JPS5831255Y2 - 自動販売機の硬貨返却口の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動販売機の硬貨返却口の構造に関する。

一般に、自動販売機の硬貨返却口は、特別な場合を除き
、第１図に概略的に示したように、投入硬貨の処理を行
なうコインメカニズム３と硬貨返却シュート４と共に、
自動販売機本体１に回動自在に枢支されている＠佃扉２
の後筒側（（一体的に設置されるのが普通であり、、ｆ
％２の前面側に形成された小さな開口からのみ返却硬貨
を取出せるようにされている。

そこで、ユーザがつり銭テストや取消しテスト等を行な
う時には扉２を開けた状態で返却機構の作動状態を観察
しながら行なうことになるが、返却硬貨が扉の前面側か
らしか枢出せないと繰返しテストする際にその都度扉の
前面側に回らなければならず、これは特に硬貨返却口用
箱体５が扉２の回動軸側に設けられている場合に著しく
不便となる。

本考案はこのような不便を解消した硬貨返却口の構造を
提供しようとするものであり、これは扉の後面側におい
て硬貨返却口を形成している箱体の一側前を開口して、
扉を開けた時だけ操作ＥｉＪ能な回動板で開閉できるよ
うにすることにより実現できる。

更に本考案は前記回動板を閉じ忘れた場合であっても扉
を閉じることによってとの回動板を自動的に閉状態とし
て、いたずら等を防止できるようにした自動販売機の硬
貨返却口の構造を提供しようとするものである。

以下、本考案のＱψ１ｊを説明する。

第２図は本考案による硬貨返却口の構造を側面から示し
た図である。

図にトいて、硬貨返却シュート４の下部装置に開口をも
って硬貨返却口を形成している箱体５の後筒側が開口さ
れ、この開口を箱体５の外側から回動板６で開閉できる
ようにしたものである。

すなわち、回動板６は回動軸６１を中心にして箱体５の
外側方向へ自重により倒れるように枢支されているが、
少なくとも一方の側端には切込１Ｂ６２ａを設けた側板
６２を有して、この切込部６２ａに嵌合する保持棒５１
により倒れ込みが係止されるようになっている。

保持棒５１は箱体５の側板５２に設けられた細孔５２ａ
に沿って任意に手指で上下動できるようにされ、し、た
がって通常は自重で細孔５２ａの最下部に装置駿ている
。

勿論、その側端は箱体５に設けられた板部材（図示省略
）等で係止され、細孔５２ａから外れないようにされて
いる。

な訃、側板６２は回動板６が閉状態にある時、硬貨取出
口５３から手指を入れた際に弓掛Ｃ叶る恐れを無くすた
め箱体５の外側になるようにされている。

さて、第２図は扉２が閉状態にある時を示し、扉２が開
かれても保持棒５１で回動板６の閉状態は維持されるが
、保持棒５１を手指等で上へずらせば回動板６は係止が
解かれて外側へ倒れろ。

これによって、ユーザが扉２を開いた状態でつり銭テス
ト等を行なう場合には、回動板６を倒してこの開口から
返却硬貨を取出すことができる。

回動板６を閉状態に戻す時は、この時に保持棒５１に係
合する側板６２の端縁が保持棒５１の」二動を促がすよ
うな曲線状に加工されていることにより、回動板６を閉
軟着に戻すだけで保持棒５１は一旦上動してから自重に
より切込部６２ａＫ嵌合して回動板６は閉状態に保持さ
れる。

また、保持棒５１の箱体５内に延在す乙部分は箱体５内
に設けられた板部材５５で遮蔽されるので、取出口５３
からの操作は不可能でありしたがって扉閉時はいたずら
により前面側から回動板６が倒されることは無い。

この他、本実施列では、ユーザが回動板６を倒してその
まま扉２を閉じてしまった場合に、自動的に元の状態に
リセットする機構を備えてむり、これについて説明する
。

すなわち、回動板６は底板５４から延長された板部材に
設けられているねじによるストッパ５６で倒れ角度が規
制されて水平軟着よりやや上の軟量（図中一点鎖線で示
す）で係止されるようになっている。

一方、扉２を枢支している自動販売機本体ｌ側には、扉
２閉時にトける閉状態の回動板６に当接するように断面
くの字形のばね板１１が上端をねじ止め固定して設けら
れている。

このばね板１１は下端に長穴１１ａを有し、この長穴１
１ａにねじ１２が挿通固定されてねし１２に沿ってばね
板１１の下端が上下動できるようにされていることによ
り、ばね部材として作用する。

このような機構により、ユーザが万一、回動板６を元の
軟量にセットし直すのを忘れて扉２を閉じたとしても、
その直前にストッパ５６で係止されている回動板６にば
ね板１１の先端部が係合して回動板６を保持棒５１で保
持できる軟量まで戻すことにより、回動板６は自動的に
閉状態に保持される。

これによって、商品販売時につり銭が販売機内に落ち込
んでしまったり、取出口５３からのいたずらを防止する
ことができる。

なト、回動板６のリセット機構として一端を自由にした
板ばねを用いていることは、板ばねの前端を任意に前後
方向にずらせるので回動板６とばね板１１との間に組立
誤差により隙間が生じてしまうというような不都合を解
消する上で有効であり、また、回動板６の倒れ角度もス
トッパ５６を上下させることにより任意に変更できるの
で、後面側からの硬貨の取出しに邪魔にならないような
倒れ角度で、しかもばね板１１によるリセットに支障を
きたさない最適な倒れ角度が設定できる。

以上説明した通り、本考案によればユーザが扉２を開い
た状態でつり銭のチェック等を行なう場合に必要に応し
簡単な操作で硬貨返却口の後面側からも硬貨の取出しが
できるので、その都度扉２の前面側へ回って取出すとい
うような手間が省けてユーザに対するサービス向上が図
れ、また扉２が閉じている状態では回動板６を倒せず、
更に回動板６の冗の軟量へのセットを忘れても扉２が閉
められれば自動的にリセット゛されるのでいたずら、故
障等のメインテナンス上の問題点は起こらない。

な訃、本考案は回動板６によってｓｔ返却口用箱体の１
則面を開閉するようにしたものであれば、図示したよう
な構造に限らず、様々な設計変更が可能であり、例えば
回動板６を回動軸６１部にむいてばね等により常時閉方
向に付勢してかくようにすれば、ばね板１１やストッパ
５６は不要になるし、保持棒５１による保持機構も箱体
５の側板５２に爪部材を軸支し、回動板６の側板６２側
にはこの爪部材に掛かるような突起を設けたものであっ
ても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案が適用される自動販売機を扉を開いた状
態で硬貨返起部について示した斜視図、第２図は本考案
による硬貨返却口の構造の一実施列を側面から示した図
である。 図面の主な参照番号の名称は次の通り。 １・・・自動販売機本体、２・・・扉、３・・・コイン
メカニズム、４・・・返却シュート、５・・・硬貨返却
口用箱体、６・・・回動板、１１・・・ばね板、５１・
・・保持棒、５３・・・硬貨取出口、５６・・・ストッ
パ、６１・・・回動軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取出口を有する硬貨返却口用箱体と該箱体へ硬貨返却を
   行なう機構とが前面の扉の後面側に備えられている自動
   販売機に釦いて、前記箱体の後面を開口して、該開口を
   前記箱体に回動自在に設けた回動板で開閉可能になし、
   しかも前記扉を閉じた時前記回動板に当接して該回動板
   を閉状態にするばね板を自動販売機本体側に設けるとと
   もに、前記回動板の回動軸と反対側の端部と前記箱体に
   訃ける対向飲置に前記回動板の保持磯溝を設けたことを
   特徴とする自動販売機の硬貨返却口の構造。