JPH1015259A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JPH1015259A
JPH1015259A JP19389896A JP19389896A JPH1015259A JP H1015259 A JPH1015259 A JP H1015259A JP 19389896 A JP19389896 A JP 19389896A JP 19389896 A JP19389896 A JP 19389896A JP H1015259 A JPH1015259 A JP H1015259A
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JP
Japan
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blade
shaving
unit
shaver
shaving unit
Prior art date
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Application number
JP19389896A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Yasufuji
義典 泰藤
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Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Kyushu Hitachi Maxell Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主刃ときわ剃り刃を用いてのコンビネーショ
ン剃り時における、きわ剃り刃の肌へのなじみの良い状
態を得る。 【解決手段】 本体ケース1の上部側面に、きわ剃り刃
41を備えたきわ剃りユニット5を上下スライド操作可
能に装着する。きわ剃りユニット5がきわ剃り刃41を
主刃4に接近するコンビネーション剃り位置において、
きわ剃りユニット5側に設けた位置決め片55の弾性係
合アーム55aの先端が、本体ケース1側に設けた案内
突起57の中段突起57bと上段突起57aとの間の傾
斜案内面57d上に常時押上付勢される状態に弾性接当
している。従って、この時にきわ剃り刃41の刃先を肌
に押し付けたり、押し付けを解除するに伴い、きわ剃り
ユニット5が弾性的に上下にフローティングし、肌への
なじみの良い状態が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部に主刃を有す
る本体ケースの上部側面に、きわ剃り刃を備えたきわ剃
りユニットを上下スライド操作可能に装着した電気かみ
そりに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電気かみそりとして、例えば特
開昭55−60481号公報に開示されているものが知
られている。この電気かみそりでは、トリマーが主刃に
対してこれよりも下方に離間する格納位置と、上方へス
ライドして主刃に近接して該主刃とコンビネーション剃
りを可能にする使用位置との間で上下スライド操作可能
に備えられている。コンビネーション剃り用の使用位置
では長毛やくせ毛がトリマーでカットしながら主刃で仕
上げ剃りされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来構
造の電気かみそりでは、コンビネーション剃りの使用位
置におけるトリマーはその位置に不動状態に位置決め保
持される構造であるため、使用者が必要以上に肌に対し
て強く押し付けると、肌に対してトリマーの刃先で痛感
を与える。また強い押し付け力が作用することでトリマ
ー機構自体が破損するおそれがある。
【0004】本発明の目的は、このような問題を解消す
るためになされたもので、きわ剃り刃と主刃を用いての
コンビネーション剃りの使用時にきわ剃り刃先が肌に痛
感を与えることを緩和でき、またきわ剃りユニットの破
損防止を図れる電気かみそりを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気かみそり
は、上部に主刃4を有する本体ケース1の上部側面に、
上端にきわ剃り刃41を備えたきわ剃りユニット5を、
きわ剃り刃41が本体ケース1の主刃4よりも下方に位
置する格納位置と、きわ剃り刃41が主刃4の側部に接
近する高さに突出するコンビネーション剃りの使用位置
との間で上下方向にスライド操作可能に装着する。かか
る電気かみそりにおいて、請求項1に係る発明では、き
わ剃りユニット5をコンビネーション剃りの使用位置に
おいて所定ストロークだけ上下にフローティングするよ
うに弾性支持したものである。
【0006】請求項2に係る発明では、きわ剃りユニッ
ト5が、コンビネーション剃りの使用位置において常時
上方への弾性付勢力を受けるとともに、当該位置で主刃
4の頂点を通る接線の延長線P上ときわ剃りユニット5
の頂部5aとがほぼ同面になるように設定され、この同
面位置よりも下方で所定ストロークだけ上下にフローテ
ィングするように位置決め保持されていることを特徴と
する。
【0007】請求項3に係る発明では、きわ剃りユニッ
ト5が、コンビネーション剃りの使用位置において常時
上方への弾性付勢力を受けるとともに、当該位置で主刃
4の頂点を通る接線の延長線P上ときわ剃りユニット5
の頂部5aとがほぼ同面になるように設定され、この同
面位置よりも下方で所定ストロークだけ上下にフローテ
ィングするように位置決め保持される。さらにきわ剃り
ユニット5は前記ストロークの下端位置よりも下方へ押
し下げられる作用を受けるときわ剃りユニット5全体が
下動してコンビネーション剃りの使用位置での位置決め
保持が解除されて格納位置へ変移するように構成されて
いることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に係る発明によると、コンビネーショ
ン剃りの使用時に電気かみそりを強い押付力でもって肌
に対して押し当てても、きわ剃りユニット5が適度にフ
ローティングすることで、きわ剃り刃41の刃先が肌に
痛感を与えることを緩和できる。
【0009】請求項2に係る発明によると、きわ剃りユ
ニット5がコンビネーション剃りの基本位置となる主刃
4の頂部接線延長線P上とほぼ同面の位置よりも下方に
フローティング領域を設定したので、基本位置に対して
肌からの押当力を受けても、きわ剃りユニット5がフロ
ーティング作用により適度に肌表面に対してなじみ、剃
り味を良好にする。
【0010】請求項3に係る発明によると、きわ剃りユ
ニット5がフローティング領域を越える押付力を受けて
きわ剃りユニット5全体が瞬時に下動してコンビネーシ
ョン剃りの位置から解除するので、異常な押付力が作用
してもきわ剃りユニット5が破損することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図4に示すように、こ
の発明に係る電気かみそりは、本体ケース1の上部にロ
ータリ式の内刃2と網目状の外刃3とからなる主刃4を
備えるとともに、本体ケース1の裏面上部に上下スライ
ド可能なきわ剃りユニット5を備えた構造となってお
り、前記外刃3は本体ケース1に脱着自在な外刃ケース
6に保持されている。そして、本体ケース1の表面には
上下スライド操作される電源入り切り用のスイッチボタ
ン7が装備されるとともに、本体ケース1の下端には充
電用のプラグ8が設けられている。本体ケース1は、プ
ラスチック製の前ケース1aと後ケース1bを突き合わ
せて一体的にねじ結合されており、この本体ケース1内
の上部に、前記内刃2、モータ10、モータ出力を内刃
2に伝達するギヤ伝動機構11などを装備した内刃ユニ
ット12が、上下変位可能に組み付けられている。
【0012】この点について詳述すると、図5に示すよ
うに、前記内刃ユニット12には、下面にモータ10を
縦向き姿勢でねじ止め支持したモータ取付け台13が備
えられ、このモータ取付け台13の左右上面にねじ止め
立設された一対の軸受けシャーシ14の上部に前記内刃
2が水平に軸支されている。軸受けシャーシ14の上下
中間部位に水平に支架された中間回転軸15とモータ出
力軸10aとが出力ギヤ16およびフェイスギヤ17を
介して連動されるとともに、中間回転軸15と内刃2と
が一方の軸受けシャーシ14の外側に配備した前記ギヤ
伝動機構11を介して連動される。
【0013】図8および図9に示すように、モータ取付
け台13の前面および後面に突設された左右一対ずつの
突起18a・18bが、前ケース1aおよび後ケース1
bの内面に形成された上下案内溝19a・19bにそれ
ぞれ係入され、内刃ユニット12全体が上下に所定スト
ロークだけ平行移動可能に案内支持されるとともに、モ
ータ取付け台13の左右下面に作用するばね20によっ
て内刃ユニット12全体が上方に押し上げ付勢され、も
って、内刃2が外刃3の内面に押圧摺接されるようにな
っている。なお、図5に示すごとく本体ケース1上端の
内刃ユニット突出部位にはゴムシール21が嵌着され
て、本体ケース1内への毛くずの侵入が阻止されてい
る。モータ取付け台13の上面には、きわ剃り刃駆動用
の振動子22が支点軸23まわりに揺動可能に装備され
るとともに、この振動子22がモータ出力軸10aに備
えた偏心カム24に係合され、モータ駆動に伴って内刃
2が一定方向に回転駆動されるとともに、振動子22が
一定ストロークで往復揺動駆動されるようになってい
る。
【0014】図4および図5に示すように、本体ケース
1内には、モータ駆動回路および充電回路が形成された
前後2枚のプリント基板25a・25bが収納されると
ともに、両プリント基板25a・25bの間に2本の充
電式の電池26がやや傾斜した姿勢で保持されている。
本体ケース1上部の左右側面には外方に向けて突出ばね
付勢された係合片27が装備され、この係合片27が本
体ケース1の上部に外嵌装着された外刃ケース6の左右
内面に係合して外刃ケース6の装着状態が保持されると
ともに、外刃ケース6の左右に装着した取外し用ボタン
28を押し込み操作して係合片27を内方に後退変位さ
せることで、外刃ケース6との係合を解除して本体ケー
ス1から取り外すことができる。
【0015】本体ケース1の表面に装備したモータオン
オフ用のスイッチボタン7は、下方のオフ位置において
ケース内で係合ロックされて上方への操作が不能になっ
ていて、不用意にスイッチボタン7がモータオン位置に
操作されることが防止される。そして、図3に示すごと
くスイッチボタン7にはロック解除ボタン29が設けら
れており、このロック解除ボタン29を押し込み操作す
ることでケース内での係合を解除してスイッチボタン7
を上方のオン位置にスライド操作することができるよう
構成され、また、図13に示すように、本体ケース1の
上部には、装着された外刃ケース6の内面とに当接によ
って押し込み操作される安全スイッチ30が揺動出退自
在かつ突出付勢して設けられている。この安全スイッチ
30からは下方に向けて作動片30aが延出されてお
り、安全スイッチ30が突出揺動すると作動片30aが
内方に揺動変位し、スイッチボタン7に連結されてケー
ス内で上下動するスイッチ板7aの上端に干渉し、安全
スイッチ30が退入揺動すると作動片30aが外方に揺
動変位し、スイッチ板7aの上端から外れるようになっ
ている、従って、外刃ケース6が正しく装着されて安全
スイッチ30が押し込み操作されている状態でのみスイ
ッチボタン7をオン位置にスライド操作でき、外刃ケー
ス6が取り外されて内刃2が露出している状態ではモー
タ起動操作をすることができない。
【0016】図2および図14に示すように、薄い金属
プレートからなる前記外刃3は、その前後両端が中抜き
の矩形枠状の外刃ホルダ31の前後辺にかしめ連結され
て所定の屈曲形状に保持され、この外刃ホルダ31が外
刃ケース6に内方から脱着されるようになっている。そ
して、外刃3には短孔群が網目状に配列された毛導入孔
32が内刃摺接範囲Aに亘って形成されるとともに、こ
の毛導入孔32の内刃回転方向上手側に位置する箇所に
は、周方向に沿って多数の長孔33が左右に並列形成さ
れている。そしてこの長孔33の内刃回転方向下手側で
の端部が内刃摺接範囲Aの内刃回転方向上手側での端部
に少し重複されている。
【0017】図6、図13および図17に示すように、
前記きわ剃りユニット5は、上端部にきわ剃り刃41を
備えたきわ剃り刃支持台42と、これに外側から嵌合装
着される操作ケース43と、きわ剃り刃支持台42に内
側から嵌合装着される内カバー44、およびきわ剃り刃
支持台42と操作ケース43との間に装着されるプレー
ト状のガード体45とを一体的に組み合わせてなる。き
わ剃り刃41は、固定刃41aとこれの下面に摺接して
左右動する可動刃41bとからなり、固定刃41aはき
わ剃り刃支持台42の上端に係合連結された上カバー4
6の下面に位置固定され、また、可動刃41bは左右動
可能に案内支持されるとともに、上カバー46に固定さ
れるきわ剃り支持板40に一体に切り起こし形成された
押上げばね40aにより固定刃41aの下面に押し付け
付勢されている。また、可動刃41bの下面には係合片
49が突設され、きわ剃り刃支持台42の内面に支点軸
50を介して枢支連結された駆動子51の上端に係合片
49が係合連結されるとともに、この駆動子51の下端
に設けた駆動ピン51aが、後ケース1bの開口52を
貫通して本体ケース1内に突入され、前記振動子22に
連設した縦溝係合部22aに係入され、振動子22の振
動に伴って駆動子51が一定角度で往復揺動され、もっ
て、可動刃41bが一定ストロークで往復駆動される。
なお、図6に示すごとく上カバー46の上面には櫛部4
6aを形成している。
【0018】図10ないし図12において、きわ剃りユ
ニット5の内面の左右からは上下2本ずつ係合爪53が
突出され、各係合爪53が後ケース1bに形成された案
内溝54に係合され、きわ剃りユニット5が本体ケース
1に対して案内溝54の範囲内で上下スライド可能に係
合支持されている。また、図18に示すように、きわ剃
り刃支持台42の内面上に、左右一対の拡縮弾性変形自
在な弾性係合アーム55a・55aを有する位置決め片
55の前記弾性係合アーム55aより上端部がきわ剃り
刃支持台42の内面から突設したピン56(図示例では
3本のピン)に挿入嵌合することで固定される。一方、
後ケース1bに左右一対の案内突起57を形成し、この
左右の案内突起57・57の対向面に上、中、下の三段
階に突起57a・57b・57cを設けて、各突起57
a・57b・57cに前記弾性係合アーム55a・55
aの先端の外向き突部55b・55bを段階的に弾性係
合させることで、きわ剃りユニット5が上下方向の3箇
所で位置決め保持される。左右の中段突起57bと上段
突起57aとの間には、それぞれ互いに下方へ行くに従
い漸次、左右対向間隔を狭めるよう傾斜する傾斜案内面
57dを形成している。弾性係合アーム55a・55a
の間には圧縮コイルばねによるばね58を介在させるこ
とで、弾性係合アーム55aの案内突起57への弾性係
合力を強化するとともに、弾性係合アーム55aのクリ
ープを防止する。なお、操作ケース43の下端辺に形成
した凹部59と後ケース1bに形成した凸部60とが係
合されてきわ剃りユニット5が上下にスライドされる時
の左右位置決めが確実に行われる。
【0019】図12および図13に示すように、前記ガ
ード体45はきわ剃り刃支持台42と操作ケース43と
の間において一定範囲で上下スライド自在に装備される
とともに、左右一対のばね61によって上方へ付勢され
ている。上限位置にあるガード体45の上方に位置する
上カバー46はきわ剃り刃41の上方をその刃先のみを
露出させた状態で覆って、これを保護しており、かつ、
ガード体45の上端には櫛歯62が形成されている。ガ
ード体45の内面に突設された左右一対のピン63が内
カバー44の上下長孔64を貫通して突出され、後ケー
ス1bに形成された左右一対の長孔65に係入されてい
る。
【0020】本発明の電気かみそりは以上のように構成
されており、主刃4のみを使用しての「髭剃り」、きわ
剃り刃41と主刃4を使用しての「コンビネーション剃
り」、およびきわ剃り刃41を用いての「きわ剃り」を
選択して行うことができるものであり、以下その各使用
形態について説明する。
【0021】〔髭剃り〕通常の髭剃り時には、図13に
示すように、きわ剃りユニット5を最下限の格納位置ま
で下げておく。この格納位置では図12に示すごとく位
置決め片55の弾性係合アーム55aの先端の外向き突
部55bが案内突起57の下段突起57cの下側に係合
している。この状態では、きわ剃りユニット5から突出
された駆動子51の駆動ピン51aが振動子22の縦溝
係合部22aから下方に外れ、モータ10の起動によっ
て内刃2のみが駆動されることになり、主刃4のみを用
いての髭剃りを行うことができる。この際、きわ剃りユ
ニット5の上端は主刃4から大きく下方に離れた位置に
あり、きわ剃りユニット5の上端が髭剃りの邪魔になる
ことはない。また、きわ剃りユニット5を最下限の格納
位置まで下げた状態では、図16(a)に示すようにガ
ード体45のピン63が後ケース1bの上下長孔65の
下部にあるため、ガード体45の櫛歯62がきわ剃り刃
41の刃先に近接対応した状態で動けないので、持ち運
び時などにきわ剃り刃41の刃先をガードすることがで
きる。
【0022】〔コンビネーション剃り〕顎下などの髭剃
りには「コンビネーション剃り」を行う。この「コンビ
ネーション剃り」においては、図14に示すように、き
わ剃りユニット5を格納位置より1段上方のコンビネー
ション剃り位置にまで押し上げる。この状態では、きわ
剃りユニット5から突出された駆動ピン51aが振動子
22の縦溝係合部22aに係入し、モータ10の起動に
よって内刃2ときわ剃り刃41の可動刃41bが共に駆
動されることになる。そして、この場合、きわ剃りユニ
ット5が格納位置にある時、ガード体45のピン63は
後ケース1bにおける上下長孔65の下部にあるので、
きわ剃りユニット5が格納位置からコンビネーション剃
り位置にまで移動する際、ガード体45はきわ剃りユニ
ット5と一体に上方に移動する。
【0023】このコンビネーション剃り位置では、きわ
剃りユニット5は、図18に示すように、位置決め片5
5の弾性係合アーム55aの先端の外向き突部55bが
案内突起57の中段突起57bと上段突起57aとの間
の傾斜案内面57dに弾性接当しており、この左右の傾
斜案内面57d・57dは互いに下方へ行くに従い漸次
対向間隔を狭めるよう傾斜してあるので、前記弾性接当
作用によりきわ剃りユニット5全体は常時上方へ押上げ
付勢されている。そして、きわ剃りユニット5が弾性係
合アーム55aの先端の外向き突部55bを上段突起5
7aの下側に係合する位置では、図14に示すごとく主
刃4の頂点を通る接線の延長線P上ときわ剃りユニット
5の頂部5aとがほぼ同面になるように設定しており、
従ってこの位置と中段突起57bとの間できわ剃りユニ
ット5が所定ストロークS(例えば3mm) の範囲内で、
上下にフローティングするのである。
【0024】このような状態で、主刃4ときわ剃りユニ
ット5の上端部を共に肌に接触させながら本体ケース1
をきわ剃りユニット5側に移動させてゆくと、先ずガー
ド体45の上端に設けた櫛歯62が長毛やくせ毛を梳き
揃えてきわ剃り刃41に導き、次に、きわ剃り刃41で
おおよそ切断された長毛やくせ毛は主刃4における外刃
3の長孔33に導入されて内刃2で切断され、その後、
網目状の毛導入孔32に導入されて内刃2で仕上げ剃り
されることになる。従って、きわ剃り刃41による切
断、外刃3の長孔33を介した内刃2による切断、およ
び、毛導入孔32を介した内刃2による切断、の3段階
の切断が連続的に行われ、顎下などにおける長毛やくせ
毛が良好に切断される。なお、コンビネーション剃り時
には、上カバー46の櫛部46aが長毛やくせ毛をある
程度梳いて整える作用をする。
【0025】この「コンビネーション剃り」の状態で
は、前述したように、位置決め片55の弾性係合アーム
55aの先端の外向き突部55bが案内突起57の中段
突起57bと上段突起57aの間の傾斜案内面57dに
弾性接当することできわ剃りユニット5全体が常時上方
へ押上げ付勢されている。従って肌との接触圧によって
きわ剃りユニット5が下方に押圧されるに伴い、きわ剃
りユニット5が頂部5aを主刃4の頂点を通る接線の延
長線P上と同面とする位置からストロークSの範囲内で
弾性的に下降変位し、肌へのなじみの良い状態が得られ
る。このきわ剃りユニット5のフローティング時のばね
性は、弾性係合アーム55a・55a間のばね58のば
ね力を種々選択することで調整できる。
【0026】この「コンビネーション剃り」の位置にお
いて、きわ剃りユニット5に上記フローティング領域
(ストロークSの下端位置)よりも更に下方への押付力
が作用した場合、弾性係合アーム55aが、図18に符
号Fで示すごとく中段突起57bの頂部から下側のテー
パ57eに沿って滑り移動することで、きわ剃りユニッ
ト5全体が下動してコンビネーション剃り位置から解除
されて格納位置へ変移する。従って、きわ剃りユニット
5の破損を未然に防護できる。また、このときは、図1
6(b)に示すごとくガード体45のピン63が後ケー
ス1bの上下長孔65内をばね61に抗して下動可能で
あるので、きわ剃り刃41の刃先とガード体45の櫛歯
62との間に毛髪などの大量の毛がはさまっても、ガー
ド体45は下動できて引っ掛からず、又その毛を取り除
きやすい。
【0027】〔きわ剃り〕もみあげのきわ剃りを行う場
合には、図15に示すように、きわ剃りユニット5をコ
ンビネーション剃りの位置から更に1段上方のきわ剃り
位置にまで押し上げる。すると、図18に示す位置決め
片55の弾性係合アーム55aの先端の外向き突部55
bが案内突起57の上段突起57aの上側に係合する。
この状態では、きわ剃りユニット5から突出された駆動
ピン51aが振動子22の縦溝係合部22aの上部に係
入維持され、モータ10の起動によってきわ剃り刃41
が駆動されることになる。
【0028】この場合、図16(b)に示すように、コ
ンビネーション剃りの位置におけるガード体45のピン
63は後ケース1bにおける長孔65の上端近くに達し
ているので、これ以上ガード体45の上方への移動は阻
止されることになり、きわ剃りユニット5をコンビネー
ション剃りの位置から更に1段上方のきわ剃り位置にま
で押し上げ移動させると、図16(c)に示すように、
長孔65の上端とピン63との当接によって上方への移
動が阻止されたガード体45はその位置に残され、ばね
61に抗しながらきわ剃りユニット5に対して相対的に
下方に離れてゆく。つまり、きわ剃り刃41が主刃4か
ら大きく上方に離れるとともに、ガード体45の櫛歯6
2がきわ剃り刃41の刃先から下方に離れ、きわ剃り刃
41を用いてのきわ剃りが主刃4やガード体45に邪魔
されることなく容易に行える状態となる。なお、上記実
施例ではロータリ式電気かみそりについて説明するが、
これに代えた往復動式電気かみそりなどにも同様に適用
できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、コンビネ
ーション剃り使用時に強い押付力でもって肌に押し当て
ても、きわ剃りユニット5が適度にフローティングする
ので、きわ剃り刃41の刃先が肌に痛感を与えることの
ないコンビネーション剃りを実現できる。
【0030】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明の上記効果をもたらすとともに、きわ剃りユニ
ット5がコンビネーション剃りの基本位置となる主刃4
の頂部接線延長線P上とほぼ同面の位置よりも下方にフ
ローティング領域を設定したので、基本位置に対して肌
からの押当力を受けても、きわ剃りユニット5が適度な
フローティング作用により肌表面に対してなじみやす
く、剃り味を向上できる。
【0031】請求項3に係る発明によると、肌からの押
当て力に対しきわ剃りユニット5がフローティングする
ことで肌への刃先痛感の防止とともに、きわ剃りユニッ
ト5自体の破損を防止できる。特に、きわ剃りユニット
5がフローティング領域を越える押付力を受けた場合き
わ剃りユニット5全体が瞬時に下動してコンビネーショ
ン剃りの位置から解除するようにしてあるので、この異
常な押付力によりきわ剃りユニット5が破損するのを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気かみそりの全体前面図である。
【図2】電気かみそりの全体後面図である。
【図3】電気かみそりの全体側面図である。
【図4】全体の縦断側面図である。
【図5】電気かみそり上部の縦断正面図である。
【図6】電気かみそりの後方から見た全体斜視図である
【図7】きわ剃りユニットを外した状態での全体斜視図
である
【図8】モータ取付け台の斜視図である。
【図9】モータ取付け台のケース内での平面図である。
【図10】きわ剃りユニットの内面図である。
【図11】きわ剃りユニットの内方から見た斜視図であ
る。
【図12】本体ケース上部の後面図である
【図13】きわ剃りユニットが格納位置にある場合の要
部の縦断側面図である。
【図14】きわ剃りユニットがコンビネーション剃り位
置にある場合の要部の縦断側面図である
【図15】きわ剃りユニットがきわ剃り位置にある場合
の要部の縦断側面図である
【図16】きわ剃りユニットの各位置に対するガード体
の位置を示す説明図である
【図17】きわ剃り刃支持台、操作ケース、内カバー、
ガード体の分解斜視図である。
【図18】きわ剃りユニット側の位置決め片と本体ケー
ス側の案内突起との関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 4 主刃 5 きわ剃りユニット 41 きわ剃り刃 55 位置決め片 55a 弾性係合アーム 57 案内突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に主刃4を有する本体ケース1の上
    部側面に、上端にきわ剃り刃41を備えたきわ剃りユニ
    ット5を、きわ剃り刃41が本体ケース1の主刃4より
    も下方に位置する格納位置と、きわ剃り刃41が主刃4
    の側部に接近する高さに突出するコンビネーション剃り
    の使用位置との間で上下方向にスライド操作可能に装着
    してある電気かみそりにおいて、 きわ剃りユニット5がコンビネーション剃りの使用位置
    において所定ストロークだけ上下にフローティングする
    ように弾性支持されていることを特徴とする電気かみそ
    り。
  2. 【請求項2】 上部に主刃4を有する本体ケース1の上
    部側面に、上端にきわ剃り刃41を備えたきわ剃りユニ
    ット5を、きわ剃り刃41が本体ケース1の主刃4より
    も下方に位置する格納位置と、きわ剃り刃41が主刃4
    の側部に接近する高さに突出するコンビネーション剃り
    の使用位置との間で上下方向にスライド操作可能に装着
    してある電気かみそりにおいて、 きわ剃りユニット5が、コンビネーション剃りの使用位
    置において常時上方への弾性付勢力を受けるとともに、
    当該位置で主刃4の頂点を通る接線の延長線P上ときわ
    剃りユニット5の頂部5aとがほぼ同面になるように設
    定され、この同面位置よりも下方で所定ストロークだけ
    上下にフローティングするように位置決め保持されてい
    ることを特徴とする電気かみそり。
  3. 【請求項3】 上部に主刃4を有する本体ケース1の上
    部側面に、上端にきわ剃り刃41を備えたきわ剃りユニ
    ット5を、きわ剃り刃41が本体ケース1の主刃4より
    も下方に位置する格納位置と、きわ剃り刃41が主刃4
    の側部に接近する高さに突出するコンビネーション剃り
    の使用位置との間で上下方向にスライド操作可能に装着
    してある電気かみそりにおいて、 きわ剃りユニット5が、コンビネーション剃りの使用位
    置において常時上方への弾性付勢力を受けるとともに、
    当該位置で主刃4の頂点を通る接線の延長線P上ときわ
    剃りユニット5の頂部5aとがほぼ同面になるように設
    定され、この同面位置よりも下方で所定ストロークだけ
    上下にフローティングするように位置決め保持されてお
    り、 きわ剃りユニット5が前記ストロークの下端位置よりも
    下方へ押し下げられる作用を受けるときわ剃りユニット
    5全体が下動してコンビネーション剃りの使用位置での
    位置決め保持が解除されて格納位置へ変移するように構
    成されていることを特徴とする電気かみそり。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019155048A (ja) * 2018-04-27 2019-09-19 マクセルホールディングス株式会社 電気かみそり
US20220001555A1 (en) * 2020-07-01 2022-01-06 Braun Gmbh Electrically driven device

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