JPS5843532B2 - ケ−ソンの沈設工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は条件の悪い地盤にも適用可能なケーソンの沈
設工法に関するものである。

ケーソンを傾くことなく正確に据え付けるためには徐々
に、かつ均等に沈設して行く必要があるが、軟弱な粘性
地盤や不均質な地盤等では不等沈下が起こったり、また
地盤内に埋木、転石等の障害物があると正確な沈設がで
きず、ケーソンが傾いたりする恐れがある。

そして、いったん傾くとその修正が困難となる。

ところで、ケーソンを用いて築造する重要構造物（例え
ば地下タンク等）では所定の深さで沈下を止め、かつ傾
きのないことが要求される。

この発明は前記の事情に鑑み発案されたもので、以下図
示した実施例に基づいて説明する。

施工手順はまず、ケーソン２の沈設位置の刃口３下の部
分の地盤を砂柱１に置き換える。

なおこの砂柱１のかわりに砂利（細かい）の柱でもよく
、以下の説明においても同様である。

この砂柱１の設置方法としては砂杭（サンドパイル）や
サンドドレーンの設置に用いられるサンドコンパクショ
ン工法の利用や、あるいは場合によってリバース削孔し
た後砂あるいは砂利を投入する方法が考えられる。

また、この砂柱１は、ケーソン２の断面形状（刃口部分
）に応じて配されるが、地盤の土質および支持力の均一
化を計るものであるから、なるべく密に配置することが
望ましい。

（図示した実施例はケーソンの断面形状が円形の場合で
ある。

）次に前述のように配された砂柱１群にケーソン２を載
置し、ケーソン２内部の掘削および砂柱１の刃口３下部
分の掘削を繰り返しながらケーソン２の沈設が行なわれ
る。

なお、刃口３下の部分の掘削は不等沈下が起こらないよ
う高圧のウォータージェット４等の利用で徐々に行なわ
れる。

この発明は以上の構成からなり、ケーソンがその刃口下
をあらかじめ砂あるいは砂利柱により均一化した地盤に
沈設されるので、軟弱地盤や不均質な地盤でもケーソン
が傾くことなく容易に施工できる。

また、地盤内に障害物がある場合でも、砂柱を設置する
際に排除できるので、ケーソン没設時に施工が妨げられ
ることがない。

また砂柱部分は振動等により十分な支持力が得られるの
でケーソンの沈設を徐々に行うことができ、かつ刃口下
の掘削はウォータージェット等を利用すれば砂が流し出
されるので非常に容易となる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示したもので、第１図は横断
面図、第２図および第３図は施工時の縦断面図である。 １・・・砂柱、２・・・ケーソン、 −タージェット。 ３・・・刃口、 ４・・・ウオ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーソンの刃口下の地盤を砂あるいは砂利柱に着き
   換えることにより地盤支持力を均一化した後、ケーソン
   内部の地盤および刃口下の前記砂あるいは砂利柱部分を
   掘削してケーソンの沈設を行なうことを特徴とするケー
   ソンの沈設工法。