JPS5839173Y2 - 電動掃除機

Info

【考案の詳細な説明】本考案は内蔵された電動機により駆動される回転ブラシ
の回転力で床面上のしん埃を集じんする方式の電動掃除
機に係るもので、構造が簡単でしかも床面よりのしん埃
の集じんを効率良く行なう電動掃除機を提供することを
目的とする。

従来より回転ブラシを有する掃除機は、アップライト形
と電動式吸込口を真空掃除機の吸込パイプに接続する形
式があった。

そのいずれも回転ブラシはじん埃の床面（主にじゆたん
の表面）から離脱を助成するもので、吸引ファンの吸引
力によりフィルタバック内にしん埃を収納する形式であ
った。

そのため、十分なしん埃の集じんを行なうためには強力
な吸引ファンが必要となり、構造が複雑になるとか、騒
音が高いとかの欠点を有していた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下にその
実施例を第１〜２図にもとづいて説明する。

第１〜２図において、１は本体で、操作棒２及び操作ア
ーム３が取付軸４により回動自在に取付いている。

操作棒２の他端にはハンドル５とスイッチ６及び電源コ
ード７がある。

電源コード７は操作棒２の内部でスイッチ６と接続され
ており、その他端は接続コード８で電動機９に接続され
ている。

１０は後部車輪、１１は前部車輪で、詳しくは図示して
いないが、いずれも本体１の底面に回動自在に取付いて
いる。

１２は回転ブラシで、ブラシ軸１３とブラシ１４から構
成され、また上記ブラシ軸１３の両端は軸受で回動自在
に保持され、かつ、その一端にはプーリが設けられ、電
動機９の駆動軸とベルトにより連結されている。

電動機９により回転ブラシ１２は第２図で時計方向回転
を行なう。

１５はダストボックスで、着脱用ツマミ１６で簡単に本
体１に対して着脱できる。

１７は蓋で、パツキン１８によりダストボックス１５に
簡単に挿入される。

１９はダストボックスパツキンで、本体１のじん埃人口
２０部で本体１との密閉を行なう。

２１はダストボックス１５の収じん部、２２は本体１の
前板で、下部にリップ２３が取付けられている。

２４はフィルタである。

次に上記構成における動作の説明を行なう。

電動機９を運転すると、回転ブラシ１２は第２図で時計
方向回転する。

そのとき床面のじん埃はブラシ１４の接線方向回転力に
より第２図で左方向に飛ばされる。

そのブラシ１４から与えられた力によりじん埃は前板２
２の内壁にそって移動し、入口２０より収じん部２１内
へ入る。

リップ２３はブラシ１４により接線方向に飛ばされたし
ん埃を前板２２の内壁にそう様に方向づけをする。

次に収じん部２１を構成するダストボックス１５の一部
に設けたフィルタ２４の動きを説明する。

回転ブラシ１２の回転力によりじん埃が飛ばされるが、
同時に回転ブラシ１２のまわりの空気も動きに引きづら
れて回転方向に移動する。

その空気は回転ブラシ１２の回転速度に応じた摩擦力を
受けるが、回転力であるため遠心力が作用し、前板２２
の内壁にそって流れ、入口２０から収じん部２１に入る
。

いわゆる摩擦送風機と遠心送風機の組み合わさった構成
で送風が行なわれる。

そのため、リップ２３部では回転ブラシ１２の回転速度
とほぼ同等の速度にある空気を前板２２の内壁にそい入
口２０に至るまでの通路でスムーズに速度を減少させ、
与えられた動圧を静圧に変えておく。

従って、収じん部２１内には外気に対しわずかであるが
高い圧力が発生し、空気はフィルタ２４を通過して外部
に放出される。

フィルタ２４は不織布、紙、連続気泡樹脂などで作られ
た通過損失の低いものが用いられる。

フィルタ２４へのしん埃の付着は、一般にある真空掃除
機などに比べ弱く、内部への浸入はほとんどない。

そのため、じん埃の付着による通気抵抗の上昇もあまり
ない。

またじん埃はフィルタ２４の表面に弱い力で付着してい
るため、ゴミ捨ても簡単に行なえ特にフィルタ２４の掃
除をゴミ捨て時毎回する必要もない。

なお、上記実施例において、フィルタ２４はダストボッ
クス１５に固着しているが、着脱式にする方法でも良く
、要するに収じん部２１と外気との間に設けるものであ
れば良い。

以上説明した如く、本考案によれば非常に簡単で、しか
も、掃除は十分にできる特徴を有した電動掃除機を提供
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電動掃除機の斜視図
、第２図は断面図である。１・・・・・・本体、９・・・・・・電動機、１２・・
・・・・回転ブラシ、１５・・・・・・ダストボックス
、２４・・・・・・フィルタ。

【実用新案登録請求の範囲】