JPS5845662Y2 - トリマ機構付電気カミソリ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトリマ機構付電気カミソリに関する。

この種のトリマ機構付電気カミソリにおいてはトリマ機
構によりキワ剃り機能を果たさせると共に、トリマ機構
をネット刃に向って移動可能に設けて、トリマ機構によ
りくせ毛、長毛の切断を行なわせつつネット刃によって
剃り上げるよう構成されることが好適である。

しかしながら従来のトリマ機構付電気カミソリにおいて
はトリマ機構を単独で使用した後、トリマ機構をネット
刃に近接させる場合、トリマ機構を元位置に復帰させた
後トリマ機構を上動させなければならず、手間が煩雑で
あった。

またトリマ機構を回転させ突出させた状態で強引にトリ
マ機構を上動させれば故障を生ずる虞れがあった。

本考案は上記の欠点を除去し、トリマ機構が突出状態に
あっても上動可能に構成して使い勝手を良好にすると共
に、故障の発生を防ぎ得るトリマ機構付電気カミソリを
提供することを目的とする。

第１図乃至第６図において１は蓄電池２並びにモータ３
が内蔵されたボディで、外刃即ちネット刃４を保持した
外力フレーム５が装着されている。

６は前記ネット刃４に対し摺動可能に内装された内刃で
、周知の如く押上バネ７によりネット刃４に弾圧されて
おり、且つボディ１内のモータ３の出力を受けて偏心カ
ム８並びに駆動アーム９を介し往復動可能に設けられて
いる。

１０は前記外刃フレーム５の一側に全体としてネット４
に対し斜めに付設されるトリマ機構で、一対のガイドフ
レーム１１，１１．移動プレート１２およびトリマ基台
１３が包有されている。

前記ガイドプレート１１．１１は外刃フレーム５の彎曲
面１４．１４と対向され、弧状のチャンネルを区画する
ような彎曲面１５．１５を有しており、且つ前記彎曲面
１４゜１４に形成した固定穴１６．１７に嵌入可能な固
定ピン１８．１９が突設されている。

一方移動プレート１２は凹字状の大切欠２０を有し、前
記大切欠２０の底面は内向きに傾斜するテーパ面２１と
して形成されている。

また両側部２２．２２には前記外刃フレーム５の彎曲面
１４．１４とガイドフレーム１１．１１の彎曲面１５．
１５とで形成される弧状のチャンネル内を摺動可能な彎
曲した耳片２３，２３が延設されている。

また一方の端部の下面には操作レバー２４を収容可能な
凹所２５が設けられ、−耳片２３の端面には前記操作レ
バー２４に固定された弧状に延びるフックバネ２６を案
内する逃し溝２７が形成される。

前記操作レバー２４はピン２８を介し前記凹所２５内に
おいて僅かに回動可能に枢支されると共に常時は板バネ
２９のバネ力を受けて凹所２５内で固定されるように設
けられる。

且つ前記フックバネ２６上端のフック部３０は一耳片２
３から内向きに僅かに突出るよう位置する。

更にトリマ基台１３は前記移動プレート１２の側部２２
，２２間に位置する下部３１を備え、その下面が前記移
動プレート１２のテーパ面２１とすり合い可能なテーパ
面３２として設けられている。

また前記下部３１には前記側部２２．２２に設けた軸穴
３３．３３に枢支される回転軸３４．３４が水平に突設
されている。

且つ前記の一方の回転軸３４には一端が移動プレート１
２に、他端がトリマ基台１３に係止されたネジリバネ３
５が巻装されており、前記移動プレート１２に対しトリ
マ基台１３が回転突出されるよう設けられている。

またトリマ基台１３の一端部には前記フックバネ２６の
フック部３０が係入される凹部３６が形成されている。

加えて前記トリマ基台１３には先端にＬ字状に新油され
た刃部を有する固定刃３７が固設されると共に、前記固
定刃３７に対し前記トリマ基台１３本体と固定刃３７間
において摺動可能に設けられ前記駆動体９の駆動杆３８
と係止可能なトリマ駆動子３９によって駆動される可動
刃４０が包有されている。

４１．４１は一端がガイドプレー） １１．１１に係止
され他端が移動プレート１２の耳片２３，２３上縁に係
止される復帰バネで、移動プレート１２を常に下押しす
るよう機能する。

４２はボディ１に摺動可能に装着されるスイッチ板で、
前記移動プレート１２を押上げ可能に設けられており、
且つ周知の如く上動時にロックボタン４３により上動位
置に保持されるよう設けられると共にモータ３への電路
が閉成されるよう構成されている。

更に本考案の動作を詳述する。

いよ第２図の状態ではスイッチ板４２は下動位置にあり
、移動プレート１２が上動されず、可動刃４０と係合さ
れたトリマ駆動子３９が駆動体９の駆動杆３８と係止し
ないので、トリマ機構１０は駆動されない。

一方第２図の状態から板バネ２９のバネ力に抗して操作
レバー２４を時計方向に僅かに回動すれば、フックバネ
２６のフック部３０がトリマ基台１３の一端部に設けた
凹所３６から外れてネジリバネ４１のバネ力によりトリ
マ基台１３が回転軸３４．３４を支点として回転され、
突出せしめられる。

同時に駆動体９の駆動杆３８にｌ−ＩＪマ駆動子３９が
係止し可動刃４０が固定刃３７に対し摺動されることに
なるからトリマ機構曵を単独で使用してキワ剃り動作を
行なわせることができる。

また第４図の状態から第５図の如くスイッチ板４２を押
上げれば、移動プレー１へ１２の耳片２３，２３が外刃
フレーム５の彎曲面１４．１４とガイドプレー） １１
．１１の彎曲面１５．１５とで区画されるチャンネル内
を斜め上方に且つ弧状の軌跡をとって駆動体９の駆動杆
３８にトリマ駆動子３９が係止しつつ移動するから、移
動プレート１２、延いてはトリマ機構１０全体がネット
刃４の一側に向って上動することになり、更にスイッチ
板４２を上動せしめれば第６図の如くネット刃４にトリ
マ機構１０が近接する。

このときトリマ機構１０の移動プレート１２はテーパ面
２１を介してトリマ基台１３の基部３１に形成したテー
パ面３２と当接しつつ上動するがら、その上動時にトリ
マ基台１３を回転軸３４．３４を支点として徐々に時計
方向に回動させ、第６図の如くトリマ機構１０がネット
刃４に近接した位置ではフックバネ２６のフック部３０
が凹部３６に係入せしめてトリマ基板１３を引込状態に
至らしめる。

加えて第６図の状態からスイッチ板４２を引下げれば、
復帰バネ４１のバネ力により移動プレート１２並びにト
リマ基台１３が下動されて第２図のトリマ機構１０の非
使用状態に復帰させることができる。

上述のように構成された本考案のトリマ機構付電気カミ
ソリによれば、トリマ機構が突出状態にあっても直ちに
上動してネット刃に装置でき、使い勝手を顕著に向上し
得る等々の実用的効果を実現する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のトリマ機構付電気カミソリの一部を切
開いて示す正面図、第２図は同簡略断面図、第３図は同
部分分解斜視図、第４図乃至第６図は同動作状態にある
説明図である。 １・・・・・・ボディ、２・・・・・・蓄電池、３・・
・・・・モータ、４・・・・・・ネット刃、５・・・・
・・外刃フレーム、６・・・・・・内刃、７・・・・・
・押上バネ、８・・・・・・偏心カム、９・・・・・・
駆動アーム、１０・・・・・・トリマ機構、１１・・・
・・・ガイドプレート、１２・・・・・・移動プレート
、１３・・・・・・トリマ基台、１４・・・・・・彎曲
面、１５・・・・・・彎曲面、１６．１７・・・・・・
固定穴、１８．１９・・・・・・固定ピン、２０・・・
・・・大切欠、２１・・・・・・テーパ面、２２・・・
・・・側部、２３・・・・・・耳片、２４・・：・・・
操作レバーミ２５・・・・・・凹所、２６・・・・・・
フックバネ、２７・・・・・・逃し溝、２８・・・・・
・ピン、２９・・・・・・板バネ、３０・・・・・・フ
ック部、３１・・・・・・下部、３２・・・・・・テー
パ面、３３・・・・・・軸穴、３４・・・・・・回転軸
、３５・・・・・・ネジリバネ、３６・・・・・・凹部
、３７・・・・・・固定刃、３８・・・・・・駆動杆、
３９・・・・・・トリマ駆動子、４０・・・・・・可動
刃、４１・・・・・・復帰バネ、４２・・・・・・スイ
ッチ板、４３・・・・・・ロックボタン。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ネット刃に対して内刃を摺動可能に設けると共に
   、トリマ機構を回転させ突出可能に且つ前記ネット刃に
   向って斜めに摺動させ、近接可能に設けた電気カミソリ
   において、トリマ機構を被駆動状態に維持しつつ突出状
   態にあるトリマ機構をネット刃に対し摺動可能に設けた
   なることを特徴とするトリマ機構付電気カミソリ。
2. （２）トリマ機構がネット刃を保持した外刃フレームに
   取付けられるガイドプレートと、固定刃並びに可動刃を
   保持したトリマ基台を突出可能に枢支する移動プレート
   とを備え、且つ前記トリマ基台と移動プレートとに相互
   に当接テーパ面を設けてなる実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のトリマ機構付電気カミソリ。