JPS5842145Y2 - シャ−プペンシルの鉛芯案内管固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシャープペンシルの先端部分に配置され鉛芯を
シャープペンシル内より外方へ案内するとともに筆記時
における鉛芯の曲がりを極力防止することにより鉛芯の
折損を防止するようなした鉛芯案内管に関するものであ
る。

従来、シャープペンシルには前述した如く鉛芯の案内お
よび折損の防止のために、前記鉛芯の外径とほぼ同径か
、僅かに大径の内径を有する管体（以降鉛芯案内管と称
す）を前記シャープペンシルの先端部に固着しである。

この従来における鉛芯案内管はシャープペンシルの先端
部に固着されているため、シャープペンシルを誤まって
落とした場合、前記鉛芯案内管が曲がってしまい、鉛芯
を通すことができず使用不可能となることがあ−った。

本考案は前記した従来の不都合さを解消せんとしてなさ
れたもので、以下に添付図面に示す実施例に従い本考案
を更に詳細に説明する。

図において参照符号１はシャープペンシル本体で該本体
１の前端部には本体１内部と外部とを連通ずる孔２が設
けられていて、該孔２に連続して前記本体１内前部には
前記孔２の内径よりも大径となされた前部孔３が設けら
れている。

該前部孔３には、前部孔３の内径と略同−か、それより
も僅かに大径となされた外径を有する大径部４と前記前
部孔３の内径よりも小径となされた外径を有する小径部
５とを有し、且つ該小径部５の内面に内方へ向う突起体
６が設けられた環状の係止体７がその大径部４において
圧入、接着、螺着等により止着されている。

参照符号８は鉛芯（図示せず）をシャープペンシル本体
１内より外方へ案内する鉛芯案内管で、該鉛芯案内管８
は前部が通常、前記本体１より外方へ突出されていて前
記鉛芯の外径よりも僅かに大きい内径を有する管体９と
、該管体９の後部に連設され、且つ、前記突起体６と係
脱し得る凹部１０が外面に設けられた係合体１１とより
横取されている。

該係合体１１には、その内部に鉛芯を軽く保持するよう
なされた保持部材１２が装着されている。

尚、該保合体１１は前記管体９と一体に形成するか別体
にて形成し固着するか何れの手段も採用できる。

又、前記突起体６と凹部１０との係周は、通常の筆記の
圧力によって離脱しない程度の係合力によって係合がな
されていればよい。

参照符号１３は前記本体１内で、且つ、前記係止体７の
後方に配置された鉛芯送り出し機構で、前後方向の移動
距離を規制された締付リング１４と該締付リングによっ
て縮径、拡開がなされるコレットチャック１５とによっ
て構成された周知の構造である。

次に作用について説明する。

通常の筆記においては図に示すように、突起体６と四部
１０とが係合した状態にあり、この状態で管体９の前端
より鉛芯を適宜長突出させて筆記を行なう。

筆記の続行により鉛芯が摩耗することによって管体９の
前端が筆記面と当接し筆記圧が前記管体９に直接かかる
ようになる。

筆記圧が管体９に直接か・つても突起体６と凹部１０と
の係合が筆記圧以上の係合力によって係合されているた
め管体９即ち鉛芯案内管８は本体１に対し移動すること
はない。

前述した突起体６と凹部１０との係合は本体１を誤って
落としてしまった場合などで管体９に多大の衝撃力が加
わった時、係止体７の小径部５と本体１の前部孔３との
間に間隙が形成されているため小径部５が外方へ拡開さ
れることによって解かれる。

このように突起体６と凹部１０との係合が解かれると鉛
芯案内管８の移動を規制するものはなく、従って鉛芯案
内管８は本体１内へ移動される。

更に筆記状態に復帰させる場合は、本体内１内に位置す
る鉛芯案内管８の後端部をコレットチャック１５の前端
によって押圧し鉛芯案内管８を前進させ、突起体６と四
部１０とを再度係合させることにより鉛芯案内管８を本
体１に固定し、その後に従来と同様コレットチャック１
５の前進後退動作によって鉛芯を送り出すか、管体９を
前方に強く引張ることによって突起体６と凹部１０とを
係合させるか、更に係止体７を本体１前部に着脱自在と
なした場合には係止体７を本体１より取り外した後に鉛
芯案内管８を係止体７にセットし該係止体７を本体１に
組み込むようなすことによって、使用状態となすことも
できる。

以上で説明した如く、シャープペンシル本体内の前部孔
に配置され外径が前記前部孔の内径と略同−かそれより
も僅かに大径となされた大径部と、前記前部孔の内径よ
り小径となされ、且つ、該小径部の内面に内方へ向う突
起体が設けられた環状の係止体と、前部がシャープペン
シル本体より外部に突出可能となされ、後部に前記突起
体が係脱し得る凹部が設けられた鉛芯案内管とを有し、
前記突起体と凹部との保合が筆記圧以上の係合力によっ
て係合されてなる本考案によれば、通常の筆記に際して
は鉛芯案内管８が本体１と一体となされ鉛芯の案内と保
護を行なえると同時に本体１を誤まって落としたり、鉛
芯案内管８に多大の力あるいは衝撃力を与えてしまった
場合には鉛芯案内管８が本体１内に移動せられるもので
あるから、筆記中における鉛芯案内管８がガタつかず安
定した筆記が得られ、落下等による鉛芯案内管８の曲り
が防止でき、常に円滑な鉛芯の送り出しが可能となり実
用上の効果大なるものである。

尚、図に示す如く、係止体７の大径部４の後部内面に段
部１６を形成して、鉛芯案内管８が本体１内に移動せら
れた時、その移動量を規制するようなしても良いもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案を示す断面図である。 １・・・・・・本体、３・・・・・・前部孔、４・・・
・・・大径部、５・・・・・・小径部、６・・・・・・
突起体、７・・・・・・係止体、８・・・・・・鉛芯案
内管、１０・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シャープペンシル本体内の前部孔に配置され外径が前記
   前部孔の内径と略同−かそれよりも僅かに大径となされ
   た大径部と、前記前部孔の内径より小径となされた小径
   部となされ、且つ、該小径部の内面に内方へ向う突起体
   が設けられた環状の係止体と、前部がシャープペンシル
   本体内より外部に突出可能となされ、後部に前記突起体
   が係脱し得る凹部が設けられた鉛芯案内管とを有し、前
   記突起体と凹部との保合が筆記圧以上の係合力によって
   係合されてなることを特徴とするシャープペンシルの鉛
   芯案内管固定装置。