JPS5839708B2 - 不正防止式容器蓋 - Google Patents

不正防止式容器蓋

Info

Publication number
JPS5839708B2
JPS5839708B2 JP54059041A JP5904179A JPS5839708B2 JP S5839708 B2 JPS5839708 B2 JP S5839708B2 JP 54059041 A JP54059041 A JP 54059041A JP 5904179 A JP5904179 A JP 5904179A JP S5839708 B2 JPS5839708 B2 JP S5839708B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container lid
container
scores
neck
skirt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54059041A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55154255A (en
Inventor
英彦 近江
賢博 岡
勝彦 北川
美佐雄 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON CROWNCORK
Original Assignee
NIPPON CROWNCORK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON CROWNCORK filed Critical NIPPON CROWNCORK
Priority to JP54059041A priority Critical patent/JPS5839708B2/ja
Publication of JPS55154255A publication Critical patent/JPS55154255A/ja
Publication of JPS5839708B2 publication Critical patent/JPS5839708B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ねじが切られた首部を有する瓶の如き容器の
ための不正防止式容器蓋に関する。
上記容器のための不正防止式容器蓋としては、例えば実
公昭47−7905号公報及び実公昭54−2924号
公報に開示されている通り、天面部とスカート部を有し
、該スカート部は周方向に間隔を置いて形成され、た周
方向に延びる複数個のスリット及び該スリット間の橋絡
部によって上方部と下方部に区画されており、該下方部
には周方向に実質的に等間隔を置いて鉛直方向に延びる
スコアが形成されている型の容器蓋が公知である。
かような型の容器蓋は、容器首部に被嵌し、そして、ロ
ーリング法等によって上記スカート部の下方部を内側に
わん曲せしめて容器首部の肩に係止せしめると共に上記
スカート部の上方部に容器首部のねじに対応したねじを
形成することによって、容器首部に密封装着される。
開封の際には、手によって容器蓋を回動せしめる。
かくすると、上記スコアが破断されて上記スカート部の
下方部が複数個の弧状片に分割されると共に、容器首部
の肩のカム作用によって弧状片が外側に拡げられ、容器
首部の肩への係止が解除され、かくして容器蓋が容器首
部から回動離脱される。
かかる容器蓋は、(イ)開封の際に上記橋絡部の少なく
とも大部分が破断されない故に、複数個の弧状片に分割
された上記スカート部の下方部が上方部から分離するこ
となく上記橋絡部によって接続された状態に維持され、
従って容器首部に残留することなく容器蓋の全体が容器
首部から除去される、(ロ)一旦除去された容器蓋を再
び容器首部に螺着即ち回動装着して容器を一時的に再封
することができ、かくした場合上記スカート部の上方部
が容器首部のねじを覆うと共に上記スカート部の下方部
が容器首部の肩を覆い、これによって容器首部の破損が
防止される、(ハ)開封時及び開封後の容器蓋に鋭い突
出角部がなく、容器蓋使用者が指等を損傷する恐れが少
ない、等の利点を有し、それ故に、近時においては、再
使用される飲料用瓶の如き容器のための不正防止式容器
蓋として好適に使用されている。
しかしながら、上記型の公知の不正防止式容器蓋は未だ
充分に満足し得るものではなく、次の通りの問題を有す
る。
上記型の不正防止式容器蓋においては、原則として、上
記スカート部の下方部に周方向に等間隔を置いて鉛直方
向に形成された複数個のスコアのうちの隣接するスコア
間には2個の橋絡部が存在し、スコアの破断によって上
記スカート部の下方部が複数個の弧状片に分割された時
に、分割された複数個の弧状片の各々が2個の橋絡部を
介して上記スカート部の上方部に接続されるように構成
されていることが強く望まれる。
この点について、第1−A図及び第i −B図を参照し
て説明すると、隣接するスコア間に1個の橋絡部しか存
在せず、従ってスコアの切断によって分割された弧状片
が1個の橋絡部のみによってスカート部の上方部に接続
される場合には、第1−A図及び第1−B図から容易に
理解されるように、周方向の長さが比較的短い唯1個の
橋絡部2のみによって弧状片4がスカート部の上方部6
に接続される故に、橋絡部2の支持が比較的弱く不安定
である。
それ故に、容器蓋の開封時に容器首部の屑のカム作用に
よって弧状片4が外側に拡げられる際に、弧状片4が均
一に半径方向外側に拡げられず、第1−A図及び第1−
B図に図示する通りに弧状片4が周方向及び鉛直方向に
歪められる傾向がある。
かくすると、弧状片4の鋭い角部4a及び4b等が外方
へ突出し、かかる角部4a及び4bによって容器蓋使用
者の指等が損傷される恐れが生ずる。
また、橋絡部2が破断して弧状片4が離脱してしまうこ
ともある。
弧状片4が離脱すると、一旦開封した容器蓋を再び容器
首部に螺着した時に、本来ならば弧状片4によって覆わ
れる容器首部の肩が覆われることなく露呈し、従って容
器首部の肩が容器蓋によって保護されず回収時等に損傷
される恐れが生ずる。
かような問題を解決するために、橋絡部2の周方向の長
さを増大せしめると、容易に理解されるように、スカー
ト部の下方部を若干外側に拡げスコアを破断するのに要
するトルク、そしてまた分割された弧状部を外側に拡げ
容器首部の肩に対する係止を解除するのに要するトルク
が著しく大きくなり、従って開封が著しく困難になる。
また、後に詳細に説明するように、一旦開封した容器蓋
を再び容器首部に螺着する際にも相当なトルクを要する
ことになる。
一方、第2−A図及び第2−B図に示すように、隣接す
るスコア8間に3個の橋絡部2が存在する場合には、3
個の橋絡部2によって規定される面積、従って隣接する
スコア8間の弧状片4をその上端の橋絡部2をヒンジと
して半径方向外側に拡げる際の必要モーメントに関する
断面形数が比較的大きくなり、それ故に隣接するスコア
8間の弧状片4を半径方向外側に拡げるのに要するトル
クが比較的大きくなる。
而して、後に詳細に説明する通り、隣接するスコア8間
に規定される複数個の弧状片4のうちの1個のみが3個
の橋絡部2によってスカート部の上方部6に接続されて
いる場合は特に問題は生じないが、複数個の弧状片4の
うちの例えば容器蓋の直径方向に対向して位置する2個
又はそれ以上の弧状片4が3個の橋絡部2によってスカ
ート部の上方部6に接続されている場合には、一旦開封
した容器蓋を再び容器首部に螺着する際に要するトルク
が所定の値以上になることに起因して解決すべき重要な
問題が生ずる。
即ち、容器蓋の開封時には使用者は容器蓋に所要のトル
クを加えて容器蓋を回動し、かくすると先ず最初に上記
スコア8が破断されると共に容器首部の肩のカム作用に
よって弧状片4が半径方向外側に拡げられて容器首部の
肩への係止が解除され、しかる後に容器蓋が容器首部か
ら回動離脱される。
一方、開封時に半径方向外側に拡げられた弧状片4は、
容器首部の屑を通過した後に、材料の所謂スプリングバ
ックに起因して半径方向内側に幾分戻る。
従って、一旦容器首部から離脱された容器蓋を再び容器
首部に螺合して上記弧状片4が容器首部の肩を再び覆う
ようにせしめる際には、上記スプリングバックに起因し
て内側に戻った分だけ上記弧状片4を再び半径方向外側
に拡げることが必要であり、従って再螺着時にも容器蓋
に所要のトルクを加えることが必要である。
而して、上述した通り3個の橋絡部2によってスカート
部の上方部6に接続されている弧状片4が2個又はそれ
以上存在する場合には、再螺着時の上記必要トルクは、
使用者が女性及び子供の場合に容器蓋が未だ充分に容器
首部に螺着されていないのに既に充分螺着された如くに
錯覚する値(かかる値は容器蓋の径によっても若干異な
るが一般に6に4−cm乃至12に9−α程度)になり
、従って再螺着の際に容器蓋が充分に容器首部に螺合さ
れず、容器内容物が容易に漏出してしまったり、或いは
上記弧状片4によって容器首部の肩が覆われず回収の際
に容器首部の肩が損傷されたりする恐れがある。
尚、再螺着時の上記必要トルクは容器蓋の5始の開封時
の必要トルクよりも小さいが、容器蓋の開封時には使用
者はある程度のトルクが必要であることを予期し、従っ
て開封時の必要トルクはある程度大きくてもよいのに対
して、再螺着時には使用者は極めて小さいトルクで再螺
着し得ると考え、それ故に上記の錯覚が生ずる。
上記の通りの事実に鑑み、従来においても、例えば特開
昭50−27675号公報の第2図に開示されているよ
うに、スコアの数Xに対して2X個の橋絡部を設け、隣
接するスコア間に必ず2個の橋絡部が存在するようにな
すことが提案されている。
第3−A図及び第3−B図に図示するように、隣接する
スコア8間に必ず2個の橋絡部2が存在する場合には、
スコア8の切断によって分割された弧状片4が間隔を置
いて位置する2個の橋絡部2によってスカート部の上方
部6に接続される故に、橋絡部2による弧状片4の支持
が安定し、従って第1−A図及び第1−B図に図示する
如くに容器蓋の開封時に弧状片4が周方向及び鉛直方向
に歪められることがない。
また、第2−B図と第3−B図を比較することによって
容易に理解されるように、隣接するスコア8間に3個の
橋絡部2が存在する場合に比べて、橋絡部2によって規
定される面積、従って隣接するスコア8間の弧状片4を
その上端の橋絡部2をヒンジとして半径方向外側に拡げ
る際の必要モーメントに関する断面形数が小さい。
それ故に、隣接するスコア8間に3個の橋絡部2が存在
する場合における上記の通りの問題がない。
しかしながら、スコアの数Xに対して2X個の橋絡部(
従って2X個のスリット)を設け、隣接するスコア間に
必ず2個の橋絡部が存在するようになすには、スコアの
形成位置と橋絡部(従ってスリット)の形成位置とを所
定の通りに関連付けることが必要である。
一方、当業者には周知のように、スカート部の下方部に
外面からスコアを刻設すると、スコアが破断されている
か否かの判別が困難であり不正防止特性の点から望まし
くない、容器蓋の外観の点からも望ましくない、等の問
題があるので、一般には、第2−B図及び第3−B図に
図示する如く、スカート部の下方部の内面から刻設する
ことが好ましい。
それ故に、通常の場合には、金属素材をプレス加工して
キャップ形状(即ち天面部とスカート部を有する形状)
にする際に内側プレス工具に設けられた突状部の作用に
よってプレス加工と同時にスカート部の下方部の内面に
スコアを刻設し、一方、スリットは上記プレス加工の後
にローリング成形によって形成している。
しかるに、上述した通りスコアの形成位置に対して橋絡
部(従ってスリット)の形成位置を所要の通りに関連付
けるには、ローリング成形時にプレス加工された容器蓋
を所要の通りの角度位置に位置付けることが必要である
が、かくすることは不可能ではないにしても著しく煩雑
であり、容器蓋の製作速度の著しい低下を招く。
本発明は上記の通りの事実に鑑みてなされたものであり
、その主目的は、第1−A図及び第1−B図並びに第2
−A図及び第2−B図を参照して説明した通りの欠点が
ないと共に、所要の通りの高速度で製作することが可能
である新規且つ優れた不正防止式容器蓋を提供すること
である。
本発明者等は鋭意研究及び実験の結果、周方向に実質的
に等間隔を置いて少なくとも4個のスコアを形成すると
共に、スコアの数Xに対して2X+1個の、周方向の長
さが実質的に同一であるスリットを周方向に実質的に等
間隔を置いて形成することによって上記主目的を達成す
ることができることを見出した。
即ち、本発明によれば、天面部とスカート部を有し、該
スカート部は周方向に実質的に等間隔を置いて形成され
た周方向に延びる複数個のスリット及び該スリット間の
橋絡部によって上方部と下方部に区画されており、該下
方部には周方向に実質的に等間隔を置いて鉛直方向に延
びる複数個のスコアが形成されている不正防止式容器蓋
において、該スコアは少なくとも4個形成されており、
該スリットは該スコアの数をXとすると2X+1個形成
され且つ該スリットの各々の周方向の長さは全て実質的
に同一であることを特徴とする不正防止式容器蓋が提供
される。
以下、第4図乃至第6図、第7−A図及び第7−B図並
びに第8−A図及び第8−B図を参照して、更に詳細に
説明する。
第4図を参照して説明すると、全体を番号10で示す本
発明に従う図示の容器蓋は円形天面部12と、この天面
部120周縁から鉛直方向下方に垂下した円筒形スカー
ト部14を有する。
スカート部14には、周方向に実質的に等間隔を置いて
配設され周方向に延びる複数個のスリット16が形成さ
れ、各スリット16間には橋絡部18が残留せしめられ
ている。
スリット16と橋絡部18は、スカート部14を上方部
20と下方部22とに区画する。
スカート部14の上方部20には、指で容器蓋10を把
持して回転する時に指の滑りを防止するための2条のロ
ーレット24及び26が形成されているのが好ましい。
スカート部14の下方部22には、周方向に実質的に等
間隔を置いて配設され鉛直方向に延びる複数個のスコア
28(即ち材料の厚さを局部的に低減した部分)が形成
されている。
スカート部14の下方部を複数個の弧状片36に区画す
るスコア28は、下方部22の内面に形成されている(
第7−B図参照)のが好ましい。
上記容器蓋10は、適宜の金属薄板、好ましくは厚さが
0.20乃至0.28mのアルミニウム基合金薄板に、
それ自体は公知のプレス加工及びローリング加工を施す
ことによって適切に製作され得る。
即ち、金属薄板にプレス加工を施すことによって、天面
部12とスカート部14を有するキャップ形状にせしめ
ると共に複数個のスコア28を刻設し、しかる後にロー
リング加工を施すことによって、2条のローレット24
及び26と共に複数個のスリット16を形成することが
できる。
かくして形成された容器蓋10の天面部12の内面には
、当業者には周知の密封用ライナ30(第5図及び第6
図参照)を適宜の方法によって施すのが好ましい。
第5図を参照して説明すると、上記容器蓋10は、例え
ば次の通りにして、密封すべき容器の首部32に密封装
着することができる。
即ち、密封すべき容器のねじが切られた首部32に容器
蓋10を被嵌し、そして、天面部12の外面に鉛直方向
下方の圧力を加えて天面部12をライナ30を介して首
部32の端部に押付けると共に、当業者には周知のロー
リング加工によってスカート部14の上方部20に首部
32のねじに対応するねじを形成し且つスカート部14
の下方部22の下縁を半径方向内側に曲げて首部32の
肩34に係合せしめ、かくして首部32に密封係合され
る。
容器を開封する際には、容器蓋10を所定の方向に回動
すればよい。
かくすると、首部32のねじの作用によって、首部32
に対して容器蓋10は鉛直方向上方に移動される。
この際、第6図に図示するように、首部32の肩34の
カム作用によって複数個のスコア28が破断されてスカ
ート部14の下方部24が複数個の弧状片36に分割さ
れると共に、各弧状片36がその上端に存在する橋絡部
18をヒンジとして半径方向外側へ拡げられて、首部3
2の肩34に対する保合が解除される。
従って、容器蓋10を更に所定の方向に回動することに
よって、首部32から容器蓋10の全体が完全に離脱さ
れる。
他方、容器首部32かも一旦離脱された容器蓋10を再
び首部32に被嵌して開封時の回動力向に対して逆方向
に回動せしめると、首部32のねじの作用によって容器
蓋10は首部32に対して鉛直方向下方に移動し、首部
32に再び螺着せしめられる。
かくすると、容器首部32が再封され、従って内容物の
漏出等をある程度防止することができると共に、上記弧
状片36が再び首部32の肩34を覆い、従って容器の
回収時等に肩34が損傷されるのを防止することができ
る。
図示の容器蓋10の上述した通りの構成及び作用効果自
体は、既に公知の容器蓋と実質的に同一であるが、本発
明に従う図示の容器蓋10においては、公知の容器蓋に
比べて次の通りの改良が加えられている。
即ち、本発明に従う図示の容器蓋10においては、スカ
ート部14の下方部22に周方向に実質的に等間隔を置
いて少なくとも4個(図示の場合は8個)のスコア28
が刻設されていると共に、周方向に実質的に等間隔を置
いて上記スコア28の数Xに対して2X千1個(従って
、図示の場合は2X8+1=17個)の、周方向の長さ
が全て実質的に同一であるスリット16が形成されてい
る。
スコア28の数は4個以上の適宜の数でよく、容器蓋1
0の直径に応じて適宜の数のスコア28を形成すること
ができるが、特に容器蓋10が上述した通りの厚さが0
120乃至0.28Bのアルミニウム基合金薄板から製
作される場合には、隣接するスコア28間の周方向の長
さく従ってスコア28の破断によって分割される弧状片
36の周方向の長さ)が9乃至30m、殊に116乃至
15u1になるようにスコア28の数を選定するのが好
ましい。
上記長さが過剰に長い場合、換言すれば容器蓋10の直
径に比較してスコア28の数が少ない場合には、容器首
部32に密封装着された容器蓋10を開封する際等の必
要トルクが比較的大きくなる傾向があり、逆に上記長さ
が過剰に短い場合、換言すれば容器蓋10の直径に比較
してスコア28の数が多い場合には、容器の首部32に
容器蓋10を密封装着する際にスコア28が早期破断さ
れる恐れが生ずる。
また、材料の厚さを局部的に減少せしめることによって
形成されるスコア28は、材料が上述した通りの厚さが
0.20乃至0.28maのアルくニウム基合金薄板の
場合には、スコア28の部分の残留厚さが0.08乃至
0.13M、特に約0.1間、であるのが好ましい。
一方、周方向に実質的に等間隔を置いて形成される複数
個のスリット16は、周方向の長さが全て実質的に同一
である(従って橋絡部18の周方向の間隔が全て実質的
に同一である)と共に、上記スコア28の数Xに対して
2X千1個である(従って橋絡部18も2X+1個であ
る)ことが重要である。
この点について詳細に説明すると、スコア28の数Xに
対して2X個のスリット16を形成する場合には、スコ
ア28の形成位置とスリット16の形成位置とを所定の
通りに関連付けないと、例えば橋絡部18のうちの半分
がスコア28と整合した位置に形成され、橋絡部18の
残りの半分が隣接するスリット28間の中央部に存在す
るといった事態が発生してしまう。
かような事態が発生すると容器蓋10を開封した後にお
いて、開封の際にスコア28と整合して位置する橋絡部
18が破断される場合には、スコア28の破断によって
分割された各弧状片36が唯1個の橋絡部18によって
スカート部14の上方部20に接続されることになり、
開封の際にスコア28と整合して位置する橋絡部18が
破断されない場合には、スコア28の破断によって分割
された各弧状片36が夫々3個の橋絡部18(即ち弧状
片36の中央部に位置する・1個の橋絡部18と弧状片
36の両側に位置し隣接する弧状片36と共通の2個の
橋絡部18)によってスカート部14の上方部20に接
続されることになる。
かくすると、既に第1−A図及び第1−B図或いは第2
−A図及び第2−B図を参照して説明した通りの問題が
生ずる。
従って、スコアの数Xに対して2X個のスリット16を
形成する場合には、スコア28の形成位置とスリット1
6の形成位置とを所定の通りに関連付けることが必要で
ある。
而して、上述した通り、特にスコア28をスカート部1
4の下方部22の内面から刻設する場合には、スコア2
8の形成位置とスリット16の形成位置とを所定の通り
に関連付けることは不可能ではないにしても著しく煩雑
な操作を必要とし容器蓋10の製作速度の著しい低下を
招く。
これに対して、本発明に従ってスコア28の数Xに対し
て2X千1個のスリット16を形成すると、第7−A図
及び第7−B図から理解される通り、スコア28の形成
位置とスリット16の形成位置とを所定の通りに関連付
けなくても、X個のπD スコア28間の間隔11=−(Dは容器蓋の直径)と2
X千1個の橋絡部18間の間隔12=πD 2x+1′!″0関係からして・隣接する7°ア28間
の部分即ち複数個の弧状片36のうちの特定の1個36
aのみは3個の橋絡部18によってスカート部14の上
方部20に接続されるが、残りの弧状片36の全ては2
個の橋絡部18によってスカート部14の上方部20に
接続されることになる(尚、第7−A図及び第7−B図
においては、スコア28の数x=8で、スリット16及
び橋部18の数2x+1=17である)。
而して、本発明に従えばスコア28は4個以上形成され
、従って弧状片36は4個以上存在することになる。
それ故に、4個以上の弧状片36のうちの1個36aの
み3個の橋絡部18によってスカート部14の上方部2
0に接続されることになる。
弧状片36が3個の橋絡部18によってスカート部14
の上方部20に接続されていると、既に第2−A図及び
第2−B図を参照して説明した通り、橋絡部18をヒン
ジとして弧状片36を半径方向外側に拡げる際の必要モ
ーメントが大きくなるが、4個以上の弧状片36のうち
の1個36aのみが3個の橋絡部18によってスカート
部14の上方部20に接続され残りの全ての弧状片36
は2個の橋絡部18によってスカート部14の上方部2
0に接続されている場合、容器蓋10の開封時及び再螺
着時における容器蓋10に加えるべき全必要トルクに対
する上記特定の1個の弧状片36aの上記必要モーメン
トの影響は小さく、本発明者等の実験によれば、上記特
定の1個の弧状片36aの存在によって何らかの問題が
生ずることはないことが判明している。
他方、本発明に到達する前に本発明者等が実施していた
ように、スコア28の数Xに対して2X+1よりも多く
のスリット16を形成する場合には、周方向に間隔を置
いて位置する複数個の弧状片36において、弧状片36
が3個(又はそれ以上)の橋絡部18によってスカート
部14の上方部に接続されるという事態が発生する。
例えば第8−A図及び第8−B図に図示するように、ス
コア28の数x=8に対して2X+3=19個のスリッ
ト16を形成すると、周方向に間隔を置いて位置する3
個の弧状片36bの夫々が3個の橋絡部18によってス
カート部14の上方部20に接続されることになる。
かように、橋絡部18をヒンジとして半径方向外側に拡
げるのに要する必要モーメントが大きい弧状片36bが
周方向に間隔を置いて複数個存在すると、これらの弧状
片36bの相互作用によって容器蓋10の開封時及び再
螺着時における容器蓋10に加えるべき全必要トルクが
相当大きくなる。
特に、一旦開封した容器蓋10を再螺着する場合には、
上述した通り一旦半径方向外側に拡げられた弧状片36
が所謂スプリングバックによって半径方向内側に戻る故
に、弧状片36を再び半径方向外側に拡げなげればなら
ないが、これに要するトルクが所定の値を越えて、使用
者が女性及び子供の場合には容器蓋10を未だ充分に再
螺着していないのに既に充分に再螺着したかの如くに錯
覚する値になってしまう傾向がある。
スコア28の数Xに対して2X+1個形成されるスリッ
ト160周方向の間隔、従って橋絡部18の周方向の長
さは、使用される材料に応じて適宜に設定することがで
きるが、容器蓋10の製作に使用される材料が上述した
通りの厚さが0.20乃至0.28mのアルミニウム基
合金薄板の場合には、0.6乃至1.5u特に0.7乃
至1.1 vts、であるのが好ましい。
かかる長さが過剰に長い場合には容器蓋10の開封時及
び再螺着時の必要トルりが大きくなってしまい、逆に過
剰に短い場合には容器蓋10を容器の首部32に密着す
る際のローリング加工時に橋絡部18が破断してしまう
傾向がある。
次に、本発明に従う容器蓋の実施例と比較例について説
明する。
実施例 厚さ0.25uのアルミニウム基合金薄板を用いて、第
4図、第7−A図及び第7−B図に図示する通りの形態
(唯1個の弧状片のみが3個の橋絡部によってスカート
部の上方部に接続され残りの弧状片の全ては2個の橋絡
部によってスカート部の上方部に接続されている)の容
器蓋を10個製作した。
その詳細は次の通りである。スコアの数X・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8スリツト及び橋絡部の数2X+1・・・17スリツト
及び橋絡部における容器 蓋の直径・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・38.4g橋絡部の周方向長さ・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.85!I
IjIlスコアにおける材料の残留厚さ・・・・・・・
・・0.1 wnかような容器蓋を、ライナ材の影響を
除外するためにライナ(第5図及び第6図に番号30で
示ライナ)を施すことなくして、瓶の首部に通常のロー
リング加工によって装着した。
そして、かかる容器蓋を瓶の首部に対して回動して一旦
開封し、しかる後に再び瓶の首部に再螺着し、この再螺
着時の必要トルク(即ち、主として、スプリングバック
によって半径方向内側に幾分戻った弧状片を再び半径方
向外側に拡げるのに要するトルク)を測定した。
その結果は下記第1表の通りであった。比較例 比較のために、スリット及び橋絡部の数が19(=2x
+3)であって、第8−A図及び第8−B図に示す通り
に周方向に間隔を置いて位置する3個の弧状片が3個の
橋絡部によってスカート部の上方部に接続されている形
態である以外は実施例と全く同一の容器蓋を10個製作
した。
そして、かような容器蓋を、実施例と全く同様にして瓶
の首部に装着し、開封し、しかる後に再び瓶の首部に再
螺着し、この螺着時の必要トルクを測定した。
その結果は下部第1表の通りである。而して、一般には
容器の口を充分良好に密封するために容器蓋の天面部内
面には密封用ライナ(第5図及び第6図に番号30で示
すライナ)が施され、容器蓋の再螺着の際には容器首部
の端部にかかるライナを充分な圧力で押圧し、これによ
って内容物の漏出を防止することが必要である。
そして、ライナを充分な圧力で容器首部の端部に押圧す
るには、容器蓋に上記第1表に示すトルク値に加えて、
約2〜−の程度の付加的なトルクを加えることが必要で
ある。
かような事実を考慮すると、比較例の容器蓋においては
、再螺着時に平均で6.7 Kg−crrt、最大でs
、o縁−crnのトルクを必要とする。
そして、かかるトルク値(k直径38.4.0容器蓋に
おいては、女性及び子供の場合、未だ充分に螺着されて
いないのに既に充分に螺着したと錯覚する恐れがある約
6,0Kp−cIILを越えている。
一方、実施例の容器蓋においては、上記付加的なトルク
約zKy−cmを考慮すると、再螺着時の必要トルクは
、平均で4.4にグーの、最大で5.5にクー傭である
従って、実施例の容器蓋におイテハ、女性及び子供であ
っても、上記の錯覚を起こすことなく容易且つ確実に再
螺着を遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
第1−A図及び第1−B図は、夫々、弧状片が唯1個の
橋絡部によってスカート部の上方部に接続されている場
合の状況を説明するための、容器蓋の部分展開図及び部
分断面図。 第2−A図及び第2−B図は、夫々、弧状片が3個の橋
絡部によってスカート部の上方部に接続されている場合
の状況を説明するための、容器蓋の部分斜面図及び部分
断面図。 第3−A図及び第3−B図は、夫々、弧状片が2個の橋
絡部によってスカート部の上方部に接続されている場合
の状況を説明するための、容器蓋の部分斜面図及び部分
断面図。 第4図&J本発明の容器蓋の一具体例を示す側面図。 第5図は、第4図に示す容器蓋を容器首部に密封装着し
た状態を一部を断面で示す側面図。 第6図をに第5図に示す容器蓋を容器首部から部分的に
離脱した状態を、一部を断面で示す側面図。 第7−A図は、第4図に示す容器蓋のスカート部の一部
を展開して示す展開図。 第7−B図は、第4図に示す容器蓋の断面図。 第、8−A図は、スコアの数に対するスリット及び橋絡
部の数が本発明に従う容器蓋の場合よりも多い容器蓋の
スカート部の一部を展開して示す展開図。 第8−B図は、第8−A図に示す容器蓋の断面図。 10・・・・・・容器蓋、12・・・・・・天面部、1
4・・・・・・スカート部、16・・・・・・スリット
、18・・・・・・橋絡部、20・・・・・・スカート
部の上方部、22・・・・・・スカート部の下方部、2
8・・・・・・スコア、36・・・・・・弧状片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 天面部とスカート部を有し、該スカート部は周方向
    に実質的に等間隔を置いて形成された周方向に延びる複
    数個のスリット及び該スリット間の橋絡部によって上方
    部と下方部に区画されており、該下方部には周方向に実
    質的に等間隔を置いて鉛直方向に延びる複数個のスコア
    が形成されている不正防止式容器蓋において、該スコア
    は少なくとも4個形成されており、該スリットは該スコ
    アの数をXとすると2X+1個形成され且つ該スリット
    の各々の周方向の長さは全て実質的に同一であることを
    特徴とする不正防止式容器蓋。 2 厚さが0.20乃至0.28mのアルミニウム基合
    金薄板から形成されている特許請求の範囲第1項記載の
    不正防止式容器蓋。 3 該橋絡部の周方向の長さは0.6乃至1.51nI
    nである特許請求の範囲第2項記載の不正防止式容器蓋
    。 4 該橋絡部の周方向の長さは0.7乃至1.1藺であ
    る特許請求の範囲第3項記載の不正防止式容器蓋。 5 隣接するスコア間の周方向長さは9乃至30闘であ
    る特許請求の範囲第2項から第4項までのいずれかに記
    載の不正防止式容器蓋。 6 隣接するスコア間の周方向の長さは11乃至15w
    nである特許請求の範囲第5項記載の不正防止式容器蓋
    。 1 該スコアは該下方部の内側面に形成されている特許
    請求の範囲第1項から第6項までのいずれかに記載の不
    正防止式容器蓋。
JP54059041A 1979-05-16 1979-05-16 不正防止式容器蓋 Expired JPS5839708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54059041A JPS5839708B2 (ja) 1979-05-16 1979-05-16 不正防止式容器蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54059041A JPS5839708B2 (ja) 1979-05-16 1979-05-16 不正防止式容器蓋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55154255A JPS55154255A (en) 1980-12-01
JPS5839708B2 true JPS5839708B2 (ja) 1983-08-31

Family

ID=13101814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54059041A Expired JPS5839708B2 (ja) 1979-05-16 1979-05-16 不正防止式容器蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5839708B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6215146Y2 (ja) * 1981-05-01 1987-04-17
JPS60139740U (ja) * 1984-02-28 1985-09-14 株式会社 柴崎製作所 不正防止式金属製キャップ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5444042Y2 (ja) * 1975-02-24 1979-12-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55154255A (en) 1980-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3374913A (en) Tamper-proof package
US5103991A (en) Screw closures for containers
US4322009A (en) Tamper proof molded plastic closure
US4202462A (en) Containers having locking structure
JP6515952B2 (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶、及びボトル缶の製造方法
US4545496A (en) Plastic closure with mechanical pilfer band
JPH0210024B2 (ja)
US6082567A (en) Cap skirt with single bead and container neck structure
US4055266A (en) Combination crown twist-off closure capp
US3664536A (en) Screw type closure cap
JPS6121355A (ja) ピルフア−ブル−フ特性を有する合成樹脂製容器蓋
JPH07309357A (ja) 合成樹脂製容器蓋
JP4253465B2 (ja) 金属薄板製容器と容器蓋との組み合わせ
US3918378A (en) Container closure with vent opening means and method of forming the same
EP0094026B1 (en) Tamperproof beverage closure
CA1141338A (en) Container closure assembly
JPS5839708B2 (ja) 不正防止式容器蓋
JP2006273374A (ja) ネジ付き缶用キャップの密封ライナー構造
JP3306732B2 (ja) タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋
JP2004059020A (ja) 広口容器用キャップの液こぼれ防止構造
JPS636046Y2 (ja)
JP3734102B2 (ja) 閉止装置及び合成樹脂製キャップ並びに容器
JPH0516650U (ja) 容器蓋
JP3743532B2 (ja) 閉止装置及び合成樹脂製キャップ並びに容器
JPH0331727Y2 (ja)