JPS5833381B2 - ブ−ストコンペンセ−タツキガバナソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はボッシュタイプの噴射ポンプに装着されている
ブーストコンペンセータ付ガバナ装置に関するものであ
る。

ブーストコンペンセータには下記の二点の働きがあり、
それぞれの用途に応じ使い分けられている。

（１）過給機付エンジンの噴射ポンプガバナに装着され
、過給機の作用によりシリンダ内に送られる吸入空気量
が増加した場合それに見合った適正燃料量を噴射させ、
出力アップを計る。

（２）エンジンの低速時や急加速時にはシリンダに送ら
れる空気量が少ないので排気色の悪化や排気温度の上昇
を防ぐため燃料噴射量を減少さす。

今、過給機の働きでエンジン回転速度が上昇しブースト
圧（吸気管内圧力）が高くなるとブーストコンペンセー
タａのダイヤフラムｂが第１図に示すように左側におさ
れブツシュロッドＣも左に移動する。

このブツシュロッドＣの動きによりレバーｄは支点Ａを
中心として点線の如く反時計廻り方向に移動しリンクｅ
の支点ＢはＢ’ＫＣはＣ′に移動する。

この時、フローチンダレパーｆは支点りを中心として反
時計廻り方向に移動し、同時にコントロールラックｇは
左側即ち燃料増方向に移動しガバナの作用とは関係なく
ブーストコンペンセータａの移動ストローク分たけ燃料
を過紬することができる。

したがってガバナにブーストコンペンセータａが装着さ
れた場合のガバナ特性は第２図に示すようにブースト圧
が規定圧力に達した時はフルロードストッパボルトｈに
よって決められるラック移動量より大きく移動させ噴射
量を増大させることができる。

エンジンの吸入空気量が小ない時即ちブースト圧が低い
時には上記とは逆の作用をする。

ただしシフタＩやテンションレバーｊの動きによるブー
ストコンペンセータａの動きは制御されていない。

そのため、中高速アイドリング時にエンジンのブースト
圧力がブーストコンペンセータセント圧力になると時に
ブーストコンペンセータのバネやブツシュロッドが不安
定になることがあり、ハンチングの原因となっている。

本発明は上記の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところはシフタもしくはテンションレバーの
動きにより低、中、高速アイドリング時ブーストコンペ
ンセータの動きを制御できてエンジンの作動を円滑にな
らしめるブーストコンペンセータ付ガバナ装置を提供す
ることにある。

以下、本発明を第３図乃至第６図を参照して説明する。

図面中１はブーストコンペンセータレバーであり、この
レバー１は下部でピン２により取付本体に傾動可能に取
付けである。

ブーストコンペンセータレバー１の上端部はダイヤフラ
ム３のプッシュロ゛ノド４に連結されている。

ブーストコンペンセータレバー１の下端部にはリンク５
を介してフローチンダレパー６の下部に連結されている
。

フローチンダレパー６は中央部でピン７により取付本体
に傾動可能に取付けである。

フローチンダレパー６の上端部はリンク８を介してラッ
ク９に連結しである。

フローチンダレパー６はスタートスプリング１０により
反時計廻り方向に付勢されている。

フローチンダレパー６の枢支点即ちピン７にはガイドレ
バー１１が枢支されており、ガイドレバ１１の上端部に
はテンションレバー１２の上端部がピン１３で取付けで
ある。

テンションレバー１２とレバー１４とはメインスプリン
グ１５により接続してあり、レバー１４にはコントロー
ルレバー１６が取付けである。

テンションレバー１２の下端部にはシフタ１７が衝合し
ており、シフタ１７はガバナ１８のフライウェイト１９
のレバー２０に接している。

シフタ１７にはガイドレバー１１の下端部がピン２１で
取付けである。

取付本体にはロッキングレバー２３がピン２４で傾動可
能に取付けてあり、ロッキングレバー２３の上部には長
孔２５が形成してあり、長孔２５にピン２１が挿入しで
ある。

口゛ンキングレバー２３には切欠き２６．２７が形成し
てあり、一方の切欠き２６に前記フローチンダレパー６
下端のピン２８が係合している。

図面中２９はフルロードストッパである。

しかして、ローアイドリング時にはフライウェイト１９
の遠心力がシフタ１７を右に押しアイドルサブスプリン
グとスタートスプリング１０がその遠心力による力に抗
してシフタ１７を左におしており、これらの力がバラン
スしている。

この時テンションレバー１２はフルロートストッパ２９
には当っていない。

ロッキングレバー２３はフローチンダレパー６のピン２
８をその切欠き２６に係合しておりツースト圧変化によ
るラック９の移動を妨げている。

（第４図参照）次に、第５図に示すようにコントロール
レバー１６を左に倒すとメインスプリング１５によりテ
ンションレバー１２が左に動きフルロードストッパ２９
に当りシフタ１１を左に押しロッキングレバー２３を反
時計廻り方向に回転させフローチンダレパー６先端のピ
ン２８が切欠き２６より外れる。

したがって、ブースト圧の変化によりフローチンダレパ
ー６が動き、ラック９を動かしブースト圧が噴射量を制
御するようになる。

中、高速アイドリング時には第６図に示すようにコント
ロールレバー１６を左に倒すがこれによりメインスプリ
ング１５によりテンションレバー１２を左に動かしシフ
タ１７を左に押すがポンプの回転が高いためフライウェ
イト１９が上記の力に抗して開きシフタ１７を右に押し
ロッキングレバー２３を時計廻り方向に回転させフロー
チンダレパー６のピン２８を切欠き２７に係合させブー
スト圧によりラック９が移動しないようにする。

本発明は以上詳述したようになり、取付本体に、上端部
がダイヤフラム３のブツシュロッド４に回転可能に連結
されたブーストコンペンセータレバー１を傾動可能に設
け、取付本体にガイドレバー１１を傾動可能に設けると
共にガイドレバー１１の取付本体への枢支点にラック９
に連結されたフローチンダレパー６を傾動可能に設け、
フローチンダレパー６の下部をリンク５を介して前記ブ
ーストコンペンセータレバー１の下部に連結シ、前記ガ
イドレバー１１の下端部をシフタ１７にピン２１で回動
可能に連結し、前記ガイドレバー１１にテンションレバ
ー１２を揺動自在に設け、取付本体に設けられてコント
ロールレバー１６により回動されるレバー１４とテンシ
ョンレバー１２とをメインスプリング１５により連結し
てテンションレバー１２の下部をシフタ１７に衝接し、
取付本体にロッキングレバー２３を傾動可能に設け、こ
のロッキングレバー２３の上端部に長孔２５を形成する
と共にロッキングレバー２３の下側部に切欠き２６．２
７を設け、ロッキングレバー２３の長孔２５にシフタ１
７に設けたピン２１を挿入し、前記フローチンダレパー
６の下端部にピン２８を設け、ピン２８をロッキングレ
バー２３の切欠き２６．２７に係脱可能に係合させ前記
フローチンダレパー６をスタートスプリング１ｏにより
反時計廻り方向に付勢させたから、シフタ１７もしくは
テンションレバー１２の動きにより低、中、高速アイド
リング時にブーストコンベンセータの動きを制御するこ
とができてエンジンを円滑に作動することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のブーストコンペンセータ付メカニカルガ
バナの縦断面図、第２図はガバナ特性図第３図は本発明
一実施例の一部省略した構成訣明図、第４図乃至第６図
はその件用訣明図である。 ６はフローチンダレパー、９はランク、１２はテンショ
ンレバー、１７はシフタ、２３はロッキングレバー ２
５は長孔、２６．２７は切欠き、２８はピン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 取付本体に、上端部がダイヤフラム３のブツシュロ
   ッド４に回転可能に連結されたブーストコンペンセータ
   レバー１を傾動可能に設け、取付本体にガイドレバー１
   １を傾動可能に設けると共にガイドレバー１１の取付本
   体への枢支点にラック９に連結されたフローチンダレパ
   ー６を傾動可能に設け、フローチンダレパー６の下部を
   リンク５ヲ介して前記ブーストコンペンセータレバー１
   の下部に連結し、前記ガイドレバー１１の下端部をシフ
   タ１１にピン２１で回動可能に連結し、前記ガイドレバ
   ー１１にテンションレバー１２をｉ動自在に設け、取付
   本体に設けられてコントロールレバー１６により回動さ
   れるレバー１４とテンションレバー１２とをメインスプ
   リング１５により連結してテンションレバー１２の下部
   をシフタ１１に衝接し、取付本体にロッキングレバー２
   ３を傾動可能に設け、このロッキングレバー２３の上端
   部に長孔２５を形成すると共にロッキングレバー２３の
   下側部に切欠き２６．２７を設け、ロッキングレバー２
   ３の長孔２５に、シフタ１７に設けたピン２１を挿入し
   、前記フローチンダレパ−６の下端部にピン２８を設け
   、ピン２８をロッキングレバー２３の切欠！２６．２７
   に係脱自在に係合させ、前記フローチンダレパー６をス
   タートスプリング１０により反時計廻り方向に付勢させ
   たことを特徴とするブーストコンペンセータ付ガバナ装
   置。