 ５ 止着手段として、絡合パイル片とこれに係合自在な
   絡合斜片との一方がブロック側に、他方が運転席側のド
   アーに取着されてなる実用新案登録請求の範囲第１項、
   第２項または第３項記載の自動車の運転者用ひざ当て。