JPS5832106B2 - プラスチツク箱 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒンジで固定された容器部分とカバ一部分とか
ら成り、かつ複動掛は止めを有しているプラスチック製
の箱に関する。

２重壁構造を有する吹込み成形したプラスチック箱は経
済と、耐久性と、軽量とが望まれる場合に広範囲に使用
されている。

軽量であれば運賃が軽減され、また２重壁構造が衝撃を
緩衝する。

この種の箱は米国特許第３，５３６，４３５号および同
第３，６５９，９９９号の明細書におけるような成形さ
れた一体のスナツプ型の掛は止めを有することができる
。

米国特許第３，９３３，３８１号の明細書にて注目され
るとおり、この種の掛は止めは強度と耐久性とに欠けて
おり、特に偶発的な急激な衝撃の下における開放し易い
。

後者の特許の発明は針金から形成されている金属製の滑
りボルトを用いることによりこの問題を処理している。

上記針金内のループが把手としてまた第３図に示すよう
な突起の背後のロック位置にかちんと嵌り込む戻り止め
装置として作用する。

このボルト型の掛は止めはきわめて堅固な掛は止めを提
供するが、このボルトを担持するみぞの両端を穿孔する
余分な費用を含む。

実際に使用して見て、上記ループはしばしばその戻り止
め位置から偶発的にけり出され、またさらに急激な衝撃
でこのボルトが開放位置へ動かされ、かくしてこの箱の
内容物がこぼれされる。

本発明は米国特許第３９３３３８１号の明細書記載のボ
ルト型の掛は止めよりも経済的構造を有し、偶発的開放
が事実上ないヒンジ付きのプラスチック製の箱用の複動
掛は止めを提供する。

この新規な掛は止めは固有的にきれいで、きちんとした
外観を呈し、かつ箱自体の寿命に等しい有効寿命を有す
るように低価格で容易に設計される。

この新規な掛は止めを備えた２重壁構造の吹込み成形さ
れた箱の実験室でのテストの結果、この掛は止めは偶発
的開放を事実上免れ、郵送中にしばしば経験される手荒
い取り扱いに耐えることが判明している。

この新規な掛は止めはまた互いにヒンジを付けた容器部
分とカバ一部材とを有するその他の型式のプラスチック
製の箱の経済的に構成させながら長い有効寿命を有する
。

本発明の掛は止めにおいては、可撓性のある滑子が前記
のヒンジ付き部分の中の１方の部分の側壁と一体の丁字
形のレールの肩部の周りに嵌っている。

前記滑子は開放位置とロック位置との間で前記レールに
沿って運動可能である。

前記レールの１つの肩部と前記滑子の１つのフランジと
は、前記滑子が開放位置にある際に整合している切欠き
を形成されている。

前記部分の他方の部分と一体のタブはこの箱が閉鎖され
、前記滑子が開放位置にある際に前記レール内の前記切
欠きに嵌入する。

前記タブは、滑子が閉鎖位置へ向かって動くと前記一方
のフランジにより保持されて、前記の２つの箱部分を一
緒に掛は止めする。

前記滑子と一体をなした戻り止めは、前記滑子がロック
位置にある際に、前記レールとスナップ嵌合して第２の
掛は止め作用を提供する。

本発明の複動掛は止めを有する吹込み成形された２重壁
プラスチック製箱を概略的に図示する。

添付図面に示す箱１０は、吹込み成形された２重壁構造
を有し、１６で一緒にヒンジ付けされた容器部分１２と
、カバ一部分１４とを含む。

この箱の掛は止め機構は、カバ一部分１４と一体に成形
されて側壁２０に沿って延びた、Ｔ字型の断面を有する
レール１８を含む。

可撓性のあるプラスチック製の滑子２２がレール１８の
肩部２４および２６の周りに嵌合している。

前記レールの幹部２７と一方の肩部２６は切欠き３０を
有し、この切欠きは滑子２２が第１図に示す開放位置に
ある際、滑子２２の隣接フランジ２８に設けられている
切欠き３２と整合する。

レール１８の肩部２６と幹部２７と同じ輪郭を有する肩
部３６と幹部３７とを備えたタブ３４が容器部分１２か
ら突出していて、前記滑子を開放位置に置いて前記箱を
閉鎖するとレール１８の切欠き３０に嵌合する。

前記滑子が動くと前記タブがフランジ２８の背後に閉じ
込められ、かくしてこの箱が掛は止めされる。

滑子２２が開放位置から動かされるにつれて、この滑子
から突出した戻り止め４０がレール１８上に載る。

フランジ２８と滑子２２の他方のフランジとは戻り止め
４０の付近において切欠かれ、また前記滑子の中心部分
にはその部分の可撓性を増すため開口４１が設けられて
いる。

フランジ２８の前縁がレール１８の側面の衝接体４２に
より停止されるまで、前記滑子は開放位置から離隔され
ることができる。

第３図に示すこの位置においては、戻り止め４０は点線
で示すように前記レールのちょうどその端部に載ってい
る。

押し下げられると、戻り止め４０は前記レールの端部を
越えてアンダカット部（第４図に示す）にばちんと嵌り
込んで、第２の掛は止め作用を提供する。

戻り止め４０に隣接した隅部４４における滑子２２の上
表面は前記戻り止めを掛は止め位置から押し除けるおそ
れのある偶発的打撃をそらすため面取りされている。

同様に偶発的打撃から前記滑子を保護するのに役立つフ
ック４６が前記容器部分とカバ一部分との両方に形成さ
れている。

フック４６の第１の動きは、このフックにより複数の箱
を水平の横さんから互いに相並んでつるせるようにする
ことである。

滑子２２は、レールの前記アンダカット部からの戻り止
め４０の脱出を容易にするため、戻り止め４０をわずか
な距離だけ越えて延びている。

人間の指でこのアンダカット部から戻り止めを脱出させ
るため適当な隙間が設けられている。

滑子２２を開放位置へ戻す際に、前記滑子はカバ一部分
１４上の突出部４８に打当り、その時点で、タブ３４の
解放または受は入れのため切欠き３０と３２とは再び整
列される。

第１図に示すように、前記カバ一部分の側壁２０に印刷
された単語および／または矢印は使用者にこの滑り、ロ
ック作用に関して注意を換起している。

図面に示す箱はビデオカセットの貯蔵と発送用として意
図されており、したがってビデオカセットのリールを保
持する１対のハブ５０（その中の１つを第２図に示す）
を有する。

各ハブ５０はたてみぞを設けられ、また吹込み成形がた
てみぞの先端部において比較的に薄い壁を固有的に生成
している。

強靭で、かつ薄い断面で弾力性を有する高密度ポリエチ
レンのようなプラスチックを使用することで、上記ハブ
のたてみぞは多少弾力性を有する。

ハブ５０の弾力性を有するたてみぞの直径をビデオカセ
ットのリールの内径よりわずかに大きくすることで、上
記たてみぞは回転運動をしないようにリールを摩擦で保
持する。

滑子２２はたとえばポリエチレンまたはポリプロピレン
のような、傷害を生ずることなく繰返して屈撓しうるプ
ラスチック材料から成形されるべきである。

外側表面の広い部分は前記レールに沿っての前記滑子の
前後の滑りを容易にするため波形にされている。

レール１８の肩部２４および２６の外方端縁は第２図に
示すように丸味をつけられて、滑子２２が単に所定位置
にばちんと嵌め込まれることで組立てられるようにされ
ている。

肩部２４および２６の内方端縁は前記滑子の偶発的な分
解を防止するように鋭利にされている。

第２図に示すように、この箱の容器部分１２はビデオカ
セットのための記録可能化ボタン（図示せず）の一時的
な貯蔵のための開口５２を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施したわずかに開放した箱の正面図
、第２図は第１図の２−２線に沿った断面図、第３図は
閉じられ、かつ掛は止めの滑子をロック位置にされた箱
の底部の部分破断平面図、および第４図は第２の掛は止
め状態にある戻り止めの拡大側面図である。 １０・・・・・・プラスチック製の箱、１２・・・・・
・容器部分、１４・・・・・・カバ一部分、１６・・・
・・・ヒンジ、１８・・・・・・レール、２０・・・・
・・側壁、２２・・・・・・プラスチック製の滑子、２
４・・・・・・肩音入２６・・・・・・肩部、２７・・
・・・・幹部、２８・・・・・・フランジ、３０ 、３
２・・・・・・切欠き、３６・・・・・・肩部、３７・
・・・・・幹部、４０・・・・・・戻り止め。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ヒンジ連結された容器部分とカバ一部分を含み、複
   動の掛は止めを有するプラスチック箱において、 前記一方の部分の側壁に沿って延び、かつ該側壁と一体
   の丁字形断面のレールと、 該丁字形のレールの肩部に嵌合するフランジを有し、該
   レールに沿って開放位置とロック位置との間を摺動可能
   なたわみ性のあるプラスチックの滑子とを含み、 該レールの一方の肩部と該滑子の一方のフランジは、該
   滑子が開放位置にある際に整合するような切欠きを形成
   され、 さらに、該箱が閉じて該滑子が開放位置にある際に該レ
   ールの切欠きに嵌り込み、また該滑子がロック位置へ向
   かって動くと該切欠き付きのフランジにより保持されて
   該箱の２個の部分を一緒に掛は止めするような前記他方
   の部分と一体のタブと、 該滑子がロック位置にある際に該レールとスナップ嵌合
   したりスナップ嵌合から外れて第２の掛は止め作用を提
   供するような該滑子に一体の戻り止めと、 を含むことを特徴とするプラスチック箱。