JPS5840057Y2 - 照明器具の梱包装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、照明器具の梱包装置に関するものである。

この種のものの従来の一例を第１図に示す。

１はシャーシで、このシャーシ１に保持されるセード２
が設けられている。

ついで、互いに切溝を係合することによりＸ口状に組み
合わされる緩衝材３が設けられている。

この緩衝材３の下部にはシャーシ１を嵌合保持する凹部
４と環状の螢光灯５を保持する凹部６とが形成されてい
る。

７は四辺にフラップ８を有する緩衝材で、その中央には
シャーシ１の下部を嵌合する開口９が形成されている。

１０はセード２の四隅の縦枠１１に係合する緩衝材であ
る。

さらに、略偏平で、上面及び下面がフラップ１２により
閉じられるカートン１３と、このカートン１３の底部に
位置して前記シャーシ１を支える緩衝材１４とが設けら
れている。

したがって、梱包に際しては、シャーシ１を開口９に挿
入してその突出端に緩衝材１４を挿入し、この状態でシ
ャーシ１と緩衝材７，１４との三者をカートン１３に収
納し、ついで、緩衝材３に螢光灯５を嵌合した状態で凹
部４をシャーシ１に係合する。

さらに、セード２の縦枠１１に緩衝材１０を係合しそれ
らを手で押えつつカートン１３に収納し、フラップ１２
を閉じて結束することにより梱包作業が終る。

しかしながら、このようなものは緩衝材３，７゜１０．
１４の数が増え梱包作業がわずられしい。

とくに、セード２の側方への動きを止めるためには複数
の緩衝材１０を必要とする。

また、偏平のカートン１３の上面及び下面をフラップ１
２により閉じる場合は、必然的に開口面積が大きくなり
強度をもたせるべくフラップ１２をある程度重ね合せる
関係上資材のロスもあり省資源に逆行する。

このため、側方開口のカートンを用いた場合には緩衝材
７のフラップ８を直角に維持させに＜＜、かつ、セード
２をカートンの側方から挿入するときに緩衝材１０がカ
ートンの内面に当接して外れ、きわめて梱包しにくい欠
点を有している。

この考案は上述のような欠点を解消しうる照明器具の梱
包装置をうろことを目的とする。

この考案は、略偏平で側方にフラップを有する開口が形
成されたカートンを設け、段ボール紙に一方向に伸びる
直線状の折れ目を形成することにより断面が台形又は逆
■字形の形に形成される緩衝板を設け、この緩衝板にセ
ードの周壁を保持する一対のセード保持溝を前記折れ目
を横切って形或するとともにこれらのセード保持溝の間
にシャーシを嵌合保持する開口によるシャーシ保持部を
形成し、前記緩衝板をその両側下縁を前記折れ目と平行
な前記カートンの内面に当接させて断面が台形又は逆■
字形の形に維持しつつ前記セード及び前記シャーシとと
もに前記カートンに収納したことを特徴とするものであ
る。

したがって、緩衝板は折れ目を形成して台形又は逆Ｖ字
状に形成された場合セード保持溝によりセードを一定の
深さの嵌合量をもって保持し、かつシャーシ保持部によ
りシャーシをも保持することができ、また、この状態で
は緩衝板がシャーシとセードとを一体的に結合する状態
となるため側方開口のカートンにも容易に収納すること
ができ、緩衝板はその両側かカートンの内面に当接して
台形又は逆■字形の形に維持されるので潰れることがな
く、少ない資材で緩衝作用を高め梱包作業の簡略化がな
されるように構成したものである。

この考案の一実施例を第２図ないし第５図に基いて説明
する。

第１図において説明した部分と同一部分は同一符号を用
い説明も省略する。

略偏平で側方にフラップ１５を有する開口１６が形成さ
れたカートン１７が設けられている。

ついで、段ボール紙に二本の平行な折れ目１８を形成す
ることにより台形（又は逆Ｖ字形）の断面形状をもつ緩
衝板１９が設けられている。

この緩衝板１９はその両端に位置する複数のフラップ２
０をも有している。

そして、その緩衝板１９にはセード２の周壁を嵌合保持
する一対のセード保持溝２１が前記折れ目１８を横切る
ように形成され、これらのセード保持溝２１の内縁には
セード２の内面に引掛る突起２２が形成されている。

さらにこれらのセード保持溝２１の間にはシャーシ１の
下部を嵌合保持するシャーシ保持部である開口９が形成
されている。

また、緩衝材３の上部にはセード２の開口２３に嵌合す
る段部２４が形成されている。

このような構成において、緩衝板１９は平板状でも折れ
目１８を形成することに台形（又は逆■字形）の断面形
状となり、これにより、セード保持溝２１によってセー
ド２を一定の嵌合深さをもって保持する。

また、緩衝板１９は開口９によりシャーシ１をも保持す
る。

すなわち、緩衝板１９はセード２とシャーシ１との相対
的な動きを固定する。

しかも、シャーシ１に係合させた緩衝材３の段部２４を
セード２の開口２３に係合することによりその結合状態
を強固に維持する。

したがって、その結合体はシャーシ１の下端に嵌合させ
た緩衝材１４とともにカートン１７の側方の開口１６か
ららくに収納することができ、フラップ１５を閉じて結
束すれば梱包作業が終る。

このように、緩衝板１９はシャーシ１とセード２とを保
持することにより、従来のような複数の緩衝材１０を省
略するとともに梱包作業の簡略化を図ることができる。

また、緩衝板１９はその両側がカートン１７の内側面と
底面とが交わる隅に当接して台形の形に維持されるため
潰れることがなく、折れ目１８もリブ的な作用を示し、
緩衝材としての強度を向上させることができる。

なお、セードが四角形でなく辺の数がそれより多い場合
は第６図のように隣り合わせる辺が屈折するセード保持
溝２５を形成してもよく、セードが円形の場合は第７図
のように弧状のセード保持溝２６を形成してもよい。

この考案は上述のように構成したので、緩衝板はセード
保持溝によりセードを保持するとともにシャーシ保持部
によりシャーシをも保持することができ、これにより、
緩衝材の数を少なくすることができ、また、この状態で
は緩衝板がシャーシとセードとを一体的に結合する状態
となるため側方開口のカートンにも容易にすることがで
き、緩衝板はその両側がカートンの内面に当接して台形
又は逆■字形の形に維持されるので潰れることがなく、
少ない資材でシャーシやセードを充分に保護することが
できるとともに梱包作業の簡略化を図りうる等の効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一例を示す分解斜視図、第２図はこの考
案の一実施例を示す分解斜視図、第３図はその緩衝板の
平面図、第４図はその緩衝板にセード保持させた状態の
斜視図、第５図はその梱包状態を示す縦断側面図、第６
図及び第７図はその緩衝板の変形例を示す平面図である
。 １・・・・・・シャーシ、２・・・・・・セード、９・
・・・・・開口（シャーシ保持部）、１５・・・・・・
フラップ、１６・・・・・・開口、１７・・・・・・カ
ートン、１８・・・・・・折れ目、１９・・・・・・緩
衝板、２１・・・・・・セード保持溝、２５〜２６・・
・・・・セード保持溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略偏平で側方にフラップを有する開口が形成されたカー
   トンを設け、段ボール紙に一方向に伸びる直線状の折れ
   目を形成することにより断面が台形又は逆■字形に形成
   される緩衝板を設け、この緩衝板にセードの周壁を保持
   する一対のセード保持溝を前記折れ目を横切って形成す
   るとともにこれらのセード保持溝の間にシャーシを嵌合
   保持する開口によるシャーシ保持部を形成し、前記緩衝
   板をその両側下縁を前記折れ目と平行な前記カートンの
   内面に当接させて断面が台形又は逆Ｖ字形の形に維持し
   つつ前記セード及び前記シャーシとともに前記カートン
   に収納したことを特徴とする照明器具の梱包装置。