JPS5843269B2 - マトリックス印字装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマトリックス印字装置に関するもので、前記装
置は、長手方向に変位できる多数のお互に平行の、実質
的に真直ぐな印字ピンを備え、印字のための前記ピンの
自由端は直線上に配置され、前記印字ピンは印字端から
遠い側の端近くで円筒状接極子に定着されており、前記
接極子は印字ピンの長手方向に対して平行に滑動できま
た同軸に前後して配置されているものである。

ドイツ国特許第２０１５１２２号には、前記の如き種類
のマトリックス印字装置が記載されており、この装置で
は、接極子は２個の平行な同心フランジから成り、前記
フランジは角付き形状をもちまた可撓性スポークにより
フランジに対して同軸に配置した円筒部材に連結されて
いる。

円筒部材上には電気コイルが巻かれている。

電気コイルに電力供給するため、フランジの縁はマトリ
ックス印字装置のハウジング内に締着している。

可撓性スポークはコイルが励磁されたときフランジに相
対的に円筒部材を変位させる。

この既知のマトリックス印字装置はコイルや印字ピンの
如き摩耗を受ける部品は印字装置の駆動部を完全に分解
した後にしか交換することができないという欠点がある
。

このことにより印字装置の保守が実質的に妨げられる。

本発明の目的は摩耗を受ける印字ピンと接極子が迅速に
かつ簡単な方法で取替えることのできるマトリックス印
字装置を提供することにある。

この目的を達成するため、本発明のマトリックス印字装
置は、接極子が円筒状案内部材の外表面上を滑動できる
ように配置され、罰記案内部材は印字ピン用の多数の隣
接配置された案内部材からなる少なくとも２個の添合す
る半円筒状棒から構成されており、接極子、半円筒状棒
および印字ピンから成る円筒状組立体は接極子と同心に
なっているハウジング中の孔内に抜出し自在に配置され
ている点に特徴を有する。

本発明のマトリックス印字装置の特別の実施例は連続配
置された接極子間に接極子用の受部を構成する案内棒用
の円筒状固定リングがあり、接極子と固定リングの外直
径はハウジング中の孔の直径と実質的に等しい点に特徴
を有する。

案内棒の固定リングもまた接極子用の受部として利用さ
れるということの結果、接極子のための別個の受部は省
くことができる。

本発明のマトリックス印字装置の好適実施例では、接極
子用の案内部材は単一の連続半円筒状棒と、多数の添合
する比較的短い半円筒状棒から戊っている。

以下、本発明を添付図面に基づき詳細に説明する。

説明を簡単にするため、図面は本発明によるマトリック
ス印字装置の一部のみを示す。

本発明はいわゆる印字ヘッドを具体化したものである。

印字ヘッドを記録キャリアに沿って移送する装置または
レコードキャリアを印字ヘッドに沿って移送する装置は
既知の普通便われている種類のものである。

それ故それらは図示していない。第１図に示す印字ヘッ
ドは磁気的伝導材料からなる円筒状ハウジング１を含み
、これは丸孔３をもつ。

ハウジング１は円形リング５と７により７個の区画室に
細分する。

簡単のため７個の区画室のうち３個だけを示す。

リング５と７により分離した区画室は電気的励磁コイル
９，１１および１３を収容し、これらは前後して同心に
配置する。

コイル９，１１および１３は磁極片体１５，１７，１９
，２１および２３．２５の回りに夫々配置する。

すべての磁極片はＴ形横断面をもち、磁気的伝導材料か
ら作っている。

磁極片は中心中空の円筒で、円形フランジをこれに連結
している。

１対の磁極片内の中心円筒は常にお互に向き合っている
。

磁極片１５と１７は中間リング２７により磁気的に分離
されている。

磁極片１９．２１および磁極片２３゜２５は夫々中間リ
ング２９と３１により磁気的に分離されている。

中間リング２７，２９および３１は例えば銅または適当
な合成材料の如き磁気的絶縁材料から作られている。

磁極片と中間リングは前後して同軸に配置されており、
印字ヘッド全体を通して延びる孔からまたその中に組立
体３３（第２．３．６ａおよび６ｂ図も参照）が抜出し
自在に配置されている。

組立体３３の円筒状案内部材３５により主として形成さ
れ、前記案内部材は磁気的伝導材料の多数の滑動自在の
円筒状接極子３７，３９および４１と多数の固定リング
４２，４３，４５および４７を備えている。

螺旋状ばね４９，５１，５３は夫夫接極子３７，３９，
４１および固定リング４２゜４３．４５の間に配置して
いる。

固定リングは半円筒状棒５５と多数の添合する半円筒状
棒５７を締め合わせる働きをする。

棒５５と５７は接極子のための案内部材３５を共に構成
する（第３゜６ａおよび６ｂ図を参照）。

固定リングもまた接極子用の受部として作用する。

リセットはねとして働く螺旋ばね４９，５１，５３の各
々の一端は固定リングに対して衝接するが、その他端は
接極子に衝接する。

接極子３７．３９および４１は横連結片５９゜６１およ
び６３により真直ぐな、相互に平行な印字ピン６５，６
７．６９に連結され、前記ピンは半円筒状棒５５と５７
内で位置的に案内される。

横連結片は接極子中の孔に掛合するピン形端部と、印字
ピンの回りに締着される管状部分とを含む。

しかし別法として横連結片を接極子と印字ピンに半田付
けまたは溶接することができる。

第２図に示す如く、棒５５と棒５７は連結凹部を有し、
これらの凹部は接極子と印字ピン間で滑動可能の横連結
片のためのスロット７１，７３，７５を形威する。

前述の如く、ハウジング１は７個の区画室を備える。

これらの区画室は同じで、各区画室は関連した接極子と
印字ピンを駆動するコイルを含む。

かくしてマトリックス印字装置は７個の真直ぐな印字ピ
ンを備え、これらのピンはお互に平行であり、印字を目
的とするその端部は一直線上に位置する。

このマトリックス印字装置により印字した各文字は３５
点のマトリックスからの選択から構成される。

点の選択をなすマトリックスは本発明によるマトリック
ス印字装置を使用することにより変更することができる
。

この本発明の装置は多数または少数の印字ピンを備える
。

組立体３３の半円筒状棒５５と５７（第６ａ図参照）は
７個の橋渡し片７７（３個の片のみが示されている）を
備え、その中には印字ピン用の半円筒状案内溝７９があ
る。

棒５５の案内溝と比較的短い棒５７は添合して、２つの
隣接する半円筒状案内溝が印字ピンの形状に一致する形
状をもつ完全円筒状案内溝（内部案内）を形成している
。

図（第６ａ図）中には見えない短棒５７中の案内溝は長
棒５５中の対向位置にある溝と同じである。

接極子と印字ピン間の横連結片用のスロット７１゜７３
．７５はお互に垂直をなす平面内に位置せしめる別の実
施例もある（第２，６ａおよび６ｂ図参照）。

このことは図示していない４個の他のスロットについて
も云われる。

マトリックス印字装置の上記の好適例は連続棒５５と７
個の短棒５７から主として戊る案内部材３５を備える。

この種の構成は案内部材３５自体の組立てと分解を極め
て簡単にするという利点がある。

しかし、迅速に抜出し可能の組立体３３は２個の同じ長
い連続棒５５と５７から案内部材３５を構成することに
より非常に良好に得ることができる。

その場合接極子と印字ピン間の７個の横連結片のすべて
が滑動自在に案内される長い連続スロット８１（第４図
参照）は２個の半円筒状の長棒間の境界面に形成される
。

スロット８１は接極子と印字ピン間で最も後方の横連結
片（図中の最右方のもの）の中立位置までまたはそれを
僅かに越えたところまで延びるべきである。

スロット８１は好適には担持面を得るため棒５５と５７
の全長より適当な長さだけ短くなるように選択される。

更に、別の実施例としてはスロット８１を連続的とする
ことおよび案内部材３５の前部と後部に合いくぎを挿入
して必要な担持面を供することが可能である。

組立体３３はハウジング１の外側で完全に組立てられ、
前記ハウジングは既に磁極片と、磁気的に絶縁性のリン
グと、電気コイルとを配設されている。

この組立は最右方の固定リングが棒５５上へ滑動させら
れた後に接極子を含む最長の印字ピンを長棒５５上に据
付けることによって開始するのが好適である。

続いて、最右方の短棒５７が設けられ、その後リセット
ばねと次の固定リングが設けられる。

右から左へ進めて、すべての固定リング、印字ピン、接
極子およびリセットばねが逐次段けられ、その後円錐形
鼻部８３がねじ８４により案内部材３５上に定着される
。

鼻部８３は固定リング４２の端面に対して設けられる。

鼻部８３は印字ピンの前部のための軸受８７を備える。

鼻部８３は更に２個のフェルト外殻８９．９１を含み、
これらは印字ピンの回りを掴み、また潤滑剤を含有して
いる（第２図参照）。

こうして得られたユニットは簡単にハウジング１中の中
心の連続孔内に滑り入ることができる。

鼻部８７は図示していない既知の方法でハウジング１内
に定着することができる。

別法として棒５５と５７はハウジング１内に定着するた
め右端近くにねじ９３を備えることができる（第３図）
。

印字ピンの摩耗または破砕後、前記ユニットは新しいユ
ニットと迅速に簡単に取換えることができる。

短棒５７を含む印字装置の好適な実施例は次の利点すな
わち、もし最も短い印字ピンの１個が破損すれば組立体
３３は、もし他の印字ピンの摩耗がまだ許容範囲内にあ
れば部分的にのみ分解しなければならないという利点が
ある。

丸い横断面の代りに、印字ピンは長方形横断面をもつこ
ともできる。

このピンは細長い通し穴９５（第７図参照）を備え、こ
の中に横連結片の突起９７が接極子と共に例えばはんだ
付けまたは溶接によって定着される。

第７図に示す実施例では印字ピンは同じ長さをもってい
る。

横連結片９７がピンと衝突するのを防止するためピンは
７個の通し穴を有する。

これらの通し穴の長さは接極子の行程の少なくとも２倍
に等しい。

その理由は横連結片は常に関連の通し穴の中心に定着さ
れるからである。

かくして横連結片を連結するためのものでない印字ビン
の通し穴は他の印字ピンの横連結片を妨げられずに通過
させる働きをする。

印字ピンの通し穴は案内部材３５の棒５５中の適当なみ
ぞ内を案内されることができるが、一方ピン体の残りの
部分は棒５７内に備えた長方形横断面の担持みぞ内を案
内される。

横案内片を案内するための棒５５と５７内のみぞは第４
図に示す如く連続形式のものである。

本発明はコイル／接極子系統が電磁形式のものであるマ
トリックス印字装置に関して説明したが、本発明はいわ
ゆるダイナミックコイル／接極子系統を含む印字装置に
も適用できる。

後者の系統は冒頭に記載し７た既知の印字装置に使用す
ることができる。

接極子はその場合滑動可能の電気コイルとして構成され
るので、電力供給は案内３５内に備えたまた接極子への
可撓性接続部を含む電気接続部を経てまたは滑動接点を
経て行なわなければならず、組立体３３の交換の簡単さ
という利点は保たれる。

本発明の実施の態様には次のものが含まれる。

（１） ％許請求の範囲第３項記載のマトリックス印
字装置において、連続した案内棒と半円筒状の比較的短
い棒が接極子と印字ビン間の連結部を滑動自在に案内す
るための連結凹部を備える。

（２、特許請求の範囲第１項記載のマトリックス印字装
置において、印字装置のハウジング内の前記孔の壁が磁
気的に伝導性の材料の磁極片の積重ね体から敗り、前記
磁極片はＴ形横断面をもちかつ磁気的に絶縁性の材料の
リングにより相互に分離されており、電気的励磁コイル
が１対のＴ形磁極片の回りにその都度設けられている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるマトリックス印字装置の好適実施
例の印字部の縦断面図、第２図は第１図の方向と交叉す
る方向の縦断面図、第３図は第１゜２図に示すマトリッ
クス印字装置に使用する滑動自在の組立体の立面図、第
４図は第３．６ａ、６ｂ図に示す組立体の別の実施例の
詳細を示す図で、一部を断面図で、他の一部を正面図で
示すもの、第５図は第４図に示す組立体の側部立面図、
第５ａ 、６ｂ図は第３図に示す組立体の斜視図、第７
図は本発明のマトリックス印字装置に使用する印字ピン
の正面図である。 １・・・・・・円筒状ハウジング、３・・・・・・丸孔
、５，７・・・・・・円形リング、９，１１，１３・・
・・・・励磁コイル、１５．１７，１９，２１．２３．
２５・・・・・・磁極片、２７．２９，３１・・・・−
・中間リング、３３・・・・・・組立体、３５・・・・
・・円筒状案内部材、３７，３９，４１・・・・・・円
筒状接極子、４２，４３，４５，４７・・・・・・固定
リング、４９，５１，５３・・・・・・螺旋状ばね、５
５．５７・・・・・・半円筒状棒、５９，６１，６３・
・・・・・横連結片、６５，６７．６９・・・・・・印
字ピン、？１，７３，７５・・・・・・スロット、７７
・・・・・・橋渡し片、７９・・・・・・半円筒状案内
溝、８１・・・・・・連続スロット、８３・・・・・・
鼻部、８４・・・・・・ねじ、８７・・・・・・軸受、
８９，９１・・・・・・フェルト外殻、９３・・・・・
・ねじ、９７・・・・・・横連結片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 長手方向に変位可能の多数のお互に平行な実質的に
   真直ぐな印字ピンを収容するハウジングを備え、印字の
   ために使われる前記ビンの自由端は一直線上に配置され
   ており、前記印字ピンは印字端から遠い側の端部近くで
   円筒状接極子に定着されており、前記接極子は印字ピン
   の長手方向と平行に滑動可能でかつリセット手段により
   リセット可能としかつ前後に同心的に配置されている如
   きマトリックス印字配置において、接極子が円筒状案内
   部材の外表面上を滑動可能に配置されており、前記案内
   部材は印字ピンのための多数の隣接配置した内部案内を
   含む少なくとも２個の添合する半円筒状棒から成り、前
   記印字ピンは前記円筒状案内部材内に配置されかつ前記
   円筒状案内部材の長手方向に平行に延びており、前記接
   極子は前記円筒状案内部材の壁中の開口を通して印字ピ
   ンに連結しており、接極子と半円筒状棒と印字ピンとか
   ら成る円筒状組立体が接極子と同心のハウジング内の孔
   内に抜き取り自在に配置されていることを特徴とするマ
   トリックス印字装置。 ２ 印字ピンが内部案内中に配置され、前記内部案内は
   円筒状案内部材内に配置されかつ円筒状案内部材の長手
   方向に平行に延びており、前記接極子は円筒状案内部材
   の壁中の開口を通して印字ピンに連結されかつ円筒状案
   内部材の外面上で摺動可能になっており、案内棒のため
   の円筒状固定リングが連続的に配置した接極子間に設け
   られ、前記固定リングは接極子用の受部を横取しており
   、前記接極子と固定リングの外直径は実質的にハウジン
   グ内の孔の直径に等しいことを特徴とする特許請求の範
   囲１記載のマトリックス印字装置。 ３ 接極子用の案内部材は半円筒状棒と多数の添合する
   比較的短い半円筒状棒から戊ることを特徴とする特許請
   求の範囲２記載のマｈ ＩＪラックス字装置。