JPS5830105Y2 - エンジン停止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主に、トラクタなど動力移動作業車における
エンジン操作装置に関する。

一般に、この種の動力移動車では、アクセルレバ−によ
る回転速度調整を、このレバーの過剰操作に起因する不
測のエンジン停止などのない状態で容易、便利に行ない
得るように、アクセルレバ−による速調範囲をアイドリ
ング時の回転速度以上に設定しである故に、つまり、エ
ンジン側の調速用***作片がアイドリング速度位置に付
勢されテイルノで、その***作片に連繋されたエンジン
停止用操作具を必要に応じてエンジン停止位置に操作し
た直後にその操作を解除したのでは、***作具がアイド
リンク位置に復帰して、そのとき、惰性回転しているエ
ンジンが再始動してしまって、エンジンを確実に停止す
ることができない。

それ故に、確実なエンジン停止を行なうためには、エン
ジンが惰性によって再始動される憂いのない回転速度に
低下するまで、ずっと操作具を付勢力に抗して停止位置
に維持させておくといった煩しい操作が要求されて、操
作上、非常に不便を感じる。

だからといって、操作具に***作具の付勢力に抗する移
動抵抗を与えて、操作具を停止位置に保持した場合には
、アクセルレバ−による速調に操作抵抗を与えるなどの
大都会が生じる。

そこで、アクセルレバ−によって操作されるエンジン停
止用操作具を、二面に平面部を有する線杆に構成し、前
記エンジン停止用操作具をスライド自在に挿通保持させ
る固定部材の孔を、長円形に形成し、該長孔に、前記線
杆を長孔と直交する状態に内嵌させた状態で前記線杆を
固定することができる雌ねじを刻設し、前記エンジン停
止用操作具を固定部材の孔から引き出してエンジンを停
止させる時には、前記線杆を長孔に沿うように９０度向
回転せて長孔のねじとの螺合を解き、それから、線杆を
固定部材の孔から引き出してエンジンを停止させ、その
操作位置で前記線杆を９０度向回転せて固定部材にねじ
嵌合させてエンジン停止状態を保持することも考えられ
るが、この様な構造では、通常の速調操作を行なうには
逐−線杆の螺合を解いたり、螺合したりしなげればなら
ず通常の速調操作が迅速に行なえない不都合が生じる。

以上のことからも明らかなように、エンジン停止装置に
は、通常の速調操作を妨げることなく、簡易、迅速にエ
ンジン停止用操作具をエンジン停止位置に確実に保持し
得ることが要求される。

本考案は、簡単な構造改良をもって、かかる要求を確実
に達成できるようにせんとする点に目的を有する。

本考案によるエンジン停止装置は、アイドリンク状態に
復帰スライドするべく構成されたエンジン停止用操作具
を、機体側の固定部材に形成した孔に挿通保持させ、前
記操作具を前記孔から引き出してエンジンを停止させる
べく構成しであるエンジン停止装置において、前記操作
具に、非エンジン停止操作状態において、前記孔に内嵌
される筒状部材を装着するとともに、前記筒状部材は、
前記操作具をエンジン停止位置に操作した時、前記孔か
ら離脱する長さを有し、且つ、先端が径方向での偏位を
許す状態に装着されていて、前記操作具をエンジン停止
位置に操作した時、前記孔から離脱して、固定部材に自
動係止して、前記操作具の復帰スライドを阻止すべく構
威されてなることを特徴とする。

即ち、本考案によれば、操作具を停止位置にスライド操
作するだけで、係止部材が固定部材に自動係止されて、
操作具の非エンジン停止操作位置への復帰を確実に阻止
できるので、操作具に対する瞬間的なスライド操作とい
った簡便な操作をもって、エンジンを確実に停止できる
。

しかも、通常、係止部材が固定部材に対して離脱した状
態にあって、操作具のスライドを自由に許する故に、ア
クセルレバ−による所期の速調性能は確保できる。

従って、本考案は、所期の速調を良好に行なわせ得る状
態で、簡易、迅速な操作をもってエンジン停止を確実、
便利に行ない得るエンジン停止装置を提供できるに至っ
た。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、トラクタにおけるエンジン操作系を示す。

この操作系は、アイドリンク姿勢に弾性的に揺動付勢さ
れたエンジン５側の速調用***作レバー６と運転部に揺
動自在に枢着したＬ字形のレバー１とをロッド８を介し
て連動連結するとともに、Ｌ字形レバー１を、増速側に
のみ押圧操作で、かつ固定部との間の摩擦抵抗により前
記の弾性付勢力に抗して位置保持可能な手動アクセルレ
バ−９を設け、もって、アクセルレバ−９により、アイ
ドリング速度以上の範囲においてエンジン回転速度を自
在に調整し得るべ（構成しである。

かつ、この操作系は前記り字形レバーＴにロッド１０を
介して連動連結するアクセルペダル１１を運転部のステ
ップ１２に枢着して、足動操作によってもエンジン５の
回転速度を調整できるように構成してあり、更に、エン
ジン停止装置を有する。

エンジン停止装置においては、前記***作レバー６に連
動連結するロンド状のエンジン停止用操作具３を、固定
部材１に形成した孔２にその孔２の貫通方向にスライ）
”１ｆｆｌ在に挿通保持させ、この操作具３に、該操作
具３の外径よりも大きい内径を有し、かつ、前記孔２の
径よりも小さな外径を有する、つまり、孔２をスライド
自在に挿通可能な筒状部材４を、スライド方向にのみ位
置規制した状態で遊嵌保持させることにより、操作具３
がエンジン停止操作位置以外の位置にあるときは、孔２
にスライド自在に挿通していて、***作レバー６の揺動
に伴なう操作具３のスライドを自由に許す一方、操作具
３がエンジン停止操作位置にスライドされたときには、
固定部材１に係止して操作具３の復帰スライドを阻止す
べく、孔２から離脱して、固定部材１への係止位置にそ
の自重をもって先端が自動的に変位するべ（構成しであ
る。

尚、前記筒状部材４を操作具３に遊嵌保持させる構造は
、操作具３に装着した中間部材３Ａに係合溝３ａを形成
する一方、筒状部材４にこの係合溝３ａに係合する突起
４ａを付設して構威しである。

又、操作具３は、前記の中間部材３Ａを螺合装着するこ
とにより、非停止操作状態における筒状部材４の固定部
材１に対するスライド方向位置を調節して、そのエンジ
ン停止操作位置を調節できるべく構威しである。

尚、操作具３は、***作レバー６とアクセルレバ−９と
の間に介装したロッド８に連結させても良い。

又、筒状部材４はスプリングをもって、孔２から離脱し
たときに固定部材１に自動係止すべく構成しても良い。

【図面の簡単な説明】 図面は本考案に係るエンジン停止装置の実施例を示し、
第１図は要部の側面図、第２図は要部の一部切欠き拡大
側面図である。 １・・・固定部材、２・・・孔、３・・・操作具、部材
。 ４・・・筒状

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アイドリンク状態に復帰スライドするべく構成されたエ
   ンジン停止用操作具３を、機体側の固定部材１に形成し
   た孔２に挿通保持させ、前記操作具３を前記孔２から引
   き出してエンジンを停止させるべく構成しであるエンジ
   ン停止装置において、前記操作具３に、非エンジン停止
   操作状態において、前記孔２に内嵌される筒状部材４を
   装着するとともに、前記筒状部材４は、前記操作具３を
   エンジン停止位置に操作した時、前記孔２から離脱する
   長さを有し、且つ、先端が径方向での偏位を許す状態に
   装着されていて、前記操作具３をエンジン停止位置に操
   作した時、前記孔から離脱して、固定部材１に自動係止
   して、前記操作具３の復帰スライドを阻止すべく構成さ
   れてなることを特徴とするエンジン停止装置。