JPS583559B2 - デンシガツキ - Google Patents

デンシガツキ

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JPS583559B2
JPS583559B2 JP50084828A JP8482875A JPS583559B2 JP S583559 B2 JPS583559 B2 JP S583559B2 JP 50084828 A JP50084828 A JP 50084828A JP 8482875 A JP8482875 A JP 8482875A JP S583559 B2 JPS583559 B2 JP S583559B2
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JP
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harmonic
sound
musical instrument
electronic musical
amplitude
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JP50084828A
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ライフ・ドイチユ
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Nippon Gakki Co Ltd
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Nippon Gakki Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電子楽器のボイス(音色)の改良に関し、特
に「チフ」やその他経過的な音色効果を提供し、かつ発
生音の含有高調波をアタックやデイケイの間時間の関数
で変調し、かつ特別な音色の楽音を発生する電子楽器に
関する。
一般に電子楽器の発生音として[パーカツシップボイス
(打撃器音色)」と呼ばれるものがある。
これはオルガンのような持続音にピアノのようなアタッ
ク/デイケイエンベロープを有する音が音の出始めに組
合わさって演奏される複合音色である。
その効果は、音の発生の始まりにパーカッシブ音を含む
というものである。
この発明の1つの目的は、電子楽器において上述のよう
なパーカツシブ音の発生を実現することである。
更に一般的には、電子楽器において多くの種類のパーカ
ツシブのような「経過音」を実現することである。
一つの特別な経過音効果は「チフ」と呼ばれる。
「チフ」は持続音に特定のフィートのパーカツシブ音を
含むものをいう。
パイプオルガンにおいて、「ナフ」はアタックの間生じ
パイプは第3次または第5次の高調波に関して優越した
音を発生する。
この優越した高調波は正規の高音になるにしたがってそ
の相対的強さを急速に減少し、パイプははっきりと発音
し始める。
電子オルガンにおいては音の出始めに短い装飾音を演奏
することによりチフを模倣することができる。
装飾音は、チフ効果を付与する8フィート操作すること
により発生される。
通常、チフはディアパーソンやフルート系の音色におい
てのみ用いられる。
この発明の別の目的は、実時間的に合成される楽音波形
に含まれる或るフーリエ成分を強調することにより、電
子楽器においてチフを実現することである。
一般に電子オルガンで得られる異なる音色の数は非常に
限られている。
これは、多数の発振器の組によって楽音が発生され、こ
の楽音の高次の高調波をフィルタにより強調または除去
する方式の楽器において特に顕著である。
この発明の別の目的は、電子楽器において新しい高調波
係数の組を変換または導入し、極めて広範囲な音色選択
を演奏者に与えることができるようにすることである。
上記の種々の目的は、前記特願昭47− 65873号(特開昭48−90217号)の明細書中
に、記述された方式の電子楽器において達成される。
この種の電子楽器において、楽音は楽音波形の順次サン
プル点qRの振幅値XO(qR)を実時間で計算しこの
計算を行ないながら前記振幅値を音に変換することによ
り発生される。
各サンプル点振幅値は規則的時間間隔txで次式に従っ
て計算される。
ここで、qは各時間間隔tx毎に増大する変数であり、
値n=1、2、3・・・Wは計算されるフーリエ成分の
次数を表わしており、Rは発生される楽音の基本波周波
数を確立する周波数ナンパである。
アタックとデイケイは、発生音の振幅エンペロープを表
わす、時間に依存したスケールファクタ(目盛り係数)
S(t)、によって統制される。
発生音の音色は組成フーリエ成分の相対振幅を表わす高
調波係数Cnの一組によって確立される。
例えば、ディアパーソンの音は下記第1表に示すような
高調波係数の組”A”を使用することにより得られる。
フルートの音は“B”の係数が使用されると生じる。
経過的楽音発生のための大変経済的な計画は、経過音は
ふつうフルート音であるという観測を基礎としている。
第1表を参照すると、フルート音は1つの優勢なフーリ
エ成分を持つことが示されている。
換言すれば、フルートの波形は実質的な正弦波形である
第1表の組”B”において優勢な係数はC1であり、フ
ルート声は選択された音名の公称上の基本波周波数とな
る。
他方、もし第2次高調波係数(n=2)C2が相対的に
大きな値であり、かつ他のすべての係数C1及びC3〜
Ctaは値ゼロであるとすると、4フィートフルート音
が選択された音名の2倍の周波数で発生される。
上述から、フルートのような音は1つの高調波係数Dn
′だけを使用して発生させることができることは明らか
であり、ここで、次数n′は発生音のフィート数を確立
するものである。
この発明によれば、フルートのような経過的楽音は所望
する楽音を発生するのに使った組における同次数(=n
’)の係数Cn=Cn’に対して1つの係数Dn’を加
えることにより発生される。
例えば、第1表の係数の組″A”がディアパーソン音を
発声するために使われる場合、2フィートのフルートの
ような経過音は対応する係数C4に対して1つの係数D
n′=D4を単に加えるだけで提供することができる。
通常、これは音発生のアタック部分でのみ行なわれる。
所望の経過音が達成される。第3図は、今述べた方法で
経過音を発生するための適宜の回路を示す。
経過音は、第1A図、第1B図、第1C図に関連して後
述するように、発生され、急速に途絶える。
他方、係数Dn’の大きさは時間的に変化させることが
でき、経過音の徐々の発生と終了を作り出す。
これは後述のように、第1E図、第1F図で説明される
更に複雑な経過的楽声効果は、経過音用の高調波係数D
nの組を別々に準備し、これらを選択された音色に関す
る対応する(次数の)高調波係数Cnに対して加算する
ことにより達成される。
このような実行は第4図に示されており、そこでは第2
式に従って実行される。
前述のようなフルートのような経過音の作り出す音は第
(2)式の特殊例であり、そこにおいてDn−Dn’は
実質的な値でありその他のすべてのnの値にとってはD
n=0となっている。
この発明の別の観点は、アタックやデイケイの間で時間
の関数で高調波を変調することを含んでいる。
これは、現時的な波形振幅値計算において含有するフー
リエ成分を限定することにより経済的に達成される。
アタックの始めには、高次の高調波のみが含まれる。
これは、例えば、高調波係数C1からCmをすべて最初
はOに設定すること,により達成される。
アタックの間に時間が経過すると、振幅計算に含まれた
最も低次のフーリエ成分を表わす値mは小さくなる。
その結果、低次のフーリエ成分は発生音中に徐々に現わ
れるようになる。
逆に、デイケイの間値mは徐々に増大する。かくして、
デイケイの始まりにはすべてのフーリ工成分が計算の中
に含まれるが、その後高次のフーリエ成分のみが含まれ
るようになる。
第6図の回路はそのような高調波変調を実行する。
前記第1表で説明したように、種々の音色は種種の高調
波成分Cnの組を使用するだけで得られる。
この発明の別の観点は、電子楽器において使用するその
ような係数の追加可能なあるいは選択自在な組を供給す
るための装置に関する。
第I図の典型的実施例において、特別の音声は、カード
読取器のような外部データ挿入装置を経て、あるいは補
助メモリにおける高調波係数の追加組の記憶から得られ
る。
以下この発明を添付図面の実施例に関して詳細に説明す
る。
ここに開示された音色の改良は、第2図の基本的な電子
楽器10と結合して動作する。
この装置において、鍵盤スイッチ11の1つが押圧され
る毎に、それに対応する音がサウンドシステム12を介
して発生される。
発声音の音声はメモリ13に記載された高調波係数Cn
の一組によって設定される。
第2図の実施例において、正弦波すなわちフルートのよ
うな経過音色は付加回路14の装置によってアタックの
間に提供される。
この回路14は加算器15で経過係数Dn’を対応する
高調波係数Cn=Cn’に加算する。
従って第2図の装置は、次数n=nをのぞくすべての係
数Dnの値を0とした特殊例において前記第2式を実行
する。
前記回路14を除去したとすると、基本的な電子楽器1
0(第2図)は前記第1式に従って動作し、経過音色を
有しない音を発生する。
ここに開示した各音色の改良はこの基本的な電子楽器1
0と結合して動作するので、まず始めに上記のような電
子楽器10の動作を説明する。
順次波形サンプル点振幅値X。
(qR)は前記第1式に従って規則的時間間隔txで計
算される。
この実施例においては、最大でW=16の個々のフーリ
エ成分は対応する計算時間tcp1〜tcp16におい
て別々に計算される。
この計算時間はモジュロW=16のカウンタ18に時間
間隔tcp毎にライン11を介してパルスを供給してい
るパルス発生器16によって確立される。
カウンタ18の内容は現在計算されているフーリエ成分
の次数nを表わす。
次数nを表わす信号はライン19に供給される。
計算時間txのタイミングパルスはカウンタ18のリセ
ットパルス(時間tCp16のとき生じる)を遅延回路
21で僅かに遅らせることによりライン20に供給され
る。
発生音の基本波周波数は鍵盤スイッチ11の選択に応じ
て周波数ナンパメモリ23から読出される周波数ナンバ
Rによって確立される。
各計算時間txの始まりにおいてライン24、ゲート2
5を介して供給された周波数ナンバRは音加算器26の
前の内容に加算される。
ライン27を介して供給された加算器26の内容は現在
計算中である波形サンプル点を表わす値(qR)を表わ
している。
望ましくは、音加算器26はモジュロ2Wであり、Wは
装置10で計算される最も高次の高調波成分である。
この実施例においては、16個のフーリエ成分は殆んど
のパイプオルガン音を合成するのに十分であるのでW=
16とした。
各計算タイミングパルスtpcはライン17を経てゲー
ト28に供給される。
このゲート28は、各振幅計算時間txの終わりにクリ
アされる高調波加算器29に値qRを供給する。
こうして高調波加算器29の内容は各計算時間tcp1
〜tcp16毎に値qRによって増大し、加算器29の
内容は量(nqR)を表わす。
この値はライン30に得られる。
アドレスデコーダ31はライン30から受入し装置32
から読出す。
正弦関数記憶装置32はするリードオンメモリで構成す
ることができる。
ここでDはメモリの分割定数である。
この構成にがライン33に供給される。
次の計算時間tcp2こうして一般的には、カウンタ1
8の内容によっ弦関数記憶装置32から供給される。
前述のように、高調波係数Cnの組は高調波係数メモリ
13に記憶されている。
各正弦関数の値がライン33に供給されるとき、それに
対応するn次の成分の高調波係数Cnはライン19から
の値nを受入するメモリアドレス制御回路36によって
メモリ13から読出される。
読出された値Cnは、ライン37、加算器15そしてラ
イン37aを介して高調波係数スケーラ38に供給され
、このスケーラ38においてライン39に生じるアタッ
ク/デイケイの振幅スケールファクタS(t)によって
乗算される。
ライン40を経て供給される乗算結果S(t)Cnは高
調波振幅乗算器41る。
現在計算されているフーリエ成分の値に対応する乗算器
41の出力はライン42を経て累算器43に加えられる
別々に計算されたフーリエ成分は累算器43で合算され
る。
各計算時間間隔txの終わりに累算器43の内容は、現
時点のサンプル点qRの波形振幅値X。
(qR)を表わしている。ライン20上に時間txのパ
ルスが生じると、累算器43の内容はゲート44を介し
てデジタルーアナログ変換器45に転送される。
そのとき累算器43は次のサンプル点に関するフーリエ
成分の合算、すなわち直ちに開始する計算に備えてクリ
アされる。
デジタルーアナログ変換器45は今計算された波形振幅
に対応する電圧をサウンドシステム12に供給する。
これらの計算は実時間で実行されるので、変換器45か
らのアナログ電圧はそのときメモリ23から供給された
周波数ナンバRによって確立される基本波周波数を有す
る楽音波形を構成する。
振幅スケールファクタS(t)は、アタック/デイケイ
制御論理回路49に連繋して動作する適宜の制御回路4
8によって読出されるアタック/デイケイスケールファ
クタメモリ4Tから供給される。
これらに関しては第5図に関連して詳細を後述する。
メモリ47からのアタックスケールファクタの読出しは
鍵盤スイッチ11が閉じたとき始まる。
このスイッチの閉或はアタックを開始するための「鍵抑
圧」信号をライン50に生じさせる。
順次的なスケールファクタS(t)は、スイッチ51の
設定に従って、発生されている音の全(1)または半の
音加算器26はモジュロ2Wであるので、選択された音
の各周期の終わりに計数値が32に達する。
このとき、ライン52に出力が生じる。ここで第2図に
示す位置にスイッチ51があると、音発生の全周期の終
わりに信号がライン53に生じる。
各半周期においては、音加算器26は計数値16または
32に達する。
これに対応する出力はオアゲート54を介してスイッチ
51の端子5526が計数値8,16,24,または3
2に達したときオアゲー}56に供給される。
これらの各に供給される。
こうして、スイッチ51の設定は、給されるかどうかを
決定し、スケールファクタS(t)がメモリ47からど
のような間隔で順次に読出されるかを決定する。
第2図の回路14は装置10によって発生された音に経
過的楽音を効果的に挿入するものである。
これはn=n′次のフーリエ成分の計算時間において経
過音に関する1つの高調波係数Dn’をこれに対応する
本来の音に関する高調波係数Cn=Cn’に加算するこ
とにより行なわれる。
事実上、これは次数n′によって決定された周波数を有
する正弦波あるいはフルートのような経過音と本来の音
との加算を生じさせる。
都合のいいことに、係数Dn’は単一の2進の“1”ビ
ットを含む2進数値である。
この1ビットの位置は経過音の相対振幅を設定する。
回路14において、係数Dn’は音発生の始まりにおい
て「鍵抑圧」信号の発生によりシフトレジスタ59に読
込まれる。
スイッチ60は、経過音の相対振幅を手動で選択できる
もので、係数Dn’における単一の1ビットの位置を制
御する。
例えば、スイッチ60を第2図に示すように設定すると
、単一の2進の1ビットは2番目のシフトレジスタ位置
59−2に読込まれる。
2進数の0は残りのすべての位置59−1及び59−3
〜59−iに読込まれる。
経過音の係数Dn’の次数n′はライン61に供給され
た信号によって設定される。
下記第2表に示すように、値n′は経過音のフィート数
を確立する。
このn′の信号は手動スイッチ(図示せず)からライン
61に供給されるようにすることができ、経過音のフィ
ート数の選択が演奏者によってなされるようにすること
ができる。
これとは逆に、いつも一定の値n′が供給されるように
ライン61の入力を固定することもできる。
経過音の挿入は鍵盤スイッチ11のどれかが選択される
とすぐに始められる。
そのとき、ライン50の「鍵抑圧」信号はフリツプフロ
ツプ62を”l”の状態にセットし、アンドゲート63
を動作可能状態とする。
ライン61に供給された値n′はコンパレータ64によ
ってライン19からの値nと比較される。
次数n=n’のフーリエ成分が計算されているとき、コ
ンパレータ64はライン65と動作可能なアンドゲート
63を介して出力を供給し、ゲート66を動作可能とす
る。
その結果、経過音に関する係数Dn’はシフトレジスタ
59からライン67、ゲート66、ライン68を介して
加算器15に加えられ、そこでライン37からの対応す
る高調波係数Cnと合算される。
混合された係数(Dn’+Cn)はライン37aを介し
て高調波係数スケーラ38に供給される。
このようにして、装置10は前記第2式に従って波形サ
ンプル点振幅を計算する。
経過音の挿入が完成される。
経過音声が挿入される時間の長さは、ライン50の「鍵
抑圧」信号によってリセットされる経過音存続期間カウ
ンタ69に確立される。
第2図に示す位置にスイッチ10を設定すると、カウン
タ69は経過音持続期間速さクロツク発生器71からの
タイミングパルスを計数する。
予設定した計数値に達すると、カウンタ69はフリツプ
フロツプ62をリセットするライン72に信号を供給す
る。
その結果、アンドゲート63は不動作となるので、コン
パレータ64からの比較信号はもはやゲート66を動作
可能とすることはできない。
これは係数Dn′が加算器15に到達することを妨げる
ので、音発生は高調波係数Cnによってのみ続けられる
ことになる。
換言すれば、経過音の挿入が終わり、装置10は前記第
1式に従って音発生を継続する。
経過音の存続期間は装置10によって発生される本来の
音の周期数に関連する。
このために、スイッチ70が接点70aに切替えられ、
ライン53からの1周期または半周期または全周期信号
が経過音存続期間カウンタ69に供給される。
予設定した数だけそれらの信号が発生した後、カウンタ
69は経過音挿入終了を表わす信号をライン72に供給
する。
第IA,IB,IC図は上述のような経過音挿人を説明
するものである。
第1A図の波形T4は高調波係数Cnだけを使って電子
楽器10で発生される本来の音を表わしている。
簡単化のためこの波形は正弦波で示されているが、通常
は複雑な波形である。
挿入された経過音そのものは第1B図の波形75によっ
て説明される。
この音は次数n′=3の係数Dn’によって発生される
もので、こ経過音75は鍵盤スイッチ11が押圧された
時間Toのときに開始し、前記経過音存続時間カウンタ
69によって確立された時間T8のときに終了する。
第1C図の波形76は装置10によって発生される実際
の波形である。
時間T1まではこの波形76は本来の音14と経過音7
5とを結合したものを含んでいる。
時間T1における経過音の突然の終了に引き続いて発生
される波形16は本来の音74のみを含む。
波形76において、本来の音も経過音も突然に始まる。
しかし、実際にメモリ41(第2図)から供給されたア
タックスケールファクタS(t)はライン372に供給
された結合高調波形数(Cn十Dn’)をスケールする
(重みづける)ためにスケーラ38で使用される。
その結果、結合された本来の音と経過音はアタック区間
の間振幅が徐々に増大する。
これは第1D図の波形77によって説明される。
この波形77は波形76と同じものであるが、アタック
スケールファクタS<t>による重みづけの結果振幅が
徐々に増大している。
経過音は第1B図に示すように突然に終了するよりもむ
しろゆっくりと消滅することが望ましい。
このような経過音の減衰(デイケイ)は経過音挿入の間
に前記シフトレジスタ59の内容を右に(下位桁に)シ
フトするだけで即座に完成できる。
このレジスタ59は係数Dn′を含んでおり、この係数
は単一の1ビットを有する2進数からなるものであるこ
とを思い出してほしい。
この1ビットの位置は経過音の相対的振幅を確定する。
レジスタ59の単一の1ビットの位置を右にシフトする
ことにより、値Dn’が減少する。
明らかにその値は1つの位値づつ右シフトされる毎に半
分にされる。
それに対応して挿入された経過音の相対振幅が減少する
レジスタ59の右シフト動作は、経過音デイケイスイツ
チT8の閉成によってアンドゲート79を動作可能とす
ることにより達成される。
これはシフトパルスが経過音デイケイ速さクロツク発生
器80からレジスタ59に供給されることを可能にする
これらのパルスが経過音全存続期間の間供給されるよう
にすることもでき、こうするとすぐにデイケイが始まる
これとは逆に、経過音発生の所望の部分の間に前記カウ
ンタ69からライン81に動作信号を供給して、経過音
発生の遅い部分の間で前記アンドゲート79を動作可能
状態とすることもできる。
その結果、経過音の徐々の減衰は第1E図の波形82に
示すようなものとなる。
ここでは、経過音の挿入は時間T2で終了する。
時間T1とT2の間で、経過音は徐々に振幅が減少しな
がら挿入され続ける。
第1E図を見ると、経過音も本来の音声も音の出始めに
おいてはアタックスケールファクタS(t)によって設
定されるので共に振幅が増大する。
これとに逆の例においては、第3図に示すように、本来
の音が通常のアタック振幅特性を呈している時、経過音
は最大振幅で急激に始まるようにすることができる。
その結果の波形83は第1F図に示されている。
これを達成するには、高調波係数Cnはアタック/デイ
ケイスケールファクタS(t)によって重みづけられる
が、経過音に関する係数Dn’は重みづけられないよう
にする。
このことは、第3図に示すように、高調波係数メモリ1
3の出力を直接的にスケーラ38に加えることにより達
成される。
係数Dn’はスケーラ38からライン40aに生じる重
みづけ済みの係数S(t)・Cnに加算される。
これは加算器15aで実行され、その出力Dn午(S(
t)・Cn)はライン40bを経て前記高調波振幅乗算
器41に供給される。
その結果第1F図に示す波形が生じる。
第4図の経過音挿入回路85において、経過音に関する
高調波係数Dnの一組がシフトレジスタ86のレジスタ
位置(段)86−1〜86−16に保有される。
各係数Dnは、経過音挿入の間中、加算器15′にてこ
れに対応する次数の本来の音の高調波係数Cnに加算さ
れる。
その結果、回路85を具えた電子楽器10は前記第2式
に従って楽音を発生する。
経過音挿入の期間は、全経過音声期間を通じてゲート8
7を動作可能にするカウンタ69′によって設定される
動作可能にされると、ゲート87は最初のシフトレジス
タ位置86−1に保有された高調波係数Dnをライン8
8を介して加算器15′に供給する。
その係数Dnはクロックパルスtcpに同期してレジス
タ86を循環し、かくて、最初のレジスタ位置86−1
には同時にライン37に供給された係数Cnに対応する
次数nの高調波係数Dnを常に保有している。
前記循環は第1のレジスタ位置86−1の出力をライン
88、ゲート89及びライン90を介して最後のレジス
タ位置86−16に帰還させることにより実現される。
レジスタ86の右シフト動作はライン17からのクロツ
クパルスtcpによって可能にされる。
上述の回路は、どんな音色の経過音の挿入も容易にする
本来の音のように、経過音はシフトレジスタ86に保有
された係数Dnの一組によって確立された独自の相対的
振幅を有するW個のフーリエ成分を含有する。
これらの係数のいくつかまたはすべての値を0にしても
よい。
例えばチフ効果は、係数D3とD,を除くすべての係数
DnをOにすることにより達成される。
その結果本来の音の第3次と第5次の高調波がチフのよ
うに増大する。
特殊な経過音効果は、経過音声発生の間にシフトレジス
タ86の内容を変化することにより回路85で達成する
ことができる。
これにより、経過音の高調波係数の種々の組が各記憶装
置92,93に保持される。
経過音発生中の或る時間において記憶装置92または9
3に保有された一組の係数がシフトレジスタ86の前の
内容の位置に転送される。
例えば、本来の音が幾周期か発生された後、経過音存続
期間カウンタ69′が記憶装置92からシフトレジスタ
86に高調波係数を転送させる信号をライン94に供給
するようにしてもよい。
ライン94の信号はオアゲート95を介してフリツプフ
ロツプ96を”1”の状態にセットする。
これにより前記ゲート89が不動作となり、シフトレジ
スタ86の以前の係数は循環されない。
記憶読出し制御回路97は動作状態とされ、ライン19
の信号によって指示された次数nの係数Dnを記憶装置
92から読出す。
この読出された係数はライン98及びライン94の信号
によって動作可能とされたゲート99及びライン90を
介してシフトレジスタ位置86−16に加えられる。
この転送動作は、すべての16個の係数Dnが記憶装置
92からシフトレジスタ86に転送され終えるまで続け
られる。
カウンタ100は前記転送が完了したことを決定する。
つまり、アンドゲート101はフリツプフロツプ96の
出力“l”によって動作可能状態となり、ライン17か
らのタイミングパルスt。
pをカウンタ100に対して導通ずる。
レジスタ86に対する全16個の係数の転送に応じて計
数値がW−16に達すると、カウンタ100はフリツブ
フロツブ96をリセットする信号をライン102に送出
する。
その結果、転送が終了され、ゲート89は再び動作可能
状態となり、シフトレジスタ86の循環を継続させる。
経過音期間の後半において、カウンタ69′からの別の
出力がライン103に与えられる。
この信号は第2の記憶装置93からの高調波係数の一組
をゲート104を介してシフトレジスタ86に転送する
ことを開始する。
このようにして経過音発生に使用される高調波係数の一
組が時間の関数で予定通り変化される。
非常に特殊な経過音色効果を実現することができる。
アタック/デイケイスケールファクタメモリ47、メモ
リ読出し制御回路48及びアタック/デイケイ制御論理
回路49の詳細は第5図に示されている。
アタック及びサステイン期間の間中、スケールファクタ
8(t)は別々の値S(t)を夫々保有している複数の
記憶部47−1〜47−Pを具えるメモリ47aから供
給される。
これらの記憶スケールファクタは対応する複数の位置1
06−1〜106−Pを有する並列読込み式シフトレジ
スタの制御にもとづいて順次に読出される。
これらのうち単一の位置にのみ2進″l”ビットを保有
している。
この”■”ビットを保有するレジスタ位置に対応するメ
モリ47aの記憶部はライン107にスケールファクタ
S(t)を供給し、更にゲート108、オアゲート10
9を介してライン39に供給する。
アタックーサステインスケールファクタメモリ47aの
上述のような読出し動作は鍵盤スイッチ11が閉成され
る毎に開始される。
例えば、C7音がこれに対応するスイッチ110の閉成
により選択されたとすると、ライン111、オアゲート
112を介してワンショットマルチバイブレータ113
に信号が加わる。
これにより、メモリ447aの読出しを開始させる「鍵
押圧」パルスをライン50に発生する。
この「鍵抑圧」パルスはシフトレジスタ106の「読込
み」制御入力に供給され、位置106−1に2進の”1
”ビットを書込ませるとともに、その他のすべての位置
に2進の″0”ビットを書込ませる。
この「鍵抑圧」パルスはまたフリツプフロツプ114を
″l”の状態にセットし、アンドゲート115を動作可
能状態にする。
従って、ライン53の1/4または半または全周期パル
スがアンドゲート115を介してレジスタ106の“シ
フト”入力側に加えられる。
その結果、そのレジスタに保有された単一の2進゛l”
ビットはライン53の各パルスが生じる毎に次から次へ
と位置を進められる。
こうして、順次的なスケールファクタS(t)は選択さ
れた本来の音の順次波形の発生に相応する速さでメモリ
47aから読出される。
レジスタ106の単一の″1”ビットが位置106−P
に到着したときにアタックは終了する。
そのとき、ライン116を介してフリツプフロツプ11
4のリセット入力に信号が加わる。
これはフリツプフロツプ114を“0”状態にリセット
し、これによりアンドゲート115が不動作となり、も
はやシフトパルスがレジスタ106に供給されなくなる
記憶部106−Pに保有された最後のアタックスケール
ファクタS(t)は選択された鍵盤スイッチ11が離鍵
されるまでライン39を経て供給され続ける。
これは、記憶部106−Pのスケールファクタはサステ
イン期間の間中発生音のエンベロープ振幅を確立する、
ということである。
デイケイは選択された鍵盤スイッチ11が離鍵されたと
きに始まる。
デイケイ期間の間中発音を続けるために、周波数ナンパ
メモリ23は対応する鍵盤スイッチ11に夫々関連する
フリツプフロツプ群118に応じて読出される。
このため、C7音、・・・D2音、C2音のスイッチ1
10、・・・119及び120は各フリツプフロツプi
18−i,・・・118−q及び118−rのセット人
力Sに接続される。
例えばスイッチ110が閉成されると、フリツプフロツ
プi1a−iがセットされ、ライン121を介して信号
が供給されてC7音に関する周波数ナンバRがメモリ2
3から読出される。
キースイッチ110が離されても、フリツプフロツプ1
18−1はすぐにはリセットされない。
そのため、ライン121の信号はハイレベルを保持し、
選択された周波数ナンバRはデイケイ期間の間メモリ2
3から読出され続ける。
しかしスイッチ110の開放はオアゲート112の出力
をローレベルにおとす。
そのため、インバータ122はワンショットマルチバイ
ブレータ123をトリガするハイレベル出力を送出する
このトリガによりライン124に「デイケイ開始」信号
を発生する。
この信号はデイケイスケールファクタメモリ47bから
ライン39に振幅スケールファクタS(t)を発生させ
る。
このライン124の「デイケイ開始」信号はデイケイス
ケールファクタメモリ47bを読出すための並列読込み
式シフトレジスタ128の1読込み」制御入力に加えら
れる。
前記レジスタ106と同様に、シフトレジスタ128は
メモリ47bの各記憶部129−1〜129−kに夫々
対応する複数の位置(段)128−1〜128−kを具
えている。
デイケイの始めに、単一の2進゛1”ビットがシフトレ
ジスタ位置128−1に読込まれる。
これに対応する記憶部129−1は、前記アタックーサ
ステインスケールファクタメモリ47aの記憶部47−
pに記憶されたものと同じかまたは似通っている値のス
ケールファクタS(t)を保有していることが好ましい
フリツプフロツプ125からの出力“1”は、レジスタ
128のシフト入力側にライン53からの1/4または
半または全周期パルスを加えるアンドゲート130を動
作可能状態にする。
従って、デイケイスケールファクタS(t)はレジスタ
128において単一の″1”ビットがシフトされる毎k
こメモリ47bから順次読出される。
これは発生された本来の音の振幅の減少をもたらす。
単一の”1”ビットが最後のレジスタ位置128−kに
到着するとデイケイは終了する。
このとき、「デイケイ終了」信号がライン131に生じ
る。
この信号はすべてのフリツプフロツプ118をリセット
し、メモリ23からの選択された周波数ナンパの読出し
を終了し、そして発音を停止する。
更に、この「デイケイ終了」信号はフリツプフロツプ1
25を゛0”状態にリセットスる。
これはゲート127を不動作とし、ゲート108を動作
可能状態として、次に鍵盤スイッチ11が押圧されたと
きメモリ47aからのアタックスケールファクタがプイ
ン39に供給されることを確実をこする。
アタックやデイケイの間をこおける時間の関数での高調
波変調は第6図の回路135を用いて電子本楽器10で
実現される。
アタックの始まりでは、高次のフーリエ成分だけが波形
振幅計算に含まれる。
アタックが進むにつれて、低次のフーリエ成分が各計算
に加えられるようになり、ついにはすべてのW個のフー
リエ成分が計算に含まれる。
この点は下記の第3表によって説明される。
この表において、′0”はそれに対応するフーリエ成分
が波形振幅計算から除去されることを指示し、″l”は
その成分が含まれることを指示する。
上記例をこおいて、発生音の最初の1/4周期の間は、
次数n=6から上のフーリエ成分だけが計算に含まれる
計算に含まれるフーリエ成分の数は11番目の1/4周
期まで増大していき、そのときすべてのW個の成分が含
まれるようになる。
デイケイの間、高次高調波の最高次が振幅計算から削除
される。
時間の増加と共に、以下に例証する第4表に示すように
多数のフーリエ成分が削除される。
第4表の内容において、デイケイの最初の1/4周期の
とき、次数n=5あるいはそれ以下のフーリエ成分のみ
が振幅計算に含まれている。
全ての高次フーリエ成分は省かれている。
デイケイの後半の1/4周期では、io番目の1/4周
期において基本波成分(n=1)のみが利用されるまで
に付加的なフーリエ成分は削除される。
第3表及び第4表に示した例は回路135(第6図)に
より実行される。
特に、シフトレジスタ136は単一の16ビットの2進
級を含んでおり、これらの各ビットは対応するフーリエ
成分の次数が振幅計算に含まれているいないに拘らず選
定される。
例えば、アタック開始時Oこ、シフトレジスタ136は
数(000001111111111l)を含んでいる
これは前記第3表の第2行目をこ対応する。
各ビットは夫々のnの値に関連した夫々のシフトレジス
タの位置136−1〜136−16に含まれている。
シフトレジスタ136の内容は各計算時間tcpにおい
て1段左へ(上位桁に)シフトされる。
最初のレジスタ位置136−1はライン137、アンド
ゲート138及びライン139を介してゲー}140に
加えられる。
もし、レジスタ位置136−1が2進数1を含んでいる
と、その結果、ライン139の信号がライン37′を介
して高調波係数スケーラ38にライン37の高調波係数
を供給するためにゲート140を動作可能にする。
この成分は波形振幅計算に含まれている。
これに反してもし、レジスタ位置136−1が2進数0
を含んでいると、ライン139に信号が供給されずゲー
ト140は動作しない。
これは対応する高調波係数Cnがスケーラ38に達する
ことを阻止し、それによって効果的に対応するフーリエ
成分を振幅計算から削除する。
シフトレジスタ136はライン20にパルスtxが発生
する各計算時間の始めに読込まれる。
レジスタ136に読込まれる数はアタック/デイケイサ
イクルカウンタ143と協働する一組のフリツプフ田ン
プ回路142によって決定される。
カウンタ143はライン50の「鍵抑圧」信号の発生に
よりアタックの始めにリセットされる。
オアゲート144及びライン145を介して供給される
この信号はカウンタ143及び全てのフリツプフロツプ
回路142の両方をリセットする。
ライン53に生じる最初の全周期、半周期あるいは1/
4周期パルスの発生により、カウンタ143が計数1を
記憶する。
その結果生じるライン146の出力が最初のフリツプフ
ロツプ回路142−1を「l」の状態にセットする。
これはゲート147を動作してシフトレジスタ位置13
6−6〜136−16の全てに2進数lを供給する。
フリツプフロツプ142−2〜142−6の状態は「O
」のままである。
従って、シフトレジスタ136−1〜136−5の位置
には夫々2進級0が送入される。
すなわち、シフトレジスタ136の内容は今第3表の第
2行目と一致する。
レジスタ136のシフト動作及びライン139への読出
しは上述のように進行し、その結果n=6次あるいはそ
れ以上のフーリエ成分のみが波形振幅計算に含まれる。
音の1/4周期が発生されると、対応するパルスがライ
ン53に発生する。
カウンタ143が計数3に到した時、フリツプフロツプ
回路142−2がセットされる。
従って、次のパルスtxがライン20に発生すると、2
進数1がシフトレジス夕位置136−5〜136−16
に加えられる。
レジスタ136の現在の内容は第3表の第4行目の内容
と対応する。
従って、n=5次或は以上のフーリエ成分が振幅計算に
含まれる。
かかる方法で演算が続行し、フリツプフロツプ回路14
2−3〜142−6はカウンタ143が計数5、7、9
、11に達すると夫々セットされる。
その後、2進級lがパルスtxの各発生時にシフトレジ
スタ136の全ての位置に読込まれ、全てのW個のフー
リエ成分が振幅計算に含まれる。
同様の演算がデイケイの間中行なわれる。
ライン124、オアゲート144及びライン145を介
して加えられる「デイケイ開始」パルスが全てのフリツ
プフロツプ回路142及びカウンタ143をリセットす
る。
加うるに、「デイケイ開始」パルスがフリツプフロツプ
回路149を「1」の状態にセットする。
これはアンドゲート13Bを動作不能とし他のアンドゲ
ート150を動作させる。
次にシフトレジスタ位置136−1からの信号がインバ
ータ151により反転される。
反転された信号はアンドゲート150、ライン139を
介してゲート140に加えられる。
反転の結束として、レジスタ位置136−1の2進数l
はゲ−N40を抑止し、それにより波形振幅計算から対
応するフーリエ成分を削除する。
反対に、もし、2進数Oが位置136−1に加えられる
と、ゲート140が動作可能となり対応する高調波係数
Cnがスケーラ38に加えられる。
デイケイの間中、シフトレジスタ136がアタックの間
と同様に正確に読込まれる。
従って、ライン53に次の「デイケイ開始」の最初のパ
ルスが発生し、カウンタ143が1を計数すると、フリ
ツプフロツプ回路142−1がセットされる。
2進数(0000011111111111)がシフト
レジスタ136に読込まれる。
さて、上述したように反転動作であるから、レジスタ1
36の上記の内容は波形計算において最初の5つのフー
リエ成分を含ませることになる。
かくして、n=6次或はそれ以上の全ての成分は計算か
ら削除される。
つまり、回路が前述の第4表の2行目に示された高調波
変調を実行する。
デイケイが進行するにつれて、計算に含まれる成分は減
っていき、ライン53に第9番目のパルスが発生される
までには基本波(n=1)の成分のみが利用されるよう
になってしまう。
計算値l1ではフリツプフロツプ149がセットされて
いるので、以後アンドゲート152はデイケイの間中不
動作にされ、フリツプフロツブ回路142−6はセット
されない。
デイケイが終了する時、ライン131の「デイケイ終了
」信号がフリツプフロツプ149をリセットする。
これは次の音の発生を準備するためアンドゲート150
を不動作にしアンドゲー}138,152を動作可能に
する。
今記述した高調波変調システムの制限は、所望の音がほ
とんど高調波を有していない場合に生じる。
例えば、8フィートのフルート音が演奏されたとする。
この音は基本波周波数に相幽する1つの正弦波から主に
成っており、それ故n=1次のフーリエ成分のみが実質
的な値となる。
従って、第3表に示したアタックの例の場合、音がl1
番目の1/4周期までは発生されないで、そのとき、基
本波の発生が徐々にというよりもむしろ急に始まる。
また、不愉快な「キーイングクリック音」が生ずる。
同様に、もし、■フィートの正弦関数或はフルートのよ
うな音が演奏されると、徐々にアタックが実行されるが
、急峻なデイケイとなる。
これは第4表から明らかであり、■フィート信号(n=
6次高調波に対応する)がデイケイの2番目のl/4周
期後に危峻に終了する。
これらの制限は第6図に破線内で示されている付加回路
154を使用することにより克服される。
1組のスイッチ155はフルートのような或は類I似し
た正弦関数音に関連している。
もし、8フィート正弦函数ストップスイッチ155aが
閉成されると、カウンタ143が計数11にプリセット
される。
その結果、アタックが前記第3表に記載ざれた第11番
目のステップから即時進行される。
それ故これはレジスタ136内に全て1を入れさせ、全
ての高調波がアタックの始めから直ちに波形振幅計算に
含まれる。
選択された8フィート正弦函数音は主にあるいは全(n
=1次の単一のフーリエ成分から成るので、この成分は
アタックの始めから振幅計算に含まれる。
音が所望の如く徐徐に、正確に発生される。
デイケイの間、カウンタ143はどのような正弦函数音
が選択されても不動作状態をこされている。
その結果、全ての0がシフトレジスタ136に読込まれ
、全ての高調波係数Cnがスケーラ38に加えられる。
これらの係数Cnのうち1つでも実質的な振幅を有して
いると、ライン39に供給されたデイケイスクールファ
クタS(t)によって制御されたエンベロープ振幅によ
りデイケイの間中音が発生され続ける。
デイケイは急に終了しない。カウンタ143を不動作状
態にするには、オアゲート157を介してアンドゲート
158に信号を加える。
デイケイの間、フリツプフロップ回路149の出力「1
」がアンドゲート158を動作可能とし、従って、いず
れかのスイッチ155を閉成すると、信号がライン15
9を介してカウンタ143の「不動作」端子に加えられ
る。
電子楽器10の特別な楽音音色の準備は第7図の回路1
70で容易にすることができる。
代表的に、装置10は1つではなく、1組の高調波係数
メモリ13,13’及びそれに関連する読出し制御回路
36.36’が具えられている。
メモリ13,13′の各々は夫々の音色に関連した1組
の高調波係数Cnを記憶している。
例えば、メモリ13が第1表の組「A」の係数を記憶し
、同時にメモリ13′が第1表の組「B」の係数を記憶
している。
従って、もし、ストップタブスイッチ171Aが閉成さ
れるとディアパーソン音が発生され、ストップタブスイ
ッチ171Bが閉成されるとフルート音が発生される。
装置に具えられるかかるメモリ13,13’の数は勿論
経済的な要因である。
一般に、装置の製造者は平均的な使用者を満足させるた
めに十分な楽音音色を準備している。
しかしながら、音色のより大きな適応性が音楽家に要望
されている。
例えば販売されている装置はむしろ余興的な目的の音色
を含んでいる。
しかしながら、音楽家はより正確なパイプオルガンに似
た音色を要望している。
音楽家の選択する楽音音色は便宜上外部の音色挿入装置
172を装置10に具備することにより達成され、この
装置172は装置10に高調波係数Cnを付加するため
に使用される。
例えば、装置172は印をつけたカード、テープを検知
する穿孔カード読取機、穿孔テープ読取機或は光学的読
取機、磁気カード、磁気テープ読取機、ダイオードペグ
ボード或は単なるスイッチ装置である。
任意の楽音音色は、端子173aに接続すべくスイッチ
173を回わすことにより選択される。
これはランダムアクセスメモリ(スクラッチパッド)1
74をライン175、スイッチ173、ライン37bを
介してスケーラ38に接続する。
その結果、波形振幅計算の間、適当な係数Cnがライン
19から現在の値nを受けるメモリ読出シ制御回路17
6の制御回路176の制御によりメモリ174から加え
られる。
任意の楽音音色の高調波係数はスイッチ177が第7図
に示す位置にあるとき挿入装置172からランダムアク
セスメモリ174に読込まれる。
例えば、装置172は穿孔カード読取機とする。
装置の製造業者は1組の穿孔カードを使用者のために準
備し、これらのカードの各々が異なる楽音音色に関する
1組の高調波係数をコード化した形で含んでいる。
音楽家は次に所望の音色を選択し、装置172はカード
を入れる。
カードの係数はランダムアクセスメモリ174に移され
、このメモリ114から係数が実時間の間波形合成の必
要に応じて読出される。
上記に代えて、相対的には大きくなるが、異なる楽音音
色に関する高調波係数の多数の組を含む読出し専用メモ
リ178を準備するようにしてもよい。
スイッチ177はこれらの記憶された特別な音色が電子
楽器で利用すべくランダムアクセスメモリ174に移さ
れるのを選択するために使用される。
更に自由に、音色を混合することができる。
例えば、もし、スイッチ173が位置173bにセット
されると、ランダムアクセスメモリ174に記憶されて
いる高調波係数が選択されたメモリ13.13’から加
えられる係数と結合される。
加算器179で加算された係数はスケーラ38に加えら
れ、従って、装置10は2つ或はそれ以上の別々の音色
の結合された特性(音色)を有する音を発生する。
以下この発明の実施態様を要約して列挙する。
■.楽音波形を該波形の順次サンプル点の振幅を実時間
で計算することをこより合成し、前記計算を実行しなが
ら前記波形振幅を楽音信号に変換し、前記楽音波形の組
成フーリエ成分を個別に計算しかつこれらのフーリエ成
分を合算することにより各波形振幅を計算し、前記各フ
ーリエ成分の相対振幅を高調波係数の一組によって確立
するようにした発生装置を有する電子楽器において、フ
ーリエ成分の所定の次数に関連して音色変更情報を夫々
記憶する記憶装置と、対応する次数のフーリエ成分の計
算に一致して前記記憶装置から各音色変更情報を予定通
り供給する読出し制御装置と、前記供給された音声変更
情報に応じて対応する次数の高調波係数を変更し、変更
された高調波係数を対応するフーリエ成分の相対振幅を
設定するために前記発生装置で利用させる変更装置とを
具え、発生する楽音信号の音色を動的に変更するように
した電子楽器。
2.前記第1項の電子楽器において、前記記憶装置は経
過音に関する所定次数の単一の高調波係数を保有するレ
ジスタを含み、前記読出し制御装置は、現在計算中であ
るフーリエ成分の次数と前記経過音に関する単一の係数
の次数とを比較するコンパレー夕と、該コンパレータが
比較次数の一致を検出したとき前記レジスタから前記変
更装置に前記経過音に関する係数を供給するゲート装置
とを含み、前記変更装置は前記経過音に関する係数をそ
れに対応する次数の高調波係数に加算する加算器を含み
、経過音を得るようにした電子楽器。
3.前記第2項の電子楽器において、前記レジスタに保
有する単一の1ビットの位置を変化して前記経過音の相
対振幅を制御する経過音声振幅制御装置を更に具え、単
一の2進゛l”ビットを有する2進情報により前記経過
音に関する係数を構成し、この2進情報における前記゛
1”ビットの位置によって経過音の相対振幅を設定する
ようにした電子楽器。
4.前記第3項の電子楽器において、前記レジスタにシ
フトレジスタを用い、前記振幅制御装置は制御された時
間間隔で前記シフトレジスタの内容をシフトするシフト
装置により構成する電子楽器。
5.前記第1項の電子楽器において、前記記憶装置は経
過音に関する異なる次数の高調波係数の一組を保有し、
前記変更装置は供給された経過音に関する夫々の係数を
それに対応する次数の高調波係数に加算する加算器を含
み、経過音を得るようにした電子楽器。
6.前記第5項の電子楽器において、前記経過音に関す
る高調波係数の一組において大きな値のものだけが前記
楽音波形に第3次あるいは第5次高調波を寄与している
フーリエ成分の係数となるようにし、チフ効果を得るよ
うにした電子楽器。
7.前記第5項の電子楽器において、前記記憶装置に保
有された経過音に関する高調波係数の値を制御された時
間間隔で変化する装置を共に具えた電子楽器。
8.前記第1項の電子楽器において、前記記憶装置は、
各ビットの値がそれに対応するフーリ工成分が波形振幅
合計に含まれているか否かを表わしており、個々のフー
リエ成分次数に夫々関連するそれらの2進ビットの一組
を保有するシフトレジスタを含み、前記変更装置は、も
し対応するビットが2進値lであればそれに関連する高
調波係数を前記発生装置で利用し得るようにし、かつ対
応するビットがほかの2進値であれば値Oの高調波係数
を前記発生装置に供給するゲートを含み、前記楽音信号
の含有高調波を時間に追従して変化するようにした電子
楽器。
9.前記第8項の電子楽器において、制御された時間間
隔で前記シフトレジスタに2進ビットの異なる組を読込
むことにより、アタック期間における波形振幅合計に含
まれるフーリエ成分の次数の最小値を徐々に小さくして
いき、デイケイ期間における振幅合計に含まれるフーリ
エ成分の次数の最小値を徐々Eこ大きくするようにした
装置を更に具えた電子楽器。
10.前記第1項の電子楽器において、前記電子楽器に
対して前記高調波係数の組を供給するための外部からの
音挿入装置を共に具えた電子楽器。
11.フーリエ成分を各サンプル点において個々に計算
し、計算は波形の周期とは無関係なクロツク速度で行な
い、周期的な複雑な波形の総合フリエ成分を順次サンプ
ル点毎に計算する第1の装置と、前記第1の装置によっ
て計算された各成分値を数学的に加算し、各サンプル点
における波形振幅を得る累算装置と前記累算装置で得た
波形振幅にもとづき楽音を発生する装置とを具備し、前
記第1の装置は、順次サンプル点の間隔すなわち発生楽
音の周期を確立する周波数ナンパを選択するための鍵盤
スイッチを含む音選択装置と、各順次振幅の計算毎に動
作して前記選択された周波数ナンパをその動作以前の合
算値である保有内容に加算することによりその保有内容
が計算中の前記波形振幅のサンプル点を表わしている音
加算器と、前記音加算器の保有内容が表わす前記サンプ
ル点で前記フーリ工成分の次数の数だけ掛けた積が変数
である三角関数値を得る装置と、本来の音の各組成フー
リエ成分の相対振幅を表わす高調波係数値の一組を記憶
する高調波係数メモリと、前記各三角関数値にそれに対
応する次数の変更高調波係数を乗算することにより前記
サンプル点振幅を得るために前記累算装置で加算される
計算済みの各フーリエ成分値を夫々得る乗算装置とを有
する電子楽器において、いずれかの鍵盤スイッチの押圧
及び離鍵に応じてアタック開始信号及びデイケイ開始信
号を各別に発注するアタック及びデイケイ信号装置と、
前記高調波係数メモリから読出された高調波係数を前記
アタック開始信号及びデイケイ開始信号によって各別に
開始されるアタック期間あるいはデイケイ期間の間に時
間の関数で変化する変更装置とを具え、音発生の部分に
おいて発生楽音の音色を変化するようにした電子楽器。
12.前記第11項の電子楽器において、前記変更装置
は、少なくとも1つの経過音に関する高調波係数を保有
する記憶装置と、経過音に関する各高調波係数をそれに
対応する次数の本来の音に関する高調波係数に夫々加算
し、それに対応する次数のフーリエ成分値計算のときに
前記乗算装置で利用される前記変更高調波係数を得る加
算器とを有し、本来の音に経過音を加えることにより音
色を変えるようにした電子楽器。
13.前記第12項の電子楽器において、前記アタック
開始信号の発生時から発生された楽音の周期の数または
部分周期の数を前記音加算器の保有内容に応じて計数す
る経過音存続期間カウンタと、前記経過音存続期間カウ
ンタの計数値に応じて前記記憶装置における経過音に関
する高調波係数の値を変化させる装置とを共に具えた電
子楽器。
14.前記第13項の電子楽器において、前記記憶装置
は、前記経過音存続期間カウンタによって確立された時
間の間対応次数の本来の音に関する高調波係数に加算さ
れて正弦波形の経過音を生じさせる単一の経過音声に関
する高調波係数を記憶するレジスタであることを特徴と
する電子楽器。
15.前記第14項の電子楽器において、単一の2進“
1”ビットを有する2進数によって前記経過音に関する
高調波係数が構成され、更に前記2進数の単一の“1”
ビットの位置をシフトして経過音の相対振幅を時間の関
数で変化させるクロツク装置を有することを特徴とする
電子楽器。
16.前記第14項の電子楽器において、アタック期間
の間で本来の発生音の振幅エンベロープを設定するアタ
ックスケールアクタの一組を保有するアタックスケール
ファクタメモリと、前記アタック開始信号によって動作
開始し発生音の周期の周波数ナンパに応じて前記スケー
ルファクタメモリから順次のアタックスケールファクタ
を読出すアタックメモリ読出し制御回路と、前記変更高
調波係数が前記乗算装置で利用される前に前記制御回路
により現在読出したスケールファクタの値によって前記
変更高調波係数をスケールする(重みづける)スケーラ
とを共に具えた電子楽器。
17.前記第16項の電子楽器において、前記加算器で
合算された経過音と本来の音声に関する合計高調波係数
が前記スケーラでスケールされ、結合された本来の音と
経過音がともに前記記憶されたアタックスケールファク
タによって確立されたエンベロープをもつことを特徴と
する電子楽器。
l8.前記第16項の電子楽器において、前記加算器で
前記経過音に関する高調波係数に加算される前に前記本
来の音に関する高調波係数だけが前記スケーラでスケー
ルされ、経過音ではなく本来の音だけが前記記憶された
スケールファクタによって設定されたエンベローブをも
つことを特徴とする電子楽器。
19.前記11項の電子楽器において、前記変更装置は
、各波形振幅計算に含まれる各フーリエ成分に夫々関連
して2進の1桁を有する単一の2進情報を保有する記憶
装置と、各高調波係数を前記高調波係数メモリから読出
すために動作し、もしそれに関連する2進の1桁が2進
値“1”であればその高調波係数を前記乗算装置で利用
させるようにし、もしそれに関連する2進の1桁がその
他の2進値であればその高調波係数の値を0にして前記
乗算装置に供給するゲートと、前記アタック開始あるい
はデイケイ開始信号によって動作開始し、アタック及び
またはデイケイの間所定の時間間隔で前記単一の2進情
報を選択的に変化させる時間制御装置とを有し、アタッ
ク及びデイケイの間の各波形振幅計算から所定のフーリ
エ成分を選択的に予定通りに消去することにより音色を
変化させるようにした電子楽器。
20.前記第19項の電子楽器において、前記記憶装置
は前記高調波係数メモリの読出しに一致してシフトされ
その1つの位置の保有内容が前記ゲートの動作制御に使
用されるシフトレジスタを含み、前記時間制御装置は前
記アタック開始信号及びデイケイ開始信号によってリセ
ットされこのアタック開始またはデイケイ開始時から発
生された本来の音の周期の数または部分周期の数を前記
音加算器の保有内容に応じて計数するカウンタとこのカ
ウンタが所定の予設定計数値に達したとき前記シフトレ
ジスタに別の2進情報を送入する読込み回路とを含んで
いることを特徴とする電子楽器。
21,前記第20項の電子楽器において、前記読込み回
路は徐々に低くなる最小次数よりも大きい次数のフーリ
エ成分だけがアタックにおける各波形振幅計算に含まれ
るように、かつ徐々に低くなる最大次数よりも小さい次
数のフーリエ成分だけがデイケイにおける各波形振幅計
算に含まれるように前記シフトレジスタに情報を送入す
ることを特徴とする電子楽器。
22.前記第21項の電子楽器において、フルートのよ
うな正弦波形本来の音が発生されるとき組成フーリエ成
分の変化を抑止する回路を更に具えた電子楽器。
23.楽音波形を該波形の順次サンプル点の振幅を実時
間で計算することにより合成し、前記計算を実行しなが
ら前記波形振幅を楽音信号に変換し、前記楽音波形の組
成フーリエ成分を個別に計算しかつこれらのフーリエ成
分を合算することにより各波形振幅を計算し、前記各フ
ーリエ成分の相対振幅を高調波係数の一組によって設定
するようにした発生装置を有する電子楽器において、単
一の2進1ビットとその他のすべての2進0ビットとか
ら成る単一の2進情報を前記高調波係数の一つに加算し
、前記2進情報における単一の1ビットの位置によって
確立された相対振幅をもつ正弦波形の経過音を発生する
装置を具えた電子楽器。
24.楽音波形を該波形の順次サンプル点の振幅を実時
間で計算することにより合成し、前記計算を実行しなが
ら前記波形振幅を楽音に変換し、前記楽音波形の組成フ
ーリエ成分を個別に計算しかつこれらのフーリエ成分を
合算することにより各波形振幅を計算し、前記各フーリ
エ成分の相対振幅すなわち発生楽音の音色を高調波係数
の一組によって設定するようにした発生装置を有し、上
記のような高調波係数の複数の組が供給されるようにな
っており、供給された組はストップタブスイッチによる
選択により前記発生装置で利用されるようになっている
電子楽器において、追加的に挿入される高調波係数の組
を蓄える記憶装置と、先に供給された一組の代わりに前
記記憶装置からの高調波係数を前記発生装置が利用する
ように接続するスイッチと、前記記憶装置に前記追加的
な高調波係数の組を送入し、特別な楽音音色が得られる
ようにする外部音挿入装置とを具えた電子楽器。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第1F図は第2図及び第3図の回路で派生さ
れる経過音波形形状の一例を示すグラフ、第2図はこの
発明の一実施例を示すもので、音の出始めにおいて所定
の1つのフーリエ成分に対する高調波振幅係数を変更し
てフルート音のような経過音を得るようにした電子楽器
のブ田ンク線図、第3図は第2図の変更例を示すもので
、経過音が最大振幅から急激に始まるようにした電子楽
器の部分ブロック線図、第4図はこの発明の他の実施例
を示すもので音の出始めにおいて所定の複数のフーリエ
成分に対する高調波振幅係数を変更して複雑な音色の経
過音を得るようにした電子楽器の部分ブロック線図、第
5図は第2図に示した電子楽器のアタック/デイケイ制
御論理回路及びスケールアクタメモリの一例を示すブロ
ック線図、第6図はこの発明の更に他め実施例を示すも
ので、アタック及びデイケイの間に所定のフーリエ成分
を楽音波形の順次サンプル点振幅値の計算から除去して
発生音の含有高調波を時間的に変化するようにした電子
楽器の部分ブロック線図、第7図は上記各実施例におい
て高調波振幅係数の補助メモリを設けて各種音色の選択
ができるようにした装置の一例を示すブロック線図であ
る。 10・・・・・・電子楽器、14・・・・・・付加回路
、85・・・・・・経過音挿入回路、49・・・・・・
アタックディケイ制御論理回路、154・・・・・・付
加回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 楽音波形の順次サンプル点の振幅値が当該サンプル
    点をこおける各フーリエ成分を個々に計算しこれら各成
    分を合算することによって算出され、かつ各フーリエ成
    分の相対振幅は夫々に対応する高調波係数によって設定
    される方式の電子楽器において、楽音発生時のある特定
    期間に前記フーリ工成分の所定の次数に対応して高調波
    係数変更情報を出力する第1の装置と、前記第1の装置
    から出力される高調波係数変更情報により対応する次数
    の高調波係数を変更する第2の装置とを具え、発生楽音
    の音色を変更するようにした電子楽器。 2 特許請求の範囲第1項記載の電子楽器において、一
    乃至複数の特定の次数に対応して前記第1の装置から夫
    々出力される前記高調波成分変更情報の値を時間的に変
    化させることにより当該次数の高調波成分相対振幅を動
    的に変更し、経過音を得るようにした電子楽器。 3 楽音波形の順次サンプル点の振幅値が当該サンプル
    点における各フーリエ成分を個々に計算しこれら各成分
    を合算することによって算出され、かつ各フーリエ成分
    の相対振幅は夫々に対応する高調波係数によって設定さ
    れる方式の電子楽器において、楽音発生時のある特定期
    間に前記フーリ工成分の所定の次数に対応して高調波指
    定情報を出力する第1の装置と、前記第1の装置から出
    力された高調波指定情報により対応する次数の高調波成
    分を各サンプル点振幅値の計算から除去する第2の装置
    とを具え、発生楽音の音色を変更するようにした電子楽
    器。
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