JPS5836666B2 - 両面ほうろう用高強度熱延鋼板 - Google Patents
両面ほうろう用高強度熱延鋼板Info
- Publication number
- JPS5836666B2 JPS5836666B2 JP54074057A JP7405779A JPS5836666B2 JP S5836666 B2 JPS5836666 B2 JP S5836666B2 JP 54074057 A JP54074057 A JP 54074057A JP 7405779 A JP7405779 A JP 7405779A JP S5836666 B2 JPS5836666 B2 JP S5836666B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- rolled steel
- enameling
- nail
- double
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、爪とび欠陥を発生することなく両面にほうろ
う加工が可能な両面ほうろう用高強度熱延鋼板に関する
。
う加工が可能な両面ほうろう用高強度熱延鋼板に関する
。
現在、すぐれたほうろう性を付与したほうろう用鋼板が
製造、市販されているが、すべて冷延鋼板であり、この
ため製造工程上の制約から製造可能な板厚は、おおよそ
０．５〜２． ０ ｍｍの範囲ｆこ制限されている。
製造、市販されているが、すべて冷延鋼板であり、この
ため製造工程上の制約から製造可能な板厚は、おおよそ
０．５〜２． ０ ｍｍの範囲ｆこ制限されている。
このためほうろう用原板として２．０ｍｍ以上の板厚を
必要とする場合は熱延鋼板が使用される。
必要とする場合は熱延鋼板が使用される。
たとえは化学工業用容器、大型気密サイロ、貯水槽、温
水ボイラーなどのほうろう加工分野では、鋼板に一定の
強度が要求されるため板厚２．０間以上の厚手の鋼板が
必要であり、熱延鋼板が使用されている。
水ボイラーなどのほうろう加工分野では、鋼板に一定の
強度が要求されるため板厚２．０間以上の厚手の鋼板が
必要であり、熱延鋼板が使用されている。
ところが、在来の熱延鋼板は、ほうろう表面欠陥の一つ
である爪とび欠陥が発生しやすい欠点を有する。
である爪とび欠陥が発生しやすい欠点を有する。
ここで、爪とび欠陥とは、ほうろう加工後ｔこほうろう
層と鋼板境界部１こ局部的に集積した水素が高圧雰囲気
を形成し、ほうろう層を爆発的にはねとばす現象で、修
復がほとんど不可能であるところから、ほうろう製品に
とって致命的な欠陥の一つである。
層と鋼板境界部１こ局部的に集積した水素が高圧雰囲気
を形成し、ほうろう層を爆発的にはねとばす現象で、修
復がほとんど不可能であるところから、ほうろう製品に
とって致命的な欠陥の一つである。
そこで、やむをえず板厚２．０ ｍｍ以上の熱延鋼板を
使用せざるをえないほうろう加工分野では、片面のみに
ほうろう加工を行い、裏面から水素を逃がすことで、爪
とび欠陥の発生を防いでいるが、裏面の防食対策が必要
となり、塗装などほうろう以外の防食手段に委ねている
のが現状である。
使用せざるをえないほうろう加工分野では、片面のみに
ほうろう加工を行い、裏面から水素を逃がすことで、爪
とび欠陥の発生を防いでいるが、裏面の防食対策が必要
となり、塗装などほうろう以外の防食手段に委ねている
のが現状である。
このため製品コストが高くなり、また防食効果の点でも
問題を生ずることがあり、他材料との競合において不利
な立場にある。
問題を生ずることがあり、他材料との競合において不利
な立場にある。
さらに鋼板強度に関していえば、適用される製品の規模
から、通常強度の熱延鋼板では強度上の問題が障害にな
る場合があり、今後は引張り強度が５ＱＫ９／ｗ”以上
の高強度熱延鋼板が多く用いられる趨勢にある。
から、通常強度の熱延鋼板では強度上の問題が障害にな
る場合があり、今後は引張り強度が５ＱＫ９／ｗ”以上
の高強度熱延鋼板が多く用いられる趨勢にある。
本発明は、斯る背景に鑑み、熱延鋼板といえども爪とび
欠陥を発生することなく両面ほうろう加工が可能で、か
つ引張り強度が５ＱＫ７／ｔｎｍ２以上の両面ほうろう
用高強度熱延鋼板を提供するものである。
欠陥を発生することなく両面ほうろう加工が可能で、か
つ引張り強度が５ＱＫ７／ｔｎｍ２以上の両面ほうろう
用高強度熱延鋼板を提供するものである。
即ち、本発明は、Ｃ０．０５〜０．１５係、Ｓｉ０．２
０〜１．０宏Ｍｎ ０． ３〜１、５係、Ｔｉ ０．２
係超０５係以下、８０．０３係超０．０５係以下、Ａｉ
．１係以下を含み残部は、鉄および不可避的な不純物よ
りなることを特徴とする両面ほうろう用高強度熱延鋼板
を要旨とする。
０〜１．０宏Ｍｎ ０． ３〜１、５係、Ｔｉ ０．２
係超０５係以下、８０．０３係超０．０５係以下、Ａｉ
．１係以下を含み残部は、鉄および不可避的な不純物よ
りなることを特徴とする両面ほうろう用高強度熱延鋼板
を要旨とする。
以下に本発明を詳細に説明する。
従来より、通常鋼にＴｉを適量添加し、鋼中のＣをＴｉ
Ｃとして固定化することで鋼板の加工性、ほうろう仕上
り外観、焼成歪を向上させたほうろう用鋼板が知られて
いる。
Ｃとして固定化することで鋼板の加工性、ほうろう仕上
り外観、焼成歪を向上させたほうろう用鋼板が知られて
いる。
本発明は、このうえに一層のほうろう性を付与せんがた
めになされたもので、溶製時にＴｉとＳを同時に複合添
加すると、熱延鋼板といえども飛躍的に耐爪とび性が向
上するという新規な事実にもとづくものである。
めになされたもので、溶製時にＴｉとＳを同時に複合添
加すると、熱延鋼板といえども飛躍的に耐爪とび性が向
上するという新規な事実にもとづくものである。
この理由は、爪とび欠陥の原因となる鋼板内部の拡散性
水素が、鋼板内部に形威されたＴｉＳ系析出物の周辺に
何らかの形で固定化され常温における拡散能が奪われる
ためと考えられる。
水素が、鋼板内部に形威されたＴｉＳ系析出物の周辺に
何らかの形で固定化され常温における拡散能が奪われる
ためと考えられる。
ＴｉＳ系析出物の分布量が多いほど、侵入水素に対する
固定能が高まり、鋼板自体の耐爪とび性が向上する。
固定能が高まり、鋼板自体の耐爪とび性が向上する。
本発明｛こおける元素の添加および範囲の限定理由は以
下のとおりである。
下のとおりである。
Ｃは、必要とする強度確保のために必要であり、通常の
製鋼法で溶製可能なように０．０５％以上とし、上限は
ほうろう仕上り外観、焼成歪、加工性、溶接性に害をお
よぼさない範囲として０．１５％が限度であるためであ
る。
製鋼法で溶製可能なように０．０５％以上とし、上限は
ほうろう仕上り外観、焼成歪、加工性、溶接性に害をお
よぼさない範囲として０．１５％が限度であるためであ
る。
Ｓｉは、脱酸作用と強化作用があり添加する必要がある
が、本発明ではとくに後述するＴｉ添加の効果を安定さ
せるために０．２％以上必要であり、その添加量は多す
ぎるとほうろう仕上り外観および靭性を劣化させるので
１係以下が良い。
が、本発明ではとくに後述するＴｉ添加の効果を安定さ
せるために０．２％以上必要であり、その添加量は多す
ぎるとほうろう仕上り外観および靭性を劣化させるので
１係以下が良い。
Ｍｎは、所定の強度確保のために重要であり、また後述
するＳ添加による赤熱脆性を防止するためにも最低０．
３％以上添加する必要がある。
するＳ添加による赤熱脆性を防止するためにも最低０．
３％以上添加する必要がある。
Ｍｎの上限は、焼成歪、溶接性、靭性ｆこ害をおよぼさ
ない範囲として１．５％が限度であるためである。
ない範囲として１．５％が限度であるためである。
Ｔｉは上述の如くほうろう仕上り外観の向上、焼成歪の
減少に効果を有するが、本発明においてはＳとの複合添
加元素として耐爪とび性向上のために重要である。
減少に効果を有するが、本発明においてはＳとの複合添
加元素として耐爪とび性向上のために重要である。
８０．０３％超０．０５％以下の範囲においてＴｉが０
．２係以下では、爪とひ欠陥防止効果が不充分であり、
０．５％を超えると爪とび欠陥防止効果が飽和するうえ
１こ、鋼板表面性状および靭性が著るしく劣化するので
好ましくない。
．２係以下では、爪とひ欠陥防止効果が不充分であり、
０．５％を超えると爪とび欠陥防止効果が飽和するうえ
１こ、鋼板表面性状および靭性が著るしく劣化するので
好ましくない。
Ｓは本発明における特｛こ重要な元素でありＴｉと複合
添加することで耐爪とび性が飛躍的に向上する。
添加することで耐爪とび性が飛躍的に向上する。
鋼板に充分な耐爪とび性を付与するためにはＴｉ０．２
％超０．５係以下の範囲においてＳを０．０３％を超え
て添加する必要がありこれ以下では実用に耐える爪とび
欠陥防止効果が期待出来ない。
％超０．５係以下の範囲においてＳを０．０３％を超え
て添加する必要がありこれ以下では実用に耐える爪とび
欠陥防止効果が期待出来ない。
上限の０．０５０％？ま、赤熱脆性防止のために制限し
たものである。
たものである。
Ａｌは脱酸のために添加するが本発明ｔこおいては、Ｔ
ｉ添加の効果を安定させるためにＴ１添加以前に添加す
る必要があり、その添加量はほうろう仕上り外観、鋼板
表面性状｛こ害をおよぼさない範囲として０．１係以下
が良い。
ｉ添加の効果を安定させるためにＴ１添加以前に添加す
る必要があり、その添加量はほうろう仕上り外観、鋼板
表面性状｛こ害をおよぼさない範囲として０．１係以下
が良い。
以上本発明の構成を説明したが、以下に実施例により本
発明の効果を更に具体的に説明する。
発明の効果を更に具体的に説明する。
実施例
第１表に示す化学成分を有する鋼を通常の製鋼法により
溶製し、熱延仕上温度８５０〜８８０℃、熱延巻取温度
６００〜６３０℃で熱延して、板厚３．２ｍｍの熱延鋼
板を製造した。
溶製し、熱延仕上温度８５０〜８８０℃、熱延巻取温度
６００〜６３０℃で熱延して、板厚３．２ｍｍの熱延鋼
板を製造した。
同表のチャージ欄ｔこ示すＡ−Ｅは、本発明｛こなる鋼
板で、Ｆ−Ｊは、本発明範囲外の鋼板である。
板で、Ｆ−Ｊは、本発明範囲外の鋼板である。
Ｋは、通常のＳＳ４１材である。
これらの鋼板から１ ５ Ｃ）ｍｍＸ ２ ０ ０ｍｒ
ｎの試験片を切出し表面研削をこより脱スケールした後
研磨仕上げをこて鋼板表面を平滑にした。
ｎの試験片を切出し表面研削をこより脱スケールした後
研磨仕上げをこて鋼板表面を平滑にした。
表面を平滑に仕上げた理由は、ほうろう密着性を弱くす
ることで爪とび欠陥を発生しやすくし、判定をよりシビ
アーに行うためである。
ることで爪とび欠陥を発生しやすくし、判定をよりシビ
アーに行うためである。
次に該鋼板を脱脂、水洗、乾燥した後、ほうろう釉薬と
して日本フエローＫ．Ｋ．製グランドコート、Ｈ配合ス
リップをスプレーにてほうろう焼成後のほうろう厚みが
片面で１７０〜２００μになるよう両面施釉し、炉内温
度８４０℃、炉内水蒸気量を露点３０℃に設定した電気
炉にて１１分間焼威した。
して日本フエローＫ．Ｋ．製グランドコート、Ｈ配合ス
リップをスプレーにてほうろう焼成後のほうろう厚みが
片面で１７０〜２００μになるよう両面施釉し、炉内温
度８４０℃、炉内水蒸気量を露点３０℃に設定した電気
炉にて１１分間焼威した。
ここで炉内水蒸気量を露点３０℃に設定した理由は、爪
とび欠陥発生原因である水素の供給源として炉内水分を
高水準に保ち爪とび欠陥を発生しやすくするためである
。
とび欠陥発生原因である水素の供給源として炉内水分を
高水準に保ち爪とび欠陥を発生しやすくするためである
。
焼戒が完了した試験片は自然放冷し、焼成後４８時間経
過した時点で爪とび欠陥発生の有無を観察した。
過した時点で爪とび欠陥発生の有無を観察した。
この結果は同表のとおりてあり本発明の範囲外の鋼板Ｆ
−Ｊ，および通常のＳＳ４１材であるＫ｛こは爪とび欠
陥の発生が認められるのに対して、本発明になる鋼板Ａ
−Ｅは全く爪とび欠陥が発生しなかった。
−Ｊ，および通常のＳＳ４１材であるＫ｛こは爪とび欠
陥の発生が認められるのに対して、本発明になる鋼板Ａ
−Ｅは全く爪とび欠陥が発生しなかった。
また強度に関しても本発明になる鋼板は充分に引張り強
度５０］ｔ７／一以上を確保出来る。
度５０］ｔ７／一以上を確保出来る。
以上詳述した如く、本発明になる鋼板を用いることで、
引張り強度５ＱＫ７／ｍｍ２以上を確保出来、かつ爪と
び欠陥を発生することなく両面ほうろう加工が可能であ
り、製品の品質向上、コストの低減、製品適用分野の拡
大などが実現し、ほうろう加工業界に貢献するところ極
めて顕著なものかある。
引張り強度５ＱＫ７／ｍｍ２以上を確保出来、かつ爪と
び欠陥を発生することなく両面ほうろう加工が可能であ
り、製品の品質向上、コストの低減、製品適用分野の拡
大などが実現し、ほうろう加工業界に貢献するところ極
めて顕著なものかある。
Claims (1)
- Ｉ Ｃ０．０５〜０．１５％、ＳｉＯ．２０〜ｉ．ｏ
係、Ｍｎ ０． ３ 〜１． ５％、Ｔｉ０．２％超０
．５％以下、ＳＯ．０３係超０．０５係以下、１０．１
係以下を含み、残部は鉄および不可避的な不純部よりな
ることを特徴とする両面ほうろう用高強度熱延鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54074057A JPS5836666B2 (ja) | 1979-06-14 | 1979-06-14 | 両面ほうろう用高強度熱延鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54074057A JPS5836666B2 (ja) | 1979-06-14 | 1979-06-14 | 両面ほうろう用高強度熱延鋼板 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56248A JPS56248A (en) | 1981-01-06 |
| JPS5836666B2 true JPS5836666B2 (ja) | 1983-08-10 |
Family
ID=13536171
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP54074057A Expired JPS5836666B2 (ja) | 1979-06-14 | 1979-06-14 | 両面ほうろう用高強度熱延鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5836666B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100515021B1 (ko) * | 2002-07-02 | 2005-09-15 | 주식회사 포스코 | 열간 압연이 우수한 법랑용 열연티타늄 강판 제조방법 및 그에 의해 제조된 강판 |
| CN108624817A (zh) * | 2017-03-24 | 2018-10-09 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种搪后310MPa级热轧双面搪瓷用钢及其制造方法 |
| CN115537664B (zh) * | 2022-10-13 | 2023-05-30 | 马鞍山钢铁股份有限公司 | 一种搪烧后屈服强度≥300MPa级热轧酸洗搪瓷用钢及其生产方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5224120A (en) * | 1975-08-20 | 1977-02-23 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Manufacturing method of high tension hot rolling steel plate, having s upeior tenacity at low temperature |
-
1979
- 1979-06-14 JP JP54074057A patent/JPS5836666B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5224120A (en) * | 1975-08-20 | 1977-02-23 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | Manufacturing method of high tension hot rolling steel plate, having s upeior tenacity at low temperature |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56248A (en) | 1981-01-06 |
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