JPS5843940Y2 - 燃料油「ろ」器エレメント交換時期表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関その他の各種機関に使用される燃料油
製器エレメントの適切な交換時期を表示する燃料油濃密
エレメント交換時期表示装置に関するものである。

内燃機関の燃料弁等の寿命を延ばし、良好な燃焼を行な
わせるためには、その燃料油の濾過エレメントを装備し
、それを適正時期に交換することが重要である。

そこで、燃料油波器エレメント交換時期を知るためには
、従来、製器出入口部における差圧を検出し、そのエレ
メントの目づまりにより、差圧が大になった時交換する
方法があるが、この場合、その差圧検出に手間がかかる
という欠点があり、濃密エレメント交換時期をあらかじ
め規定しておき、その燃料通過量に関係なく定期的に濃
密エレメントを取り替える方式が一般に用いられている
。

しかしながら、定期的な交換では、その内燃機関の使用
状態によっては、目づまりしすぎにより良好な燃焼が得
られないという欠点があり、また、未だ使用可能な濃密
エレメントを捨ててしまう場合があり不経済である。

一方、近年直接噴射式ディーゼル機関の採用が盛んにな
ってきており、またＡ重油燃料の使用も増加してきてい
るため、それら機関の燃料弁の寿命をのばすためにはそ
れら使用燃料油の濃密の装備と、その適正時期の濃密エ
レメントの交換は不可欠である。

更に、機関の遠隔操縦や、機関の保守点検要員の不在及
び不足のためにその濃密エレメントの交換時期をのがす
ことが多い。

そこで、本考案は前記従来の欠点を解消し、更に、濃密
エレメントの適正時期における交換の必要性にこたえる
ためになされたものであり、安価で、かつ、簡単な手段
により濃密エレメントの適正な交換時期を告知する装置
を提供することを目的としたものである。

即ち本考案は燃料油製器エレメントを装備せる機関にお
いて、その機関の燃料タンクの上部に燃料油満タンを表
示する上限レベルスイッチを、またその下部に燃料油補
給を表示する下限レベルスイッチをそれぞれ設けると共
に、下限レベルスイッチの表示後上限レベルスイッチが
表示されるまでの燃料タンクへの燃料油補給回数を記憶
し、規定回数に達すると警報を表示するような記憶表示
回路を設けることにより構成される。

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図に示す本考案の実施例における燃料油濾器エレメ
ント交換時期表示装置では、舶用機関（または、作業機
用原動機関）に備え付けの標準燃料タンク１の総タンク
容量の２５から３０％容量の位置に燃料補給を表示する
下限レベルスイッチＳｗ２を設け、また、その上部には
満タンを表示する上限レベルスイッチＳｗ３を設けてお
り、これら上限レベルスイッチＳｗ３、下限レベルスイ
ッチＳＷ２を直流電源７により作動する。

そこで、標準燃料タンク１内の下限で燃料油Ｆが少なく
なったことを表示する下限レベルスイッチＳｗ２が表示
され、次に上限レベルスイッチＳｗ３が表示されるまで
燃料油Ｆを補給するという動作を操り返えすど、それら
の電気的な信号は、第２図に示すようになっている。

即ち、第２図で■で示すのは上限レベルスイッチＳｗ３
の動きを示す上限レベルスイッチＳｗＢ側リレーＲ３の
出力であり、また、ＩＩで示すのは下限レベルスイッチ
ＳＷ２の動きを示す下限レベルスイッチＳＷ２側リレー
Ｒ２の出力て゛ある。

ＩＩのリレーＲ２の出力によりセットされたＩＩＩの回
路はオンとなり、更にＩＶの回路は、ＩＩＩの回路のオ
ンの時にのみＩの回路がオンになればオンになり、それ
と同時にＩＩＩの回路はリセットされ、かつ、ＩＶの回
路もリセットされる。

この時のＩＶの回路の信号の回数を計測し、燃料油Ｆの
燃料タンク１への補給回数とするが、上記の回路の実施
例として第３図にエレメント交換時期表示用の記憶表示
回路８を示しており、Ｉｖの回路の信号の回数をプリセ
ットカウンターＣ４で計測し、記憶された規定回数に達
すると表示ランプ５によりその警報を表示するようにな
っている。

第３図において例えば■はリレーコイルを示し、通電さ
れると同符号のメイク接点Ｉをオンにするように作動す
るものであり、同様にリレーコイルΦは通電されるとブ
レーク接点ＩＶをオフするように作動するものである。

燃料油が空の状態でオンになる下限レベルスイッチＳｗ
２により第３図中の■は通電され接点ＩＩはオンとなり
、リレー［相］に通電され接点ＩＩＩはオンとなる。

この状態で燃料油が補給され、上限レベルスイッチＳｗ
３まで満たされると上限レベルスイッチＳｗ３がオンと
なり、■は通電状態となり、接点■はオンとなる。

リレー■は、オンとなっている接点ＩＩＩとオンとなっ
た接点■により通電され、メータ側の接点ＩＶはオンと
なり、プリセットカウンターＣ４は回数１と記録する。

これと同時にリレー■のブレーク側接点ＩＶはオフとな
り、リレー［相］、■はオフとなり、リセット状態とな
る。

この動作を繰り返すことにより、プリセットカウンター
Ｃ４は順次カウントを重ね、規定された回数に達すると
接点Ｃ４がオンとなり、表示ランプ５が点灯し、波器エ
レメントの交換時期を表示するものである。

なお、本考案の燃料油波器エレメント交換時期表示装置
を構成する記憶表示回路８は、第３図に示す実施例に限
定されるものではなく、下限レベルスイッチＳｗ２表示
後、上限レベルスイッチＳｗ３が表示されるまでの燃料
油Ｆの燃料タンク１への補給回数を記憶し、規定回数に
達するとその警報を表示する回路であればどのようなも
のでもよい。

従って、本考案の燃料油波器エレメント交換時期表示装
置を適用した機関においては、その機関に装備されてい
る燃料タンクへの燃料の補給回数を記憶しておき、その
補給回数が規定回数に達すれば警報が表示されるので、
波器エレメントの適正な交換が可能になる。

それにより、波器エレメントの節約がはかれるので、そ
の機関のランニングコストの低減をはがる上で有効であ
り、また、波器エレメントを目づまりした状態のままで
使用するためのその機関の事故防止の上でも有効である
。

特に、本考案の波器エレメント交換時期表示装置は標準
の燃料タンクの適切な位置に２個のレベルスイッチを設
けると共に、それらの信号により作動する記憶表示回路
を設けるだけの簡単な装置であり、その製作コストも比
較的安価であるという利点がある。

なお、本考案は主として各種の舶用機関、建設機械用原
動機関及びその他一般作業機械用原動機関に対して有効
に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における波器エレメント交換時
期表示装置を構成する燃料タンクに取付けられた２個の
レベルスイッチの取付位置を示す概略結線図、第２図は
第１図のレベルスイッチの作動を示す線図、第３図は第
１図のレベルスイッチの信号により作動する記憶表示回
路の回路図である。 １・・・・・・燃料タンク、２・・・・・・下限レベル
スイッチＳｗ、３・・・・・・上限レベルスイッチＳｗ
、４・・・・・・プリセットカウンターＣ１５・・・・
・・表示ランプ、８・・・・・・記憶表示回路、Ｆ・・
・・・・燃料油。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料油製器エレメントを装着せる機関において、その機
   関の燃料タンクの上部に燃料油満タンを表示する上限レ
   ベルスイッチを、またその下部に燃料油補給を表示する
   下限レベルスイッチをそれぞれ設けると共に、下限レベ
   ルスイッチの表示後上限レベルスイッチが表示されるま
   での燃料タンクへの燃料油補給回数を記憶し、規定回数
   に達すると警報を表示するような記憶表示回路を設けて
   なる燃料油濃密エレメント交換時期表示装置。