JPS5837829Y2 - 物品の防振台座 - Google Patents

物品の防振台座

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JPS5837829Y2
JPS5837829Y2 JP1979055070U JP5507079U JPS5837829Y2 JP S5837829 Y2 JPS5837829 Y2 JP S5837829Y2 JP 1979055070 U JP1979055070 U JP 1979055070U JP 5507079 U JP5507079 U JP 5507079U JP S5837829 Y2 JPS5837829 Y2 JP S5837829Y2
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JP
Japan
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vibration
sheet
foam
core structure
articles
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JP1979055070U
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JPS551068U (ja
Inventor
宰 磯貝
秀夫 大川
昌美 冨川
Original Assignee
出光興産株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は物品の輸送や荷役に際して起る物品の落下衝撃
や振動衝撃から物品を安全に保護するための物品の防振
台座に関するものである。
工場で生産された物品を商品どして消費者に送り届ける
場合、輸送や荷役過程が必要とされるが、この場合、そ
の輸送や荷役に際して起る落下衝撃や振動衝撃からいか
にして物品を損傷することなく安全に保護するかが重要
な問題になる。
従来、このような損傷から物品を保護するためには、ポ
リウレタンフォームやポリエチレンフオームなどの防振
材料を物品台座として使用する方法が行なわれている。
しかしながら、これらのものは使用荷重範囲が狭く、一
般には軽量物品に対して使用されているにすぎず、重荷
重の物品に適用すると座屈を生じるという問題があった
また、その振動吸収域は狭く、振動衝撃が加えられた場
合、共振現象を起し、思わぬ損傷を物品に与えるなどの
危険もあった。
本考案者らはこのような欠点を克服し、輸送中の振動衝
撃や荷役中の落下衝撃から物品を安全に保護し、その商
品価値を損なわない手段の開発について鋭意研究を重ね
た結果、無機系カルシウム化合物配合ポリオレフィン系
樹脂発泡体を素材として形成したコア構造の積層体を物
品台座として用いることによりその目的を達威し得るこ
とを見出し、この知見に基づいて本考案を完成するに到
った。
すなわち、本考案によれば、無機系カルシウム化合物を
30重量%以上配合した密度0.1〜0.25g/cm
3のポリオレフィン系樹脂発泡体のコア構造シートを芯
材とし、その両面に無機系カルシウム化合物を30重量
%以上配合した密度0.1〜0.2g/cm3のポリオ
レフィン系樹脂発泡体の平面シートを積層した積層体か
らなる物品の防振台座が提供される。
第1図は本考案の物品台座の断面図であり、1は無機系
カルシウム化合物配合ポリオレフィン系樹脂発泡体を用
いて形成したコア構造のシートであり、その密度は通常
0.10〜0.25 g/cm3であ゛る。
2は同様に無機系カルシウム化合物配合ポリオレフィン
系樹脂発泡体を用いて形成した平面シートであり、その
密度は通常0.10−0.20 g /cm3である。
なお、Aはこの台座に荷役された物品である。また、こ
のような積層体は2個以上を重合した多層構造として用
いることができ、さらに、その重合に際してはコア構造
の異なる積層体を多層に重合することもできる。
第2図は同一コア構造のシートを3層に重合した例であ
り、第3図は異なったコア構造のシートを2層に重合し
た例であり、第4図は2種類のコア構造のシートを交互
に重合して4層にした例である。
なお、本考案でいうコア構造とは、シートの一方の面に
おける凸部に対応して他方の面に凹部が形成されるよう
に設けられた相補的な凹凸が交互に多数配列されて全体
として厚みのある波形断面の構造を形成した状態のこと
である。
本考案においては、物品台座素材として無機系カルシウ
ム化合物配合ポリオレフィン系樹脂発泡体を使用するこ
とが必要である。
この発泡体を製造するには、ポリオレフィン系樹脂と無
機系カルシウム化合物の混合物に発泡剤および橋剤を配
合し、この配合物を90〜150℃の温度で十分に混練
したのち、圧縮成形機の密閉金型内に装入し、加圧しな
がら180〜200℃の温度に加熱し、一気に金型を開
放する。
このようにして、通常は先ず厚板状の成形品を形成させ
、次にこれを所定寸法に切削して、密度0.1〜0.1
25 g/cm3程度の発泡体シートを得る。
前記ポリオレフィン系樹脂にはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブタジェン、ポリイソプレン、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
スチレン−ブタジェン共重合体、ポリエチレンとポリブ
タジェンとの混合物などがあり、ポリオレフィンを主体
とすれば、単独重合体、共重合体および混合物の区別な
く用いることができる。
また、これに配合する無機系カルシウム化合物には、カ
ルシウムを1成分とする無機化合物、たとえば炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、水酸化カルシウム、ケイ酸カ
ルシウムなどがあるが、特に好適なのは亜硫酸カルシウ
ムである。
これらのものは、単独または混合物の形で、通常、粒度
10μ以下の粉末状で用いられる。
また、本考案においては、これらの無機系化合物は混合
物中30重量%以上、好ましくは50〜60重量%の比
較的多い量で用いられる。
この無機系カルシウム化合物は良好な混和性を示す。
発泡体を製造する場合、充填剤として用いた無機系カル
シウム化合物は、泡の核となって均一で微細な泡を有し
、機械的強度、緩衝性および加工性の良好な発泡体を与
える。
なお、発泡体の製造に際して用いる発泡剤には、アソ゛
ジカルボンアミド、ジフェニルスルホン−3′−ジスル
ホヒドラジド、ベンゼンスルホン酸ジフェニルヒドラジ
ドなどの慣用のものが用いられ、力橋剤としては、ジ−
第三ブチルパーオキシド、1,3−ビス(第三ブチルパ
ーオキシイソプロビル)ベンゼン、ジグミルパーオキシ
ドなどの有機過酸化物が用いられる。
この発泡体シートからコア構造のシートを製造するには
、多数の凸部を有する金型をオス型とし、その凸部に対
応する四部を有する金型をメス型としてプレス加工する
このプレス加工は室温でも行ない得るが、ヒータによっ
ていったんシート材料を100〜150℃に加熱したの
ちプレスにかけるのが好ましい。
また、この際真空成形や圧空成形法を併用すると成形を
さらに容易に行なうことができる。
このコア構造のシーI・の斜視図を第5図に示す。
本考案で用いるコア構造の積層体は、このようにして得
たコア構造の発泡体シートを芯材とし、その両面に前記
平面シートを積層接着することにより形成される。
この場合、コア構造シートの形状や寸法あるいは平面シ
ートの厚みを変化させることにより、特性の異なった種
々の積層体を得ることが可能である。
本考案では、このようにして形成された積層体を、単層
でまたは多層に重合して物品の輸送や荷役に際しての物
品の防振台座として用いるものであるが、この台座は、
前記したように、特別の発泡体を素材として形成され、
しかもその構造がコア構造の積層体であることから、輸
送や荷役に際して物品に加わる落下衝撃や振動衝撃はこ
れにより効果的に緩衝吸収され、したがって、物品に損
傷を与えることなく、その荷役および輸送を行なうこと
ができる。
すなわち、本考案の台座は、これに物体を落下させて衝
撃荷重を加えた場合、その物体にかかる衝撃力を著しく
緩和するとともに、その際における物体の振動を迅速に
吸収し、物体はとびはねることなく台座上に安定に保持
される。
しかも、このものは、振動吸収域が広いため、広範囲の
荷重の物品に対して共振現象を生じることなく適用する
ことができる。
また、本考案の台座は、圧縮強度が大きく、良好な耐座
屈性を有し、さらに、廃棄物となって焼却する場合、燃
焼が容易でかつ燃焼熱が小さく、また有毒ガスや煤煙の
発生が少ないという利点も有している。
次に本考案を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 ポリエチレン樹脂、無機系カルシウム化合物、発泡剤〔
アゾジカルボンアミド〕および勿橋剤〔1,3ビス(第
三ブチルパーオキシイソプロビル)ベンゼン〕を所定割
合で混合して得られる下記1表に示された組成をもつ混
合物を形成し、これを180−200℃、30kg/c
m2において所定時間加熱発泡させて発泡体を形威し、
これを切削して発泡体シートを得た。
得られた発泡体の密度を原料組成物の組成との関係で第
1表に示す。
次に、前記シートをプレス成形して第5図aおよびb図
に示すごとき種々のコア構造シートを得た。
このコア構造シートを芯材とし、その両面に前記平面シ
ートを積層して、第1図〜第4図に示す如き種々のコア
構造の積層体を製造した。
このようにして得た積層体の物品台座としての性能を知
るために、ASTMD−1596に従い、落下高30
cm、落下回数1回の条件で重りを落下衝撃させてその
緩衝特性を試験した。
その結果を第2表に示す。
なお、表中に示したP、W、t、Hは、第1図に示した
単位積層体におけるピッチP、コア構造シートW、コア
構造シート素材の厚みtおよび平面シート厚みHにそれ
ぞれ対応するものである。
また、表中のGは前記試験の結果得られる測定値で、加
速度の大きさを、重力加速度の倍数で表わした値である
これは防振材料の緩衝性を表わし、この値が小さい程緩
衝性が良好であることを示す。
なお、静的応力は重りを防振材料に衝突させる際の接触
面積をその重りの重量で割った値である。
次に、前記防振材料の振動衝撃吸収特性を知るために、
緩衝包装設計ハンドブック畑本生産性本部編) P、
629に記載の方法に従い、重りを載置した防振材料を
加振台により加速度Goで上下に振動させるとともに、
その防振材料を経て伝達される加速度Gmを検知し、G
m=Coの点のG。
(固有振動)を調べた。
その結果を第6図にグラフとして示す。
なお、グラフに示した曲線1〜6は第1表に示した防振
材料の種類に対応するもので、曲線7〜10は比較のた
めに従来の防振材料についての結果を示すものである。
すなわち、曲線7は密度0,03g/cm3、厚さ20
mmのポリエチレンフオームシート、曲線8はこれと同
じ密度を有するが、厚さが60mmのポリエチレンフオ
ームシーI・についての結果であり、また、曲線9は、
密度0.03 g/cm3、厚さ5Qmmのポリウレタ
ンフォームシーI・、曲線10はこれと同じ密度を有す
るが、厚さ100mmのポリウレタンフォームシートに
ついての結果である。
このグラフに示された結果から、本考案で用いる防振材
料(曲線1〜6)はいずれも、ポリエチレンフオーム(
曲線7〜8)やポリウレタンフォーム(曲線9〜10)
に比して、静的応力に対する固有振動数の変化が小さく
、広範囲の荷重に対して物品台座として有効に適用し得
ることができること、すなわち、同一材料を種々の荷重
の物品の台座として有効に使用し得ることがわかり、さ
らに、大きな荷重に対して、ポリウレタンフォームに見
られたような座屈(曲線の急激な変化により示される)
を生じるようなことがないことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1〜第4図は本考案で用いる台座の断面構造を示し、
1は無機系カルシウム化合物配合ポリオレフィン系樹脂
発泡体のコア構造シート、2は同一素材の平面シートで
ある。 第5図aはコア構造シートの斜視図、第5図すはそのA
−A断面図である。 第6図は荷重を加えた場合の防振材料の静的応力と固有
振動数の関係を示すグラフである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 無機系カルシウム化合物を30重量%以上配合した密度
    0.1〜0.25g/cm3のポリオレフィン系樹脂発
    泡体のコア構造シートを芯材とし、その両面に無機系カ
    ルシウム化合物を30重量%以上配合した密度0.1〜
    0.2 g /cm”のポリオレフィン系樹脂発泡体の
    平面シートを積層した積層体からなる物品の防振台座。
JP1979055070U 1979-04-24 1979-04-24 物品の防振台座 Expired JPS5837829Y2 (ja)

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JPS551068U JPS551068U (ja) 1980-01-07
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP6584438B2 (ja) * 2014-06-30 2019-10-02 サフラン シーツ ユーエスエー エルエルシーSafran Seats USA LLC クラッシュセクションを有するパネル組立体

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