JPS5832774A - 留置針 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 （発明の分野） 本発明は留置針、特に動脈用留置針の内針・・ブの構造
に関するものである。

（先行技術およびその問題点） 血管造影等に際しては、組織内にある血管を捜しつつこ
れに的確に穿刺する必要がある。血管に留置針を穿刺す
る場合内針の先端が血管内に存在しているという確認は
、血液が血圧により内針の内孔を通って内針ハブに流入
するフラッシュバッグによって行っている。内針ハブの
末端が開放していると、内針を経てフラッシュバックし
てくる血液が漏出してしまい好ましくない。このため、
空気は通すが血液は通さないメンブランフィルタ−によ
り内針ハブの内部に内針と連通ずる小室を画成し、穿刺
の際内針詔よび小室内の空気はメンブランフィルタ−を
経て逃し、小室内に血液のフラッシュバックを許す構造
の留置針が開発されている。この構造のものは、内針ハ
ブが直方体で構成され、内針と平行で互いに対向する内
針ハブの側面に第１指Ｃ親指）と第２指（人差指）をあ
ててこのハブを挾持し、血管穿刺操作を行う形式のもの
であり、静脈のように比較的組織の浅い部分を走る血管
を捜るには適しているが、動脈のように比較的組織の深
い部分を走る血管を捜るには上述のような・・プの挾持
では穿刺の際に非常に大きな力を必要とし、正確に血管
に穿刺する操作が困難である。例えば、アンギオグラフ
イーカテーテルを動脈に挿入する際に用いられるセルデ
ィンガー針や動脈を確保するための留置針を穿刺する場
合などがこれに該当し、このような場合動脈の弾性ある
いは組織による大きな抵抗を受ける。

さらに、セルディンガー針や留置針はカテーテルと内針
あるいはこれらにディレーターを加えた２または３部材
より成り、穿刺する時は内針・・ブを手で保持し、かつ
カテーテルとディレーターカ内針と一体となって動くよ
うに、カテーテル・・ブとディレーターハブも同時に保
持する。これらのノ・プを上述のように横からノ・プ対
向側面を第１指（親指）と第２指（人差指）で挾持して
穿刺するには大きな力を必要とし、操作が困難であるの
は前述の通りである。

そこで、カテーテルハブに２枚のフランジを設け、これ
らの７ランジに第２指（人差指〕および第３指〔中指〕
をかけ、留置針の内針ノーズの末端に第１指（Ｍ指〕を
かけて押えるように保持すれば、注射器を使用する時の
指の配置と同一になり、比較的容易に穿刺が可能になる
。しかしながら、この方法は菅頭で述べたような末端の
みが開放した形式の内針ハブを用いると、この開放部を
親指の腹で隙間なく押えてしまうために内針および小室
内の空気が逃げられなくなり、血液が小室内に流入しな
いためのフラッシュノ（ツクの確認ができないという欠
点があった。

〔発明の目的〕

そこで、本発明は組織の比較的深い所を走っている血管
等に使用し、挿入に大きな力を必要とする場合であって
も、血液等の体液のフラッシュ　５− バックを確実に確認することができる留置針、特にその
内針・・ブの構造を提供しようとするものである。

〔発明の詳細な説明〕

本発明は、カテーテルと、このカテーテルの一端に固着
された前記カテーテル内と連通ずる中空部を有するカテ
ーテルハブと、前記カテーテルハブの中空部を通り前記
カテーテル中に挿入取りはずし可能で前記カテーテルの
他端に刃先を位置させる中空部を有する内針と、前記カ
テーテルハブに嵌着可能で前記内針の基部に固着された
透明または半透明の内針・・ブとからなり、前記内針・
・プは、前記内針固着部と反対側端面にカテーテル抑圧
穿刺用面を有し、前記内針の中空部と大気との間を連通
ずる通路を有するとともにその通路の大気中への開口部
が少なくとも前記抑圧穿刺月面以外の面にあり、かつ前
記通路内に通気性耐漏崩部材を設けて前記内針の中空部
内と大気とを前記通気性耐漏崩部材を経て流通するよう
にした留置針を提供するものである０通気性耐漏崩部材
は、−・６　− 空気は通すが血液は通さないものであれば良く、例えば
フィルタまたはスリットを設けた部材で構成することが
できる。開口部は、内針ハブの外周側面に、あるいは内
針固着側を小径とした異径段部をなす内針・・ブの大径
側の内針の刃先方向端面に設けることができる。内針の
刃面の向きをカテーテルハブに対して固定させるために
内針ハブおよびカテーテル・・ブに嵌合部を設けるのが
良い。

また、挿入時に指で支持するためカテーテル・・プにフ
ランジを設けるのが好適である。

次に、本発明の留置針を添付図面に示す好適実施例につ
き詳細に説明する。

Ｍ１図には従来の留置針組立体１を部分断面で示す。第
１ａ図に示されるように、留置針組立体１は穿刺針２お
よび透明な材料で構成された内針ハブ３を有し、内針ハ
ブ３の断面は第１ｂ図に示されるように外形が方形であ
る。・・プ３の内部に：１１ は空気は通すが体液は通さないフィルタ４により小室５
が画成され、直方体のハブの対向側面を持って崩管を穿
刺した時内針２を経て血液は小室５内憂こ流入（フラッ
シュバック）シ、補管の穿刺が確認される。その際、内
針２および小室５内の空気はフィルタ４を経てハブ３の
開放端６から逃れ出、血液のフラッシュバックを許容す
る。しかし、この形式の従来の留置針組立体では操作上
問題があったのは前述の通りである。

かかる従来のものの問題点を解決することができる本発
明の留置針１０の数種の代表的構成例を挙げて説明する
。従来の留置針組立体１により比較的組織の深い所を走
る崩管に穿刺する場合内針ハブ３の開放端６に親指をあ
てて押圧するので、空気が逃れ出る隙間がなくなり、フ
ィルタ４と親指との間の空気の圧力が増大することから
上記問題が生じていたのである。従って、本発明におい
ては、内針ハブの開放端が操作上閉塞されても通管の穿
刺時に血液がフラッジ−バックする際内針および内針ハ
ブの小室Ｈの空気は逃すが血液等の体液は内針・・ブか
ら洩出させない通気性耐漏血部材１１を経て空気のみを
逃し、この空気を外部に出す開口部１２を内針・・ブ３
に設けてフラッシュバックを許容するようにする。内針
ハブ３は透明ないし半透明であるからフラッシュバック
した血液を視覚により容易に確認し得る。上述した通気
性耐漏血部材１１はフィルタまたはスリット入部材で構
成することができる。フィルタとしてはポリエステル樹
脂骨材にポリ塩化ビニルをコーティングしたメンブラン
フィルタ−や焼結体等適宜使用される。前記スリット入
部材は通気耐漏血性を得るためにはポリプロピレン等の
撥水性材料を用いて耐漏崩性を保つためのスリットの間
隙の大きさとしては０．１〜２０μ割が好適である。

第２図に示す例においては、内針ハブ３内の通路７に空
気は通すが体液は通さないフィルタまたはスリット入部
材のような通気性耐漏血部材１１によりフラッシュバッ
ク確認用の小室５が画成されており、フラッシュバック
時の空気または血液の流れ方向に見て下流に、この場合
では内針固着側を小径とする異径段部をなす内針・・プ
３の大径側の刃先側端面に開口部１２を設けたものであ
る。

第２ａ図の璽−夏線での断面図である第２ｂ図に９− 示されるように、開口部１２は内針ハブ端面の少なくと
も一部に形成すれば良い〇 第３図−こ示す例では、内針ハブ３内の通路７には上記
通気性耐漏血部材によりフラッシュバック確認用の小室
５が画成されており、フラッシュバック時の血液または
空気の流れ方向に見て下流に、本構成例では内針ハブ３
の外周側面を半径方向に貫通する孔の形状の開口部１２
を形成したものである。第３ａ図のＩ−１線での断面図
である第３ｂ図に示されるように、開口部１２はハブ外
周壁の少なくとも一部に形成すれば良い。

第４図に示す例では、第３図に示す開口部１２の位置を
内針ハブ３の下流の内針固着面とは反対側の端面、すな
わちカテーテル抑圧穿刺用面の位置に溝の形状で設けた
ものである。第４ａ図の■−Ｗ線での断面図である第４
ｂ図に示されるように、開口部１２は内針ハブ末端の外
周壁の少なくとも一部に形成すれば良い。

第５図に示す本発明の留置針１０の構成例は、通気性耐
漏血部材１１と開口部１２の設置位置を１０− 実質的に同一に、すなわち、内針ハブ３に形成した通路
７の開口部１２内に通気性耐漏血部材１１を設置し、内
針ハブ３の末端を閉塞したものである。第５ａ図のＶ−
Ｖ線での断面図である第５ｂ図に示されるように、開口
部１２は内針ハブ３の外周の一部に設ければ良く、通気
性耐漏血部材１１も開口部１２内に適当な厚みで設ける
ことができる〇 また、明細書の冒頭で述べたように、本発明の留置針１
０はカテーテル１３とともに使用される。

これらの関係を第６図に上半部のみ断面で示す。

本発明の留置針１０は外側のカテーテル１３に挿入され
、安全衛生上プロテクター４がその上に装着される。使
用に際しては、プロテクター４を取り外してフランジ１
５に第２指（人差指）および第３指（中指）をあて、本
発明の留置針１０の内針ハブ３の開放端６に第１指（箸
指）を押しあて１ て組織内に刺入して血管に穿刺する０開放端６が親指に
より閉塞されていても上記構成例で述べた開口部から空
気は逃れることができるため、怖管穿刺時にはフラッシ
ュバックが確実に確認される。

フラッシュバック確認後、カテーテルハブを挾持し静か
に内針を引き抜き始め、皮膚の穿刺部位付近を指で押圧
するなどして崩液の漏れを防ぎ、内針をすべて引き抜く
。その後、抑管内に留置されたカテーテル中にアンギオ
グラフィーカテーテルを導入したりカテーテルハブにシ
リンジを接続スる等して使用される。

組織の深い所にある血管、特に弾性のある動脈に穿刺す
るには内針２のテーパになった刃面１６が一定の方向に
常に向いていることが好ましい。

このため、本発明の留置針１０の内針ノ・プ３上にはた
がいに嵌着する部材間の相対回転を防止するよう整合さ
せる手段として突条１７を設ける。第６および７図に示
すように、内針ハブ３上にロック用の突条１７を設け、
カテーテル・・プには補足形状の溝１８を設けるのが好
適である。これにより内針の回転に伴なう穿刺時の血管
損傷が防止され、血管内における刃面の向きも容易に確
認できる。

第８図を参照して本発明による留置針の作用につき説明
する。開放端６が親指で閉塞された状態でｎ＋＋管への
穿刺がなされた場合、崩液は実線の矢印で示すように内
針２を経て内針ハブの通路７内に通気性耐漏血部材１１
により必要により画成された小室５内に流入する。その
際、内針２および小室５内に存在した空気は通液の流入
により押し出され、点線の矢印で示すように通気性耐漏
血部材１１から内針ノ・ブ内通路７の空間１９を経て開
口部１２より外部（大気）に排気される。従って、内針
２および小室５内に存在した空気が通液のフラッシュバ
ックを妨げることなく、ハブ３は透明であるため小室５
内に流入した崩液を見ることができ、内針２が組織内に
ある血管を確実に捕えていることを確認することができ
る。

〔発明の具体的作用効果〕

本発明は前記内針ノ・ブについて前記内針固着部と反対
側端面にカテーテル押圧穿刺用面を有し前記内針の中空
部と大気との間を連通ずる通路を有するとともにその通
路の大気中への開口部が少１３− なくとも前記抑圧穿刺川面以外の面にあり、かつ前記通
路内に通気性耐漏血部材を設けて前記内針の中空部内と
大気とを前記通気性耐漏血部材を経て流通するようにし
たので、抑圧穿刺用面に開放端が設けられ、その開放端
がカテーテル穿刺時に親指で閉塞されても内針内および
内針ハブの通気性耐漏血部材から内針側通路内の空気が
開口部より無理なく排出され、通液のフラッシュバック
を妨げることがない。また、内針ハブは透明または半透
明であるため通路内−こ流入した崩液を観ることが容易
で、内針すなわち、その外側にあるカテーテルが組織内
にある血管を確実に捕えていることを確認することがで
きる。また、通気性耐漏血部材はメンフレンフィルタや
スリット付部材として構成することができ、容易に作製
し得る。また、カテーテル・・プにフランジを設けるこ
とにより穿刺が極めて容易となる。開放端６を親指で押
圧して使用するのは比較的大きな力を必要とする場合、
すなわち、組織の比較的深い所を走っている血管、特に
動脈を捕える必要がある場合であり、従来の＝１４− 操作上の問題点を簡潔な構造の留置針により解決するこ
とができる。

さらに、第６および７図に示すように、本発明の留置針
の嵌合整合機構により常に穿刺針の刃面を一定方向に向
けることができ、これにより内針の回転に伴なう穿刺時
の怖管損傷が防止されるとともに、抑管内における刃面
の向きも容易に確認できる。

【図面の簡単な説明】

第１ａおよびｌｂ図は従来の留置針のそれぞれ部分断面
図およびＩ−１線断面図、第２ａおよび２ｂ図は本発明
による留置針の第１構成例のそれぞれ部分断面図および
ｌｌ−１線断面図、第３ａおよび３ｂ図は同第２構成例
のそれぞれ部分断面図およびＩ−１線断面図、第４ａお
よび４ｂ図は同第３構成例のそれぞれ部分断面図および
Ｎ−■線断面図、第５ａおよび５ｂ図は同第４構成例の
それぞれ部分断面図およびＶ−Ｖ線断面図、第６図は本
発明の留置針をアンギオグラフイー導入針に適用した例
の部分断面側面図、第７図はアンギオグラフイー導入針
に適用する本発明の留置針の拡大部分断面側面図、第８
図は本発明の留置針の作用を説明するための縦断面図で
ある。 符号の説明 １・・・従来の留置針、２・・・内針、３・・・ハブ、
４・・・フィルタ、５・・・小室、６・・・開放端、７
・・・通路、１０・・・本発明の留置針、１１・・・通
気性耐漏抱部材、１２・・・開口部、１３−・カテーテ
ル、１４・・・プロテクタ、１５・・・７ランジ、１６
・・・刃面、１７・・・突条、１８・・・溝 特許出願人　　テルモ株式会社 ４６７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 α）　　カテーテルと、このカテーテルの一端に固着さ
   れた前記カテーテル内と連通する中空部を有するカテー
   テルハブと、前記カテーテルハブの中空部を通り前記カ
   テーテル中に挿入取りはずし可能で前記カテーテルの他
   端に刃先を位置させる中空部を有する内針と、前記カテ
   ーテルハブプに嵌着可能で前記内針の基部に固着された
   透明または半透明の内針ハブとからなり、前記内針・・
   プは、前記内針固着部と反対側端面にカテーテル押圧穿
   刺用面を有し、前記内針の中空部と大気との間を連通ず
   る通路を有するとともにその通路の大気中への開口部が
   少なくとも前記押圧穿刺月面以外の面にあり、かつ前記
   通路内に通気性耐漏血部材を設けて前記内針の中空部内
   と大気とを前記通気性耐漏血部材を経て流通するように
   したことを特徴とする留置針〇 シ）　　前記通気性耐漏血部材を空気は通すが侮液は通
   さないフィルタで構成することを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の留置針。 （３）　　　前記通気性耐漏血部材を空気は通すが血液
   は通さないスリット付部材で構成することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の留置針。 （４）　　　前記カテーテルハブに、挿入時に指で支持
   するためのフランジを設けたことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載の留置針。 （５）　　　前記開口部は内針固着部側を小径とした異
   径段部をなす内針・・プの大径側の内針刃先方向端面に
   設けたことを特徴とする特許請求の範囲第２項、第３項
   または第４項のいずれかに記載の留置針０ （６）　　　前記開口部は内針ハブの外周側面に設けた
   ことを特徴とする特許請求の範囲第２項、第３項または
   第４項のいずれか匿記載の留置針。 （７）　　　内針ハブおよびカテーテルハブには内針の
   刃面の向きをカテーテルハブに対して固定させる嵌合部
   を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし
   第６項のいずれかに記載の留置針。