JPS5831410Y2 - 真空ピンセツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、軽量、薄板状素子等の移送用ピンセットに係
り、特に素子等を反転せしめる機構を備えた真空ピンセ
ットに関する。

従来、真空ピンセットにおいては、単に吸着機能しか有
せず、表になったもののみの移送に供し、裏がえったも
のは通常のピンセットで摘み反転していた。

従って２種のピンセットを持ちかえたり、また通常のピ
ンセットにおける摘み作業による能率低下が問題となっ
ていた。

本考案はかかる欠点を除去する目的でなされたもので、
軽量薄板状をした素子等の移送作業に用いる反転機構を
付加した真空ピンセットを提供することにある。

本考案によれば、外筒１と、この外筒１の先端部に一端
を固定し中間部内側に突起２を有する板バネ３と、管体
であって先端に吸口４を有し先端部に前記突起２に対応
した段差５を有し吸引開閉用の枝口６を備えたスライダ
７と、前記外筒１とスライダ７との間に設けられスライ
ダ７を先端方向に押すスプリングとから成る真空ピンセ
ットが得られる。

次に本考案の一実施例について図面を用いて説明する。

第１図は、本考案の断面図、第２図は素子吸着反転部の
断面説明図である。

１はスライダ７を軸方向に摺動可能な構造を有する外筒
で、８は前記スライダ７を先端方向に押しつけているス
プリングである。

３は一端を外筒７に固定し、中間部分の内側にもうけた
突起２とこれど摺動する、スライダ７の外周部分により
中心方向の押す力がさえぎられている板バネである。

４は吸口で５は板バネ３の中心方向に押す力を突起２に
より開放する段差である。

６は吸口４の吸引力を開閉する枝口である。

１０は吸着した素子である。通常移送作業においては枝
口６を指にて開閉することにより素子１０等を吸着、開
放する。

裏がえしになった物については素子１０を吸着し次に枝
口６を閉じた指にてスライダ７を後端方向へ引き込み移
動させる。

ここで第２図に示すごとく板バネ３の一端に素子１０は
ひっかかる。

この時突起２は、段差５よりはずれ板バネ３の弾性によ
り素子１０の一端をたたき反転させて落下せしめる。

裏がえしをより確実にするためには、スライダを引き込
むと同時に真空ピンセットを垂直方向に立てるようにす
る。

以上に示すとおり、本考案によって真空ピンセットに吸
着物の反転機構を付加することにより、同一ピンセット
でしかも能率よく、軽量薄板状素子等の移送作業を行う
ことができこの分野に与える効果は大であ・る。

□ ・

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の断面図、第２図は吸着反転部の断面説
明図である。 １は外筒、２は突起、３は板バネ、４Ｉ／ｉ′１：吸口
、５は段差、６は枝り、７はスライダ、１３：はスプリ
≧グである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筒１と、この外筒１の先端部に一端を固定し、中間部
   内側に突起２を有する板バネ３と、管体であって先端に
   吸口４を有し先端部に前記突起２に対応した段差５を有
   し吸引開閉用の枝口６を備えたスライダ７と、前記外筒
   １とスライダ７との間に設けられスライダ７を先端方向
   に押すスプリング８とから成ることを特徴とする真空ピ
   ンセット。