JPS584058Y2 - ガス器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は前方に押動自在で且つ後方にばね付勢された操
作杆１をガスコックのメインバルブ２に連動せしめ、操
作杆１の押動時のみ低圧スイッチ３に係合し且つ操作杆
１の回動始端から回動終端に至るまで上記低圧スイッチ
３をオン状態に維持せしめるようにしたカム４と、ガス
点火高圧回路の高圧スイッチ５及び高圧スイッチ５に連
動した連動スイッチ７に係合して操作杆１の回動途中に
て双方のスイッチ５，７を同時にオンするようにしたカ
ム８とを操作杆１に設けて、低圧スイッチ３のオン時に
起動されて一定時間タイマ接点ｔａをオンにするタイマ
Ｔを設け、バーナＢの着火を検出するフレームセンサ６
の検出出力によりオンする接点ｆｒと連動スイッチ７と
の直列回路にタイマ接点ｔａを並列に接続した回路を介
して、ガスの元栓たるバルブ■を駆動電源Ｅに接続して
戒るガス器具に係り、その目的とするところはガスの点
火が安全且つ確実に行なえ、しかも操作性が向上したガ
ス器具を提供するにある。

本考案を以下一実施例に基いて詳述する。

操作杆１はコック本体９とスイッチ筐体１０の略中央部
に前後移動自在で且つ後方にばね付勢された状態で挿入
してあり、反時計方向に略９０’だけ回動できるように
なっている。

コック本体９のガス通路１２内には操作杆１に連動した
メインバルブ２が収納してあって、操作杆１の回動量に
応じてガス通路を適宜量だけ開くようになっている。

２０はパイロットバーナ２２へのガス供給管接続口であ
り、操作杆１の回動時ガス通路１２から適宜量のガスが
パイロットバーナ２２に送られるようになっている。

コック本体９の後方位置に固設せしめた合成樹脂製のス
イッチ筐体１０には低圧スイッチ３、高圧スイッチ５及
び連動スイッチ７の３つのスイッチ３，５．７が設けて
あり、低圧スイッチ３はスイッチ筐体１０の下部に配設
され、上下動自在に保持せしめた押圧子１３とこの押圧
子１３によって接触・開離自在な２板の接点ばね１４，
１４とから構成しである。

スイッチ筐体１０の後方位置の操作杆１に固設された略
扇形状をした合成樹脂製のカム４は、操作杆１の押動時
に低圧スイッチ３の押圧子１３と保合自在な位置に到達
し、操作杆１の反時計方向への回動時、回動開始位置か
ら略９０°回転した回動終端位置に至るまで、押圧子１
３を下方に押し下げて両接点ばね１４，１４を接触せし
めて低圧スイッチ３をオンするものとなっている。

高圧スイッチ５と連動スイッチ７とは操作杆１の両側対
称位置に配設してあり、夫々２枚の接点ばね１５，１５
，１６゜１６から構威しである。

そしてスイッチ筐体１０内の操作杆１に係合せしめた略
楕円形状で対象的な外周形状を有するカム８の外周に、
上記両スイッチ５，７の接点ばね１５，１６が係合して
おり、操作杆１が回動開始位置から所定の角度だけ回動
すると、両スイッチ５，７が同時にオンするようになっ
ている。

１７及び１８は両スイッチ５，７のスイッチ端子、１９
は低圧スイッチ３のスイッチ端子である。

第７図に示すのは本実施例のガス器具の一具体回路例で
あり、ここでＥは電源であってフユーズＦｕを介して各
回路に電力を供給しており、サージアブソーバＳｂ１パ
イロツトランプＰＬ、フレームリレーブロックＦＲを電
源Ｅに対して並列接続し、更に低圧スイッチ３を介して
タイマＴと点火装置Ｉｇとを電源Ｅに接続するとともに
上記タイマＴのタイマ接点ｔａを介してバルブＶに電力
が供給されるようになっている。

更にタイマ接点ｔａにはフレームリレーＦＲの接点ｆｒ
と連動スイッチ７との直列回路が並列接続せしめである
。

また点火装置Ｉｇのガス点火高圧回路の高圧スイッチ５
は点火電極２１に接続しである。

第８図はガス供給系統の概略構成図を示すものであり、
バーナＢに近接した位置にフレームリレーＦＲのフレー
ムセンサ６が配設され、このフレームセンサ６が火炎を
感知している間フレームリレーＦＲの接点ｆｒを閉じる
ようになっている。

しかして上述の実施例において、今操作杆１のつまみ２
５を第１図及び第３図に示す位置から前方に押動すると
カム４は押圧子１３と係合可能な位置に到達する。

その後、つまみ２５を反時計方向に徐々に回動させてい
くとカム４の外周面が押圧子１３を押し下げて両接点ば
ね１４，１４を閉じ、第７図において点火装置Ｉｇの低
圧スイッチ３が閉じられタイマＴの駆動が開始してタイ
マ接点ｔａを介してバルブ■を開いてガスの供給を開始
する。

このとき操作杆１の回動に応じてメインバルブ２が徐々
に開かれると共にパイロットバーナ２２にもガスの供給
が可能となる。

更に操作杆１が回動して所定の角度に達するとカム８の
盛り上がった外周面によって高圧スイッチ５と連動スイ
ッチ７とが同時に閉じられ、点火電極２１に高電圧が断
続的に印加されて、パイロットバーナ２２に着火される
と同時にバーナＢにも着火される。

このときフレームセンサ６によって火炎が検知され、フ
レームリレーＦＲの接点ｆｒを閉じることになり、この
接点ｆｒから連動スイッチ７を通じてバルブ■に電力が
供給される。

ここでタイマ接点ｔａは所定時間後に開かれ、接点ｆｒ
と検出スイッチ７との直列回路からのみバルブ■に電力
が供給されることになる。

操作杆１の押動を解除すると、操作杆１はばね附勢力に
より後方に移動し、カム４も同時に後方に移動して押圧
子１３との係合が外れ低圧スイッチ３はオフとなる。

低圧スイッチ３がオフしたとしてもバルブＶへの電力の
供給は維持されてバーナＢは点火状態を維持する。

また操作杆１の押動解除によりパイロットバーナ２２へ
のガスの供給は停止することになる。

ところで、何らかの原因でバーナＢへの着火が失敗した
り途中でバーナＢが消えたとしても、フレームセンサ６
によってバーナＢの未着火が検出されて接点ｆｒを開き
バルブ■への電力の供給が止まり、バルブ■は閉じる。

こうして生ガスの漏出という危険状態から脱することが
できるものとなる。

バルブ■としては交流の場合電磁バルブが用いられ、直
流の場合安全バルブが使用される。

本考案は上述のように構成し、操作杆の押動時のみ低圧
スイッチに係合し且つ操作杆の回動始端から回動終端に
至るまで上記低圧スイッチをオン状態に維持せしめるよ
うにしたカムと、ガス点火高圧回路の高圧スイッチ及び
高圧スイッチに連動した連動スイッチを係合して操作杆
の回動途中にて双方のスイッチを同時にオンするように
したカムとを操作杆に設けたから、操作杆の押動操作及
び回動操作によってメインバルブの開閉制御及び低圧ス
イッチ、高圧スイッチ、連動スイッチ等の開閉駆動が一
連の動作として正確且つ安全に行なえ、ガス器具の点火
操作が操作杆の操作のみで簡単且つ確実に行なうことが
できるものであり、しかも高圧スイッチと連動スイッチ
とが同時にオンするようにして、低圧スイッチのオン時
に起動されて一定時間タイマ接点をオンにするタイマを
設け、バーナの着火を検出するフレームセンサの検出出
力によりオンする接点と連動スイッチとの直列回路にタ
イマ接点を並列に接続した回路を介して、ガスの元栓た
るバルブを駆動電源に接続するようにしたから、バーナ
への着火と同時に連動スイッチが閉じて、タイマ接点が
オフすることによってバーナの着火状態を検出し得る体
制になり、確実にバーナの着火状態の検出を行なうこと
ができるものであり、何らかの原因でバーナへの着火が
失敗したり途中でバーナが梢えたとしてもフレームセン
サによってバーナの未着火が検出されて、バルブと駆動
電源との接続が断たれて、ガスの漏出が防止されるから
著しく安全性が高いという利点があり、しかもこれらの
一連のスイッチの動作が操作杆の操作のみで行ない得る
という利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側面図、第２図は同上の上
面図、第３図は同上のつまみを省略せる正面図、第４図
は同上のスイッチ筐体の内部を示す正面図、第５図は同
上のスイッチ筐体の側面断面図、第６図は同上のスイッ
チ筐体部分の下面図、第７図は同上の一応用例を示す概
略回路図、第８図は第７図応用例のガス系統を示す概略
構成図である。 １は操作杆、２はメインバルブ、３は低圧スイッチ、４
はカム、５は高圧スイッチ、６はフレームセンサ、７は
連動スイッチ、Ｔはタイマ、ｉａはタイマ接点、ｆｒは
接点、■はバルブである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前方に押動自在で且つ後方にばね付勢された操作杆をガ
   スコックのメインバルブに連動せしめ、操作杆の押動時
   のみ低圧スイッチに係合し且つ操作杆の回転始端から回
   動終端に至るまで上記低圧スイッチをオン状態に維持せ
   しめるようにしたカムと、ガス点火高圧回路の高圧スイ
   ッチ及び高圧スイッチに連動した連動スイッチに係合し
   て操作杆の回動途中にて双方のスイッチを同時にオンす
   るようにしたカムとを操作杆に設けて、低圧スイッチの
   オン時に起動されて一定時間タイマ接点をオンにするタ
   イマを設け、バーナの着火を検出するフレームセンサの
   検出出力によりオンする接点と連動スイッチとの直列回
   路にタイマ接点を並列に接続した回路を介して、ガスの
   元栓たるバルブを駆動電源に接続して戊るガス器具。