JPS5843816B2 - ジキキロクテ−プ - Google Patents

ジキキロクテ−プ

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JPS5843816B2
JPS5843816B2 JP50155608A JP15560875A JPS5843816B2 JP S5843816 B2 JPS5843816 B2 JP S5843816B2 JP 50155608 A JP50155608 A JP 50155608A JP 15560875 A JP15560875 A JP 15560875A JP S5843816 B2 JPS5843816 B2 JP S5843816B2
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magnetic
tape
recording layer
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JP50155608A
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行修 黒川
正昭 藤山
達治 北本
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録体に関するものであり、特に磁気記録
テープにおける磁気記録層の構成に関するものである。
音声、画像、ディジタル信号などの各種情報の記録体と
しては、非磁性支持体上に強磁性微粉末をバインダー中
に分散状態に含む磁気記録層を塗設してなる磁気記録体
があるが、その形態や用途、あるいは性能によりオーデ
ィオテープ、ビデオテープ、メモリーテープ等の磁気テ
ープ、および磁気シート、磁気ディスク、磁気ドラム等
の各種の磁気記録材料が広(使われている。
近年これら、磁気記録体の記録密度を上げることが要求
されているが、その一手段として磁性層を2層構成とし
て目的とする信号をより効率良く記録する磁気記録体が
注目されてきている。
従来から磁気記録層の2層以上とした例は多く、特に上
層の抗磁力を下塗より太き(したものとして米国特許2
691072号、同3676217号、特公昭37−2
218号、特開昭47−31602号、同50−318
04号、同5〇−46103号などが知られており、上
層の抗磁が下層より小さい例としては米国特許3328
195号、特公昭43−185号などに記載されている
とくに現在放送用ビデオテープレコーダー(以下、放送
用VTRと略す)として標準とされているいわゆる4ヘ
ツドタイプのVTR用ビデオテープについては特開昭4
8−31907号に記載例がある。
従来、放送用VTRに用いられていたビデオテープは一
般にポリエステルベース上にマグヘマイト(γ−Fe2
O3)またはCrO2を主たる記録用磁性微粉末として
含有する層を1層塗設してなるビデオテープが広く使わ
れている。
4ヘツド型VTRにおいてはビデオテープの磁性層に第
1図のようにビデオ信号1、オーディオ信号2、コント
ロール信号3などを記録している。
第1図から明らかなようにビデオトラック1及びコント
ロールトラック3とオーディオトラック2はほぼ直角に
配置されている。
したがって、磁場配向(オリエンテーション)の向きを
テープの幅方向に施せば、幅方向の磁気特性上の角形比
(Br/Bm)は大きくなり、映像信号の記録、再生に
は望ましいが、テープの長手方向の角形比は小さくなり
、音声信号の記録、再生には好ましくなくなることは明
らかである。
また、反対に磁場配向の向きをテープの長手方向に施せ
ば、音声信号の記録、再生には望ましいが、映像信号の
記録再生には好ましくないこともまた明らかである。
このような4ヘツドVTR用ビデオテープに要求される
2方向記録の特殊性に鑑み、単一磁性層の4ヘツドVT
R用ビデオテープにおいては磁場配向技術が重要なポイ
ントとなる。
この目的のために特公昭41−2065号、同43−2
1251号などの技術が開発されている。
更に他の技術としては2層の磁性層からなる4ヘツドV
TR用ビデオテープが提案されている。
西ドイツ特許(DT−AS)1190985号、特開昭
48−31907号にその例が記載されているように上
層を主として幅方向に磁場配向し、下層を主として長手
方向に磁場配向するという構成である。
また、短波長となるビイデオ信号は主として上層の幅方
向に近く配向された磁性層に記録され、長波長となるオ
ーディオ信号は主として下層の長手方向に配向された磁
性層に記録されることにより、従来の単層ビデオテープ
と比較して、特にオーディオ特性を大幅に改善しようと
するものである。
しかし、このような2層構成のビデオテープにおいて、
西ドイツ特許(DT−AS)+190985号の如く、
上層と下層の抗磁力がほぼ同一か、または特開昭48−
31907号の如く、上層の抗磁力が下層の抗磁力より
大きい場合には、上層と同一の抗磁力を有する単一磁性
層のを使用した従来型のビデオテープと比較すると、オ
ーディオ記録再生特性における互換性が悪くなる。
その理由を以下に説明する。
すなわち、従来の4ヘッドVTR用単層ビデオテープは
主として幅方向より200〜45°程度に磁場配向され
ており、ビデオ信号の記録再生特性をオーディオ信号よ
りも重視した設計がなされている。
この場合、長手方向の磁化曲線(B−Hカーブ)は第2
図に示す如くなり、幅方向の磁化曲線(第3図)よりも
劣っている。
第2図及び第3図は従来の4ヘツド型ビデオテープの一
般的な磁化曲線(B−Hカーブ)を示すグラフであり、
第2図は長さ方向、第3図は幅方向のB−Hカーブであ
る。
第2図及び第3図においてBは磁束密度(Gauss
) 、Hは磁界(0ersted ) 、△Br/△H
はB−Hカーブの勾配を示す。
特に第2図及び第3図においてB−Hカーブの勾配(△
Br/△H)は長手方向に配向した場合(第2図)は幅
方向に配向した場合(第3図)よりも小さくなっている
従って、前記の如(西ドイツ特許(DT−AS)119
0985号及び特開昭48−31907号においてはオ
ーディオ記録再生特性は、主として下層の磁気記録層に
強く影響されるため、オーディオバイアスカーブのピー
クは従来の単層ビデオテープと比較すると、第4図に示
した如く浅い方向、すなわち、バイアス電流の低い方へ
移動する。
又、従来の単層ビデオテープに適したバイアス電流にお
いて、前記の2種の重層ビデオテープを使用した場合は
第5図に示した如くビデオテープのオーディオ周波数特
性は低周波数の部分が改良される。
第4図は上記の3種のビデオテープのオーディオバイア
スカーブを示すグラフであり、第5図は従来の単層ビデ
オテープの最適バイアス電流における3種のビデオテー
プのオーディオ周波数特性を示す。
第4図及び第5図においてAは従来の単層ビデオテープ
、Bは上層、下層共に同一のHeである従来の重層ビデ
オテープ、Cは上層のHeが下層のHeよりも高い従来
の重層ビデオテープを示す。
第4図及び第5図から明らかなように、重層構成の4ヘ
ツドVTR用ビデオテープでも抗磁力の選び方により、
従来型の単層ビデオテープとの互換性(オーディオ特性
)が変化することが判明する。
これまではオーディオ特性について特に説明したが、ビ
デオ記録再生特性は磁性層のごく表面近く(約1μm以
下)が有効に寄与するため、従来型の単層ビデオテープ
と同様な磁気特性を有する上層磁気記録層を持つビデオ
テープであれば下層の磁気特性にさほど影響されること
なく互換性を損なうおそれはない。
以上は従来の単層型のビデオテープと磁気記録層の厚さ
がほぼ同等の2層構成の4ヘツドVTR用ビデオテープ
について述べた。
一方、磁気記録密度の向上には磁気記録層の厚さを減少
させる方向もある。
一般に用いられている単層型のビデオテープの場合に磁
性層の厚さを減少させると、音声バイアスの最適電流値
が少ない方向に移動し、磁性層を薄くしないときの最適
電流値との差が大きくなり、互換性が悪化する傾向にあ
る。
重層構成のビデオテープにおいては、相対的に短波長記
録のビデオ信号は磁気テープの上層に主として記録され
、相対的に長波長の音声信号は(上層李下層)に主とし
て記録される。
従ってビデオ信号、音声信号の両方の最適記録電流の互
換性を保ちながら、薄層化するためには次に述べる本発
明のごとき重層構成が有効である。
下層の抗磁力を上層の抗磁力より大きくする例としては
先に述べた如く、米国特許3328195号、特公昭4
3−185号などが知られているが、前者は下層の抗磁
力が8倍〜10倍、後者は下層の抗磁力が2倍〜5倍の
範囲とされており、本発明の抗磁力の範囲とは異なって
おり、又、目的も異なっている。
本発明の目的は上述のような2層構成のビデオテープに
おいて、映像、音声の記録再生特性が従来の単層型ビデ
オテープと互換性を有し、かつ音声特性の大幅な改善を
実現するものであり、特に2層構成の磁気記録層のうち
、下層の抗磁力を上層の抗磁力よりも1倍より大きく、
2倍未満とすることに特徴がある。
すなわち、本発明は非磁性支持体上に下層の磁気記録層
を設け、更にその上に上層の磁気記録層を設け、下層及
び上層の磁気記録層が強磁性微粉末とバインダーを生成
分とする磁気記録層である磁気記録テープにおいて、 (1) (A)前記下層の磁気記録層の抗磁力が、上
層の磁気記録層の抗磁力以上であり、且つ2倍以下であ
り、(B)前記下層の磁気記録層の磁場配向が磁気記録
テープの長手方向に施されており、且つ前記上層の磁気
記録層の磁場配向が磁気記録テープの主として幅方向に
施されていることを特徴とする磁気記録テープ、 および (2) (A)前記下層の磁気記録層の抗磁力が、上
層の磁気記録層の抗磁力以上であり、且つ2倍以下であ
り、(q前記下層及び上層の磁気記録層の磁場配向が磁
気記録テープの長手方向に施されていることを特徴とす
る磁気記録テープである。
本発明では下層の抗磁力を上層の抗磁力より大きくする
ことにより、2層型の4ヘツドVTR用ビデオテープに
おいて、下層を長手方向に磁場配向した場合でも従来の
単層型ビデオテープと音声バイアス電流、周波数特性等
の互換性を持たせることができる。
VTRの場合、音声信号の記録再生は長波長で行なうた
め、2層構成のときには、特に上層が3μm以下の厚味
だと、下層の磁気記録層の特性に強(影響されることは
先に述べたとおりである。
しかるに、下層の抗磁力が上層より大きい場合は下層の
磁場配向を長手方向にしたために音声バイアスの最適点
が浅い方向へ移動しても抗磁力の影響によりこれを相殺
し単層型のビデオテープとほぼ同一にすることが可能で
あり、周波数特性の互換性を保ちつつ音声出力を大幅に
向上できることを発見して前記の本発見に至ったもので
ある。
又、4ヘツド用放送用ビデオテープに限らず、ヘリカル
スキャンニングVTR用ビデオテープであっても、前述
のように磁気記録層を薄くした場合は一般に最適音声バ
イアス電流値は浅い方向に移動するが、同様に2層構成
の下層の抗磁力を上層より大きくすることにより磁気記
録層の薄層化に伴なうバイアス点の浅い方向への移動を
相殺して、単層型ビデオテープとほぼ同一にすることを
可能にした。
従って、周波数特性の互換性を保ちつつ、音声出力の改
善を実現することができることも明らかである。
この場合に重要な点は上層の磁気特性は映像信号の記録
再生特性の互換性を保たせるために、従来の単層型とほ
ぼ同等とすることである。
このため、本発明の2層型ビデオテープ、特に4ヘツド
VTR用においては上層の抗磁力が3750e以下、す
なわち、従来の単層型ビデオテープとほぼ同一であるこ
とが必要となる。
又、ヘリカルスキャンニング型のビデオテープにおいて
は現在使用されている強磁性微粉末がマグネタイト(γ
−Fe2O3)、マグネタイト(Fe304)、ベルト
ライド酸化鉄 (Berthollide Iron 0xide
、 FeOx11.33<x<1.50 )、Co含含
有マグママイトCo含有マグネタイト、coo有ベルト
ライド酸化鉄、二酸化クロム(CrO2)などであるた
め、抗磁力は250〜14000eと広範囲となってお
り、抗磁力は特に限定する必要はないが、本発明の2層
構成の場合は上層の抗磁力よりも下層の抗磁力を大きく
することが必要である。
特に好ましい上層の抗磁力は300〜7000eである
一方、現在使用されているVTRやテープレコーダーに
おいては音声特性の互換性を確保するためには本発明の
2層構成の場合は下層の抗磁力を上層の抗磁力の2倍未
満とすることが必要である。
更に、放送用ビデオテープ、ヘリカルスキャンニングV
TR用ビデオテープに限らず磁気記録層を薄層化するこ
とによって記録密度を向上しようとする場合には従来の
テープと互換性を保ちつつ、磁気記録層の厚さをi以下
とすることはVTRの走行特性からの機械的制約を受け
、現実的ではない。
このことからも本発明の目的のためには下層の抗磁力は
上層の2倍以下とする必要はなくなる。
以下に本発明の磁気記録テープの製造法について説明す
る。
2層構造を有する磁気記録テープの製造法は、例えば特
公昭37−2218号、同39−23678号、特開昭
47−31602号(USP3761311号)、同4
7−37903号、同48−31907号(USP
3775178号)、同50−31804号、米国特許
2643130号、同2647954号、同29419
01号、同3676217号、***特許(DT−AS)
1190985号、同1238072号などに記載され
ている。
本発明の磁気記録層の形成は後記の下層および上層の組
成で有機溶媒に溶解し、混練、分散し、それぞれの塗布
溶液として、非磁性支持体上に下層磁性層を塗布、乾燥
した後に上層磁性層を塗布、乾燥する。
それぞれの磁性層中の磁性粉末を配向する処理は下層磁
性層および上層磁性層を塗布後、乾燥するまでの間に行
なうことができる。
又、乾燥後にそれぞれの磁性層の表面平滑化処理を行な
うこともできる。
上記の磁性粉末の配向方法は下記の特許中にも述べられ
ている。
例えば米国特許1949840号;2796359号;
3001891号;3172776号;3416949
号;3473960号; 3681138号;特公昭32−3427号;39−2
8368号;40−23624号;40−23625号
;41−13181号;48−13043号;48−3
9722号などである。
具体的には約500〜200 Gauss程度の交流ま
たは直流磁場を塗布直後から完全に乾燥するまでの間に
磁気記録層に引加することによって行なわれる。
又、配向方向は本発明の(B)の場合、すなわち、上層
が巾方向、下層が長手方向の場合は下層は磁気記録テー
プの長手方向に対してO〜30°の範囲で、上層は磁気
記録テープの長手方向に対して300〜900の範囲で
配向するのが良い。
一方、本発明の(e)の場合、すなわち、上層および下
層共に長手方向の場合は、上層および下層は磁気記録テ
ープの長手方向に対して、どちらもO〜300の範囲で
配向するのが良い。
更に本発明の磁気記録テープの磁気記録層の厚味は上層
は約0.5〜4μm、下層は上層の厚味から20μ扉ま
での範囲とすれば好ましい結果が得られることも確認さ
れた。
本発明に使用する磁性塗料の製法に関しては特公昭35
−15.39−26794号、43−186号、47−
28043号、47−28045号、47−28046
号、47−28048号、47−31445号、48−
11162号、48−21331号、48−33683
号、ソ連特許明細書308033号等の公報等にくわし
く述べられている。
これらに記載されている磁気塗料は強磁性体粉末、バイ
ンダー、塗布溶媒を主成分とし、この他に分散剤、潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加剤を含む場合もある。
本発明に使用する強磁性微粉末としては、γ−Fe2O
3、Co含有のγ−Fe2O3、Fe3O4、Co含有
のFe3O4、r−Fe203とFe3O4のベルトラ
イド化合物(FeOx、1.33<x<1.50)Co
含有のγ−Fe2O3とFe3O4のベルトライド化合
物(FeOx、1.33<x<1.50)、CrO2、
Co−N1−P合金、Co−Ni−Fe合金、C。
−Ni−Fe−B合金、Fe−Ni−Zn合金、Fe−
Mn −Z n合金、Fe−Co−N1−P合金、Ni
−Co合金等、公知の強磁性微粉末が使用でき、具体的
には、特公昭44−14090号、同45−18372
号、同47−22062号、同47−22513号、同
46−28466号、同46−38755号、同47−
4286号、同47−12422号、同47−1728
4号、同47−18509号、同47−18573号、
同39−10307号、同48−39639号、米国特
許3026215号;同3031341号;同3100
194号;同3242005号;同3389014号;
英国特許752659号;同782762号;同100
7323号:フランス特許1107654号;西ドイツ
公開特許0L81281334号等に記載されている。
これらの強磁性微粉末の粒子サイズは約0.2〜1ミク
ロンの長さで、長さ/巾の比は1/1〜20/1程度で
ある。
本発明に使用されるバインダーとしては従来公知の熱可
塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は反応型樹脂やこれらの混合
物が使用される。
熱可塑性樹脂として軟化温度が150℃以下、平均分子
量が10000〜200000、重合度が約200〜2
000程度のもので、例えば塩化ビニル酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステルアクリ
ロニトリル共重合体、アクリル酸エステル塩化ビニリデ
ン共重合体、アクリル酸エステルスチレン共重合体、メ
タクリル酸エステルアクリロニトリル共重合体、メタク
リル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸
エステルスチレン共重合体、ウレタンエラストマー、ポ
リ弗化ビニル、塩化ビニリデンアクリロニトリル共重合
体、ブタジェンアクリロニトリル共重合体、ポリアミド
樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セル
ロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテー
ト、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネ
ート、ニトロセルロース等)、スチレンブタジェン共重
合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテルアクリ
ル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成ゴム系
の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
これらの樹脂の例示は特公昭37−6877号、39−
12528号、39−19282号、40−5349号
、40−20907号、41−9463号、41−14
059号、41−16985号、42−6428号、4
2−11621号、43−4623号、43−1520
6号、44−2889号、44 17947号、44−18232号、45−14020
号、45−14500号、47−18573号、47−
22063号、47−22064号、47−22068
号、4722069号、47−22070号、4827
886号、米国特許3144352号:同341942
0号;同3499789号;同3713887号に記載
されている。
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては塗布後の状態では
200000以下の分子量であり、塗布、乾燥後に添加
することにより、縮合、付加等の反応により分子量は無
限大のものとなる。
又、これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間
に軟化又は溶融しないものが好ましい。
具体的には例工ばフェノール・ホルマリン−ノボラック
樹脂、フェノール・ホルマリン−レゾール樹脂、フェノ
ール・フルフラール樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、乾性油変性アルキッド
樹脂、石炭酸樹脂変性アルキッド樹脂、マレイン酸樹脂
変性アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂と硬化剤(ポリアミン、酸無水物、ポリアミド樹
脂、その他)、末端インシアネートポリエステル湿気硬
化型樹脂、末端インシアネートポリエーテル湿気硬化型
樹脂、ポリイソシアネートプレポリマー(ジイソシアネ
ートと低分子量トリオールとを反応させて得た1分子内
に3ヶ以上のインシアネート基を有する化合物、ジイソ
シアネートのトリマー及びテトラマー)、ポリイソシア
ネートプレポリマーと活性水素を有する樹脂(ポリエス
テルポリオール、ポリエーテルポリオール、アクリル酸
共重合体、マレイン酸共重合体、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート共重合体、パラヒドロキシスチレン共重
合体、その他)、及びこれらの混合物等である。
これらの樹脂の例示は特公昭39−8103号、40−
9779号、41−7192号、418016号、41
−14275号、42−18179号、43−1208
1号、44−28023号、45−14501号、45
−24902号、46−13103号、47−2206
5号、47−22066号、47−22067号、47
−22072号、47−22073号、47−2804
5号、4728048号、47−28922号、米国特
許3144353号;同3320090号;同3437
510号;同3597273号;同3781210号;
同3781211号に記載されている。
これらの結合剤の単独又は組合わされたものが使われ、
他に添加剤が加えられる。
強磁性粉末と結合剤との混合割合は重量比で強磁性粉末
100重量比に対して結合剤10〜400重量部、好ま
しくは30〜200重量部の範囲で使用される。
磁気記録層には、前記のバインダー、強磁性微粉末の他
に添加剤として分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等
が加えられてもよい。
磁気記録層には、前記のバインダー、強磁性微粉末の他
に添加剤として分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等
が上層、下層を選択して加えられてもよい。
分散剤としてはカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、エライジン酸、リノール酸、リルン酸、ステアロー
ル酸等の炭素数12〜18個の脂肪酸(R1C0OH,
R1は炭素数11〜17個のアルキルまたはアルケニル
基):前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、に等
)またはアルカリ土類金属(Mg、Ca、Ba)から成
る金属石鹸;前記の脂肪酸エステルの弗素を含有した化
合物;前記の脂肪酸のアミド;ポリアルキレンオキサイ
ドアルキルリン酸エステル;レシチン;トリアルキルポ
リオレフィンオキシ第四アンモニウム塩(アルキルは炭
素数1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピレンなど
);等が使用される。
この他に炭素数12以上の高級アルコール、およびこれ
らの他に硫酸エステル等も使用可能である。
これらの分散剤は結合剤100重量部に対して0.5〜
20重量部の範囲で添加される。
これらについては特公昭39−28369号、同44−
17945号、同48−7441号、同48−1500
1号、同48−15002号、同48−16363号、
同50−4121号、米国特許3387993号;同3
470021号等に記載がある。
潤滑剤としではジアルキルポリシロキサン(アルキルは
炭素数1〜5個)、ジアルコキシポリシロキサン(アル
コキシは炭素数1〜4個)、モノアルキルモノアルコキ
シポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個、アルコ
キシは炭素数1〜4個)、フェニルポリシロキサン、フ
ロロアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5
個)などのシリコンオイル:カーボンブラック、グラフ
ァイト、カーボンブラックグラフトポリマーなどの導電
性微粉末:二硫化モリブデン、二硫化タングステンなど
の無機微粉末:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレン塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエチレ
ンなどのプラスチック微粉末;α−オレフィン重合物;
常温で液状の不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフィンニ
重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数約20)
;炭素数12〜20個の一塩基性脂肪酸と炭素数3〜1
2個の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル類など
が使用できる。
これらの潤滑剤は結合剤100重量部に対して0.2〜
20重量部の範囲で添加される。
これらについては特公昭4323889号、同46−4
0461号、同47−15621号、同47−1848
2号、同47−28043号、同47−30207号、
同47−32001号、同48−7442号、同49−
14247号、同50−5042号、米国特許3470
021号°同3492235号:同3497411号°
同3523086号;同3625760号°同3630
772号;同3634253号°同3642539号;
同3687725号°“I B M T echnic
alDisclosure Bulletin //
VOI 、 9、&7、Page779(1966年1
2月);“ELEKTRONIK、1961年、搗12
、P age 380等に記載されている。
研磨剤としては一般に使用される材料で溶融アルミナ、
炭化ケイ素酸化クロム、コランダム、人造コランダム、
ダイアモンド、人造ダイアモンド。
ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等
が使用される。
これらの研磨剤はモース硬度が5以上であり、平均粒子
径が0.05〜5μの大きさのものが使用され、特に好
ましくは0.1〜2μである。
これらの研磨剤は結合剤100重量部に対して0.5〜
20重量部の範囲で添加される。
これらについては特公昭47−18572号、同48−
15003号、同48−15004号(米国特許361
7378号)、同49−39402号、同50−940
1号、米国特許3007807号;同3041196号
;同3293066号;同3630910号;同368
7725号;英国特許1145349号;西ドイツ特許
(DT−PS)853211号;同1101000号に
記載されている。
帯電防止剤としてはカーボンブラック、グラファイト、
カーボンブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末
;サポニンなどの天然界面活性剤;アルキレンオキサイ
ド系、グリセリン系、グリシドール系などのノニオン界
面活性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム
塩類、ピリジンその他の複素環類、ホスホニウム又はス
ルホニウム類などのカチオン界面活性剤:カルボン酸、
スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等
の酸性基を含むアニオン界面活性剤ニアミノ酸類、アミ
ノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エ
ステル類等の両性活性剤などが使用される。
上記の導電性微粉末は約0.5〜15重量部までが、界
面活性剤は約0.2〜5重量部までが結合剤100重量
部に対して添加される。
これらの帯電防止剤として使用し得る界面活性剤化合物
例の一部は特公昭46−22726号、同47−248
81号、同47−26882号、同48−15440号
、同48−26761号、米国特許2271623号、
同2240472号、同2288226号、同2676
122号、同2676924号、同2676975号、
同2691566号、同2727860号、同2730
498号、同2742379号、同2739891号、
同3068101号、同3158484号、同3201
253号、同3210191号、同3294540号、
同3415649号、同3441413号、同3442
654号、同3475174号、同3545974号、
西ドイツ特許公開(OLS)1942665号、英国特
許1077317号、同1198450号等をはじめ、
小田良平他著「界面活性剤の合成とその応用」(槙書店
1964年版);A、M、シュワルツ&J、W、ペイリ
著「サーフェス アクティブ エージエンツ」(インタ
ーサイエンス・パブリケーション・インコーポレテイド
1958年版) ; J、P、シスリー著「エンサイク
ロペディア オブ サーフエスアクテイヴエージエンツ
、第2巻」(ケミカルパプリツシュカンパニー1964
年版):「界面活性剤便覧」第6刷(産業図書株式会社
、昭和41年12月20日)などの底置に記載されてい
る。
磁性粉末及び前述のバインダー、分散剤、潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、溶剤等は混練されて磁性塗料とされる
混線にあたっては、磁性粉末及び上述の各成分は全て同
時に、あるいは個々順次に混練機に投入される。
たとえばまず分散剤を含む溶剤中に磁性粉末を加え所定
の時間混線をつづけて磁性塗料とする方法などがある。
磁性塗布液の混線分散にあたっては各種の混練機が使用
される。
例えば二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、
ペブルミル、トロンミル、サンドグライダ−1S ze
gvariアトライター、高速インペラー分散機、高速
ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスピー、ニーダ−
1高速ミキサーホモジナイザー、超音波分散機などであ
る。
混線分散に関する技術は、T、C,TATTON著のP
a1nt Flow and PigmentDi
spersion ” (1964年、John Wi
ley &S ons社発行)に述べられている。
又、米国特許第2581414号、同2855156号
にも述べられている。
支持体上へ前記の磁気記録層を塗布する方法としてはエ
アードクターコート、ブレードコート、エアナイフコー
ト、スクイズコート、含浸コート、リバースロールコー
ト、トランスファーロールコート、グラビヤコート、キ
スコート、キャストコート、スプレィコート等が利用で
き、その他の方法も可能であり、これらの具体的説明は
朝食書店発行の「コーティング工学」253頁〜277
頁(昭和46.3.20発行)に詳細に記載されている
本発明の磁気記録体は非磁性支持体上に上記の塗布法に
よって磁性層を塗布、乾燥し、この工程を繰り返して連
続塗布操作により2層の磁性層を設けたものである。
又、特開昭48−98803号(西ドイツ特許DT−O
82309159号)、同48−99233号(西ドイ
ツ特許DT−AS2309158号)等に記載された如
く、多層同時塗布法によって同時に2層の磁性層を設け
ても良い。
塗布の際に使用する有機溶媒としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン等のケトン系;メタノール、エタノール、プロパ
ツール、ブタノール等のアルコール系;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸グリコールモ
ノエチルエーテル等のエステル系:エーテル、グリコー
ルジメチルエーテル、クリコールモノエチルエーテル、
ジオキサン等のグリコールエーテル系:ベンゼン、トル
エン、キシレン等のタール系(芳香族炭化水素):メチ
レンクロライド、エチレンクロライド、四基化炭Lクロ
ロホルム、エチレンクロルヒドリンジクロルベンゼン等
の塩素化炭化水素等のものが上層、下層に選択して使用
できる。
磁気記録層は上記の組成および方法で、非磁性支持体上
に形成される。
この非磁性支持体の素材としてはポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2・6−ナフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等
のセルロース誘導体、ポリカーボネートなどのプラスチ
ック、などが使用される。
これらの非磁性支持体は本発明においては磁気テープと
して用いるため、可撓性であり、その厚ミハ約 〜1
00μ扉程度、好ましくは2〜50μm1特に好ましく
は3〜25μ扉である。
磁気テープの巾は広巾シート状に製造し、使用目的に応
じて2インチ、3層4インチ、1層2インチ、1層4イ
ンチ、3.81mmなどの任意の巾に定められ、スリッ
トされる。
この様な方法により、非磁性支持体上に塗布された磁性
層は前記のように層中の磁性粉末を配向させる処理を施
したのち、形成した磁性層を乾燥する。
又必要により表面平滑化加工を施したり、所望の形状に
裁断したりして、本発明の磁気記録体を製造する。
特に本発明に於ては磁気記録層の表面平滑化処理をほど
こすと、表面が平滑で、且つ耐摩耗性にすぐれた磁気記
録体が得られることが判明している。
磁性層の乾燥温度は約50〜100℃程度、好ましくは
70〜100℃、特に好ましくは80〜90℃で、空気
流量は1〜5 kl/ m’、好ましくは2〜3kl/
−で、乾燥時間は約30秒〜10分程度、好ましくは1
〜5分である。
前記のそれぞれの磁性層の乾燥後の表面平滑此処Wはカ
レンダリング、スムースニングシートなどによって行な
われる。
カレンダリングの場合はメタルロールとコツトンロール
または合成樹脂(たとえばナイロン)ロールなどの2本
のロールの間を通すスーパーカレンダー法によって行な
うのが好ましい。
スーパーカレンダーの条件は約25〜50kg/crf
Lのロール間圧力で、約35〜150℃の温度で、5〜
120 m/minの処理速度で行なうのが好ましい。
温度及び圧力がこれらの上限以上になると磁性層および
非磁性支持体に悪影響がある。
又、処理速度が約5m/mvt、以下だと表面平滑化の
効果が得られなく、約120 m /min、以上だと
処理操作が困難となる。
これらの表面平滑化処理については米国特許26885
67号;同2998325号;同3783023号;西
独公開特許(OLS)2405222号;特開昭49−
53631号、同50−10337号などに記載されて
いる。
本発明の磁気記録テープは2層構成の磁気記録層の抗磁
力の違い、および強磁性微粉末の配向方向により、従来
の単層型の磁気記録テープと比較し、ビデオ特性とオー
ディオ特性の調和が良好であり、音声バイアス電流、周
波数特性等の互換性を有した良好な磁気記録テープを提
供することができる。
以下に本発明を実施例により更に具体的に説明する。
ここに示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において変更しうるものであることは
本業界に携わるものにとっては容易に理解されることで
ある。
従って、本発明は、下記の実施例に制限されるべきでは
ない。
尚、以下の実施例において部はすべて重量部を示す。
実施例 1 強磁性微粉末 100部(マグヘマ
イト、平均粒子サイ ズ:0.45μm) 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 〔共重合比80:20(重量比) 重合度450〕 10部 ポリウレタン樹脂 (アジピン酸、ジエチレングリ コール及びブタンジオールから 成るポリエステルとジフェニル メタンジイソシアネートの反応 生成物、分子量:約30000) 25部 カーボンブラック 8部 ジメチルポリシロキサン (重合度:約60) 0.1部 メチルエチルケトントトルエン 250部の(7:3
容量比)混合溶剤 上記の磁性塗布液をボールミル中で48時間の混線分散
し、厚味24μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥厚味12.5μ扉となるように塗布し、ソレ
ノイドコイルによる2000Oeの静磁場中を通過させ
て磁性層中のマグヘマイトをフィルムの長手方向に配向
する処理を行なった後、乾燥し、形成した磁性層をカレ
ンダーロール処理(表面艶出し処理)して表面を平滑化
した。
これをサンプル應1−1とする。サンプル&1−1と同
様にして、乾燥厚味11μ扉の第1の磁性層(下層)を
形成し、更にこの上に乾燥厚味1.5μ扉となるように
第2の磁性層(上層)を下層と同一の磁性塗料を用いて
塗布した。
これをテープの幅方向に対して3000角度に配置した
ソレノイドコイルによる20000eの静磁場中を通過
させて、上層磁性層中のマグヘマイトをフィルムの幅方
向から300の角度に配向し、乾燥した後、形成した上
層磁性層をカレンダーロール処理して表面を平滑化し、
重層磁気テープを製造した。
下層の抗磁力(He)を犬としたものをサンプル慮1−
2、上層と下層のHeを同一としたものをサンプルAl
3、下層のHeを小としたものをサンプル憲1−4
とする。
以上のサンプル履1−1〜1−4をそれぞれ2インチ(
50,8mm)にスリットして4ヘツド放送用VTR用
のビデオテープとし、4ヘツド放送用VTR(VR20
00型、Ampex Corp、 製、テープ走行速度
; 38 cm/ see 、 ) を用いて磁気特
性を1+Bした。
第1表にその結果を示す。上記の第1表の結果から、4
ヘツド放送用VTR用のビデオテープにおいては煮1−
2及び憲1−3は履1−1と比較すると、どちらもビデ
オ特性の互換性を保持しながら、オーディオ特性の向上
が認められる。
しかしながら、上層と下層のHcを同一としたA1−3
では特に高周波数(10KHz ) での出力が低周
波数(400Hz)での出力と比較して相対的に低下し
ており、従来型(Al l)のオーディオ周波数特性
との互換性が悪いことが判明した。
又、上層のHeを下層のHeよりも犬とした蔦1−4で
は、更にこの傾向が強調され、従来型(Al l)の
オーディオ特性との互換性は厘13よりも更に悪いこと
が判明した。
一方、本発明の&1−2ではビデオ特性は従来型(Al
l)との互換性を保持しながら、オーディオ特性に
ついても低周波数(400Hz)、高周波数(10KH
z) ともに一様に大幅に向上しており、A1−1と
の互換性も良好であり、履1−1、&1−3及び&1−
4のどの型よりも優れていることが判明した。
以上の事実から下層を磁気テープの長さ方向、上層を磁
気テープの幅方向に配向し、且つ下層のHeを上層のH
eよりも犬とした本発明の磁気テープ(AI 2)は
従来の単層型(漸1−1)及び重層型(A、1 3、A
l−4)よりも優れた特性を有していることが確認され
た。
実施例゛ 2 強磁性微粉末 (Co含含有マグママイト平均 粒子サイズ0.45μ臥Co含 有量1.5 atom ic%〕 100部 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体 〔共重合比80:20(重量比〕、 重合度450〕 10部 ポリウレタン樹脂 〔アジピン酸、ジエチレングリ コール及びブタンジオールから 成ルポリエステルとジフェニル メタンジイソシアネートの反応 生成物、分子量:約30000,1 25部 カーボンブラック ジメチルポリシロキサン(重合 度:約60) 8部 0.1部 メチルエチルケトンとトルエン の(7:3容量比)混合溶剤 250部 上記の磁性塗布液をボールミル中で48時間の混線分散
し、厚味24μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ム上に乾燥厚味6μmとなるように塗布し、ソレノイド
コイルによる20000eの静磁場中を通過させて磁性
層中のCo含含有マグママイトフィルムの長手方向に配
向する処理を行なった後、乾燥し、形成した磁性層をカ
レンダーロール処理し、表面を平滑化した。
これをサンプルA2−1とする。
サンプルA2−1と同様にして磁性層の乾燥厚味4.5
μ扉の磁気テープを製造した。
これをサンプルA2−2とする。
サンプル履2−1と同様にして第1の磁性層(下層)を
乾燥厚味3.5μ肌となるように塗布、配向、乾燥、カ
レンダーロール処理を行なって下層磁性層を形成し、更
にこの上に乾燥厚味1.0μmとなるように第2の磁性
層(上層)を下層と同一の磁性塗料を用いて塗布し、下
層と同様に長手方向に配向、乾燥、カレンダー処理を行
ない重層磁気テープを製造した。
以上のサンプル履2−1〜2−3をそれぞれ1部2イン
チ(1,27mm)にスリットして、1部2インチ巾の
ビデオテープとし、1部2インチ用EIAJ統一型(ヘ
リカルスキャンニンク型)VTR(HV−1101CR
1東芝製、テープ走行速度: 19 cm/ sec
、 ) を用いて磁気特性を測定した。
第2表にその結果を示す。
上記の第2表の結果から、1/2インチ巾のヘリカルス
キャンニング型のビデオテープにおいては薄層従来型(
A2 2)はビデオ特性は従来型(A2−1)とほぼ同
一であるが、オーディオ特性は磁性層の厚味を薄くした
ために大幅に低下していることが判明した。
一方、本発明の磁気テープ(A2 3)はビデオ特性は
同一であり、オーディオ特性は厚味が薄層従来型(A2
2)と同一であるにもかかわらず大幅に改良されてお
り、厚手の従来型(A2 1)とほぼ同様な特性を示す
ことが判明した。
以上の事実から上層及び下層を磁気テープの長さ方向に
配向し、且つ下層のHeを上層のHeよりも犬とした本
発明の磁気テープ(A2 3)は従来の単層型(JFy
、2 1及びA22)よりも優れた特性を有しているこ
とが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1図は4ヘツド型VTRにおけるビデオテープ上に記
録された磁気記録パターンの説明図であり、1はビデオ
トラック、2はオーディオトラック、3はコントロール
トラックを示す。 第2図及び第3図は従来の4ヘツド型ビデオテープの一
般的な磁化曲線(B−Hカーブ)を示すグラフであり、
第2図は長さ方向、第3図は幅方向のB−Hカーブであ
る。 第2図及び第3図においてBは磁束密度(Gauss
) 、Hは磁界(0ersted ) 、△Br/△H
はB−Hカーブの勾配を示す。 第4図は3種のビデオテープのオーディオバイアスカー
ブを示すグラフであり、第5図は従来の単層ビデオテー
プの最適バイアス電流における3種のビデオテープのオ
ーディオ周波数特性を示す。 第4図及び第5図においてAは従来の単層ビデオテープ
、Bは上層、下層共に同一のHeである従来の重層ビデ
オテープ、Cは上層のHeが下層のHeよりも高い従来
の重層ビデオテープを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非磁性支持体上に下層の磁気記録層を設け、更にそ
    の上に上層の磁気記録層を設け、下層及び上層の磁気記
    録層が強磁性微粉末とバインダーを主成分とする磁気記
    録層である磁気記録テープにおいて、(4)前記下層の
    磁気記録層の抗磁力が、上層の磁気記録層の抗磁力以上
    であり、且つ2倍以下であり、(B)前記下層の磁気記
    録層の磁場配向が磁気記録テープの長手方向に施されて
    おり、且つ前記上層の磁気記録層の磁場配向が磁気記録
    テープの主として幅方向に施されていることを特徴とす
    る磁気記録テープ。 2 非磁性支持体上に下層の磁気記録層を設け、更にそ
    の上に上層の磁気記録層を設け、下層及び上層の磁気記
    録層が強磁性微粉末とバインダーを主成分とする磁気記
    録層である磁気記録テープにおいて、(4)前記下層の
    磁気記録層の抗磁力が、上層の磁気記録層の抗磁力以上
    であり、且つ2倍以下であり、(C)前記下層及び上層
    の磁気記録層の磁場配向が磁気記録テープの長手方向に
    施されていることを特徴とする磁気記録テープ。
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