JPS5830920B2 - 皮革状物質の製造方法 - Google Patents

皮革状物質の製造方法

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JPS5830920B2
JPS5830920B2 JP52004410A JP441077A JPS5830920B2 JP S5830920 B2 JPS5830920 B2 JP S5830920B2 JP 52004410 A JP52004410 A JP 52004410A JP 441077 A JP441077 A JP 441077A JP S5830920 B2 JPS5830920 B2 JP S5830920B2
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JP
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leather
powder
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leather powder
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JP52004410A
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昌二 吉田
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HANII KASEI KK
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HANII KASEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、皮革状物質の製造方法に関するものである。
詳しく述べると、天然皮革屑を粉砕し、繊維状にした皮
革粉末あるいは天然皮革粉末と熱融着性接着剤粉状物と
の混合物を基材上に施し、ついで加熱加圧ロールを通過
させて一体化し、皮革粉末被覆層を形成した後 さらに
該皮革粉末被覆層上に熱可塑性樹脂液を塗布し、乾燥し
たのち加圧処理することを特徴とする皮革状物質の製造
方法に関するものである。
従来、基材上に皮革粉末を付着させることにより皮革状
物質を製造することは公知技術である。
たとえば、基材上に皮革粉末を混合した接着剤を塗布し
、表面が粘着性を有する間に皮革粉末を電着加工により
付着させ、軽く圧し、予備乾燥およびキユアリングを順
次行なう方法←特公昭44−31.219号)あるいは
基材上に接着剤を介して染色処理した皮革粉末を電着さ
せる方法(特開昭49−25,102号)などが知られ
ている。
しかしながら、これらの方法では、基材上に接着剤を介
して皮革粉末を付着させた程度であり、表面を揉摩擦す
るだけで皮革粉末が容易に脱落するなどの欠点を有して
いた。
また、引裂き強度、耐水性、耐ドライクリーニング性、
風合いなどにおいても、従来の脅威皮革、ポリ塩化ビニ
ルレザー、合成スウェートなどで知られる皮革状物質と
比べて劣っているのが現状である。
本発明は、上記従来法で製造される皮革状物質の改良に
係るもので、熱融着性接着剤粉状物とともに皮革粉末を
加熱加圧し一体化させてなる皮革粉末被覆層にさらに熱
可塑性樹脂を塗布し、加圧してなる皮革状物質の製造方
法である。
本発明は、天然皮革粉末と熱融着性接着剤粉状物の混合
物を用い加熱加圧して一体化し、さらに熱可塑性樹脂を
塗布し、加圧する点に特徴があり、この繊維状皮革粉末
の間隙に熱融着性接着剤さらには熱可塑性樹脂を充填さ
せるため、皮革粉末は引っかきや摩擦によっても脱落す
ることなく、その他引裂き強度、耐水性、耐ドライクリ
ーニング性などの物性にも浸れ、しかも、皮革の風合い
、触感などを有する皮革状物質をうろことに成功したの
である。
本発明の詳細な説明すると、皮革産業において発生する
皮革屑を利用するもので、まず、この皮革屑を粉砕して
繊維状にした皮革粉末あるいは該皮革粉末と熱融着性接
着剤粉状物との混合物を基材上に施し、ついで加熱加圧
ロールを通過させて一体化した皮革粉末被覆層を形成す
る。
使用する皮革粉末は、牛皮、豚皮、山羊皮、羊皮などの
天然皮革であればいずれも使用できるが、特になめし加
工処理したものが望ましく、皮革屑を粉砕機などのよう
な周知手段を用いて繊維状粉末にしたものである。
また、これは予め染色加工したものであってもよい。
この皮革粉末とともに使用される熱融着性接着剤粉状物
としては、ポリビニルエーテル系、ポリアミド系、ポリ
エステル系、ポリウレタン系、エチレン・アクリルコポ
リマー系、セルロース系、EVA系等の樹脂などの粉状
物である。
これら皮革粉末および高分子粉状物は、通常30メツシ
ユ以下、好ましくは30〜150メツシユ、最も好まし
くは50〜100メツシユの粒度のものがよい。
皮革粉末と熱融着性接着剤粉状物との配合比は1:1〜
2である。
これは、熱融着性接着剤粉状物が少なければ均一な皮革
粉末被覆層が形成できず、一方、2倍以上では天然皮革
様の風合いおよび触感かえられなくなるからである。
皮革粉末と熱融着性接着剤粉状物との混合物を基材に施
す方法としては、通常、基材上に一様に粉末をふりかげ
そのあと加熱加圧ロールを通過させる散布法を使用する
この加熱加圧ロールを通過させる際、温度は使用した熱
融着性接着剤粉状物の溶融温度jこ調整し、圧力は5〜
20 kg/cm2かげる。
本発明で使用される基材としては、織布、不織布、編布
、紙、合成皮革、人工皮革などが挙げられるが、特にこ
れらに限定されるものではない。
本発明では、上記方法で作成された皮革粉末被覆物上に
、さらに熱可塑性樹脂液を塗布する。
しかしながら、いかなる種類の熱可塑性樹脂液でも塗布
できるわけではない。
本発明で使用する熱可塑性樹脂液は、塗装時において粘
度が5,000〜100.000センチポイズ、好まし
くは10,000〜so、oooセンチポイズを有する
ものでなげれば、その目的を達成することができないの
である。
すなわち、粘度が5,000センチポイズ未溝の樹脂液
を使用すると、樹脂液は直ちに皮革状粉末層から基材層
まで含浸してしまい、これを加圧してえられる皮革状物
質は透湿性がなくなるとともに、柔軟性に欠け、風合い
、触感もごわごわしたものになり、天然皮革とはまった
く趣きを異にする製品となる。
一方、粘度が100,000センチポイズを越えると、
樹脂液は皮革粉末の間隙に容易には進入せず、皮革粉末
被覆層上にさらに層を形成するだけで、このため、これ
を加圧してえられる製品の表面は樹脂層が形成され、従
来の合成皮革となんら差異のないものとなってしまうの
で好ましくない。
本発明では、塗装時に粘度5,000〜100.000
センチポイズを有する熱可塑性樹脂液を使用することが
必須要件である。
これにより、樹脂液は、皮革粉末の間隙に充填され、こ
れを加圧すると、熱融着性接着剤と一体化した皮革粉末
はさらに熱可塑性樹脂に挾持される形となり、表部に皮
革粉末を現出させることができるためである。
本発明で用いられる熱可塑性樹脂液としては、ウレタン
系樹脂、アミノ酸系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、セル
ロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂などの
溶液またはこれら熱可塑性樹脂のエマルジョンなどが使
用できる。
これらの樹脂液は皮革粉末被覆物上にロールコータ−、
ナイフコーターなどの方法で塗布する。
塗布量は樹脂の種類、皮革粉末被覆層の厚さ、所望する
風合いなどZこよって一定しないが、製品の透湿度が少
なくとも80097m2・24時間の値を示すように決
定すべきである。
これは、本発明の皮革状物質が天然皮革と同一の用途に
使用しうるという一条件である。
このためには、樹脂固形分として(以下、同様)通常5
〜10oz/rrL2塗布される。
さらに、本発明では、熱可塑性樹脂液を塗布したのちに
、加圧処理することを特徴とするものである。
これは、上記で説明した皮革粉末の間隙に浸透してきた
樹脂を、該皮革粉末とより強力にからみつかせるために
必要である。
しかし、圧力については特に規定しない。
なお、本発明でえられた皮革状物質は、さらにその表面
馨パフかげなどの操作を行ない起毛させることも可能で
ある。
つぎに、実施例を挙げて本発明方法をさらに詳細に説明
する。
実施例 1 約100メツシユの牛皮革粉末とポリアミド系熱融着性
接着剤粉状物(商品名ブラタミドH1059−801約
200メツシュ、東亜合成化学工業社製)とを1対1の
重量比で混合し、平織の起毛布上に散布法によつ基布全
面に混合粉末を均一に施し、ついで、これを120℃に
加熱し圧力を10kgA2に調整したロール間を通過さ
せ一体化を行なって皮革状物質をえた。
ついで、この表面に粘度go、oooセンチポイズのア
ミノ酸樹脂゛溶液(商品名PLO−301協和醗酵工業
社製ポリ−γ−メチルグルタメート変性体)を7017
m2塗布し、100℃で2分乾燥したのち、120℃に
温度を調節した加圧ロールに20 kg/crrEの圧
力で通過させたところ、天然皮革に酷似した皮革状物質
かえられた。
このものの透湿度は1500 g/m2・24時間であ
った。
上ヒ東交例 1 約100メツシユの牛皮革粉末とポリアミド系熱融着性
接着剤粉状物(商品名ブラタミドH1059−80、約
200メツシユ、東亜合成化学工業社製)とを1対2の
重量比で混合し、平織の起毛布上に散布法により基布全
面に混合粉末を均一に施し、ついで、これを120℃に
加熱し圧力を20kg/crrt2に調整したロール間
を通過させ一体化を行なって皮革状物質をえた。
実施例 2 80メツシユの牛皮革粉末とポリウレタン樹脂※ミ粉状
物とを1対1の重量比で混合し、不織布上に散布法によ
り基布全面に混合粉末を均一に施し、ついで、これを1
20℃に加熱し圧力を7 kg/cIrL2に調整した
ロールを通過させ、一体化を行なって皮革状物質をえた
ついで、この表面に粘度70,000センチポイズのウ
レタン樹脂液(商品名ハニエース661、ハニー化成社
製)を6017m2塗布し、80℃で5分乾燥したのち
、常温で20 kg/crrt”の圧力で加圧ロールを
通過させて皮革状物質をえた。
このものの透湿度は1300 ?/m2・24時間であ
った。
比較例 2 80メツシユの牛皮革粉末とポリウレタン樹脂粉状物と
を1対2の重量比で混合し、不織布上に散布法により基
布全面に混合粉末を均一に施し、ついで、これを120
℃に加熱し圧力を20kg/dに調整したロールを通過
させ、一体化を行なって皮革状物質をえた。
比較例 3 実施例1の方法において、基布上にポリ酢酸ビニルラテ
ックス(商品名モビニール120、ヘキスト合成社製)
を50 ’i/m2塗布し、この接着剤が未だ接着性を
有する間に、静電塗装により約100メツシユの牛皮革
粉末を全面に付着させ、2 kgA2の圧力を加え、つ
いで110℃で3分間乾燥して皮革状物質をえた。
以上、実施例1〜2および比較例1〜3でえられた皮革
状物質の性能試験を行なったところ、第1表の結果かえ
られた。
実施例 3 実施例1と同じ方法で皮革粉末被覆物を作威し、この表
面に、粘度10,000センチポイズにメチルセルロー
スで粘度調整したエチレン−酢酸ビニル共重合ラテック
ス(モビニール、DM−10゜ヘキスト合成社製)をナ
イフコーターで801/m2塗布し、100℃で3分乾
燥したのち、120℃に温度を調整した加圧ロールを圧
力15 kvcm2で通過させた。
その後、表面をさらにパフがげを行なったところ、天然
皮革に酷似した皮革状物質かえられた。
このものの透湿度は950 V/m2であり、引っかき
摩耗性に優れた皮革状物質であつた。
比較例 4 実施例3の方法において、粘度を4,000センチポイ
ズに調整したエチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス
を使用した以外はすべて同じ方法を実施した。
えられた皮革状物質は固く触感がごわごわしたものであ
った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 天然皮革屑を粉砕し繊維状にした30メツシユ以下
    の天然皮革粉末と30メツシユ坦下の熱融着性接着剤粉
    状物とを1:1〜2の配合比で混合してなる粉状混合物
    を基材上に施し、ついで加熱加圧ロールを通過させ一体
    化し皮革粉末被覆層を形成した後、該皮革粉末被覆層上
    に5,000〜100.000センチポイズの粘度を有
    する熱可塑性樹脂液を塗布量が樹脂固形分として5〜1
    00L?/m2、透湿度が800?/m”・24時間以
    上の値の範囲内となるように塗布し、乾燥したのち加圧
    処理することを特徴とする皮革状物質の製造方法0
JP52004410A 1977-01-20 1977-01-20 皮革状物質の製造方法 Expired JPS5830920B2 (ja)

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JPS5391102A JPS5391102A (en) 1978-08-10
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2540293Y2 (ja) * 1993-02-24 1997-07-02 株式会社川口技研 粘着式除塵具のめくり取り兼切断用具
DE102006001097A1 (de) * 2006-01-09 2007-07-12 TESCH, Günter Verfahren zum Herstellen eines bahnförmigen, linoleumähnlichen Materials und bahnförmiges Material
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5186101A (en) * 1974-09-25 1976-07-28 Bunichi Kogure Saiseikawano seizoho

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